【主人公】人類最初の希望 救世鬼神アウトサイダー【喋らない】   作:アルファるふぁ/保利滝良

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現れしもの

21世紀のいつか

世界は、なんの前兆もなく現れた黒い敵に滅ぼされかけていた

まずはオーストリア大陸に3体

アジアに17体

ヨーロッパ周辺に10体

南米に9体

アメリカとカナダに7体づつ

日本に1体

極圏に2体づつ

グリーンランドに2体

一日に一度、空からランダムの地域に追加で32体

計、90体の黒い敵が人間を襲った

 

黒い敵は、目測でも東京スカイツリーより大きく、またその見た目は、さながら黒いマネキンのようだった

攻撃力は絶大で、巨体から繰り出される怪力はもちろん、頭部を縦に裂きながら放つレーザー光線を耐えられる物は無かった

防御力も高く、敵は核ミサイルの直撃でも倒せない     

なぜなら、爆発の傷が瞬時に癒えるからである

さながら動画の加速付き逆再生のように

黒い敵の侵攻三日目、日本を除く様々な国が核攻撃を敢行した

核ミサイルの直撃でも倒せないという情報は、そのときわかったものだ

3つ同時に使っても駄目だった

 

人類は地球を棄て、宇宙に旅立とうとした

それすら敵の思うつぼだった

地球から火星までの宙域に10体

計、100体

最初に打ち上げられた移住用ロケットと、有人人工衛星が破壊される

人類は、戦うことしか出来なかった

しかし、元々戦うことすら出来なかった

 

何故か敵は、人間を必ず見つけ確実に殺す

その理由は、人間から漏れる僅かな脳波を敵が捉えるから

人類は、敵に見つからないように自らを改造した

脳波が外に漏れないようにしたのだ

全ての人類はその特徴を遺伝子に刻み込み、子孫が敵の被害に会わないようにした

だが、それでも100体もの敵の前に、少女四人を残し人間は絶滅する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただひとりを除いて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

割れた大地 不毛で凄惨な風景

姉妹の乗る車が、土煙を上げ走り抜ける

ロングヘアーの姉、セレナ

ボブカットの妹、ミレーナ

二人の目指す場所は、隕石の落ちた地点

もしかしたら、何か得るものがあるかもしれない

放置は好ましくはない

だから回収しに来た

 

彼女らは、既に世界中にメッセージを送っている

電波、音波、インターネット、赤外線

ありとあらゆる通信方で、世界中にメッセージを送った

だが現実は過酷だ

彼女らの声に、答えるものはない

それは、彼女らが最後の人類であることを示す

 

敵は彼女らの居場所を突き止めてはいない

彼女らは、脳波を外に出さないからだ

彼女らは敵に見つからず何年も過ごした

死んだ彼女らの知り合いの資料で、敵が来る前の知識と常識も持ち合わせている

このまま、人類として最期の時を過ごすのかと、不安だった

 

 

 

 

今それが覆される

 

 

 

 

 

 

隕石と思っていたもの

「お、お姉ちゃん!」

「み、ミレーナ、近付いちゃダメだ!」

それは、人が入った宇宙カプセルだった

中から、ゆっくりと人間が這い出る

二人にはまるでミュータントのような存在

男性が、そこにいた

 

 

 





脱出ポッドを見つけた生き残りの二人
中に入っていたのは男・・・?
連れ帰った先に、仲間たちが迎え入れる

次回、私達の住み処
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