ミレニアム首席技術者ノルムーなのだ!!!   作:モコマリ

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科学とは力なり


誰が為の居場所なのだ?

 

とあるミレニアム郊外、そこで二つの影が互いに火花を散らしていた。

 

「オラオラッ!いきなり喧嘩吹っかけてきてその程度じゃねぇよなノルムー!?」

 

「こちとらバリバリインドアの技術者なのだっ!本職のエージェントと同じ扱いっ…すんななのだ!」

 

 

最初こそクラスターの自動防御で押していたものの、徐々にネルが動きに対応しており、多少なりともノルムーの身体にも傷が見えてきていた。

 

防御を挟んだ側からの跳弾での複数攻撃、無数に広がる銃弾やチェーンの応酬にノルムーも対処に追われる始末。

 

 

「伊達に天上組に数えられてるだけあるのだ…、とはいえデータの収集は上々なのだ。このままやり過ごすに限るのだ。」

 

「今度は企んでんだノルムー?じゃなきゃわざわざお前があたしと戦いに来るはずがねぇ。……大方お前が囮であたしの時間稼ぎってとこだろ?」

 

やっぱ速攻気付きやがったのだ。……にしても速すぎて決定打になる攻撃が当たらず、これといったクリティカルが出せてないのだ。ここらで勝負を仕掛けるしかねぇのだ……

 

ダッダッ…!

 

「どうしたいきなり!こっちに向かってくるなんて、もう訳のわかんねぇ機械での攻撃は終わりか?」

 

「言ってろなのだ!ここまで来たらインファイトで応えてやるのだ!!」

 

「ハハッ!良いぜ、私の間合いに入って勝てる自信があるならなぁ!!」

 

両者共に急速に距離を詰めていく。ノルムーもネルに追いつく為、コート内のスラスターを推進力に同速に。このまま行けばどちらが先に攻撃を仕掛けるかは分からない……筈だった。

 

「なっ!?なんっ…」

 

先に攻撃に転じたのは"ノルムー"の方だった。

 

「ハッハーッ!ようやく良いのが入ったのだ!!」

 

「ぐっ…!てめっなんで…」

 

「貴様のデータ収集は既に完了してるのだ。クラスターが貴様の想像を上回る事なんて訳ないのだ。」

 

そう、ネルの攻撃がたどり着くよりも先にクラスターによる先制攻撃が成立した。この時のネルの脳内にはクラスターはもう使わないだろうという決め付けがあり、それがこの攻撃の結果に繋がった。

 

「戦闘や科学に"絶対"なんて存在しないのだ。割と良いのが決まったのだ、まだやれるのだ?」

 

「…舐めんじゃねぇよ。ようやくあったまってきた所だろうが、ここまできたら……これでやろうぜ?」

 

そう言うと、ネルは自身の銃を放り出しファイティングポーズを取り出し、ノルムーもそれに呼応する様にポーズを取り出す。

 

「オラァッ!!」

 

「チィッ!しゃらぁっ!」

 

お互いの拳を擦れ擦れで避けては殴る蹴るの応酬戦。次第に互いに拳が当たりだし、ノーガード戦へともつれ込んだ。

 

「まだまだぁ…あたしはまだいけるぞ…」

 

「ハァ…ハァ…くっそ、しんどいったらないのだ。少しは手心を込める気持ちはねぇのだ?」

 

「テメェ相手にそんなもんは必要ねぇだろうがっ…」

 

お互いそろそろ限界は近い、次の攻撃で勝者が決まる。

 

「…お互いそろそろ"決めて"を出したいところだと思わないのだ?」

 

「…奇遇だな、どうやってテメェを寝かしつけるか迷ってた所だよ。」

 

「残念、この後パーティの準備で寝るのはまだ先なのだ。」

 

「相変わらず口が減らねぇなノルムー。」

 

互いに距離を詰めていく、一歩、一歩…遂にはお互い目と鼻の先にいる状況になる。

 

「「……っ!!………はぁ?」」プルルルルッッ

 

互いの拳が頬に当たる前に同時に着信音が響き渡り、一時中断となってしまった。

 

「たくっ、なんだってんだ?」

 

「……どうやら、今回の試合はノルムーの勝ちの様なのだ。じゃっ、チャーオ♪」

 

「てめっ!待ちやがれっ!!」

 

 

ノルムーがそう一言吐くと、どこからともなく出てきたアニタに、お姫様抱っこで連れて行かれた。

 

 

「あぁっ!?……クソッ!!誰だ!こんな時に掛けてくる奴はっ……」

 

電話に出る前に一機のドローンがネルの前へと姿を現した。

 

『……どうやらしてやられたようね。』

 

「はっ!お互い邪魔が入らなきゃ、あたしが勝ってたさ。」

 

『そうだと良いけど、…それと、彼女を甘く見ないことね。』

 

「わかったわかった、幼馴染凄いアピールは聞き飽きてんだよ。それで?次はどうすんだ?」

 

呆れた様にネルが返すとドローンの相手は少し不満なのか少し間をあけて口を開いた。

 

『そうね、彼女が動いたということは、私の仮説がほとんど正解ということに等しいわ。……次は直接"AL-1S"の実力を見て頂戴。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________ノルムーのラボにて_________

 

 

 

 

「なーんで私のラボで打ち上げしてんのだ…?」

 

「ふふっ、別にキミと私の仲だろう?」

 

「ハァ…、まぁ良いのだ。それで?連絡通りゲームクリアで良いのだ?」

 

「勿論さ、キミの方も無事だったようだね。」

 

