仮面ライダーディケイド×ホロライブ×MCU ―世界を繋ぐ仮面の旅人―   作:十六夜 蓮

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第30話 空を駆けるライダーたち

 

ニューヨーク上空に、巨大な穴が開いていた。

 

スターク・タワーから伸びる青白い光の柱が雲を貫き、その先で空間そのものを引き裂いている。

 

ゲートの向こうに広がるのは、地球とは異なる暗い宇宙。

 

そこから、無数のチタウリ兵が飛行艇へ乗って次々と降下してきていた。

 

ビルの谷間を飛び交う異星の機影。

 

爆発する車。

 

崩れ落ちる外壁。

 

逃げ惑う人々。

 

鳴り止まない悲鳴とサイレン。

 

世界有数の大都市ニューヨークは、ほんの僅かな時間で戦場へ変貌していた。

 

その街の一角で、灰色のオーロラカーテンが揺らめく。

 

空間を裂くように巨大な光の幕が開いた。

 

その中から、スティーブ、ナターシャ、バートン、ソーが次々と姿を現す。

 

さらに、紫咲蓮とホロライブのメンバーたちも戦場へ足を踏み入れた。

 

すでに変身を終えている者。

 

手にしたドライバーを強く握っている者。

 

誰もが、ニューヨーク上空に広がる光景を見上げていた。

 

蓮はディケイドライバーを腰へ装着する。

 

「変身」

 

《KAMEN RIDE》

 

《DECADE》

 

無数のカードの影が蓮の体を通過した。

 

黒とマゼンタの装甲が形成され、仮面ライダーディケイドがニューヨークの大地へ立つ。

 

ディケイドは上空から降りてくるチタウリの軍勢を見て、拳を握り締めた。

 

「こいつらが……」

 

その時、一機のチタウリ飛行艇がビルの間を横切った。

 

搭乗している兵士が武器を構え、地上を逃げる人々へ照準を合わせる。

 

青いエネルギーが銃口へ集まった瞬間。

 

横から赤と金の影が飛び込んだ。

 

ドォン!

 

アイアンマンのリパルサーが飛行艇を撃ち抜く。

 

爆発した機体が、炎の花となって空へ散った。

 

通信機へトニーの声が入る。

 

『遅かったな、世界の破壊者』

 

ディケイドは上空のアイアンマンを見上げた。

 

「ニューヨークの道が混んでたんです」

 

『オーロラカーテンで来た人間が、それを言うのか?』

 

「文句は後で」

 

ディケイドはライドブッカーをソードモードへ変形させる。

 

「ここからが本番です」

 

トワはキバットと共に、次々と降下してくる敵を見上げた。

 

チタウリの飛行艇は、すでに数え切れないほど街へ入り込んでいる。

 

さらにゲートの奥には、巨大な蛇のような影が見え始めていた。

 

金属製の装甲に覆われた、異星の巨大生物。

 

リヴァイアサン。

 

トワは、その巨大な影を見上げながらキバットへ声をかけた。

 

「大きい相手には、大きい相手なりの戦い方があるよね」

 

キバットが翼を大きく広げる。

 

「その通りだ! よっしゃ、トワ!」

 

トワの左手へ飛びついた。

 

「気張っていくぜ!」

 

キバットがトワの掌へ噛みつく。

 

「痛っ!」

 

トワの腰へ、キバットベルトが出現した。

 

「変身!」

 

キバットをベルトへ装着する。

 

黒と赤の鎧が全身を包み、常闇トワは仮面ライダーキバへ変身した。

 

少し離れた場所では、スバルがデンオウベルトへライダーパスをかざしていた。

 

「変身!」

 

《SWORD FORM》

 

赤い光がスバルの体を駆け抜ける。

 

モモタロスの意識が重なり、仮面ライダー電王ソードフォームが現れた。

 

電王は空を見上げ、大きく両腕を広げる。

 

「行くぜ、行くぜ、行くぜぇ!」

 

体の内側から、スバルの声が響いた。

 

「ちょっと待って! 何する気!?」

 

「決まってんだろ!」

 

モモタロスはライダーパスを空へ掲げる。

 

「電車だ!」

 

ニューヨーク上空の空間が大きく歪んだ。

 

