@白妙ミコト
今日の20時からストリートファイター6をします。
ランクマッチです。
使用キャラクターはイングリット。
格闘ゲームも得意だと言ったので、今日はちゃんと証明します。
#ミコト観察中
↪︎スト6きた!
↪︎格ゲー配信楽しみ
↪︎イングリット使いなんだ
↪︎ランクは?
↪︎得意ってどのくらい?
↪︎また上の方って言いそう
↪︎飼い主として見守ります
↪︎@白妙ミコト
ランクは配信で見てください。
あと、最後の人は見守らなくていいです。
↪︎隠すってことは高そう
↪︎マスター?
↪︎レジェンドだったりして
↪︎さすがにレジェンドはないでしょ
↪︎見守らなくていいと言われても見ます
↪︎@葛葉
スト6もできんの?
↪︎@白妙ミコト
できます。
前から得意だと言っています。
↪︎@葛葉
どんくらい?
↪︎@白妙ミコト
上の方です。
↪︎@葛葉
またそれかよ。
↪︎@白妙ミコト
配信を見れば分かります。
↪︎絶対強い
↪︎葛葉も見に来そう
↪︎対戦してほしい
↪︎@社築
イングリットを使用するんですね。
どのような動きをするのか楽しみにしています。
↪︎@白妙ミコト
ありがとうございます。
普通にランクをするだけなので、あまり期待しすぎないでください。
↪︎@社築
格闘ゲームが得意だと聞いているので、期待しています。
↪︎@白妙ミコト
……頑張ります。
↪︎社には素直
↪︎先輩に期待されて逃げられなくなった
↪︎緊張してそう
↪︎@三枝明那
負けたら猫の姿になる罰ゲームは?
↪︎@白妙ミコト
ありません。
↪︎@三枝明那
三連敗したら?
↪︎@白妙ミコト
三連敗しません。
↪︎@三枝明那
言ったな?
↪︎@白妙ミコト
言いました。
先輩も負けるところを期待しないでください。
↪︎今日も明那に強い
↪︎フラグにしか見えない
↪︎三連敗したら猫姿お願いします
@白妙ミコト
配信まであと十分です。
ランクを見ても騒がないでください。
対戦相手への批判や、プレイへの指示も禁止です。
僕が負けた時に笑うのも禁止です。
↪︎ランク見ても騒ぐなって何?
↪︎絶対高いじゃん
↪︎負ける前提なんだ
↪︎三連敗楽しみにしてる
↪︎指示禁止了解
↪︎対戦相手への批判禁止大事
↪︎格好いいところ見せてね
↪︎かわいいところも見ます
↪︎@白妙ミコト
最後の人は配信を閉じてください。
↪︎閉じません
↪︎もう待機所にいます
↪︎初スト6配信楽しみにしてる
午後八時。
「聞こえてる?」
▶聞こえてる!
▶待ってた!
▶スト6だ!
▶今日も制服姿
▶尻尾動いてる
「まだ何もしてないのに、尻尾の話をしないで」
▶今日は演出?
▶格ゲー用の演出ですか?
「今日はゲームに集中するから、あんまりコメントは読まないと思う」
▶集中モードだ
▶格好いいところ見せて
▶ランク早く見せて
「そんなに急かさなくても、今から見せるよ」
ストリートファイター6の画面へ切り替わる。
「今日はランクマッチ。使うのはイングリットです」
▶イングリットかわいい
▶ミコトもかわいい
▶似た者同士
「僕は格好いい。イングリットは……まあ、かわいいでいいと思う」
▶自分だけ認めない
▶白髪同士だ
▶見た目で選んだ?
「見た目だけじゃないよ。動かしていて楽しいし、できることが多いから使ってる」
▶操作難しくない?
▶メインキャラ?
「今はメイン。追加されてからずっと触ってる」
▶どのくらいやったの?
▶ランク見せて
「分かったって」
ランクマッチの画面が表示される。
・LEGEND
▶レジェンド!?
▶嘘でしょ
▶本当にレジェンドだ
▶上の方どころじゃない
▶格ゲーもガチ勢じゃん
▶新人ライバーのランクじゃない
▶何で隠してたの?