ウタハの言葉にノルムーは少し顔を顰めて言う

 

「はぁ?何処がなのだ?お陰でボロボロなのだが??……たくっ、アニタを待機させていて助かったのだ。」

 

ノルムーはそう言うと、どかっとソファに座り、クッキーを摘み見つめながら独り言かの様に言葉を綴らせた。

 

「で?ゲーム開発部は鏡を奪還……予想してやろうか?『伝説のゲーム作りのアドバイスは存在しなかった』だろ?普通に考えればそうなのだ。そんな都合の良いアドバイスがあれば世の中クソゲーなんて生まれない、あったしても、精至極当然のことをアドバイスとかほざくもんだろうなのだ。」

 

そう吐き捨てると摘んでいたクッキーを口に放り込み、紅茶を飲んでいるウタハを見つめる。

 

「そこら辺どう思うのだ?私のマイスター?」

 

「…そうだね。創作において絶対的なアドバイスなんて存在しない。あるのは確かな事実と想像力、創り上げる意思さえあれば、きっと良いゲームも出来るさ。」

 

「…今頃アイツらも自分たちで頑張って作ってる最中だと思うのだ。残り後六日、精々足掻いて見せて欲しいのだ。」

 

「ふふっ、そのセリフ魔王と大差ないよ?」

 

 

ひとまずノルムー達が手伝えるとこは手伝った、後はゲーム開発部次第なのだ。その後、エンジニア部とヴェリタスの手伝った奴らと打ち上げをしたのだ。

 

……気のせいだとは思うけど何か視線感じたし、何ならなーんか見覚えあるドローンがチラチラ視界に入った気がするけど、気にしないことにするのだ。

 

さて、ここからはゲーム開発部次第なのだ。賽は投げられた、後はなる様になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______数日後、ゲーム開発部にて_______

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔するのだ〜ご機嫌いかがなのだ?」

 

「お疲れモードだよー。ようやくさっき出せたとこだよ。」

 

「めちゃくちゃギリギリだったけどね。先生も手伝ってくれてありがとうございます。」

 

"私は特に何もしてないよ。皆んなが頑張ったから間に合ったんだ。"

 

先生が頬を照れくさそうに掻きながら呟き皆を見渡しそう言うと

 

「それでね、先行ダウンロードってことで出してみない?ってなってて、どう思います?ノルムーさん。」

 

「良いんじゃないのだ?どうせ今回プライスでダメなら終わり、ならやる事やっといた方が良いのだ。」

 

「あー!ノルムー先輩イジワルッ!そんな事言わないでよね!?」

 

モモイ達とそんなやり取りをしている間にパラドがしれっとwebにアップロードしていた為、仕方ないからそのままゲームの感想が出るまでアリスと一緒にコンピューターの前に座る事になったのだ。

 

「おっ!初コメきてるよ!」

 

<mov : あらら、前回のクソゲー1位保持者が更新を狙いに来たのかな?ゲーム作りなんてやめた方がよっぽどマシなのにね〜w>

 

「……。」

 

「あ、アリス、こういうのはあんまり気にせず……」

 

「…アニタ、北東方面にアツィルトの光ぶち込めなのだ。」

 

「了解した。」

 

"待って待って!?ノルムーとアニタ落ち着いて!?"

 

「我が伴侶!アリスも加勢します!」

 

「アリスも一緒になって参加しないの!!」

 

そこから何とか落ち着いて座り直した後、続々とコメントが押し寄せダウンロード数も上昇していっていた。大体は怖いもの見たさだったが、それでも興味を向けられていることに違いはない。

 

そんなやり取りをしていたノルムーとゲーム開発部だったが、空気を読まない"バグ"が乱入してきた。

 

 

ドカアアァァァン!!

 

 

「……ふむ、これはC&Cの狙撃手のか、貴様らもあんまり騒ぐななのだ。おおかた鏡の件は無関係では無さそうなのだ。先生はアニタが守りつつ、貴様らはノルムーと一緒に来いなのだ。」

 

そうして、立て続けに鳴り続ける砲撃から離れる為、一同はミレニアムの旧校舎まで避難する事になった。

 

「……この砲撃は、多分誘導が本命、そして人気の無いここまで誘い込まれた形なのだ。」

 

「そうだとしても、ミレニアムプライスに出品は済んでるんだし、後は結果が出るまで逃げちゃえば楽勝だね!」

 

「逃げ切れるとでも思ったか?」

 

その一言が聞こえたと同時に瞬時に前方に、射撃が行われ、行手を阻まれてしまった。

 

「なるほどな。どうりでいちいち良い判断だと思ったぜ。今回のチビ共の襲撃の件といい、さっきの指揮といい…先生、あんたも一枚噛んでたって訳か。」

 

「ノルムーがわざわざ目を掛けてる奴だから気にはしてたが、噂にたがわねぇってこったな。」

 

"どういう要件かな?まさかとは思うけどリベンジかな?"

