【主人公】人類最初の希望 救世鬼神アウトサイダー【喋らない】   作:アルファるふぁ/保利滝良

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待った人には悪いけど、今回はいつにも増してつまらない話



いつもの日常

 

生き残り達の朝は早い

リーダーであるセレナが、一番最初に起床する

巨人の胸の穴から出て、穴の縁に立つ

昇る朝日を見るのが、彼女の趣味だった

寝やすい服装のまま、セレナは再び穴の中へ

その時、アリサがのっそりと部屋から出てくる

「おはようアリサ!卵よろしくな!」

「・・・おはよう、わかった」

特徴的な銀髪を揺らしながら、アリサはセレナとは別の方向へと向かう

部屋に戻ったセレナは、歯を磨き顔を洗った

無論、水道の蛇口から水を出している

そしてセレナは寝間着を手早く脱ぎ、脱いだ服をかごへ放り、動きやすい服に着替える

あの男と出会ったときに着ていた服だ

昨日着ていたのは洗濯していたので、これは2着目である

着替えたセレナは別の部屋に向かう

台所である

貯蔵していたガスタンクから出したガスで、コンロに火を点けた

この時、ちょうどシェリーが起きる

台所に来たシェリーは、椅子に座りあくびをした

「夜更かししたな?」

苦笑混じりにシェリーは答える

「いや、調べものをね・・・」

フライパンをコンロの上に置き、セレナはソーセージを焼き始める

そこへ、卵を人数分抱えたアリサがやってくる

無言で卵をセレナの方へ突き出すアリサ

皿の上にソーセージを入れ、バターをフライパンに入れる

片手で卵をつかみ、綺麗な片手割りでフライパンに卵を落とすセレナ

そこに、新顔が訪れる

昨日来たばかりの、ここ唯一の男

一瞬だけ、その場の空気が固まった

「・・・そこに座ってくれ、もうすぐ出来上がるから」

セレナが声をかけると、男は皿の棚から人数分の皿を取り出した

シェリーが微笑み、アリサがその様子を見つめている

苦笑混じりに皿を受け取り、セレナは目玉焼きを皿に盛り付ける

「はい、トースト」

そこに、誰よりも早く起きていたミレーナが、美味しそうな焦げ目の付いた食パンを乗せた

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食を終え、五人はそれぞれの仕事に向かった

ミレーナは洗濯を

アリサは例の敵が接近していないか、双眼鏡で周辺の監察

シェリーは巨人の中の空間で機械の修理

セレナは畑へ向かった

畑はアウトサイダーの腹部の上にある

ここではピーマンやトマトなどの夏の野菜も、ブロッコリーやカブなどの冬の野菜もある

このアウトサイダーは、何故か自然が生き生きとしていた

鳥が毎日ここに来て卵を産み、その体の中には山の雪解け水のような綺麗な水が絶えず流れている

この畑に至っては、様々な野菜が季節に関係なく実っている

しかし、その理由は全く不明

今もシェリーが機械修理の片手間に調査を進めているが、恐らく無駄だろう

採った野菜で昼食を作り、また仕事へ

ところで、男は何をしているのか

ミレーナの手伝いで洗濯物を取り込んだり、アリサの手伝いで彼女の見ている反対側を監視したり、シェリーの手伝いでネジを拾ったりと、彼なりに頑張っていた

 

 

 

 

 

 

 

他の四人が出た頃

一番最後に風呂に入った男は、今日の晩餐の味を思い出していた

沢山のご馳走が、テーブルの上に並んでいた

「新しい仲間を歓迎して、乾杯!」

「いえー、乾杯!」

「・・・乾杯」

「うふふ、乾杯」

ブドウジュース片手に新入りを改めて歓迎してくれた彼女達

男の目に、嬉し涙が光った

 

 




住みかに秘められた謎を求めた生き残り達
この巨人は、何なのだろうか

次回、アウトサイダー
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