【主人公】人類最初の希望 救世鬼神アウトサイダー【喋らない】   作:アルファるふぁ/保利滝良

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救世鬼神

 

男は走っている

初めて生き残りの女の子達に出会ってから、早一年

ついにあの黒い敵が現れた

セレナが戦闘機で抗っている時、何かに呼ばれた気がした

呼ばれるまま、走り出した

どこへ向かうかはわかっていた

走り続ける

いつもの台所を通りすぎ翠の鍾乳洞を抜けて、ある場所へ

足を引っかけ、転ぶ

血のにじむ膝を無視し歯を食い縛りながら、走る

そして、頭がクラクラするほどに走った先

彼の目指した先

それは、アウトサイダーの頭であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発の反動で制御を失い、戦闘機が不時着する

「くっ・・・きゃっ!」

セレナが戦闘機から脱出しようとした矢先

黒い敵が戦闘機を掴み、腕を振り上げる

あわやこのまま投げられるかと思いきや、地鳴りが響いた

「な・・・なんだっ!?」

地鳴りの方向を見て、セレナは更に驚愕した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い巨人から脱出した3人

彼女たちは輸送機で空中からその様子を見ていた

その目に焼き付ける

白い巨人が、ゆったりと立ち上がる様子を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、脱皮するように外側の皮膚が剥がれていった

落ちた皮膚は大地に吸い込まれ、消えた

そこに現れたのは、白磁の如き美しさの白い巨人

有名な彫刻家の作品のような巨人の体には、無数の翠の線がある

身体中に走る翠の線は、段々と光を放っていく

指先から始まり、肘、胸、首へ

やがてぽっかりと空いた穴に翠が満ちた時、それは結晶化した

宝玉のように輝く胸の穴

顔に十字が走り、その縦の線の横に一つずつ、二つの目が浮かぶ

猛々しく、そして、優しい目つき

その巨人に、後光が指した

否、その後光は他でもない白い巨人から溢れている

胸から目映い翠の光をやたらめったらに放出している

光が、黒い敵を照らした

光が当たったところから、黒い敵がゆっくりと消滅していく

無論、戦闘機を掴んでいた手も、消滅していく

戦闘機が敵の手から滑り落ち、地に向かう

戦闘機からセレナが脱出した

パラシュートを開き、落下したセレナが見たものは、核や敵自身の光線でも倒しきれなかった黒い敵が、完全に消え去った瞬間

しかし、黒い敵が消えるほどの光を浴びても、セレナは平気であった

むしろ、今までにないほど力が沸いてきた

「あれは・・・アウトサイダー・・・なのか?」

セレナが呟くと、その近くに輸送機が降りてきた

「お姉ちゃん早く!」

ミレーナが叫ぶ

振り向き、輸送機の方へ走ったセレナは見た

「ツノ・・・?」

アウトサイダーの頭部から、鬼を彷彿とさせるツノが生える

「神様・・・いや・・・」

それを形容するなら

黒い敵を滅せるなら

「鬼神・・・」

 

 

 





そして目覚めた白い巨人
それは、まさしく

次回、奇跡の化身









今回、皆さんに抱いて欲しい感情は《これは勝つる!》です
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