ネタを思いつけても実際に書くのに2週間かかりました(遠い目)
「…ん…ち…よ…る…の…ら…」
「う…よ…り…に…て…」
月夜「…はっ」
また、変な夢を見ていた。
多い時は3日ごとに1回、少ない時は10日に1回程度の頻度で夢を見る。
月夜「今日が休みでよかった…」
今日は日曜日、学校も生徒会も休みの日で動画投稿も休みにしている。そんな時は…
月夜「ハク、散歩に行こうか。」
ハク「ヴァウー(ゆっくり背伸び)」
月夜「…あっ」
華乃「あれ、羽月くん?珍しいわね、こんな時間にこんなところで会うなんて」
月夜「おはようございます常盤先輩。珍しいですね」
そう、日曜の朝は基本的にハクと一緒に千玉市の散歩に出ているけど常盤先輩と会うのは極めてレアである。常盤先輩がイラストレーターということは知ってるんだけど、こんな朝早くに会うことはないと思ってた
華乃「ハクちゃんもおはよ。」
常盤先輩には懐いたようで、頭を撫でられると気持ちよさそうに喉を鳴らす。
華乃「羽月くんはいつもこの時間に散歩してるの?」
月夜「そうですね、いつもこの時間というわけではありませんが毎週日曜の朝はハクと一緒に散歩してます。といっても場所は決まってませんので商店街や河川敷などいろんなところを回ってます」
華乃「へえー、結構アウトドアなんだ羽月くんって。いいね、憧れる」
月夜「常盤先輩ってイラストレーターなんですよね?イラストの着想を求めに外に出たりしないんですか?」
華乃「あーうん、それはちょっとだけ考えたけどあまり外に出たりはしないかな。スマホの通信料とかヤバいし」
月夜「確かにそれは考えないとですね…」
華乃「にしても、羽月くんって結構生徒会に馴染んだんじゃない?」
月夜「そうでしょうか?といってもまだ1週間程度でしょうに」
華乃「でもアメリも災難よね…ハクちゃんの散歩で羽月くんと鉢合わせるたびにそっぽ向かれるし」
そう、ハクは生徒会のメンバーにだいぶ懐いてる。
ただ散歩の際に竜閑先輩や鎌倉先輩、和泉先生の3人と会うたび、すぐ顔を背ける。
この3人に関しては…なんでなんだろう?という疑問しか浮かばない
月夜「人を選ぶとはよくいうものでしょうけど、ここまで顔を背けるのは見たことない気がしますね…ところで常盤先輩はどうしてここに?」
華乃「ただの気分転換ね。ずっとイラストを描き続けると頭も腕も疲れちゃうし」
月夜「その言い方だと昨日も夜遅くまで描いてたりしました?」
華乃「そうね…冬のコミまども近いし」
月夜「コミまど、ですか?」
華乃「そ。コミックマーケットっていって同人誌の発売会みたいなものね。色んなイラストレーターも来たりするわよ。夏と冬の2回に分けて行われてて、今年の夏はアメリと和泉が手伝ってくれてたわ」
月夜「竜閑先輩は分からなくもないですが、和泉会長もですか?珍しいです」
華乃「でしょ?」
そう言って常盤先輩は苦笑いして夏のコミまどのことでしばらく話した…
月夜「ちょっと話し込んじゃったかな?ハク、疲れたりしてない?」
ハク「ハフゥ」
ハクは首を軽く横に振る。まだ散歩し足りないようだ。
月夜「じゃあちょっとここで待っててくれ、朝ご飯を買ってくる」
月夜「ハク、おまたせ…あれ?錦さん?」
あすみ「あっ、羽月さん…おはようございます。珍しいですね。」
錦さんがコンビニの外でハクとたわむれていた。
月夜「さっき常盤先輩にも会って同じようなことを言われましたよ…あはは。」
あすみ「常盤先輩と会ったんですか?」
月夜「ええ、先ほど商店街まで散歩に行ってきまして。ハクのおやつと僕の朝食を買おうかと思いましたのでコンビニに寄ったところです」
あすみ「コンビニ…もしかしてそれって」
月夜「あ、はい肉まんとかピッツァまん、チーズまんとかいくつかの中華まんを」
あすみ「肉まん…!」
肉まんを買ったと聞くと、錦さんの目がキラキラした…気がした。え、それくらい好きなんだろうか?
