もう一人のハミダシ者   作:琴葉(Kotoha)

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思いついたネタとかは数日くらい頭のキャパに保存されるっていいな


ボランティアinトラ

 

 

 

 

 

 

 

 

月夜「すみません、お待たせしちゃいましたか?」

 

天梨「ううん、大丈夫!わたしたちも今来たとこだから!」

 

華乃「にしても、すごいわね…羽月くんの…」

 

月夜「そうでしょうか?」

 

 

と、常盤先輩の目線の先にはあるものがあり…いや、いる。

 

天梨「私、ホワイトタイガーって初めて見た!貴重な子なんでしょ?」

 

月夜「そうですね、全身の毛が白くなった虎のことをホワイトタイガーと呼ぶようです。」

 

華乃「き、急に噛んできたりしないわよね…?トラって急に吠えたり噛もうとしたりするとか聞いたことあるし…」

 

月夜「あ、うちの子はそのようなことはそう簡単にしませんので大丈夫ですよ。でも怒らせるようなことをするとさすがに、って感じですが」

 

華乃「怒らせたりしないようにしよう…手とか怪我したら今後のイラストレーター生活が終わるかもしれないし…」

 

天梨「ねねね、なんで今日はこの子を連れてきたの?まだみんなくるまで時間あるよ?」

 

 

 

そう、今日は依然聞いていた千玉学園の生徒会と百合ヶ峰学園という学校の生徒会と共同で千玉市のボランティアの日だ。竜閑先輩も言っていた通り、もうすぐみんな来るだろう…

 

 

 

 

 

 

妃愛「ごめんなさーい!和泉妃愛、ただいま出遅れました!お兄ちゃんが全然起きなくて!」

 

華乃「は?和泉何してんの?また戦デレで徹夜したの?」

 

智宏「だってしょうがないだろ、今回のイベント報酬を逃すと二度と手に入らないんだから」

 

妃愛「だからって2時まで起きてるのはどうかと思うなー?」

 

 

和泉会長、深夜2時まで起きてるのはどうかと思います…

 

 

 

 

あすみ「わぁ…!ホワイトタイガーさんだ…!」

 

伊々奈「いいないいな!うちはペット禁止だから飼ってる人が羨ましいな!」

 

柑凪「それも希少なホワイトタイガー!あとで何かエサを買ってきた方がいいかな?」

 

月夜「あ、いえ大丈夫ですよ。ボランティアが終わった後は家でたくさんエサを食べますし」

 

詩桜「何?この子もボランティアに参加するのか?そう言ってもこの子に何ができるというんだ?」

 

月夜「見ての通り、体格は大きいですしハクのためにいくつかサポートできるような物作って体に付けてます。口で袋も咥えますし、背中には500mlのペットボトルを3本入れられる小型のボックスもありますし…」

 

あすみ「でも、ホワイトタイガーって希少な子なんですよね?そんな子を外に連れてきて大丈夫なんでしょうか・・・?」

 

月夜「うちのハクは賢いので、気配の感知もしますし足も速いですから。何かあったらハクがなんとかしてくれますよ。ほらハク、いつもの。」

 

そう言って僕はハクの首元に小型の着信機を、頭にはスピーカーを取り付けた。

 

月夜「何かありましたらハクに声をかけてください。これは僕が開発したハク専用の小型通信機です。ほらハク、今日は錦さんたちにお世話になるって昨日言ったろ、行ってあげなさい」

 

 

ハク「ハフゥ…(錦さんに擦り寄り)」

 

あすみ「わぁっ…!毛並みも整ってるし肌触りもいい…!」

 

伊々奈「えっ、いいないいな…私も後で触ってみたいな…」

 

月夜「ボランティアが終わった後であればいくらでも触られてください。あ、でもあまり揉みくちゃにされたり写真を撮るようなことは控えていただけると嬉しいです」

 

天梨「うぅ…」

 

竜閑先輩はすっごく残念そうな顔をした。やっぱりインちゅたにあげる気満々だったんですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華乃「羽月くん、包丁使いがうまいわね…一人暮らしって言ってたっけ。あ、でもハクもいるし一人と一匹暮らし?」

 

月夜「中学生から一人暮らしを始めたものなので。自然と料理のレパートリーも増えていきましたし」

 

天梨「あれ?ハクちゃん…くん?あの子っていつからいるの?」

 

月夜「たぶん小学生くらいからじゃないですかね…?小学生の高学年までは両親が県外で共働きだったものなので。中学生になってからはその能力が買われて海外で働いてます。」

 

華乃「うわっ、すご…じゃあ今年で10年は一緒にいるってことじゃない?」

 

月夜「そうなりますね。あっ、ハクは雌ですよ。でも同種なんて滅多に見ませんし、そもそもハクは興味を示すくらいで他の動物と一緒にいたところは見たことありません」

 

天梨「まさかの他の子には興味だけあるタイプだった!?あ、でもすみぴっぴたちと一緒にいて大丈夫?急にどこか行ったりしない?」

 

月夜「まさか。ハクはおとなしくて賢い子ですしふらっとどこかに行くようなことはありませんよ。錦さんや飯田さんみたいな感じだと思っていただければ」

 

