──その巨人さんはゼロと名乗りました。
──ゼロさんは空より高い所からやってきたと話し、私達を助けてくれました。
──私とレミエールは傷を負ったゼロさんの手当をしましたが体格が大きすぎて無理があるのではと伝えるも
──"折角、ここまで来てもらったんだ。お言葉に甘えさせてもらおうかな"と優しく声をかけてくれました。
──ゼロさんは傷の手当てをしてくれたお礼として私達を掌に乗せて空の散歩へ連れて行ってくれました。
──あの頃、ゼロさんの掌は暖かくそして何より楽しかったのが今でも忘れられません
初代虚狩りべリオラ・ヴァイクが語るゼロとの出会いの一部
「おいこら待て!ここから先へは行かせねぇぞッ!」
「グゥオォォォォォォォォォーーーーッキィィィィィーーーーっ!!!」
ホロウにてウルトラマンゼロは姿がライオン似のオレンジの外骨格に覆われた前足と青い体表、そして白い鬣が特徴の怪獣「ホロボロス」との戦闘中だった。
「姉様…!」
「儀玄…!?」
ホロボロスは重傷を負っていた女性を襲いかかろうとしていたが、ウルトラマンゼロの介入によりそれは防がれた。
剣を持っていた女性は妹に支えられているが、
「姉様…あれは…」
「ゴホッゴホッ…大丈夫よ。心配しないで、あの巨人が助けてくれたの」
彼女は相当な戦闘を繰り広げていたようで、身体のあちこちが傷を負っており、額からは流血していた。
「グゥオォォォォォォォォォーーーーッキィィィィィーーーーっ!?」
ストロングコロナゼロに形態変化し、ホロボロスを持ち上げ、空高く投げた。
すぐさま落下し、頭を強く打ったせいで立ち上がるには少し時間がかかる。その隙にゼロは「ルナミラクルゼロ」へ変身し、2人の元へ近づき
怪我をしていた彼女に治癒の力を持つ光線を放つと傷はみるみる塞がれ最終的には元に戻っていた。
「姉様!傷が!」
「ッ!?手当してくれたのね…ありがとう」
感謝を受けたゼロはコクンと頷き、立ち上がったホロボロスを前に「コスモライズ」へと変身し、立ち向かう。
「グゥオォォォォォォォォォーーーーッキィィィィィーーーー!!!!」
ホロボロスは雄叫びをあげながら両腕に紫色のエネルギーを纏わせ、ゼロはコスモレコードウォールをスキャンする。
シュワァァッ!!
ロッソ!
ハアァァッ!!
ブル!』
左右には「ウルトラマンロッソ」「ウルトラマンブル」が召喚され、ロッソは「フレイムスフィアシュート」の構えを取りブルは「アクアストリューム」の構えを取る事で
三重螺旋状の合体光線を繰り出した。
ホロボロスも「メガンテクラッシャー」を放つが、3人同時の合体光線にいとも容易く押し負けてしまい、直撃を受け断末魔をあげながら爆散していった。
「ありがとう…私や儀玄を助けてくれて」
「私からも礼を言わせて欲しい。姉様を助けてくれて本当にありがとう」
ホロボロス撃破後、改めて感謝の意を受け取ったゼロはどういたしましてと言わんばかり顔をコクッと頷き、USゼロへ変身し、その場から飛び去っていった。
『シェッ!』
飛び去った彼を見届けた姉妹は
「彼から貰ったこの命…大切にしなきゃね」
「姉様…」
「ごめんなさい儀玄、貴方を1人にしようとしてしまって…」
「いいんだ…姉様。私は姉様が無事であればそれでいい」
新たな誓いを胸に姉妹は守るべき者の為に戦場へと駆けていった。
◆
「ナア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーッ!!」
「ッ…!」
『雀の涙ぐらいしか傷は与えられないか……せめてこの子だけでも!』
軍事用の知能機械人は零号ホロウ内で見つけた少女両腕で抱きしめるように守りの体勢に入る。
対峙していた王道な二足歩行型の大怪獣「キングオブモンス」は口を開いて「クレメイトビーム」で諸共焼き滅ぼそうとしたその時…
『ウルトライズ!