ビルの間へ、光り輝く線路が次々と出現する。

 

夜空に汽笛が鳴り響いた。

 

時の列車デンライナーが、時空の裂け目を突き破って姿を現す。

 

その巨大な車体は、空中に敷かれた線路の上を滑るようにニューヨークへ進入した。

 

電王は勢いよく跳び上がり、デンライナーの先頭車両へ着地する。

 

「よっしゃあ!」

 

デンガッシャーをソードモードへ組み替えた。

 

「チタウリども! 俺の必殺技を見せてやるぜ!」

 

「モモタロス!」

 

スバルが慌てて叫ぶ。

 

「街は壊さないでよ!?」

 

「細けぇこと言うな!」

 

「細かくない! 街を守りに来てるんだよ!」

 

その後方で、キバが一本のフエッスルを取り出す。

 

キバットへ咥えさせた。

 

《キャッスルドラン!》

 

低く重い音が、ニューヨークの空へ響く。

 

雲の中から巨大な竜の城が姿を現した。

 

魔皇竜キャッスルドラン。

 

「行こう、キャッスルドラン!」

 

キバの声へ応えるように、巨大な竜が咆哮した。

 

翼を大きく羽ばたかせ、デンライナーへ続くように空へ舞い上がる。

 

チタウリの飛行艇が二体の巨大な存在を確認し、一斉に攻撃を開始した。

 

青い光弾が、空中の線路とキャッスルドランへ降り注ぐ。

 

デンライナーは線路の上を滑りながら、ビルの間を縫うように急旋回した。

 

キャッスルドランも巨体からは想像できない動きで翼を畳み、高層ビルの隙間を抜けていく。

 

光弾が二体の横を通過し、ビルの外壁を掠めた。

 

「危なっ!?」

 

スバルが叫ぶ。

 

だが、モモタロスは楽しそうに笑っていた。

 

「この程度でビビってんじゃねぇ!」

 

「スバルの体なんだから、少しは大事に扱って!」

 

「分かってるっての!」

 

デンライナーの砲門が開く。

 

放たれた光弾が、正面から接近していた飛行艇を次々と撃ち落とした。

 

キャッスルドランも巨大な口を開き、チタウリの一団へ向かって咆哮を浴びせる。

 

衝撃波を受けた飛行艇が、次々と制御を失って空中で爆発した。

 

 

地上では、ブレイドとなったポルカと、不知火フレアが空を見上げていた。

 

地上へ降りたチタウリ兵を倒しても、ゲートから新たな飛行艇が次々と現れる。

 

ポルカはブレイラウザーを構えた。

 

「上の敵、多すぎない!?」

 

フレアはフォーゼドライバーを腰へ装着する。

 

四つのアストロスイッチをセットし、順番に起動した。

 

《3・2・1》

 

フレアは右腕を大きく振り上げる。

 

「変身!」

 

白い宇宙服を思わせる装甲が全身へ形成された。

 

仮面ライダーフォーゼ、ベースステイツ。

 

フレアは右腕のロケットスイッチを押す。

 

《ROCKET》

 

《ON》

 

右腕へ、巨大なロケットモジュールが装着された。

 

「空の敵なら、こっちも飛ぶしかないね」

 

ポルカも二枚のラウズカードを取り出す。

 

ラウズアブゾーバーへ、順番に読み込ませた。

 

《ABSORB QUEEN》

 

《FUSION JACK》

 

青と銀の装甲へ、金色の意匠が加わる。

 

背中から巨大な翼が展開した。

 

仮面ライダーブレイド、ジャックフォーム。

 

ポルカは翼を広げ、勢いよく空へ舞い上がる。

 

「座長、空中公演開始!」

 

フレアもロケットモジュールを下へ向けた。

 

激しい噴射炎が地面を叩く。

 

「宇宙――」

 

勢いよく上昇する。

 

「じゃなくて、ニューヨークだけど……キター!」

 

「そこはいつも通りでいいんじゃない!?」

 

ブレイドとフォーゼは並んで飛行し、チタウリの群れへ向かって突撃した。

 

ブレイドがブレイラウザーを振るう。

 

青白い斬撃が飛行艇を切り裂き、空中で爆発させる。

 

フォーゼはロケットモジュールの推力を乗せ、そのまま別の飛行艇へ拳を叩き込んだ。

 

ドォン!

