​✨ 『純白の仮面(ペルソナ)は剥がれない』 ✨​―― Sodashi(JPN) 全記録 ――   作:Riho

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いつもご愛読ありがとうございます!
第7話は、2021年の桜花賞(阪神JF以来のライバル対決)です ⚡️
満開の桜が咲き誇る仁川のターフ。
完璧なお嬢様としてカメラ映えを徹底意識するソダシですが、どうしても許せない「あの場所」が立ち塞がり……!?
レコードタイム『1分31秒1』の裏にあった、白毛の女王の「怒り」と「プライド」の激闘をお楽しみください!


✨ 『純白の仮面(ペルソナ)は剥がれない』 ✨―― Sodashi(JPN) 全記録 ―― 第7話

 【第7話】1分31秒1の芸術、桜に舞う「白き雷鳴」  

 ―― 2021.4.11 阪神 11R 桜花賞 ―― 

 

               

 

2021年4月11日。阪神レース場は、私のために用意された「最高のランウェイ」と化していました。✨

 

淡いピンクの桜が舞い散る中、私の純白のレース勝負服。

 

(……ふふ、今日こそが私の真の独演会。背景の桜、私の白さ、そしてこの完璧に整えられた髪。どこを切り取られても、100点満点の芸術ですわ。……カメラの皆様、しっかりフォーカスを合わせなさいな)   

 

ところが、そんな私の陶酔を、無慈悲にぶち壊す場所がありました。

 

  【憤怒:ゲートという名の『映えない』監獄】

 

いざ、戦いの幕開け。……ですが、この「ゲート」という場所だけは、生理的に受け付けません。

 

(ちょっと、今浪さん! 隼人さん! 何ですの、この狭くて暗い箱は! 映えませんわ、全く映えません! 私の白さがくすんで見えるではありませんか! 私を誰だと思っていまして? ここから出しなさい、今すぐ!)   

 

私はゲートの中で苛立ちを爆発させました。

 

暗くて窮屈なこの場所は、女王に相応しい舞台ではありません。私は一刻も早く、光の差すターフへと飛び出したくて堪りませんでした。この「怒り」こそが、私のエンジンなのです。

 

  仁川の直線、1分31秒1の衝撃

 

ガシャン!と扉が開いた瞬間、私の怒りはそのまま**「爆発的な加速」**へと昇華されました。

 

ハロンタイムは12.1 – 10.8 – 11.2……淀みのない超高速ラップ。

 

私は好位の4番手、内側で牙を研ぎます。

 

4コーナー。猛スピードで流れる景色の中、私の視界はクリア。

 

直線に入り、隼人さんの合図と共に、私は桜の絨毯を切り裂く「白い雷鳴」となりました。

 

「ソダシ! ソダシが抜けてきた!!」

 

実況の声が響く中、背後から猛烈な勢いで迫る「影」を察知します。

 

またしても、サトノレイナスさん。そして、ルメールさん。

 

彼女は外から、上り32.9秒という、物理法則を無視したような異次元のキレ味で襲いかかってきます。

 

(……また貴女ですの? サトノレイナスさん。いい加減になさいな。主役の座は、一度たりとも譲りませんわ!) ⚡️ 

 

残り100メートル。

 

私の足が悲鳴を上げ、乳酸が身体を蝕む。

 

けれど、私のプライドが、今浪さんの指のあかぎれが、それを許しません。

 

(……負けませんわ。私は、世界中が待ち望んだ『完璧な女王』なんですの!)

 

ゴール。

 

写真判定の末に表示されたのは、またしても私の番号「4」。

 

サトノレイナスさんをわずかに置き去りにしてのフィニッシュ。着差は「クビ」。距離にして、わずか8センチ。

 

  「桜の女王」の独白、そしてSNSの狂乱

 

1分31秒1。

 

従来のコースレコードを1秒以上も短縮する、歴史的な大時計。

 

私は乱れた息を整え、額の汗さえも「真珠の滴」に見えるよう、お淑やかに引き上げてきました。

 

「無敗の桜花賞女王、誕生! 純白の伝説は終わらない!」

 

狂喜乱舞するスタンド。その中で、私は悔しそうにこちらを睨むサトノレイナスさんと視線を合わせ、心の中で最高に意地悪な「祝辞」を贈って差し上げました。

 

(サトノレイナスさん。前回は7センチ、今回は8センチ……。わずか1センチ、貴女にとっての絶望が深まりましたわね。……でも、悔しがる必要はありませんわ。貴女は、世界で一番贅沢な『引き立て役』になれたのですから。おーほほほ!)  ✨

 

その夜、栗東に戻った私は、今浪さんが「お前はほんまに、俺の宝物や……」と涙を拭いながら肩をポンと叩いてくれるのを、少しだけ誇らしげに受け入れました。

 

(……宝物? 当たり前ですわ。でも今浪さん、お祝いのスイーツは『紅玉リンゴ』を使った最高級のアップルパイを用意してくださる? 糖度が足りなくては、この疲れは癒えませんもの。……さあ、次はオークス。樫の冠も、私の純白の髪にはお似合いだと思いませんこと?)    




ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
阪神JFの「7cm差」に続き、桜花賞での「8cm(クビ)差」。
サトノレイナスとの名勝負は、何度見返しても痺れますね……!
ゲートで怒りつつも、最後はちゃっかり今浪さんに高級アップルパイを催促するソダシでした ✨
次回はいよいよ第2期クライマックス、【第8話:オークス】へ続きます!
「長すぎますわ、この道……」とお肌の乾燥を気にするソダシの運命は!?
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