名探偵プリキュア!-もう1つの未来からやってきた太陽- 作:きままな読み専(もしかしたら書くかも?)
-2027.8.15 エネルギープラントにて-
「グジュルルル…!!」
「ギラリリリ…!!」
「ゴキュルルルゥ…!!」
「おやおや…。LOSTに大量に下級異屍蘇形共が集まっていると思えば…面白い事になっているではありませんか?」
陽太がこの世界から消滅して3週間、エネルギープラントLOSTは未だに逆回転を続けており、凄まじいエネルギーを蓄えていた。
それと同時に下級の異屍蘇形50体がLOSTを中心に群がり、それを見ていた人間…否、最上級異屍蘇形は卑しい笑みを浮かべていた。
「このエネルギー…私の勘ですが…別世界へ繋がる力を持っているようですね。あの忌々しい太陽が此処で消息を絶った事を踏まえると…」
人型の異屍蘇形は指を鳴らし、巨大な1本足の鳥…否、異屍蘇形を呼び出した。
「クアォォォォォ…!」
「ご命令です…ブレスヴェノム、今ここに群がっている雑魚共を喰らった後…このエネルギーへと飛び込みなさい!」
「クアォォン…!」
ブレスヴェノムと呼ばれた鳥型異屍蘇形は翼を大きく広げ、返事をするかのように吠える。
「この先に繋がっている世界がどんな所かは知らないでしょうが…あの少年が1人でブレスヴェノムを倒せるでしょうかね?ンフフフ…!!」
〈Side:陽太〉
「街を回ってみたものの…相変わらず平和だな。いや、たまに怪盗団ファントムとやらの事件は起こるけど…アレと比べたら遥かにマシだ…」
僕が別世界の日本…まことみらい市へとやって来て3週間、僕は異屍蘇形がこの街にいないかを確認する為にパトロールを行っていた。
「そろそろ小腹が空いたし…ブラックGでも食べるか」
ちょうど公園だったので、ベンチに座って昼食を摂る事にした。
…え?なんでおにぎりとか食べないのかって?
そりゃ…殆どこういう食事が13年も続いたが為にまともな食事を体が殆ど受け付けなくなってるからね。
例えるなら…握り拳大のおにぎり1個が限度な程に。
それ以上食べると間違いなく…吐く自信がある。
「むぐ…やっぱり味は勿論だけど食感も壊滅的だな。もっと小麦粉の配合を強くすれば良いのに…Gが9割に小麦粉とかの繋ぎが1割は殆どG食べてるのと同じじゃないか…」
僕は愚痴を言いながら、レーションGを2本平らげた。
うん、この口の中に残るジャリジャリとした食感と独特の不味さで子供の頃の記憶や今に至るまでの思い出が頭を過っていく。
「ご馳走様。しかし…レーションGが無くなったら今後どうするか…いっその事自作してみようかな?新しいレーションGを…」
パトロールを終えたらキュアット探偵事務所に帰ってジェット先輩に部屋を1つ実験用に貸して貰えないか交渉してみるか。
目的を話したら却下されそうだから何とか別の理由を作るとして…そう思っていた時だ。
「クアォォォォォン!!」
ん?今、上空から聞こえた妙な気持ち悪さを感じる甲高い鳥の声…僕は咄嗟に上を向いた。
僕の視界に入ったのは…
「………ア、アレは…!」
僕はその姿を見た瞬間、薄々思っていた。
自分がこの世界にいるのだから、奴等もやって来るのは時間の問題だと…!
「ブレスヴェノム…!!」
ブレスヴェノムはあっという間に空の彼方へと飛び去り、姿を消した。
僕の足元に挑戦状とでも言わんばかりに数枚の羽根を残して。
「異屍蘇形狩り…再開か…!」
僕は羽根を握り潰し、奴を狩ると誓った。
とりあえず…
「ジェット先輩に僕の使ってた武器のレプリカでも作って貰わないと話にならないんだよな…」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
陽太がプリキュア世界で戦う初めての敵の姿が明らかになりますが…キュアアンサー達が見たら可愛いから戦いにくいと思いますよね?