 

飛行艇が正面から粉砕される。

 

「フレア、右!」

 

「任せて!」

 

フォーゼがロケット噴射で鋭く右へ旋回する。

 

「ポルカは左へ行く!」

 

ブレイドも翼を傾け、左側から接近していた敵を迎え撃つ。

 

二人は互いの死角を補いながら、ビルの谷間を飛び交うチタウリを次々と撃墜していった。

 

 

地上では、仮面ライダークウガへ変身した大神ミオと、仮面ライダーアギトへ変身したAZKiが、チタウリ兵を相手に戦っていた。

 

クウガは迫る兵士の武器を掴み、背負い投げるように地面へ叩きつける。

 

アギトも鋭い蹴りで、別の兵士を吹き飛ばした。

 

だが。

 

二人が地上の敵を倒している間にも、上空から新たな飛行艇が次々と降下してくる。

 

ミオは空を見上げ、困ったように声を漏らした。

 

「どうしよう……」

 

クウガの周囲へ、複数のチタウリ兵が落下してくる。

 

「空の敵、多すぎるよ」

 

AZKiも上空を見て、不安そうに頷いた。

 

「私たち、今のままじゃ飛べないよね……?」

 

そこへディケイドが歩いてくる。

 

ライドブッカーで迫ってきた敵を斬り払い、二人の隣へ並んだ。

 

「大丈夫」

 

ライドブッカーからカードを取り出す。

 

「飛べるようにする」

 

ミオが振り返った。

 

「え?」

 

ディケイドはカードを構える。

 

「ちょっとくすぐったいぞ」

 

ミオとAZKiが同時に動きを止めた。

 

「えっ、何それ?」

 

「どういう意味なの?」

 

「説明してる時間がないから――」

 

ディケイドは一枚目のカードをドライバーへ挿入した。

 

《FINAL FORM RIDE》

 

《KU-KU-KU-KUUGA》

 

「待って待って待って!?」

 

ディケイドがクウガの背中を軽く押す。

 

ミオの全身が光へ包まれた。

 

装甲が大きく変形し、巨大なクワガタムシを思わせる姿へ変わっていく。

 

クウガゴウラム。

 

空中へ浮かび上がったミオの声が響く。

 

「こういうのは最初に言ってよぉ!」

 

「言ったら断ると思ったから!」

 

「当たり前でしょ!」

 

ディケイドは続けて、もう一枚のカードをドライバーへ挿入する。

 

《FINAL FORM RIDE》

 

《A-A-A-AGITO》

 

「私もやるの!?」

 

今度はAZKiの体が光へ包まれた。

 

黄金色に輝く飛行形態へ変形する。

 

アギトトルネイダー。

 

「これ、私の体はどうなってるの!?」

 

ディケイドはアギトトルネイダーの上へ飛び乗った。

 

「ごめん! 説明は全部終わってから!」

 

「後で絶対に説明してね!」

 

「はい!」

 

クウガゴウラムとなったミオは、空中へ勢いよく飛び上がった。

 

正面から迫るチタウリ飛行艇へ、巨大な角を向ける。

 

「もう! やるしかないじゃん!」

 

ゴウラムの角が飛行艇を正面から貫いた。

 

機体が爆発し、破片が空中へ散る。

 

「うわっ、思ったより強い!」

 

「その調子、ミオ!」

 

「簡単に言わないで!」

 

ディケイドを乗せたアギトトルネイダーも、ビルの間を滑るように飛行する。

 

ディケイドはライドブッカーをガンモードへ変形させた。

 

「AZKi、右へ旋回!」

 

「分かった!」

 

アギトトルネイダーが鋭く機体を傾ける。

 

ディケイドはすれ違いざまに光弾を連射し、二機の飛行艇を撃ち抜いた。

 

続けてライドブッカーをソードモードへ戻し、接近してきたチタウリ兵を斬り払う。

 

その時。

 

爆発したビルから、大量の瓦礫が地上へ降り注いだ。

 

真下には、逃げ遅れた市民たちがいる。

 