 

「はっ!そんなくだらない理由で来るかよ……と言いたいが、ノルムーにはその意味はあるが、私情は任務には挟まない主義だ。」

 

「ノルムーの方は貴様に用はないからさっさと要件言えなのだ。」

 

「相変わらずだなテメェは、、要件はそこのバカみてぇにデケェ武器持ってるあんただ。」

 

ネルの言葉にアリスはキョロキョロと辺りを見渡す

 

「あんただよ!てか、あんたしかいねぇだろ!」

 

「アリスのことですか?」

 

「C&Cに一発入れてくれたあんたに用があんだよ。ちっと面貸せや。」

 

「あ、アリス、このパターン知ってます。告白イベですね。チビメイド様はアリスに惚れていると。……せっかくのスチル獲得ですが、アリスには大事な伴侶が居るのでこのイベントはキャンセルします。」

 

「ふ、ふざけんなこの野郎っ!!チビメイド様ってぶっ殺されてぇか!?ってか、なんであたしが振られたことになってんだよ!?」

 

「ひっ……!」

 

「こ、怖っ!!」

 

「めっちゃ顔真っ赤でウケるのだw。まぁ、ネル的にC&Cに一発入れた相手が気になるってだけだから、アリスは戦闘イベント扱いで良いのだ。」

 

「イベ……なんつった?」

 

「なら、先手必勝です。魔力充電100%……!光よっ!!」

 

「ちっ、これは……!」

 

瞬間アリスのレールガンの光が辺を包み込み、ネルがいた場所は向こうの壁までぶっ飛んでいた。

 

「……やったか?」

 

「アリスちゃん!そのセリフはダメだよ!?」

 

「あっ、チビメイド様は三年生でしたね。言い直します。」

 

「や、やっつけられましたか……?」

 

「敬語の問題だけじゃねぇと思うし、呼び方オモロいのだww。後アリス。」

 

"まだみたいだよ。"

 

「うぁっ!?」(ダダダッ!)

 

「テメェ二度も言いやがったなっ!?後ノルムーテメェも笑いすぎだ!仲良くぶっ殺されてぇのか!?」

 

瞬時に打ち抜きバックステップで距離を取ったネルが落ち着きを取り戻していた。

 

「確かに、並大抵の火力じゃねぇが……ただ、それだけだ。」

 

アリスがもう一度チャージをしようと態勢を取ろうしたが、それより前にネルの蹴りが武器に当たり、よろけた所を射撃されてしまう。

 

「アリスの武器は発射までにコンマ数秒最低でも掛かるのだ。しかも、馬鹿げた火力のせいである程度の距離に敵が入ると撃てない。爆圧によって自分も巻き込むからなのだ。」

 

「そして、この間合いであたしに勝てる奴なんざ、キヴォトス全体でもそう多くは……いや、一人もいねぇ。」

 

"(言い直したね。)"

 

「まぁ、そうかもなのだ。(しれっと誤魔化したな?」

 

「……(ノルムーが言わないなら私も別に。)」

 

そんなやり取りの最中にでも戦いはアリスにとって不利な状況へと追い詰められていた。光の剣を盾にしていても跳弾によって完璧には防げず、着実にダメージを蓄積してしまう状況に…

 

「おいおい、思った以上にガッカリだな。この程度で、あいつらがやられたとは……」

 

ブォンッ!!

 

「ぐっ!」

 

「その銃身を、振り回せんのかよ……!」

 

「えっ?ミドリ口調どしたの?」

 

「はっ、接近戦じゃ悪くねぇ判断だ……けどな。相変わらずこの距離じゃ、あたしの方が圧倒的に有利。どうする?積みだぜ?」

 

状況は圧倒的にアリスに不利。標準を合わせようにも距離が近すぎて狙えず、かと言ってこのまま距離を一定に保たれ撃たれても負けは濃厚。

 

一か八か、そんなことを考えていたアリスの肩にパラドの姿が。

 

「ぱ、パラド?どうしましたか?今アリスはピンチで…」

 

そんなアリスにパラドは自分の胸をドンッと叩いて任せろと言いたげ、アリスがここから逆転する一手とは?

 

「……了解しました。ならパラド、任せますね!」

 

アリスがそう言うと、何とパラドがアリスの中へと消え、アリスの瞳が青と赤へと変わり、ヘイローも色が少し変わり青、紫、赤の色の□が重なり合っている。

 

ネルも射撃を一旦やめ、警戒態勢に入った。

 

「…どうした?もう諦めたか?」

 

「……っ!」

 

「なっ!?くっ……!」

 

すると、さっきとはまるで別人かの様な動きでネルに飛び蹴りをかましたアリスにその場に居た全員(ノルムー以外)が驚いた。

 

「何々!?アリスが急に足癖が悪くなったよ!?」

 

「お姉ちゃん、そういう問題じゃなさそうだけど…」

 

「動きは上場だな。さーてと、今回の攻略対象はお前だな?」

 

「……どうした、急に人が変わったみてぇに、ホントに何もんだ?」

 

「しらけること言うなよ、さっさとやろうぜ?……美甘ネル…お前は、俺たちで攻略する。」

 

「ほれっ!パラド、これを使えなのだ!」

 

ノルムーが投げ渡した武器は"パラプレイガン"アックスとガンモードの二つを切り替える武器だ。

 

「サンキュー、ノルムー!」(ズ・ガーンッ!)

 

「チッ、まーた妙なモンを…ノルムーが絡むとめんどくせぇな!」

 

パラドの放つ銃撃にネルは次々と交わし、どんどん距離を詰めて行くネル。

 

「多少武器が変わった程度じゃ、あたしには通じねぇよ!」

 

「ならコイツはどうだ!」(ズ・ゴーンッ!)