▶強すぎる
「騒がないでって言ったよね?」
▶無理だよ
▶これは騒ぐ
▶マスターだと思ってた
▶レジェンドは聞いてない
「上の方って言ったでしょ」
▶一番上じゃん
▶説明が雑すぎる
▶レジェンドを上の方で済ませるな
「レジェンドの中でも順位は動くから、一番上とは限らないよ」
▶そういう問題じゃない
▶感覚がおかしい
▶何戦やってるの?
「数えてない。ランクが上がるまでやってただけ」
▶ゲーム廃人だ
▶猫又だから時間がいっぱいある?
▶高校は?
「学校には行ってるから」
▶本当に?
▶出席日数大丈夫?
「大丈夫。たぶん」
▶たぶんなんだ
▶人間社会に馴染む前に留年しそう
「しないから。ゲームを始めるよ」
▶葛葉:レジェンドじゃん。
ミコトの動きが止まる。
「……葛葉先輩」
▶やっぱり来た
▶先輩も騒いでる
▶声小さくなった
▶葛葉:上の方ってレベルじゃねえだろ。
「嘘は言ってません」
▶葛葉:何でイングリット?
「できることが多いのと、相手によって動きを変えられるからです」
▶葛葉:見た目じゃねえの?
「見た目も好きですけど、それだけじゃありません」
▶葛葉:白髪だから?
「それは関係ないです」
▶似てる
▶猫耳を付けたらもっと似る
「イングリットに猫耳はないでしょ」
▶葛葉:とりあえず一戦見せろよ。
「今からやります。先輩が来たせいで始められなかったんです」
▶葛葉:俺のせいにすんな。
「コメントしたのは先輩です」
▶普通に言い返してる
▶ゲームの話なら強い
▶昨日より慣れてる
マッチングが始まる。
「最初の相手はケン」
▶レジェンド同士?
▶相手も強そう
▶頑張れ!
「このランクまで来たら、弱い人はいないよ。相手への変なコメントは禁止だからね」
▶了解
▶応援だけします
▶飼い主として見守ります
「最後の人、あとで覚えてて」
ラウンドが始まる。
「最初は少し見る」
▶攻めないの?
▶様子見?
「相手が何をしたいか分からないまま動く方が危ないから」
相手のケンが前へ出る。
「ここ」
攻撃を下がって避け、すぐに差し返す。
▶速い
▶今の見てから?
▶綺麗に当てた
「最初から前に来ると思ってたから、見てからじゃないよ」
▶予測してたの?
▶読みが早い
「一回だけじゃ分からない。次も同じことをするか見る」
ケンが再び距離を詰める。
「今度は止まった」
ミコトも手を出さない。
▶何で攻撃しないの?
▶届きそうだった
「さっき差し返されたから、相手も警戒してる。無理に触りに行く必要はないよ」
▶落ち着いてる
▶解説しながらできるのすごい
ケンが飛び込む。
「対空」
すぐに落とし、着地へ攻撃を重ねる。
▶反応速い!
▶全然飛べない
▶コンボ長い
「ここで無理に倒し切ろうとするとゲージを使いすぎるから、起き攻めを選ぶ」
ケンが起き上がりに無敵技を放つ。
ミコトのイングリットは攻撃せず、後ろへ下がっていた。
「やると思った」
▶読んでた!
▶全部見えてる
▶反撃痛い
「最初のラウンドだから、相手も強気に来ると思っただけ」
コンボが入り、ケンの体力がなくなる。
・ROUND 1 WIN
▶一ラウンド取った!
▶強い
▶ほとんど触られてない
▶レジェンドって本当なんだ
「ランク表示を疑ってたの?」
▶少し
▶画像かと思った
「配信でそんな嘘をついてどうするの」
二ラウンド目。
ケンの動きが変わり、飛び道具を中心に距離を取る。
「今度は来なくなったね」
▶対応変えた?
▶どうするの?