華乃「あー…あの二人は例えやすいかも。飯田さんと神田さんはまだそんなに日にちが経ってるわけじゃないけど飯田さんはおとなしいって考えは間違ってないと思う。錦さんはおとなしいというか素直だし」

 

月夜「そういえば前期の生徒会メンバーって言ってましたね錦さん。入った頃から素直な人だったんですか?」

 

華乃「入った頃はまだどこか怯えてた気がするわね…

久しぶりの登校っても言ってたし、和泉以外の男性と話すのは緊張するって言ってた。あれから半年で錦さんは結構成長したって感じる」

 

天梨「ねー!すみぴっぴって最初は初対面の人に怯える子猫みたいな感じだったのに今は結構積極的になってる気がする!」

 

月夜「そこまで言いますか…すごいですね会長」

 

華乃「ま、和泉だって頑張ってはいるからね。こないだだってコミまどに出す本の修正を徹夜で頑張ってくれてたし」

 

月夜「コミまど、ですか?」

 

華乃「あ、知らないならスルーでいいから。」

 

スルーでいいんですか。あ、でもコミってコミックって聞いたことあるしイラストレーターの常盤先輩に関係ありそうだしあまり聞かないことにしよう

 

天梨「ねねね、ツッキーってみんなのこと気になったりしないの?」

 

月夜「僕がですか?それはまたどうしてそんな突拍子な質問を」

 

天梨「だって、生徒会ってかいちょーとツッキー以外みんな女の子だよ?かいちょーだってなんか気にしてる風だったし」

 

月夜「うーん、特に気になったりとかはしてないですね。

動画投稿者の都合上ネット上でばかりチャットやコメント返信ばかりしてるものなので。」

 

天梨「そっかー。てっきり何かあるのかなーって思ってたんだけどなー」

 

華乃「アメリ、本人を目の前にしてよく聞けるわね…さすが人気読モ」

 

月夜「あ、雑誌は偶に購入してますよ。一人暮らしなので海外にいる母への贈り物ですけど」

 

華乃「え、わざわざこっちで買ったのを送ってるの?あーでも向こうじゃ知られてない可能性もあるか…うん、親御さん思いなんだね羽月くんって」

 

月夜「そう言ってもらえると嬉しいです。っとと、皆さんが戻ってくるまでに作業を終わらせないとですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柑凪「(ジー…)」

 

あすみ「神田さん、さっきからハクちゃん?くんばかり見てる…」

 

伊々奈「もう紺凪ちゃん、ハクちゃん?くんばかり見てると反応に困っちゃうよ?」

 

柑凪「あはは、ごめんごめん!でもなんか見たことあるなーって思うんだけど思い出せなくて…」

 

あすみ「この子の性別?」

 

柑凪「そっちは羽月さんに聞くから大丈夫として…やっぱり見たことある気がするんだけど…」

 

伊々奈「羽月さんに聞いてみたけど、この子は女の子だって。」

 

あすみ「あ、女の子だったんだ。結構大きいから男の子かなって思っちゃった。」

 

柑凪「もう!そんなことじゃなくて!」

 

あすみ「無理に思い出さなくてもいいんじゃないかな?考えすぎると頭が痛くなっちゃうよ?」

 

柑凪「うぅーん…」

 

伊々奈「すみちゃん、こうなった柑凪ちゃんはてこでも動かないよ。柑凪ちゃんが考えるのをやめるか和泉会長たちが来るまで私たちは話してよっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智宏「ただいまー。お、いい香りだな。」

 

華乃「あ、おかえり和泉。といってもこっちは羽月くんが活躍しすぎて途中から駄弁ってただけだけど」

 

ハク「ハッハゥ」

 

月夜「ハクもお疲れ。錦さん、ハクは役に立ったかな?」

 

あすみ「それはもう…!頼りになるどころじゃなかったです…!ゴミ袋を2つも背中に乗せても落とさなかったですし、喉が渇いてるなってなった時は近寄ってきて飲み物を届けに来てくれましたから…!」

 

伊々奈「いいないいな…!」

 

どうやらハクの評価は大好評だったみたいだ。

今晩はとびきりの夜ご飯にしてあげよう

 

詩桜「豚汁やぶた汁とは別にいい香りがするが?」

 

月夜「あ、これは芋チップです。思ったより早く作り終えちゃいましたし

それにここ、うちの近くなので油と鍋を取りに一度家に戻ったあとに作っちゃいました。こっちが里芋で、こっちがじゃがいも、こっちがさつまいもですね」

 

詩桜「どれどれ…

…これは美味しい!」

 

柑凪「えっ、本当ですか!?あっ、本当においしい!」

 

喜んでいただけたみたいだ。まあ本当は家にあった祖父母から送られて来すぎた芋を持ってきたんですけど。

竜閑先輩も常盤先輩もその辺は融通を聞かせてくれてるようで頷きながら食べてくれてる。

こういう人たちなら周りにいてもいいかもしれない…そう思うようになってきた

 

 

 

 









実は複数のヒロインルートを模索中だったりします。

ハク:月夜が飼っているホワイトタイガー。性別はメス。
名前の元ネタはパズドラの白虎の化身・ハクから取ったもの。力がとても強く、知能は常人を軽く上回り、足の速さも警察犬に引けを取らないレベルで早い。
ただし誰でも懐くわけではなく、月夜が認めた相手しか懐かない。
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