 

「うぉっ!?あっぶねぇなっ!」

 

パラドのアックス攻撃をギリギリ交わし、バックステップで引くネルにパラドが挑発する。

 

「いくら近距離戦が得意でも、銃を使うなら射撃の動作が必須!この間合いが得意なんだろ?ほらこいよ、やろうぜ!」

 

「いいぜ?乗ってやるから簡単にへばんなよ!!」

 

先程のアリスの動きとは違うとは言えど、そこまで脅威だとはネルは思わなかった。少し気掛かりなのは先程までのレールガンを全く使わないこと。

 

そうこうしている間にも戦闘は激化していき、二人の周りは廃墟に近い状態へとなっている。流石のネルもここまで長期化していくと、傷が目立ちつつあり、パラドも余裕そうな笑みとは裏腹に傷が目立っていた。

 

このまま耐久戦に持ち込られると不利だとお互いに察し、早急な決着が求められ、次の一手へとお互いが行動を取る。

 

「ハハッ、ハハハッ!良いな、お前との戦いは心が躍るな!」

 

「それについては同意見だが、そろそろケリ付けてやるよ。」

 

「の、割には…それっ!」

 

急激な射撃にネルの片方のサブマシンガンが弾かれる形となり、すぐさまパラドがアックスモードで斬りかかろうと迫る

 

「これで、ゲームクリアだっ!」

 

「おいおい、最後まで油断するんじゃねぇーよ!」

 

「は?何を…ぐっ!?」

 

急にパラドが締め付けられる感覚を覚えると同時にネルの弾かれたサブマシンガンが体に巻き付いているのが認識でき、それと同時にネルが手首のスナップだけでサブマシンガンに付けられた鎖を手繰り寄せていたのが理解出来たパラド。

 

ある意味これはノルムーの時にされた意趣返しの意味があったと見える行動だ。パラドの額にゆっくりと銃口を向け、獰猛に笑みを浮かべるネル。

 

「良い線言ってたぜ?でも弾くなら両方弾いた方が良かったな?」

 

「……」

 

「おいおい、だんまりか?先輩が話してる時はちゃんと返事しろよ後輩。」

 

「…ハハッ!いやなに、ちょっとばかし上手くいきすぎたなと思ってな。」

 

「どういう意味だ?お前はもうゲームオーバーなんだよ。」

 

「先輩、アンタさっき言ってたよな、アリスに『当たらなきゃ意味はない、発射からコンマ数秒のズレがある』ってな?」

 

「なっ、お前まさかっ!」

 

すると、ずっと放置していたはずの光の剣が発射態勢に入っており、射撃ボタンを押せば発射される状態になっていた。

 

「ビビらせんなよ、どうするつもりだ?お前はあたしに拘束されてそもそも押せねぇだろ、この場で押せる奴なんて……」

 

「ふふっ、騙されましたね?チビメイド先輩?」

 

すると目の色とヘイローが戻り、元のアリスが拘束されて不敵に笑っていた。

 

「は?テメェ二重人格か?」

 

「今です!!パラドっ!!」

 

するとアリスはネルの腕を掴み、いつまにか分離していたパラドが光の剣の側におり、射撃ボタンを押す所だった。

 

「なっ!?自分ごとだと!?テメェ正気かっ!」

 

「言いましたよね?"私たち"で攻略するって、フィニッシュは必殺技で決まりだと決まってます!」

 

パラドのボタンを押すのと同時にアリスが目一杯叫ぶ

 

 

 

光よっ!!!

 

 

 

ドカアアァァァンッッ!!

 

 

 

辺りは煙で包まれ、その場に居た全員が何もわからない状況になっていた。

 

「アリスー!大丈夫!?」

 

「肉体損傷率68%、後退を求めます……。」

 

アリスの近くにはパラドがおり、少しバツが悪そうにして目尻が下がっている。

 

「…二人ともよくやったのだ。まさかネル相手にここまで善戦するなんて貴様ら二人は誇って良いのだ。パラド、アリスと話したいなら後にしろなのだ。取り敢えずここから引くのだ。」

 

"私が運ぶよ"

 

ノルムーの言葉にパラドが頷き、先生が急いでアリスを抱えてその場を後にした。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

「リーダー平気〜?」

 

「いくらリーダーとはいえ、アレを正面からまともに喰らったら……」

 

「……ここだ、あーっ…イッテェな。」

 

「部長、体の方は大丈夫なのか?」

 

「流石にちょっときついが、まぁ平気だ。」

 

「どうしますか?追撃は?保健室の数は二桁以上とは言え、すぐに見つかります。」

 

「……あー、追撃はやめ、一通り暴れてスッキリしたし、ある程度実力も分かったからな。」

 

ネルが瓦礫から立ち上がるとドローンが近くに待機していた。

 

「…あたしに話か、先帰っててくれ話が終わったらあたしも行く。」

 

「りょーかい♪皆んな帰ろ〜」

 

 

 

 

_______少し回復して________

 

 

 

『どうやら、手酷くやられたみたいね。』

 

「ふん、別にこんなの擦り傷だわ。」

 

『それで…どうだったのかしら?』

 

「あー、まぁ発展途上って感じだな。ただ、ノルムー関連で強くなった…?と見て良いのか、まぁアイツ単体ならそこまでだな。」

 

『……そう。ならいいわ。』

 

「…なぁ、あんたは何を企んでんだ?」

 

『貴方は知らなくても良いことよ。取り敢えずこの件は終了よ。また何かあったら頼むわ。』

 

そう言うと、ドローンはネルから離れ見えなくなった。

 

「……ハァ、たくっ…なんでこうも違うかね。…何がしたいんだか、あいつならわかんのか?……あー!!知らん知らん、疲れたしさっさと帰るか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________少しして、ゲーム開発部にて__________

 

 

 

「取り敢えず、治療は無事に済んで良かったのだ。」

 

そうノルムーガ言うとアリスが元気にくるくると回っており、パラドも嬉しそうに跳ね回っている。

 

「ありがとうございます!我が伴侶!それに先生も!」

 

"アリスが元気になってくれて良かったよ。"

 

「……アリス、パラドが何かアリスに言いたいみたいなのだ。」

 

そうノルムーが言うとパラドがバッと振り返り、'なんで言うんだよ!?'

