仮面ライダーディケイド×ホロライブ×MCU ―世界を繋ぐ仮面の旅人―   作:十六夜 蓮

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第32話 アベンジャーズ、ライダーズ

 

 

リヴァイアサンの巨体が、ニューヨークの大通りへ崩れ落ちた。

 

ハルクの拳によって進行を止められ。

 

アイアンマン、ウィザード、オーズ、ブレイド、フォーゼ、デンライナー、キャッスルドランによる集中攻撃を受けた巨大な怪物は、街路を削りながら完全に沈黙した。

 

立ち上る土煙。

 

砕けた金属装甲。

 

怪物の巨体を見上げた市民たちから、僅かな歓声が上がる。

 

しかし、戦いはまだ終わっていない。

 

スターク・タワーの上空に開いたゲートは、今も青白い光を放ち続けている。

 

その向こう側から、チタウリの軍勢が絶え間なくニューヨークへ降り注いでいた。

 

「まだ来るのか……!」

 

アギトトルネイダーの上に立っていたディケイドは、地上へ向かって飛び降りた。

 

着地の衝撃で、ひび割れた道路にさらに亀裂が走る。

 

すぐ近くでは、スティーブが盾を構えながら戦場全体を見渡していた。

 

「キャプテン!」

 

ディケイドはスティーブのもとへ駆け寄る。

 

「これから、どうする?」

 

スティーブは一度だけ上空を見上げた。

 

スターク・タワー。

 

開き続けるゲート。

 

そこから降下する飛行艇と兵士たち。

 

崩壊しつつある街。

 

避難を続ける市民。

 

そして、現在戦闘可能な仲間たちの位置。

 

そのすべてを、一瞬で頭へ入れる。

 

「ゲートを閉じる方法が見つかるまで、敵をこの周辺へ封じ込める」

 

その声に迷いはなかった。

 

「この戦場を分断し、役割を決める」

 

スティーブは近くの瓦礫の上にいたバートンへ視線を向けた。

 

「バートン!」

 

屋上の敵を弓で撃ち落としていたバートンが振り返る。

 

「ビルの上へ移動しろ。戦場全体を監視して、敵の動きを知らせてくれ」

 

「了解」

 

バートンは上空を飛ぶアイアンマンへ目を向ける。

 

「スターク、屋上まで運んでくれ」

 

アイアンマンは飛行艇を撃ち落とすと、低空飛行で接近した。

 

『ああ。飛ばすぞ』

 

バートンの体を抱え上げる。

 

『落ちるなよ』

 

「落ちたら文句を言う」

 

『落ちた後に言えたら聞いてやる』

 

アイアンマンはスラスターを噴射し、バートンを抱えたまま一気にビルの屋上へ飛び上がった。

 

スティーブは通信回線を開く。

 

「スターク、君は外周を担当しろ」

 

『外周?』

 

「この区域から三ブロック以上外へ向かう敵を、すべて押し戻せ」

 

スティーブは盾を強く握る。

 

「無理なら灰にしてやれ」

 

『了解』

 

アイアンマンは屋上へバートンを降ろすと、すぐに空へ戻った。

 

『灰にする方が得意だ』

 

三ブロックの境界を越えようとしていたチタウリ飛行艇へ、両手のリパルサーを放つ。

 

二条の光が機体を貫いた。

 

ドォン!

 

飛行艇が空中で爆発し、燃える破片となって落下する。

 

スティーブは次にソーを見た。

 

「ソー」

 

ムジョルニアを手にしていた雷神が振り返る。

 

「あのゲートを頼む」

 

スティーブはスターク・タワー上空を指さした。

 

「出てきた敵を、君の雷でまとめて足止めしてくれ」

 

ソーは空に開いた巨大な穴を睨みつける。

 

「任せろ」

 

ムジョルニアを勢いよく回転させ、空へ飛び上がった。

 

赤いマントが風を切る。

 

ソーがゲート付近まで上昇すると、ニューヨーク上空へ黒い雷雲が集まり始めた。

 

「はああああっ!」

 

ムジョルニアが掲げられる。

 

ゴロゴロゴロ……!