月夜「…よければ食べますか?2個ずつ買いましたので」
あすみ「えっ、いいんですか?羽月さんの朝食なんじゃ…」
月夜「食べきれなかったら昼ご飯にしようとしてたくらいなので大丈夫ですよ。ここで立ち話もなんですし、近くの公園に行きませんか?」
あすみ「おいひい…♪」
錦さんが肉まんを食べる様子はさながら餌をほおばるハムスターのようだ…
その隣ではハクが軽い朝食を食べている。この状況、常盤先輩が見たら描き始めそうだ…
月夜「錦さん、眠そうですね?」
あすみ「もしかして顔に出てました…?」
月夜「顔に出てたというよりは目をクシクシされていましたので…」
あすみ「あぅ…見られちゃいました…はい、少し眠いです。昨日も夜遅くまで配信していたので…」
月夜「遅くまでお疲れ様ですね…日付が変わる少し前くらいまでされていたようですし」
あすみ「もしかして羽月さんも昨夜は動画投稿を?」
月夜「いえ、土日は動画投稿をお休みしてますね。基本的に予約投稿にしてますし。
あ、でも昨日は配信を見てましたよ。」
あすみ「見られていたんですね…♪ありがとうございます」
錦さんは満面の笑みともいえるレベルで微笑んでくれた。
僕は動画投稿をしたりライブ放送のリスナーになったりこそすれどライブ配信中はコメントを送らないようにしている。
僕もそれなりに有名な動画投稿者なので、他の人の配信に来たことを知られてそのままライブ配信をそっちのけで会話をされるのを避けるためだ。そのため、僕の動画に出てくれたVtuberには直接ツブヤッキーでお礼や返事をするような形にしてる
月夜「でも、こういった公園とかでは配信とかの話題は避けた方がいいかもしれませんね。どこで誰かが聞いてるかもわかりませんし」
あすみ「あっ、そうですね…今後は家の中や生徒会室だけでした方が良さそうです」
月夜「そういえば、錦さんも気分転換でしょうか?」
あすみ「いえ、私はただの散歩ですね。生徒会に入ってからは毎日が楽しいので」
月夜「毎日、ですか?それはまたすごいですね。」
あすみ「私も不登校側の人間なので、高校でうまくいかなかったらどうしようかなって考えたりしてましたので…羽月さんは最近、柑凪ちゃんや伊々奈ちゃんと教室内で話したりしてますか?」
月夜「休み時間くらいだけですがたまに話したりしてますね」
ちなみに席は飯田さんの隣が僕でその後ろが神田さんである。
僕たちのクラスが特殊なのかもしれないけど、男女が半々なので
【男女男女男女男女】
【女男女男女男女男】
といった席順になっている。飯田さんが一番右上の席だとするとその横隣りが僕でその一つ後ろが神田さんだ
あすみ「どんなことを話したりするんですか?」
月夜「うーん…どんなことっていっても3人だけで話すので生徒会が楽しみだとかうちのハクが可愛いとかの話ばかりな気がしますね。でも神田さんも飯田さんもハクのことになると少し考えたような感じになりますね…」
あすみ「伊々奈ちゃんと柑凪ちゃんが?伊々奈ちゃんはおとなしそうだから何か考えそうですけど柑凪ちゃんが考えるのって珍しい気がします」
月夜「ですよね?神田さんって元気いっぱいですし何かを考えてそうなイメージではありませんから」
あすみ「うーん…どうしてなんでしょうね?」
月夜「それは本人たちに聞くしかないですね…」
あすみ「あっ、羽月さんに一つ聞いてみてもいいですか?」
月夜「はい?なんでしょう」
あすみ「羽月さんって、Vtuberさんからのコラボしか受け付けてないみたいですけど、何か理由があるんでしょうか?」
月夜「…すみません、今その質問に答えることはできません。いずれその時が来たらお教えしますよ。錦さんにも、生徒会の人たちにも」
あすみ「分かりました、今は私の胸の中にしまっておきますね。」
月夜「助かります。」
それから僕たちは他愛もない雑談をしばらく続けた。
ハクは暇だったのか、途中から公園の周りを一匹で散歩していたのだとか。
※時間軸はまだ11月上旬です
ハクのなつき度合いは
錦あすみ>和泉妃愛・和泉智宏(同順位)>飯田伊々奈>常盤華乃>神田柑凪>和泉里>鎌倉詩桜>竜閑天梨
となっています。