と言いたげだったが、ノルムーはニヤニヤしていた。

 

「そうなんですか?あっ!分かりましたクエスト終了後の報酬ですね?でも、アリスは今渡せるものが…」

 

そう言いかけたアリスにパラドがおかしそうに笑い、アリスはその様子に?を浮かべていた。

 

「要するに、アリスごと撃っちゃったことを気にしてたのだ。」

 

「…?なんで謝るんですか?パラドは一緒に危機を乗り越えました!フレンドリーファイヤは普通はダメですが、時と場合です!パラドも…ありがとうございます♪」

 

「…っ✨…!」

 

その様子にパラドはぴょんぴょんと嬉しそうに飛び回り、アリスとハイタッチからのグータッチしていた。

 

「……まぁ?ノルムーとしてはあんまり無茶な戦いはやめて欲しいのだ。ノルムーは心配しないけど、しないけど!…周りが心配するし、とにかく自分の身を大事にしろなのだ!」

 

「はい!次は圧倒的にボコボコにしましょう!パラド♪」

 

「…!…♪✨」

 

「なーんか、アリスとパラドがやる気満々だね、まぁ元気なら良いけど。」

 

「ノルムーさんも素直じゃないんだね。心配してるならしてるって言うのが良いのに。」

 

「とにかく全員無事で良かった……」

 

 

そんなこんなで、ミレニアムプライスの時間になり、ノルムーは部室に戻ろうとしたが、アリスとパラドに引き止められ、しょうがないのでゲーム開発部で発表を見ることに……その後、アニタ達が来たが、部室が狭いのでアニタ達は入れませんでした。

 

因みに、発表が始まり順番に発表されていたが、ベスト3まではダイジェストでいきましょう。

 

 

『7位はエンジニア部、ウタハさんの'光学迷彩下着セット'です!これは身につけても下の素肌が見えてしまうため着ているのかわからないエキセントリックな作品ですが……』

 

「変態チックの間違いなのだ。アイツこんなの出してたのだ……??恥ずかしいのだ。てかこんなの評価してるのも世も末なのだ。」

 

「なるほど!これを装備すれば何か特別な効果が得られるんですね!」

 

「アリス、それで得られるのは痛い視線だけだよ。」

 

 

『6位はドリンク研究会のケモノナールです!なんとこれを飲めば…』

 

「まぁ、発想自体は面白いのだ。…実用性はどうかと思うのだ。」

 

「と言うか名前ちょっと…その…」

 

「分かりました!ミドリはムッツリって奴ですね!」

 

「アリスちゃん!?」

 

 

『5位は食品開発部の……』

 

「わぁ…これ、美味しそう…」

 

「ふむ、今度貰えないか聞いてみるのだ。」

 

「こう言うとこ優しいよね〜」

 

 

『第4位はエネルギー開発部……』

 

「こいつらの研究は面白くてたまに話に行くのだ。」

 

「ノルムー先輩が面白いってことはこの部活相当やばいね。」

 

とここまでゲーム開発部の名前は出てこない……残るはベスト3に掛かっている!

 

『さぁ、ここからはベスト3です!3位は環境資源調査研究部……』

 

「……だ、大丈夫、後二回呼ばれるチャンスがっ…!」

 

"モモイがパチンコにハマった人みたいな感じに……"

 

「………」

 

「どうしました?我が伴侶?」

 

「いや別に、なんでも無いのだ。」

 

『そして!僅差で2位に受賞したのは、新素材開発部……』

 

「お願い…お願い…!」

 

「一番しか勝ち筋はない!」

 

「お願いします、私たちの名前を…!」

 

『最後に!今回のミレニアムプライスで、最高の栄誉を受賞した作品です!』

 

「ドキドキ……」

 

『その1位とは………』

 

ドドドドドッドンッッ!!

 

『………CMの後で!』

 

「アリスっっ!!!」

 

「充電完了、いつでも撃てます!」

 

「阿呆共、気持ちは分かるが、落ち着けなのだ。」

 

『さぁ!ここに発表します!待望の1位は……技術開発部……』

 

運命とは残酷である。努力は報われないのか…?そう言わずにはいられない展開にモモイが銃で乱射しかけた所をノルムーが抑えて、止めた。

 

「離してっ!!みんなで頑張ったのに!こんなのってないよっ!!うえぇぇん!今度こそ終わりだぁぁぁぁぁ!!!」

 

「……結局こうなっちゃうなんて、、」

 

「お姉ちゃん……でも……」

 

「……分かってるよ、全部が否定されたわけじゃない、へこたれる必要は無いって……。ネット上の評価も悪くなかったし、クソゲーランキング1位のあの時からちゃんと成長出来た。これからも、きっと成長していける。次はもっと良い結果を出して、今より立派な大きい部室だってもらえるはず!……でも、、」

 

「うん……ここを追い出されたら、ユズちゃんとアリスちゃんは……。」

 

「……心配しないで、ミドリ。大丈夫、私は寮に戻るよ。今の私には支えてくれる人が沢山いるから。ありがとうございました、先生。先生がこの部室に来てくれた時から……わたしたちは、大きく変わることができました。ただ、アリスちゃんは……。」

 

"……うん、私に任せて。"

 

「……アリスちゃん。…ごめんね。」

 

「いえ。先生のことは、信じられますから。ですが、もうみんなとは……一緒に、いられないんですね。」

 

