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――――リン―――――
駐屯地で早朝から騒ぎが起きてるみたい。気づいた私は外へて状況を確認すると
「頑張って!ボンプちゃん!」
「ン…ンナ…」
シードが倒れこんでいる防衛軍のボンプに声をかけている。何かあったのだろうか?
『このチビは、ホロウから連れ帰ってきたのか?』
「うん、そうだよ。
このボンプちゃんがいた小隊が襲撃を受けたみたい。
僕とビック・シードはこの子から救援信号を受けて、急いで駆けつけたんだ…」
「じ…じゃあ、その小隊の兵士たちは…?」
『残念ながら皆、血まみれで倒れていた。少なくとも息はしていなかった。
ただ、1人だけ微かに息をしていた兵士がいて、どうにか息絶える前に情報を聞き出す事が出来た』
『その内容は?』
『11年前の軍装を着た兵士の襲撃を受けた…と言っていた』
『俄には信じ難い話だな。嘗て戦場で死を遂げた兵士が亡霊となって戦友に銃を向けるなどと』
『あぁ、だからこのボンプの記録を見ようとしたんだが、かなり損傷が激しい。誰かキャンプ内に技術スタッフはいないか?』
おっ、ここは私の出番かも
「ボンプの修理なら任せて!」
「プロキシ殿、ボンプの修理ができるのですか?それなら早く助けてあげてください!」
『そうか。じゃあ、任せたぞ…プロキシ君』
エーテルシンクロで壊れたボンプを治すと映像記録が修復され、ボンプのデータポートからホロウ内部の映像が送信された…
「各部隊、警戒を強化しろ…3時の方向、300メートル先に集束型のミアズマ物質を確認…同時にエーテリアスも出現している模様…」
「なんだ…どうも様子がおかしい…あそこから出てきたのは…人間か?」
「おい!見ろ!ミアズマから人が出てきたぞ!」
「奴ら…なぜ防衛軍の制服を着ている?」
「まずい…接近してくる、おまけに武装してるぞ!」
遠くから銃声が鳴り響く。
「敵襲!敵襲!」
「撃ち返せ!3時の方向…5時にも敵を確認!」
「〇〇!讃頌会の〇〇〇〇〇どもが!」
「いやよく考えろ、ミアズマの中から出てきやがったんだぞ!あの〇〇〇〇〇共…そもそも生きちゃいないんだ!」
「こんな真っ昼間に幽霊かよ!?」
「エーテリアスだろうが幽霊だろうが何だっていい、とにかくやっちまえば――ああっ!」
「報告、一人やられた!」
「右翼に新たな敵が接近中!支援を要請する!」
交戦の轟音は激しさを増し、全ての人の声をかき消していった――
やがて銃撃音も人の声も次第に消えていき…全てが静寂に包まれた。
しばらく続くノイズ、早送りすると――
「やはり司教様は真実を仰っていた!死者をも蘇らせる奇跡…始まりの主にかかれば造作もない!」
「愛しい兄弟よ、歓喜に酔っている場合ではありません…
始まりの主に謁見するまではいかなる奇跡も、終域への門に至る小さき階段に過ぎないのですから。」
「安心したまえ。歓喜に酔って理性を失ったわけでもなければ、研究者としての知性が衰えたわけでもない。
大規模な「ミアズマ活性化」実験は、すでに始まっているのだ。
始まりの主の御許へ向かう、我らが歩みを…連中が止めることなどできまい。」
ドゴオォォォォンッ!!!
最後に地響きが起きているのが見えたと同時に映像がここで途切れてしまった。
記録を続けていたボンプが、ついに力尽きたのかも
「ミアズマから出てきたあの兵士たち…まるで、亡霊のようだったであります…」
『「亡霊」…か。彼らが着ていたのは、11年前…まだ旧都があった頃の軍装だ。もし本当に亡霊だとして…戦場で死を遂げたかつての兵士たちが、亡霊となって戦友に銃を向けるだと…?』
『それに気になる事はもう1つある。』
「最後に起きた地響きだったよね。映像が途切れる前に讃頌会の後ろに巨大な黒い足のようなものが見えたよ」
最後に見えた巨大な黒い足…もしかして──
『何がともあれ敵は防衛軍のことを、私たちの想像以上に把握してるかもしれないな。
昨日の偵察は完璧にこなした。奴らが差し向けた怪獣には手こずってしまったが、ウルトラマンのお陰で事なきを得た』
「やっぱり、鬼火隊長。ウルトラマンの事何か知ってるんでしょ?」
「実を言うとですねプロキシ殿、鬼火隊長はウルトラマン殿、ファンでありm『m『オールーペーウース!!!!』……ひ、ひぃ!?」
えっ?今、ファンって言った!?
『余計な事を言うな!今はそんな話をしている場合ではない!今分かったことイゾルデに報告するぞ!
それと、この作戦が終わったら腕立て200回だ!覚悟しておけ!』
「そ、そんな~…鬼火隊長何卒ご容赦を~~」
それだけはそれだけはと懇願するオルペウス
「だから、あんなにウルトラマンの事嬉しそうに話してたんだ~」
『あぁ、だがそれは隊長だけではない。俺もそうだった』
「そうなんだ」
『彼に命を救われたんだ。あの旧都陥落で救助活動を行なっていた時、怪獣に遭遇して──』
ビック・シードが語るウルトラマンの出会いを隊長達が帰ってくるまで私はずっと聞いていた。
時は遡り、突入した小隊が襲撃を受けた現場にて事態は起きていた。
「く、くそ!ここにも黒いウルトラマンが!?」
「おのれェ、こうも我々の邪魔をする気か!」
礼賛者や先導者そしてミアズマに侵食された兵士は黒い巨人トリガーダークと対峙していたが、その戦況は虚しく、次々と全滅していく一方だった。
「ぐわぁッ!?」
「ど、導師!早く逃げ…ぎゃああああッ!?」
「ッ!?う、ウルトラマンめぇ!!やはり司祭様が仰っていた通りその力で主に手をかけていたか!」
導師達は護衛についてた先導者達に守られているが、トリガーダークの猛攻により先導者達も全滅。
「あとはお前らだけだな。このイカれたカルト集団共」
トリガーダークは両腕を前に突き出し交差させてから大きく横に広げてエネルギーを溜め、
「主よ…ど、どうか!再s「じゃあな」」
腕をL字に組みダークゼペリオン光線を放ち、光線を食らった導師2人は断末魔をあげながら消滅する・
「讃頌会はこれで大体片付けたかな…後は」
トリガーダークは何かを呟きながら黒い霧に包まれその場から消え去った。
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