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ガネーシャは1人自室で珍しく真剣な顔持ちで考え事をしていた。
というのも先程アーディのステイタス更新をしたばかりなのだがそのステイタスが全体を通して1すらも上がっていなかった。
(どういう事だ?アーディは蘇ってから時間など関係なく働いている。彼女1人で潰した闇派閥のアジトも1つや2つではない、にも関わらず1も上がらないとは、やはりあの幽鬼が取り憑いている事が原因なのか?)
「ガネーシャ様!!た、大変です!!」
考えに耽っていると団員の1人が血相を変えて部屋に飛び込んで来る。
「どうした?」
「か、神々が…………」
「まさかこんな形で逆転を計ってくるなんて」
アーディは目の前で起こった事に驚いていた。
次々と神々を送還する柱が立ち登りその数は9に登る。
更に闇派閥側に嘗ての最強ゼウス・ヘラの眷属が加わりアーディが数日掛けて此方側に傾けた天秤を一瞬で覆された。
『形成は一気に逆転されたな、これからどうする?』
「………………………………ケレブリンボール、兎に角戦え無くなった人達の代わりを引き込まないと」
『ならやる事は1つだ』
「………………………………うん」
それから数日、アーディは表舞台から消えた。
それから正邪決戦と呼ばれる戦いが始まり地上とダンジョンの2箇所で激しい戦闘が行われた。
その中でも地上の方は9柱の神が天界へ帰ってしまった事が尾を引きモンスターと闇派閥の混合軍に苦戦を強いられていた。
戦いを指揮していたフィンも何かしら突破方法を考えなければと策を巡らせる。
「団長!!援軍です!!」
そこに伝令の1人が駆け込み端的にそう説明するがフィンは首を傾げる。
「援軍?援軍を送れるような余裕のあるエリアは無かった筈だ、一体何処からの援軍だ?」
「そ、それが…………」
とある戦地、そこでは今にも斬り殺されそうになっている冒険者の前で闇派閥の頭が弾ける光景が繰り広げられた。
「あ、アンタは…………【象神の詩】?」
「このエリアは私達が受け持つから無事な人は他の所に行ってあげて」
「ハッ!!たった1人で我々を相手取ると?面白い事を言うな冒険者!!」
アーディの言葉を嘲笑う相手にアーディは顔を上げゆっくりと歩いていくと両手を広げる。
『「我は1人、我らは数多」』
そこにこれまでアーディが支配した闇派閥やモンスターが現れアーディが槍を掲げると同時に一斉に闇派閥に向けて襲い掛かった。
「ということらしいです」
(これも指輪の力か?何にしろ好機だ)
「西の区画は彼女と彼女の軍に任せる!!西にいた冒険者はそれぞれの区画に援軍に向かう様に通達!!この好機を逃すな!!」
「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」」
完全に立て直した冒険者達はアーディとその援軍と言う思わぬ転機に勝利を収めた。
これを足掛かりに【暗黒期】は終焉を迎える事になる。