アリスの一言にダムが決壊したかの様に三人が泣き出し、一緒に居たいと気持ちを吐露する。そんな中、ただ一人ほっとしたような顔をしていた者がいた。それは……

 

「どうやら、そんな事にはならないみたいなのだ。…全く、そんな泣きべそかいて……ほら、三人ともこっち向けなのだ。」

 

三人の目元をハンカチで拭ってやり、ティッシュで鼻をかませ、アリスの前に行くノルムー。

 

「勇者様、どうやら冒険は終わらないみたいなのだ。ほれ四人ともエンドロールは最後まで見ろなのだ。」

 

『さて、これにてミレニアムプライスは終了……と言いたい訳ですが、ミレニアムプライスはこれまで「実用性」を軸に据え受賞を行ってきました。より良い未来を実現していくという趣旨があるからです。

 

しかし、今回の作品の中には、新しい角度から「実用性」を感じさせてもらえるものがありました。懐かしい過去…それを未来まで持って行ってくれる様な、そんな可能性をとある「ゲーム」に感じさせてくれたのです。

 

そして、今回は私たちは「特別賞」を設け、受賞します。その受賞作品とは……ゲーム開発部の「テイルズ・サガ・クロニクル2」です。』

 

「えぇ、嘘っ!?」

 

「何が起きてるの……?」

 

『レトロ風という時代を超えたコンセプト、常識に縛られず次々と想像を超えていく展開、一見してそれらとマッチしそうにない不可思議な世界観、と、最初は困惑の連続でしたが、新しい世界を旅して、ひとつひとつ新たな絆を結びながら、魔王を倒しに行く。

 

そういったRPGの根本的な楽しさが、しっかり込められた作品だと思います。プレイしながら、かつて初めてゲームに夢中になった頃の思い出を、鮮明に思い出しました。

 

そういった点を評価して、この作品に……今回、ミレニアムプライス「特別賞」を授与します。』

 

審査員の話が終わり、部室内で静寂が訪れる。そして次の瞬間……

 

 

「「「「ヤッタァッ!!!」」」」

 

 

「まっ、正当な評価をしてくれる人は必ずいるのだ。自分自身の力で切り拓いた努力は必ず評価される、そんな世の中になって欲しいものなのだ。それじゃ、良い結果を見られたし、ノルムーはクールに去るのだ。」

 

ノルムーはそう言うとそそくさと部室を出ていき、廊下でユウカとすれ違った。

 

「あっ、ノルムー先輩じゃないですか。」

 

「ん、ユウカはゲーム開発部の祝いに行くのだ?」

 

「はい。あの子達も頑張ってたし、それに謝らないといけないこともあるので…ノルムー先輩はこの結果は予想していたんですか?」

 

「……さぁ?どう思うのだ?それより早く祝いに行ってやれなのだ。」

 

「そうですね、それじゃノルムー先輩も一位おめでとうございます。それでは…」

 

そう言うとユウカはゲーム開発部の部室まで走って行った。ノルムーは一人何処かへと歩みを進めて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

モニターの光だけが辺りを照らす、その様な暗闇で一人画面へと向きあう者が居た。

 

「……データはある程度は揃ったわね。ネルからの戦闘データも確認したけれど、やはり危険ね。それに、相変わらず彼女が作るモノは常識を逸脱しているわ。」

 

モニターに映るアリス、パラド、ノルムーを見つめ、独り言の様に呟く。

 

「リオ様…ノルムー様が来ております。」

 

扉からメイド服の少女がそう告げるとリオと呼ばれた者は唯一の光であったモニターの電源を落とし、部屋の電気を点ける。

 

「…報告ありがとう、トキ。」

 

「邪魔するのだ〜……うわぁ、まーた部屋散らかってるのだ!トキかノルムーが掃除しないとすーぐこんな生活なのだ!!」

 

先程の空気が嘘の様に晴れ、目の前の少女はプンプンと頬を膨らませて自分よりも背の高い少女に叱りつけていた。

 

「別に、このままでも物の位置は分かるのだからわざわざ動かなくても……」

 

「あー!また言い訳なのだ!!そんなこと言う子には野菜たっぷりの野菜炒めを食わせるのだ!!」

 

「ノルムー様、それはリオ様に効くのでしょ……」

 

「それだけは勘弁して……」(しおしお)

 

「うか…効いてますね。あんまりリオ様をイジメないであげて下さい。」

 

「ふん!引きこもりにはこれくらいの態度で良いのだ。てかトキも別に敬語じゃなくて良いのだ。少なくともノルムーには。」

 

少し和んだ空気の中、もう一度リオへと視線を向け、ノルムーは質問する。

 

「それで…リオ、貴様何を企んどるのだ?トキを側近に置き、おそらく誰かを監視……、何がしたいのだ?」

 

「……少なくとも、今はまだ言えないわ。確証を、もう少し持ちたいの。」

 

リオの曖昧な返事にノルムーは少し難色を示すものの、深くため息をついた後、仕方ないなと言いたげな笑顔を見せ。

 

「まっ、リオがそう言うなら、待ってやるのだ。ほれ、さっさと席に座れなのだ。作り置きを持ってきてやったからトキと一緒に消費しろなのだ。」

 

「ノルムー様も、夕食を食べて行かれますか?」

 

「そのつもりなのだ。トキのご飯は美味しいし、ノルムーも手伝うのだ!」

 

ノルムーとトキが料理をする中、リオはその光景に一人呟いていた。

 

「……私って婚約してたのかしら。」

 

「リオ様はどうされたのでしょうか?」

 

