──ここがやつらに見つからないよう…できるだけ遠くへ行くんだ…
「はぁ…はぁ…はぁ…!!」
研究所内にてうさぎのシリオンの男性「ライオネル」は懸命に逃げていた。ここの人体実験にて囚われていた女の子を救助、逃がす事ができた。
自分はその囮としてこの研究所内で走り回っていたが、追ってきているのはここの職員ではなかった。
「………………」
「くそっ!もうここまで追ってくるなんて!」
ライオネルを追いかけているのはロボットであり「エースキラー」*1と呼ばれる異次元超人。
しかしその姿は身体の至る所にエーテル結晶が生えている。
「くっ!…壁か、…いや、もう十分に時間は稼げた。これだけ走り回ればあの子は無事だろう」
エースキラーに追いかけ回され、身体の至る所に傷を負ってしまい、遂に逃げ道が無くなり万事休する事になってしまった。
「…………」
ガシャン、ガシャンと金属音を鳴り響かせながら近づいてくるエースキラーはライオネルを抹殺せんと右手に持っているナイフにエネルギーをチャージする。
「すまないアリス…約束を守れなくて…」
死を悟ったライオネルは心残りだった娘の顔を思い浮かべながら目を瞑ったその時……
「!?」
突如、何者かの乱入によりエースキラーは吹っ飛ばされてしまいライオネルもその事に気づくと目を開けるとそこに居たのは
「あ、貴方は…?」
赤と銀の光の戦士が「もう大丈夫」だと言わんばかり頷いた。
(何とか間に合ったな)
零斗はウルトラマンゼロに変身し、殺されそうになったうさぎのシリオンの救助する為、エースキラーにウルトラゼロキックで奇襲をかけた。
反応に遅れたエースキラーは吹っ飛ばされたがすぐさま起き上がり標的をゼロへと変えた。
「(エースキラーか…一体どこまでコピーしてるんだ?)」
ゼロはエースキラーの事を知っている為、観察しているがそんな余裕はなく
「……ッッ!!」
右手にマイナス、左手にプラスのエネルギーを集積させ、両手を交差させてスパークさせ、スペシウム光線を放った。
「シェッ!
ゼロは光線の撃ち合いに勝負を挑み「左腕を水平に広げて、エネルギーをチャージした後に両腕をL字に組んで放つ必殺光線で応戦する。
光線同士がぶつかり合うが、威力はゼロの方が上手で撃ち合いに勝ち、押されたエースキラーは大ダメージを負い、身体中に電撃が走り膝をつく。
『……!?』
ゼロは油断せず、このまま畳み掛ける為コスモレコードを読み取りウルトラ戦士を召喚する。
超獣退治の専門家ウルトラマンエースを召喚し、ゼロと共にエースキラーへ向かって接近する。
応戦するエースキラーは額のクリスタルから「エメリウム光線」を放ってくるが、
後ろにいるシリオンの男性への被害を抑える為ゼロは両手で発生させる長方形の光の壁「ウルトラネオバリヤー」を展開させエメリウム光線を防ぐ。
その隙にエースがエースキラーに接近し、
「トァーッ!」
「……ッッ!?」
飛び蹴りを食らわせ、エメリウム光線を中断させ、エースキラーに容赦のないパンチやキックによる連続コンボを叩き込む。
「デェリャッ!」
バリヤーを張っていたゼロも参戦し、2人の華麗なる連携技でエースキラーを追い詰めていき、バク転で距離を取り、
2人は後ろに体をひねり、振り向きざまに両腕をL字型に組んだ右腕から発射する「メタリウム光線」がエースキラーに直撃する。
光線を受けたエースキラーは身体中に電撃を走らせると仰向けに倒れ爆散していき、ウルトラマンゼロの勝利となった。
「あ、ありがとうございます…!助けて頂いて!」
「良いって事よ」
研究所から脱出し、ゼロはライオネルをホロウの外へ連れていき自宅まで運んだ
「こ、ここまで運んでいただければあとは大丈夫です」
「大丈夫か?なんなら中まで運ぶよ」
「い、いえ!恩人にここまでして頂くのは当主として失礼というもの…これくらい…!!」
エースキラーから重傷を負った筈のライオネルはなんと気合いでここまで我慢する。
その真面目さに負けてしまい、ゼロは心配しながらも
「じゃあ、気をつけてな」
「ま、待ってください…!せめて何かお礼をさせてください!r」
「礼なんていらないさ……強いて言うならアンタを助けられた事が俺にとっての礼かな」
ゼロはウルティメイトイージスを装着しその場から飛び去ろうとするが
「じゃ、じゃあ…お名前だけでも!」
「ただの風来坊さ…またな」
そう言い残してゼロは飛び去って行った。
「風来坊……心配しているアリスにいい土産話ができそうだ」
彼を見送ったライオネルは娘が待っているであろう自宅まで足を引きずりながら入り、彼の安否確認が取れたアリスは大泣きしながら、ハグしたのは余談である。
そして、ライオネルが逃がした少女……浮波柚葉がその事実を知るのは先の話である。
元となった登場怪獣紹介
別名 異次元超人 エースキラー
身長 40m
体重 4万3千t
出身地 異次元
ヤプールがウルトラマンエース抹殺のために用意したロボット超人
武器は右手に持っているナイフと左腕の宇宙のどんな金属よりも硬いとされる鉤爪
その装甲はメタリウム光線を2発受けてもびくともしないほど強固であり、エースキラーの力を10倍にアップさせる働きがある
胸にあるクリスタルはエネルギー吸収装置にもなっており、ウルトラ戦士からエネルギーを奪うことで必殺技をコピーすることができる。
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