 

次の瞬間。

 

巨大な雷が、青白いゲートの前へ落ちた。

 

ドォォォン!

 

地球側へ抜け出そうとしていたチタウリ兵と飛行艇が雷に焼かれ、次々と動きを止めて落下していく。

 

敵の流入速度が、僅かに低下した。

 

スティーブは地上へ残った者たちへ向き直る。

 

「ロマノフ」

 

ナターシャは両手に拳銃を構えた。

 

「地上戦を得意とするライダーたちは、僕たちとここへ残ってくれ」

 

「了解」

 

ディケイドもすぐに、ホロライブの仮面ライダーたちへ通信を飛ばした。

 

「地上組はキャプテンの周囲を固める!」

 

周囲で戦う仲間たちへ、それぞれの役割を告げる。

 

「カブト、響鬼、鎧武、エグゼイド、ビルド、ファイズ、ブレイド!」

 

空中戦を終えて地上へ戻ったブレイドも、ジャックフォームを解除しながら振り返った。

 

「ここへ向かってくる地上部隊を抑えて!」

 

カブトとなったぼたんは、肩を軽く回した。

 

「はいはい。地上のお掃除ね」

 

響鬼となったあやめは、二本の音撃棒を構える。

 

「任せる余。鬼の力を、異星人どもへ見せてやろう」

 

鎧武となったみこは、大橙丸を握って前へ出る。

 

少し腰が引けてはいるものの、逃げるつもりはなかった。

 

「みこもやるにぇ!」

 

エグゼイドのおかゆは、その場で軽く跳ねる。

 

「それじゃあ、雑魚処理クエスト開始だねぇ」

 

ビルドとなったこよりは、交差点と避難経路を素早く見回した。

 

「市民の避難経路を塞がれないように、この交差点を中心に防衛しましょう!」

 

ファイズとなったあくあは、ファイズエッジを両手で握る。

 

「あてぃし、前へ出すぎないようにする……たぶん!」

 

ブレイドとなったポルカが、思わず横から突っ込んだ。

 

「その『たぶん』が、一番不安なんだよなぁ!」

 

「あてぃしだって頑張ってるんだけど!?」

 

スティーブは続けて空へ目を向ける。

 

「それ以外の戦力は、スタークとデンライナーの援護へ回れ」

 

ディケイドは空中組へ通信を繋いだ。

 

「空中組!」

 

上空を飛ぶ仲間たちの返事が、通信へ重なる。

 

「ウィザード、オーズ、フォーゼ、ブレイド・ジャックフォーム――ポルカは今地上だから除外! クウガゴウラム、アギトトルネイダーは、スタークと一緒に外周防衛!」

 

ポルカが地上から叫ぶ。

 

「自分で言って自分で訂正した!」

 

「状況が変わったんだから仕方ないでしょ!」

 

ディケイドはそのまま指示を続ける。

 

「電王はデンライナーで、大型部隊を街の中心から引き離して!」

 

デンライナーの先頭車両から、モモタロスの声が響いた。

 

『おう! 任せとけ!』

 

その直後、スバルの声も通信へ入る。

 

『モモタロス! ビルにぶつけないでよ!?』

 

『ぶつけねぇよ!』

 

僅かな間。

 

『たぶんな!』

 

『たぶん!?』

 

キャッスルドランの上では、キバとなったトワが空を見据えていた。

 

「キャッスルドランは、大型の敵を抑えるよ!」

 

続けて、空を飛ぶ仲間たちへ呼びかける。

 

「フレア、まつり、シオン! 細かい飛行艇はお願い!」

 

フォーゼとなったフレアが、ロケット噴射で旋回する。

 

『了解!』

 

タジャドルコンボとなったまつりも、炎の翼を広げた。

 

『もうプトティラにはならないから、安心して!』

 

ウィザードとなったシオンが、通信越しに即答する。

 

『当たり前でしょ! 見てるシオンたちの方が怖かったんだから!』

 

『ごめんって!』

 

ディケイドは二人の会話に短く笑う。

 

