【主人公】人類最初の希望 救世鬼神アウトサイダー【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
次回(くらい)で救世鬼神アウトサイダーは最終回です
どのような結末を迎えるのか、どうかお楽しみに
地球上に、100体存在する黒い敵
何故人類を早い段階で殲滅できたのか
それは、彼らが持つ移動方法によるところが大きい
その移動方法とは、一言で言えば
瞬間移動である
他の仲間が人間を発見した瞬間、そこへ向かう
そうして彼らは、あっという間に人類を滅ぼせた
この時も、彼らは仲間が発見した人間のところへ瞬間移動した
「そんな・・・」
およそ99体の敵の出現に、その場の誰もが凍りつく
900メートルの化物の大群は、最早黒い海だ
あの数は、全黒い敵が最後の人類を殺すためにやってきた証であろう
飛び立った輸送機も、迂闊に動けば撃墜されてしまう
その時、アリサがあることに気付いた
「・・・!彼は!?」
「え?・・・あっ!」
「そう言えばいない!」
今更なことを思い出し、慌て始める生き残り達
「く・・・今は彼のことは後よ!どうやってこの状況を・・・」
操縦係のシェリーが、とりあえず毒ガスの範囲から機体を逃がそうとしたとき
「きゃっ・・・!?」
閃光が、迸った
否、それは閃光ではない
アウトサイダーの振り抜いた拳の残像だ
この時、白い巨人が光の速さでパンチをしたのを、生き残り達は知らない
いくつもの残像を作り出しながら、白い巨人は黒い敵を殴り付ける
緑の光を纏った拳が人類の敵に触れた瞬間、核をも耐える表皮が消し飛んだ
猛烈な真空波と、強烈な衝撃が、大地を揺らした
まるで殴られたマネキンのように倒れ込んだ黒い敵は、三秒せずに消滅する
それに目もくれず、アウトサイダーはもうひとつの敵を倒す
黒い敵が光線を放つ
まだ無事な敵全てが、顔を引き裂きそこから光線を放つ
人類が調べた限りでは、原子爆弾よりも強力な黒い敵の光線
それが無数に来たともあれば、惑星すら破壊できるだろう
しかしアウトサイダーはそれを耐えた
それどころか、傷のひとつもなく、再び黒い敵をまた殴り倒す
仲間がまたも倒され、何体かの黒い敵がアウトサイダーの体を押さえつける
閃光、爆発
しかし、黒い敵の自爆は、アウトサイダーにやはりダメージを与えられない
そして、アウトサイダーが動きを止めた
角の上に緑色の光球体を浮かべながら、アウトサイダーは立ち止まっている
その瞬間を見逃さず、化物達は光線を連続で白い巨人に撃ち込み続ける
しかし白い巨人は意に介さず、ただ立ち止まっている
緑の球体はさらに巨大化する
黒い敵が先ほどより大量の光線を撃ち続ける
黒い球体の直径がアウトサイダーよりも大きくなった
黒い敵が死力を尽くして光線を放つ
だが、ついにアウトサイダーにダメージを与えることは叶わなかった
白い巨人が角で緑の光を纏った球体を突き刺した
その瞬間、地球は緑の光に包まれた
終わる世界、消える者達
しかし、希望の為に旅立つ者がいた
次回、人類最後の希望