シュワッ!
アーク!』
『シェァッ!!』
「ナア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーッ!?」
知能機械人と少女の背後にルティオンの上半身が出現しウルトラマンアークとしての姿になりながらハグをするかのように2人に覆い被さって守りに入り、コスモライズに変身したゼロと共にキングオブモンスを殴り飛ばした。
『巨人…?助けてくれたのか?』
召喚されたウルトラマンアークは知能機械人と少女を優しく包み込むように握り、安全な場所まで降ろすとキングオブモンスの方へ向けゼロと共にファイティングポーズを取る。
『シェッ!!』
『フゥワァッ!!』
「ナア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーッ!」
2人は先手必勝で同時飛び蹴りを食らわせる、怯んたキングオブモンスは負けじまいと突進を繰り出す。
ゼロはキングオブモンスの頭を抑え、アークはパンチやキックによる連続コンボを浴びせ、体当たりでキングオブモンスを押し返した。
「ナア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーーッ!」
怒り狂ったキングオブモンスは口から放つ「クレメイトビーム」を放ったが、アークはゼロの前に立ち太陽の力を持つ「ソリスアーマー」を纏い、両腕で繰り出す防御技「ソリスアームガード」でキングオブモンスのビームを防ぐ。
防いでいる間に「ワイドゼロショット」でゼロ距離まで接近しながら発射し内部にダメージを与えることができ、キングオブモンスが大きく怯む。
ゼロとアークはその隙に身体を円弧(アーク)の形で捻ってから十字に手を組んで放つ必殺光線『アークファイナライズ』がキングオブモンスの腹部を貫通し同時光線を受けたキングオブモンスは断末魔をあげながら爆散していった。
戦いが終わると同時に召喚されたアークは消え、ゼロは2人の元へ近づきシャイニングゼロへ変身し、知能機械人のコアが損傷しているのが見えたので掌の上に太陽のような光球を召喚させ、光を放つ事で「シャイニングスタードライヴ」を発動させ、コアを元通りにした。
『…論理コアが復元されている!?』
損傷した筈のコアが元に戻っていることに唖然としていた知能機械人だが、ゼロは構わずUSへ変身し飛び立とうとした。
『待って欲しい…!礼を言わせてくれ。お陰で俺もこの子も救われた。ありがとう』
『シェッ!』
お礼を言われたゼロは"どういたしまして"と言わんばかりのハンドサインを見せびらかし、空へと飛び去っていった。
『彼の名を聞いていなかったな』
知能機械人ビック・シード及び後のフローラ(シード)は彼が去った空を見つめながら感謝し続けた。
登場怪獣
・豪烈暴獣 ホロボロス
頭頂高:44~56メートル
体重:44000トン
「ウルトラマンR/B」に登場した怪獣
ライオンと竜を掛け合わせたような姿で四つ足で歩行し、体色は青で前足には「ホロボロクロー」と呼ばれるオレンジ色の巨大な爪、全身には白い鬣が生えているなど、怪獣としては珍しく哺乳類に近い容姿をしている。
そして狼の遠吠えのような鳴き声をしている。
第二形態になると二足歩行になる。
別名:最強合体獣 キングオブモンス
身長:83m
体重:82000t
出身地:鹿島田浩のブレインワールド
「ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」に登場した怪獣
小学4年生の子供が何でも願いを叶える赤い球の力で実体化させた怪獣。
元々は赤い球の効力を知った浩と取り巻きの耕平・亘の三人が紙粘土で作った怪獣の合体した姿である。
ベースとなったのは「巨大顎海獣 スキューラ」の口を腹に、「骨翼超獣 バジリス」の羽を背中に取り入れる事で「最強合体獣 キングオブモンス」が誕生するに至る。
能力
口からウルトラバリヤーを貫き、着弾から時間差で爆発する超高熱光線「クレメイトビーム」
怪力で相手を捕らえて腹部の鋭い牙で締め付ける拷問技「シャークファング」
マッハ7の速さで飛翔可能な背中の骨翼「ボーンウィング」から展開する、フォトンエッジすら弾き飛ばすバリア「ボーンバリア」
など強力無比な力を持つ。