だが、すぐにスティーブへ視線を戻した。

 

スティーブは最後に、倒れたリヴァイアサンの残骸へ立つ緑の巨人を見た。

 

「ハルク」

 

ハルクが、ゆっくりと振り返る。

 

顔には激しい怒りが浮かんでいる。

 

巨大な拳は強く握られ、いつでも何かを破壊できる状態だった。

 

だが今の彼は、敵ではない。

 

その怒りを向ける相手を、正しく理解している。

 

スティーブは一言だけ命じた。

 

「暴れろ」

 

その言葉を聞いた瞬間。

 

ハルクの口元が、僅かに吊り上がった。

 

獰猛な笑み。

 

次の瞬間。

 

「グオオオオオオオッ!!」

 

ハルクは道路を蹴った。

 

アスファルトを砕きながら、チタウリ兵の群れへ突撃する。

 

巨大な拳を振り抜いた。

 

ドゴォン!

 

一撃で、複数のチタウリ兵がまとめて吹き飛ばされる。

 

続けて飛行艇へ飛びつき、そのまま両手で機体を引き裂いた。

 

「グオオオッ!」

 

二撃目。

 

ビルの壁面へ張りついていたチタウリ兵たちを、壁ごと殴り落とす。

 

さらにハルクは道路標識を根元から引き抜くと、それを巨大な棍棒のように振り回した。

 

標識へ薙ぎ払われたチタウリ兵が、まとめて道路の反対側まで飛んでいく。

 

「うわぁ……」

 

ビルドとなったこよりが、思わず声を漏らす。

 

「味方で本当によかった……」

 

カブトがチタウリ兵を蹴り飛ばしながら頷いた。

 

「本当にそれ」

 

スティーブは盾を正面へ構えた。

 

「全員、行くぞ!」

 

チタウリの地上部隊が、一斉に交差点へ押し寄せる。

 

先頭へ立ったスティーブが、盾で複数の光弾を受け止めた。

 

ガンッ! ガンッ!

 

盾へ青い光が弾ける。

 

スティーブが防いで作った隙間から、ナターシャが二丁の拳銃を構えた。

 

「そこね」

 

正確な銃撃が、チタウリ兵の持つ武器を次々と撃ち抜く。

 

武器を失った敵の間を、ファイズとなったあくあが駆け抜けた。

 

赤いフォトンストリームが、瓦礫の間へ軌跡を残す。

 

「はあっ!」

 

低い姿勢から足払いを放つ。

 

二体のチタウリ兵が同時に転倒した。

 

そこへブレイドとなったポルカが飛び込む。

 

「ポルカサーカス――」

 

ブレイラウザーを大きく振り抜く。

 

「ニューヨーク公演、開演中!」

 

斬撃が倒れた敵の武器を切断し、そのまま後方から迫る兵士を弾き飛ばした。

 

響鬼となったあやめは、音撃棒を強く打ち鳴らす。

 

「そこをどけ!」

 

清めの音が衝撃波となって広がり、密集していたチタウリ兵をまとめて吹き飛ばした。

 

鎧武となったみこは、少し慌てながら大橙丸で敵の攻撃を受け止める。

 

「にぇえええっ!」

 

刃と異星の武器が激突し、火花が散った。

 

「来すぎ! 来すぎだにぇ!」

 

側面から別の敵が迫る。

 

その前へ、エグゼイドとなったおかゆが軽く飛び込んだ。

 

「はい、こっちは任せて」

 

ガシャコンブレイカーを振り下ろし、みこへ迫っていた敵を道路へ叩きつける。

 

「みこち、一機貸しね」

 

「借りた覚えないにぇ!」

 

「じゃあ返して?」

 

「倒した後に、どうやって返すんだにぇ!」

 

ビルドとなったこよりは、二人のやり取りに苦笑しながらも、戦場の分析を止めていない。

 

上空から落下してくる飛行艇の速度と角度を計算する。

 

「全員、右側へ退避!」

 

ビルドは頭上を指さした。

 

「三秒後に、飛行艇が落ちてきます!」

 

カブトが即座に反応する。

 

「了解」

 

ベルトのスイッチへ手を伸ばした。

 

「クロックアップ」

 

《CLOCK UP》

 

カブトの姿が掻き消える。

 

落下途中の飛行艇へ飛び移り、搭乗していたチタウリ兵を超高速で次々と蹴り落としていく。

 

さらに機体の進路を変え、誰もいない道路へ向けた。

 

《CLOCK OVER》

 

時間が元へ戻る。

 

無人となった飛行艇が、避難経路から外れた場所へ墜落した。

 

ドォン!