「危ない!」

 

アギトトルネイダーが急降下する。

 

ディケイドはライドブッカーをガンモードへ切り替え、落下する瓦礫を一つずつ撃ち砕いた。

 

細かな破片が市民の周囲へ降り注ぐ。

 

「た、助かった……!」

 

人々が呆然とディケイドを見上げる。

 

ディケイドは地上を指さした。

 

「止まらないで! 地下鉄の入口へ逃げてください!」

 

少し離れた道路では、スティーブが盾でチタウリの光弾を防ぎながら、市民たちを誘導していた。

 

「全員、建物から離れろ!」

 

逃げる人々へ声を張り上げる。

 

「地下鉄か地下駐車場へ向かうんだ! 立ち止まるな!」

 

ナターシャとバートンは、ビルの屋上からチタウリ兵を狙撃している。

 

ソーはムジョルニアを空へ掲げた。

 

雷雲がニューヨーク上空へ集まる。

 

「はあああっ!」

 

巨大な雷がゲート付近へ落ち、複数の飛行艇をまとめて焼き払った。

 

 

その中で、赤い魔法陣が空中へ浮かび上がった。

 

仮面ライダーウィザード。

 

シオンはフレイムドラゴンの姿となり、魔法陣の上へ立っていた。

 

「これでいくよ!」

 

右手へ、ドラゴタイマーを装着する。

 

タイマーを起動し、ウィザードライバーへかざした。

 

《DRAGO TIME》

 

シオンの周囲へ、三つの巨大な魔法陣が展開される。

 

魔法陣を通り抜けるように、三人のウィザードが姿を現した。

 

ウォータードラゴン。

 

ハリケーンドラゴン。

 

ランドドラゴン。

 

四つのドラゴンスタイルが、空中へ並び立つ。

 

シオンは三人の分身を見回した。

 

「それじゃあ、行こうか」

 

四人のウィザードが、それぞれの魔法陣を足場にして空へ駆け上がった。

 

炎。

 

水。

 

風。

 

大地。

 

四つの属性を持つ魔法が、ニューヨーク上空で交差する。

 

フレイムドラゴンは、炎を纏ったウィザーソードガンで飛行艇を切り裂く。

 

ハリケーンドラゴンが巨大な竜巻を生み出し、敵の軌道を乱した。

 

ウォータードラゴンは激しい水流を放ち、複数の飛行艇をビルから遠ざける。

 

ランドドラゴンは空中へ巨大な岩の拳を形成し、飛行艇を上から地面へ叩き落とした。

 

「多すぎでしょ!」

 

シオンが炎を放ちながら叫ぶ。

 

アギトトルネイダーの上から、ディケイドが返した。

 

「だから分身してるんでしょ!」

 

「それとこれとは別の話!」

 

「あとで謝る!」

 

「毎回それじゃん!」

 

二人の横を、赤い翼が一気に駆け抜けた。

 

まつりだった。

 

オーズドライバーへ、三枚のコアメダルを装填する。

 

タカ。

 

クジャク。

 

コンドル。

 

オースキャナーを構えた。

 

「変身!」

 

メダルを一気に読み取る。

 

《タカ!》

 

《クジャク!》

 

《コンドル!》

 

《タージャードルー!》

 

赤い羽根が、炎と共に空へ舞い上がった。

 

全身を赤い装甲が包み、背中から大きな翼が展開する。

 

仮面ライダーオーズ、タジャドルコンボ。

 

まつりは翼を広げ、勢いよく空へ飛び上がった。

 

「今度は暴走しないやつでいくよ!」

 

フレイムドラゴンのシオンが隣へ並ぶ。

 

「まつり、本当に大丈夫?」

 

「うん!」

 

まつりは翼を大きく羽ばたかせる。

 

「プトティラより、こっちの方がまつりに合ってる!」

 

「無理はしないでよ!」

 

「分かってる!」

 

タジャドルの翼が炎を纏った。

 

チタウリの飛行艇を追い抜き、空中で大きく回転する。

 

「はああっ!」

 

炎を纏った蹴りが飛行艇へ直撃した。

 

機体が爆発する。

 

その爆炎の中から、フレイムドラゴンが飛び出した。

 

