いきなり視界に現れたアーディに【テルスキュラ】のアマゾネス達は一瞬動揺を見せる。特に目の前に現れられたアマゾネスの動揺は大きくアーディは剣を放つ。
「凄いね、Lv4上位……いや5、或いは6かな?兎に角私よりも2〜3は上だね」
しかしそこは根っからの戦闘狂種族、何とアーディの剣を両拳で挟み折ると言う力技を使いアーディに距離を取らせる。
折れた剣は短剣サイズにまで短くなり仕方なくアーディは船から飛び降りる。
「中々面白い余興だったぞ【妖精の名工】とその主よ、我らは暫くこの街にいる。この指輪が欲しくば何時でも奪いに来い、逆に此方から赴くかも知れないがな」
カーリーは最後にそう言い残しアーディと【ロキ・ファミリア】の前から消えた。
【テルスキュラ】陣営が居なくなった後、アーディは自身の手の中にある折れた剣を眺める。
「折られちゃった、結構気に入ってたのに」
『元より力不足の節があった。新しい物に交換するには良い機会だ、寧ろ折れた事で短剣を買う手間が省けた、鞘の調整は必要だろうがな』
「…………………………まぁ、そう考える事にするよ」
アーディはそう言うと折れた剣を鞘に収める。同時に【ロキ・ファミリア】もアーディの元へと集まってくる。
「アーディたん、また随分な登場やったな、ケレブリンボールが交渉決裂したとは言えいきなり襲い掛かるとは思わんかったわ、自分ほんま変わったな」
「あんな思いすれば嫌でも人は変わるよ」
アーディはそう言うと【ロキ・ファミリア】に背を向け何処かへ消えた。
翌日、アーディはオラリオに帰還していた、本来なら数日掛かる道のりをアーディは【シャドウストライク】と【支配】を活用する事で僅か数時間で渡り切ってみせた。
「両刃の片手剣を」
【ヘファイストス・ファミリア】の一流の鍛冶師だけが売り出せるテナントでアーディはそう注文する。特段珍しい注文でも無かったので直ぐに複数の剣が並べられアーディはその中で最も優れていた剣を買った。因みに作者は椿であり剣には名前も付いていた。
「これから宜しくね、アーファエル」
『アーファエル、炎の如く輝く光、よりによってその剣を選んだか』
「え?何か問題あるの?」
『いや、大層な名前を付けたものだと思っただけだ、さぁ戻ろう。一刻も早く奴らの手から指輪を取り戻さねば』
ケレブリンボールの言葉に頷き新たにアーファエルを携えアーディは再び【シャドウストライク】と【支配】を駆使しメレンに向かった。