 

炎と黒煙が上がる。

 

カブトは何事もなかったように、交差点へ着地した。

 

「処理完了」

 

スティーブはその戦いぶりを見て、思わず感心したように言った。

 

「見事だ」

 

ぼたんは軽く手を振った。

 

「まあ、FPSならこれくらい普通」

 

スティーブは僅かに眉を寄せる。

 

「FPS?」

 

ディケイドが横から割って入った。

 

「今は聞かなくていいです、キャプテン!」

 

「そうか」

 

「戦いが終わったら、こいつが説明します!」

 

カブトがディケイドを指さす。

 

「僕!?」

 

「マネージャーだから」

 

「そういう時だけマネージャー扱いしないで!」

 

 

上空では、アイアンマンが外周へ抜けようとする敵を次々と撃ち落としていた。

 

『三ブロック境界線、敵多数!』

 

トニーはビルの間を旋回しながら通信を飛ばす。

 

『誰か右側をお願いできるか?』

 

「私が行く!」

 

フォーゼとなったフレアが急上昇する。

 

右腕と左腕へ、二基の大型ロケットが装着されていた。

 

仮面ライダーフォーゼ、ロケットステイツ。

 

「宇宙の力――」

 

二基のロケットが激しく噴射する。

 

「じゃなくて、今はロケットの力!」

 

フォーゼは猛烈な勢いで飛行艇へ突撃した。

 

ドォン!

 

両腕のロケットが機体を挟み込むように粉砕する。

 

その横を、タジャドルコンボとなったまつりが炎の翼を広げて駆け抜けた。

 

「フレア、上!」

 

「任せた!」

 

フォーゼは即座に降下する。

 

代わりにタジャドルが上昇し、頭上から迫っていた飛行艇を炎の鉤爪で切り裂いた。

 

「次はシオン!」

 

「分かってる!」

 

ウィザードとなったシオンが、空中へ巨大な魔法陣を展開する。

 

ドラゴンの力が全身へ満ちる。

 

「燃えなさい!」

 

魔法陣から、巨大な炎の龍が飛び出した。

 

火炎を纏った龍は空を駆け、密集していた飛行艇の群れを飲み込む。

 

ドドドドドォン!

 

連続した爆発が、ニューヨーク上空へ広がった。

 

デンライナーはビルの間に出現した時の線路を走り、チタウリの大型部隊を街の中心から引き離していた。

 

側面を飛ぶ飛行艇へ、巨大な車体をぶつける。

 

「俺の必殺技――」

 

先頭車両の上で、電王がデンガッシャーを掲げる。

 

「電車バージョン!」

 

デンライナーの砲門が一斉に開いた。

 

無数の光弾が放たれ、追ってきたチタウリ部隊をまとめて爆散させる。

 

体の内側から、スバルが叫んだ。

 

「これ、もう仮面ライダーっていうか交通事故じゃん!」

 

「事故じゃねぇ! 狙ってぶつけてんだ!」

 

「それはもっと駄目だろ!」

 

別の空域では、キャッスルドランが新たに現れたリヴァイアサンへ噛みついていた。

 

二体の巨大な存在が、ビルの間で激しくせめぎ合う。

 

キャッスルドランの上に立つキバが叫んだ。

 

「そのまま街の外へ押して!」

 

キャッスルドランが翼を大きく羽ばたかせ、リヴァイアサンの進路を強引に変えていく。

 

キバットが楽しそうに笑った。

 

「いいぞ、トワ! 城主っぽくなってきたな!」

 

「これ、城主なの!?」

 