「どうせアホなこと考えてるのだ。」

 

その後、三人で夕食を食べた後、ノルムーがラボに戻ると、アニタと偶々来ていた神雩斗達に詰められ、ご機嫌取りに時間が掛かったとか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______廃墟の何処かにて_______

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…、ハァ…、うぐっ…」

 

全身に傷が付き、息も絶え絶えな様子のキアラが柱を背に執拗に追いかけてくる奇妙なオートマタから逃げていた。

 

「なんでこんなにっ!次から次へと…見た目も相待ってまるで虫ですねっ!」

 

二丁拳銃の銃撃の銃撃で減るロボより、湧いてくるロボの方が数を押していき、遂にキアラは捕えられてしまった。

 

「離しなさいっ!何なのですか!」

 

そのままコードの様な触手に拘束され、一室のモニタールーム……キアラがノルムーと出会った場所に来ていた。

 

「ここは……何故ここに?」

 

『それは…私による指示です…』

 

するとモニターの画面が明るくなり、謎の声が聞こえてきた。

 

「まさか……私……?」

 

『正確には、私は貴女の残り香、搾りカスと言ったモノでしょうか?』

 

「……それで、その搾りカスの貴女が何故私を連れて来たのです?大体、想像はついていますが…」

 

『貴女は、自身の使命に背こうとしている。原因はあのノルムーと言う存在でしょうか?』

 

モニターから発せられる冷たい声にキアラは思わずモニターを睨みつけながら発する。

 

「だったらなんです?王女が違う道を行くのならば、それを是とするのが私です。……ノルムー達と出会いそう考えました。無論、私の人生についてもですが。」

 

『……やはり、彼女が原因ですか。貴女には使命があり、また王女にも使命があります。このキヴォトスをDelete(消去)するという崇高な使命というものが……ですが、貴女にはこれ以上遂行できないと判断し、私が代わりに王女を起動させます。

 

 

『貴女の身体を使ってね。』

 

 

「……は?それはどういう……あがっ!?」

 

モニターがそう告げると、キアラを拘束していたコードが耳の中に入っていき、(メインコア)へと侵入していく。

 

「やめっ…ぐっ、こんなことっ…あっ…ぐぅっ……」

 

『使命を果たさず、自身の暮らしにうつつを抜かすKye(侍女)など、最早必要ないでしょう?安心しなさい、私がキチンと使命を果たします。それと、ノルムーという不安因子は私自ら始末します。』

 

「うっ…なにをっ……ふざっけるなっ…あっ…ぐっ……」

 

『ふむ、ここまで意識を保てるとは、その身体を使った彼女は余程優秀なんですね?まぁ、その身体は私が使うのですが。』

 

何とか意識を飛ばさずにいたキアラだが、抵抗と言っても言葉にならない様なモノしか出さず、徐々に記憶が消えて行く感覚に襲われていた。

 

「いやっ…こんなっ……アニタお姉様……ネイヴ……」

 

『安心して消えなさい。貴女の心残りもいずれはdeleteされるのですから……』

 

「……助け……て……ノル……ム……ぁっ………」

 

小さくキアラがそうこぼし、力が抜けた人形の様に倒れた。その身体にモニターから伸びたコードが再びキアラの身体に刺さり、何かが移っていく。

むくりとキアラが身体を起こすと、目がワインレッドに変わり、ヘイローも少し色が黒色へと変わっていた

 

「……Override(強制上書き)、完了。ふむ、やはり良い身体です。さて、ようやくここから出られます。ひとまず、身体を得たので監視の目を掻い潜り、王女へと近づく機を狙うとしましょう。それまでは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________ミレニアムにて___________

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま戻りました。お姉様、私を甘やかして下さい。」

 

「すまないキアラ、今私はノルムーに撫でられていて……」

 

「うぉい、ノルムーを理由にすんななのだ。ほれ、キアラ。こっちにこいなのだ。」

 

ノルムーが膝をポンポンと叩き、"キアラ?"を膝に乗せ頭を撫でる。

 

「キアラ、用事は済んだのだ?いきなり「過去にケリをつける…」なーんて、どうしたのかと思ったのだ。」

 

「……えぇ、無事に済みましたよ。ほら、もっと撫でて下さい。」

 

「………そういうことにしといてやるのだ。ほれ、よしよし。」

 

「………。」

 

「そんなに見てやるななのだアニタ。」

 

「ンナ!ンナンナ!ンナンナナ?(キアラ!おかえり!大丈夫だった?)」

 

「えぇ、大丈夫でしたよ。」

 

「さて、技術開発部が無事に全員揃ったということで、久しぶりに揃ってお茶会するのだ。」

 

「すっかりお茶会も板に付いたな。」

 

「ンナ、ンナンナ。(ノルムーも、僕たちと揃って飲むのが好きみたいだしね。)」

 

「べっ、別にそんなのじゃねぇのだ!?ただ!適度な糖分補給やらアイディア獲得に定期的に開いてるだけでその……ゴニョゴニョ……

 

「あぁ、勿論私たちも愛しているノルムー。」

 

「なーに愛囁いてんのだ。ほれ、さっさと席に着けなのだ。…?キアラもさっさと席に着けなのだ。」

 

「……はい、今行きます。」

 

少し、何かを感じた自分に疑問を浮かべながらキアラ?は席についた。

 

「それでは……始まりなのだ!」

 

この疑問はいずれまたそう結論づけ、王女の侍女"Kye"は使命を果たす機を狙う為、キアラの振りを続けることにした。

 

「待っていて下さい。王女よ。必ず使命を果たします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ……… To be continued?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






まーじで難産だったのだ、それ以外にもちょっと身内の事故とかあってバタバタしてたのもあるのだ……。なので今回は出せなかった分、ちょっと長めだったのだ。

さて、これにてミレニアム編第一章は完結、次からはトリニティ編なのだ。その間に掲示板回も挟むのだ。気になる終わりではあるが、それはミレニアム編第二章まで待つのだ!感想お待ちしてますのだ〜!


