✨ 『純白の仮面(ペルソナ)は剥がれない』 ✨―― Sodashi(JPN) 全記録 ―― 作:Riho
第4話は、北の大地でコースレコードを叩き出した札幌2歳Sから、圧巻の走りで重賞連勝を飾ったアルテミスSまでのお話です。
レース後の夜、控室で一人SNSの反応をチェックしては「美しき猛獣と呼びなさいな」と不敵に微笑む、ソダシちゃんの可愛い(?)一面と圧巻の走りをお楽しみください!
【第4話】レコードの衝撃、夜のエゴサ
―― 2020.9 札幌 〜 10 東京 ――
「純白の髪のウマ娘として、史上初の芝重賞制覇」
札幌のゴール板を駆け抜けた瞬間、歴史の扉が音を立てて開くのを感じました。✨
❄️ 【札幌2歳S:北の大地で刻んだ爪痕】
札幌2歳ステークス。私は2番人気でしたが、私の辞書に「敗北」の文字はありません。
レース前、今浪さんは私の白い姿をこれでもかと磨き上げ、少し震える声で囁きました。
「ソダシ、ここを勝ったら、もう誰も文句言わんぞ。頑張れよ」
(……文句? 今浪さん、誰が私に文句を言えるというのです? 私はただ、世界が私に跪く瞬間を見届けに行くだけですわ。……あら、今のヘアケア、少し甘くてよ?)
レースは、私が4コーナーで早めに先頭に立つ強気の展開。
最後はユーバーレーベンさん(戸崎騎手)がクビ差まで迫ってきましたが、私は一歩も譲りませんでした。
掲示板に表示されたタイムは1分48秒2。コースレコード。
「ただの白い子」が、「歴史を塗り替える怪物」に変わった瞬間でした。
深夜の「秘密の嗜み」
栗東の控室へ戻り、今浪さんが「ソダシは偉いなぁ」と涙ぐみながら帰った後。私はお淑やかに、誰にも見られないよう「SNS」の海へ潜るのが日課となっていました。 ✨
(さて、今夜の獲物……いえ、下々の反応はどうかしら?)
『ソダシ、白いだけじゃない! 化け物だ!』
『芝のレコード更新とか、もうぬいぐるみ扱いできないな……』
『純白の歴史が塗り変わった! 伝説の誕生だ!』
(……あら。ようやく私の「実力」に気づき始めましたのね。でも「化け物」は少し失礼ではなくて? せめて「美しき猛獣」と呼びなさいな。……ふふ、トレンド1位。当然の結果ですわね)
画面をスクロールするたび、私の名前が世界を白く染めていく。
それを見つめながら、私は薄暗い部屋で、お淑やかに――けれど最高に不敵な笑みを浮かべるのです。
【アルテミスS:完璧なる「女王」の証明】
10月、東京競馬場。私はついに、誰もが認める**「1番人気」**としてステージに立ちました。✨
道中、3番手で虎視眈々と前を狙う。
私の背後にはルメールさんのククナが控えていましたけれど、私に焦りなど微塵もありません。
(ルメールさん、今日もお会いしましたわね。でも、東京の長い直線は、私の『ランウェイ』ですの。貴方に譲るつもりは、一寸たりともございませんわ!)
残り200メートル。私の加速が爆発しました。
上り33.9秒。
ククナさんの猛追をはるか後方に置き去りにして、完膚なきまでに突き放してのゴール。
「……ソダシ、重賞連勝! 本物だ、本物の女王だ!」
スタンドの歓声は、もはや「可愛い」ではなく、圧倒的な力への「畏怖」に変わっていました。
私は胸を張り、乱れた呼吸を微塵も見せず、今浪さんの待つ場所へと優雅に引き上げます。
(さあ、今夜のSNSはさらに賑やかになりそうですわね? 今浪さん、ヘアケアは入念に。明日のスポーツ紙の一面、私が独占する予定ですもの。……あ、スイーツは一番甘いところだけ、用意しておいてくださいませね?)
夜の帳が下りる頃。
私はまた、青白い画面を見つめながら、世界が私に追いついてきた喜びを、毒混じりの微笑みと共に噛み締めるのでした。
「次は阪神……。2歳の頂点という名の冠。私の白い首筋には、それこそが相応しいとは思いませんこと?」
第4話をお読みいただき、ありがとうございました!
今浪さんに甘えつつも、陰でエゴサしてトレンド1位にドヤ顔を決めるソダシちゃん、本当に最高ですよね(笑)。
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