「城の上で命令してるんだから、城主だろ!」

 

「そんな決め方でいいの!?」

 

 

スターク・タワー付近では、ソーがゲートへ向けて雷を放ち続けていた。

 

ゲートから地球側へ出ようとする飛行艇が雷を受け、次々と機能を停止する。

 

その敵を、アイアンマンや空中組が追撃する。

 

完全に流入を止めることはできない。

 

しかし、先ほどまでと比べれば、チタウリの侵攻速度は確実に低下していた。

 

ビルの屋上では、バートンが戦場全体を見下ろしている。

 

視線を西側へ移す。

 

「西側から新手」

 

弓へ矢を番えながら通信する。

 

「兵士二十。飛行艇四機」

 

さらに地上の動きを確認する。

 

「地上部隊はブロードウェイ方面へ向かっている」

 

スティーブは即座に指示を出した。

 

「こより、ぼたん! 西側を抑えろ!」

 

「了解!」

 

「了解」

 

ビルドとカブトが同時に走り出す。

 

ビルドが敵の進路と配置を計算し、カブトがクロックアップで一気に距離を詰める。

 

互いの能力を生かした、迷いのない連携だった。

 

ディケイドは、スティーブの隣へ並ぶ。

 

「すごいな……」

 

戦場の各所で戦う仲間たちを見回す。

 

「もう、ちゃんと一つのチームになってる」

 

スティーブは正面から迫る敵を見据え、盾を構えた。

 

「まだ連携は荒い」

 

「そうですね」

 

「だが、全員が自分の役割を理解している」

 

スティーブは静かに続ける。

 

「誰かが倒れれば、別の誰かが支える」

 

ディケイドは小さく頷いた。

 

「それだけで十分です」

 

再び、チタウリの部隊が正面から交差点へ押し寄せてくる。

 

スティーブは盾を正面へ構えた。

 

ディケイドもライドブッカーから一枚のカードを引き抜く。

 

《KAMEN RIDE》

 

《WIZARD》

 

ディケイドの装甲が変化する。

 

黒いローブのような装甲と、赤い宝石を思わせる複眼。

 

仮面ライダーウィザード。

 

ウィザードとなったディケイドは、右手へ炎のリングを装着した。

 

「キャプテン、正面をお願いします」

 

スティーブは一歩前へ出る。

 

「任せろ」

 

チタウリ兵たちが一斉に光弾を放つ。

 

スティーブは盾を構え、正面からすべてを受け止めた。

 

跳ね返された光弾が、周囲の敵へ命中する。

 

その背後で、ディケイドがウィザードライバーへ指輪をかざした。

 

《FLAME》

 

《ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!》

 

巨大な炎の魔法陣が展開される。

 

「下がってください!」

 

スティーブが横へ跳ぶ。

 

直後。

 

魔法陣から凄まじい火炎が放たれた。

 

ゴォォォォッ!

 

炎が大通りを駆け抜け、正面から迫っていたチタウリ兵をまとめて吹き飛ばす。

 

地上と空。

 

アベンジャーズと仮面ライダー。

 

誰か一人だけが突出するのではない。

 

盾が仲間を守る。

 

科学が弱点を見つける。

 

速度が敵を翻弄する。

 

魔法と炎が空を制圧する。

 

巨人が巨大な敵を打ち砕く。

 

全員が互いの不足を補い、支え合いながら戦っていた。

 

ロキが恐れていなかったもの。

 

それは、個々の力ではない。

 

何人の英雄が集まったかでもない。

 

バラバラだった者たちが。

 

同じものを守るため、一つの意志で並び立つこと。

 

それこそが、ロキの計算になかった最大の力だった。

 

ディケイドは、上空に開いた巨大なゲートを見上げる。

 

「待ってろ、ロキ」

 

その向こうから、さらに多くのチタウリが降下してくる。

 

ディケイドは新たな炎の魔法陣を展開した。

 

「この街は――」

 

隣では、スティーブが盾を構える。

 

背後では、アベンジャーズとホロライブの仮面ライダーたちが戦い続けている。

 

「絶対に渡さない」

 

 

 

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