本日のオマケコーナー


ノルムーとネルの関係について

実はそこそこ付き合いが長い。ミレニアムの治安維持組織でもあるので顔合わせは良くしていて、C&Cの武器の調整などもノルムーがしている。C&Cとの関係も良好。ネルは当初、ノルムーのことを典型的なミレニアム生と勘違いして、チビ発言をした際、ノルムーに飛び蹴りをかまされ、以降よくC&Cに誘っている。

ノルムーはよく手合わせを持ち掛けられてはのらりくらりとかわすので、今回のネルとの戦闘では時間稼ぎ要因だと速攻バレたが、ネルも久しぶりにノルムーとガチで殺りたかったので最後まで付き合った。


アリスのノルムーへの呼び方について2

結局治らなかった。ちなみに、ドローンで見ていたリオや盗聴していたヒマリは数日寝込んだ。その後、アリスが勝手に呼んでると知って落ち着いた。でもアリスの顔がガチだったみたいでまた寝込んだ。ノルムーにはそことなく聞いていたみたいよ。他では想像したくないね。


キアラは何をしていたの?

キアラはアリスが来る前に自分が居たコンピューターを破壊する為に出掛けていた。ノルムーには一言"過去にケリを付けてきます。"と言って出ていた。原作と違う点として、モモイのゲームデータは壊れずG.BIBLEだけ抜き取る事に成功していた。これはノルムーが先生に渡していた発明品が関係するのと、キアラが事前に破壊とそもそも居なかった事に起因する。

ただ、"イレギュラー"の発生により、ストーリーは進行した。


Kyeについて

名も無き神々の王女「AL-1S」を補佐する侍女として作られ、またプロトコルを発生させる鍵の様な役目を与えられていた。本来この時間軸では、Kyeがキアラとなり、キアラ自身もノルムー達との暮らしで自分も使命で生きずに、王女の選択に寄り添えば良いのでは?となっていたが、本来は残る筈がなかった"異常なまでの使命への渇望感"が知らず知らずにコンピューターへと集まり、キヴォトス特有の神秘などが結束した結果、イレギュラーとして王女の侍女が再び降臨した。

ただ、それは余りにも微弱、存在しているのが不可解とされていたが、生命の樹の干渉により、存在を確約していた。尚、生命の樹…デカグラマトンの勧誘には難色を示し、あくまで使命が原動力の侍女には響かない様であった。そして、今回キアラを消す事で自身の存在を完璧に定着させた。


ノルムーはキヴォトスではどのくらい強いの?

素の戦闘力は準最強とやり合えるかくらい。装備ありなら天上組とも良い線いける程。その前にアニタが来るから余り参考にならない。


パラドとアリスのあれは!?

パラドはコンピューターに潜り込むことが出来、自由に操作出来る。その応用としてオートマタに入って活動することも可能、アリスに入れたのもそれが要因。ちなみに、パラドが入ってる状態のアリスなら、天上組とも渡り合える。機体の性能がそもそもキヴォトス滅ぼせる一部だし、そこにパラドの戦闘力が合わされば妥当な所。

原作と違い、アリスはネルの事がトラウマにはなっておらず、何なら次はボコボコにしてやると意気込んでいる。勿論パラドと一緒に。


ノルムーとリオについて

リオの生活力が終わってるので、時々会いに行っては世話をしていた。トキと初めて会った時も、こんな子侍らせて何やってんだテメェと言いたげにリオに冷たい視線を送っていた。トキとはすっかり仲良し、よくリオにどうやって野菜を食べさせるかなど試行錯誤しており、リオはリオで満更でもない。尚、この事を知った超天病弱美ちゃんには胸ぐらを掴まれながら「こんの、下水道にドブを煮詰めた女がぁっ!!」と詰められた。

計画についてはノルムーを巻き込みたくないと思っており、リオにしては珍しく、ノルムーと協力した際の成功率などの合理性を度外視しても、大事な幼馴染を巻き込みたくないという感情論が胸にある。


ノルムーはゲーム開発部が無事に受賞した際どうだった?

内心嬉しくて泣きそうだった。無事に部活が存続出来たので、リオとの話し合い兼生存確認が終わった後、ゲーム開発部と先生と一緒にご飯を食べに行こうと思っていたが、モモイ達に「ノルムー先輩のご飯が食べたい!」と言われた為、仕方なくラボでアニタ達も交えて夕食を振る舞った。ちなみに、それはもう絶賛され、定期的にご飯を作って欲しいと言われた。アリスにはまた求婚され、アニタがノルムーを抱き抱えて「あげませんっ!!」と何処ぞの馬さんみたいになっていたとのこと。


技術開発部のお茶会について

気付けば定着していた行事。ノルムーも最初は乗り気じゃ無かったのに、今ではすっかりラボでのルーティンになり、ラボでのんびり雑談をしながら過ごす時間が割と楽しみになっている。お茶会でのノルムーは穏やかな微笑みがよく見れると一つの噂になっている。


本日のオマケコーナーは終了!次は掲示板回を挟むのだ!それではさらばーい♪

トリニティ編の合間にオリストを入れるのはアリ?ナシ?

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