連続して魔法陣を展開し、後方から迫っていた敵へ炎の魔法弾を放つ。

 

「シオン、合わせて!」

 

「任せて!」

 

タジャドルが空中へ無数の炎の羽根を撒き散らす。

 

ウィザードはウィザーソードガンを掲げ、その炎へ魔力を重ねた。

 

散らばっていた炎が一つに集まり、巨大な火炎旋風へ変わる。

 

炎の竜巻がビルの谷間を駆け抜け、チタウリの一団をまとめて吹き飛ばした。

 

アイアンマンは空中からその光景を見て、思わず呟く。

 

『……仮面ライダー、便利すぎないか?』

 

ディケイドはチタウリ兵を撃ち落としながら答えた。

 

「それは僕も思ってます」

 

『君たち、地球防衛組織へ就職する気はないか?』

 

「僕はホロライブのマネージャーなので、副業でお願いします」

 

『副業の規模じゃないだろ』

 

 

その時。

 

ゲートの向こうから、これまでとは比較にならないほど巨大な影が現れた。

 

周囲の飛行艇を押し退けながら、ゆっくりと地球側へ姿を現す。

 

全身を金属装甲で覆われた、巨大な蛇のような生物。

 

リヴァイアサン。

 

ビルをも上回る巨体が、空を泳ぐようにニューヨークへ降下してくる。

 

その腹部から、次々とチタウリ兵が地上へ降り立っていた。

 

逃げる市民たちが、さらに大きな悲鳴を上げる。

 

キャッスルドランの上に立つキバは、その巨体を見据えた。

 

「来た……」

 

トワは両拳を握る。

 

「大きいやつ」

 

デンライナーの先頭では、電王が楽しそうにデンガッシャーを担いだ。

 

「いいじゃねぇか!」

 

モモタロスが笑う。

 

「でかい相手ほど燃えるぜ!」

 

スバルは、体の内側から慌てて叫んだ。

 

「スバルは全然燃えないから! あれ、でかすぎるって!」

 

ディケイドはアギトトルネイダーの上で、ライドブッカーを構え直した。

 

リヴァイアサンが向かっている先には、まだ多くの市民が残っている。

 

「あいつを街の中心へ行かせるな!」

 

通信機から、スティーブの声が響いた。

 

『地上の避難誘導はこちらで引き受ける』

 

スティーブは盾を構え、道路へ降下してきたチタウリ兵を殴り飛ばす。

 

『空の敵は任せた』

 

「了解!」

 

ニューヨーク上空を、異なる世界の力が駆け抜ける。

 

時の線路を走るデンライナー。

 

翼を広げた魔皇竜キャッスルドラン。

 

巨大な角を持つクウガゴウラム。

 

ディケイドを乗せたアギトトルネイダー。

 

金色の翼で飛翔するブレイド・ジャックフォーム。

 

ロケットモジュールで空を翔ぶフォーゼ。

 

四つの属性へ分かれたウィザード。

 

炎の翼を広げるオーズ・タジャドルコンボ。

 

さらに、雷神ソーとアイアンマンも空へ並んだ。

 

その光景は、もはや一つの世界だけで起きている戦争には見えなかった。

 

幾つもの世界。

 

幾つもの歴史。

 

幾つもの英雄の力が、一つの空へ集まっている。

 

ロキが開いた、地球侵略の門。

 

そこから押し寄せる軍勢を迎え撃つのは、アベンジャーズだけではない。

 

仮面ライダーたち。

 

そして、その力を託されたホロライブの少女たち。

 

ディケイドは上空の巨大なゲートを睨みつけた。

 

青い光が、複眼へ反射する。

 

「ロキ……」

 

ライドブッカーを強く握る。

 

「お前が相手にしているのは、僕たちだけじゃない」

 

アギトトルネイダーが、リヴァイアサンへ向かって加速する。

 

その左右から、仲間たちが次々と並んだ。

 

「お前の相手は――」

 

ディケイドは正面から迫るチタウリの大軍へ、ライドブッカーを構えた。

 

「地球全部だ」

 

次の瞬間。

 

空を駆ける仮面ライダーたちは、一斉にチタウリの軍勢へ突撃した。

 

 

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