「少しずつ近づく。焦って飛ぶと落とされるから」
サンショットを放ち、相手の動きを止める。
「一回見せると、相手も動きにくくなる」
▶イングリットらしい
▶飛び道具合戦だ
▶先に飛ばないんだ
「相手が我慢できなくなるまで待てばいいよ」
▶性格悪い戦い方
▶猫みたいに待ってる
「勝つために必要なことをしてるだけ」
ケンがドライブラッシュで接近する。
「来た」
攻撃を受け止め、投げを抜ける。
「次は打撃」
再び接近したケンへ、割り込みが当たる。
▶読み勝った
▶何で分かるの?
「一回投げを見せたあとは、投げ抜けを狙うと思って打撃を選ぶ人が多いから」
▶心理戦だ
▶格ゲーって怖い
▶何手先まで考えてるの?
「そんな先まで考えてないよ。その時に必要なことを考えてるだけ」
ケンの体力が残りわずかになる。
「終わり」
放たれたサンフレアが当たり、勝利画面へ切り替わる。
・WIN
▶ストレート勝ち!
▶強すぎる
▶レジェンドの試合だ
▶解説分かりやすい
▶格好いい!
「そう。格好いいでしょ」
▶ドヤ顔
▶尻尾ぶんぶん
▶かわいい
「最後までは格好いいで終わってよ!」
▶葛葉:普通にうめえな。
「普通じゃなくて、かなり上手いです」
▶葛葉:自分で言うなよ。
「先輩が普通って言うからです」
▶葛葉:褒めてんだよ。
「……ありがとうございます」
▶褒められたら素直
▶尻尾すごい
▶嬉しそう
「次のマッチに行きます」
▶照れた
▶話を変えた
「変えてない。ランク配信だから続けるだけ」
二戦目の相手が決まる。
「次はザンギエフ」
▶投げキャラだ
▶怖い
▶近づかれたら終わりそう
「近づかせなければいい」
▶簡単に言う
▶フラグ?
「フラグじゃない」
ラウンド開始。
ザンギエフが慎重に前へ進む。
「この距離を維持する」
サンショットで動きを制限し、相手が飛び道具を避けたところへ攻撃を当てる。
▶触らせない
▶ずっとミコトの距離だ
▶相手大変そう
「ザンギエフは近づいた時が強いから、それまではこっちが我慢する」
ザンギエフがドライブインパクトを放つ。
「見えてる」
すぐに返し、大きなコンボを入れる。
▶反応おかしい
▶今の返せるの?
▶体力すごい減った
「画面の端だったから、選択肢に入れてただけ」
▶何でも想定してる
▶格好いい
「今日はみんな素直だね」
▶かわいい
「言った直後に戻らないで」
ミコトが有利に試合を進める。
しかし、一度の判断ミスからザンギエフに接近を許す。
「あ」
投げが決まり、イングリットの体力が大きく減る。
▶捕まった!
▶一気に減った
▶逃げて!
「静かにして。まだ負けてない」
起き上がり。
ザンギエフが再び接近する。
ミコトは動かない。
▶何もしないの?
▶投げられる!
直前で後ろへ下がり、投げを避ける。
「来ると思った」
最大反撃が入る。
▶逆転した!
▶怖すぎる
▶さっきの投げで焦らないの?
「焦ってボタンを押したら、相手の思い通りになるから」
▶心臓強い
▶配信外でもこんなに冷静?
「ゲーム中はね」
▶現実では?
「関係ない話はしません」
最後は相手の飛び込みを落とし、二戦目も勝利する。
・WIN
▶二連勝!
▶強い!
▶三連敗どころか三連勝しそう
▶猫姿の罰ゲームなくなりそう
「最初からないから」
▶三枝明那:まだ一回も負けてないやん!
「三枝先輩、負けるのを待ってたんですか?」
▶三枝明那:猫姿を待ってた!
「普通に見せたことあるでしょ」
▶三枝明那:負けて拗ねた猫が見たい!
「性格が悪いです」
▶三枝明那:言い方!
▶今日も明那に強い
▶拗ねた猫は見たい
▶一敗したら猫になろう
「ならない」
▶三枝明那:三連敗じゃなくて、一敗でどう?
「条件を変えないでください。最初から受け入れてませんけど」
▶三枝明那:強すぎて負ける気配ないもん。
「だったら諦めてください」
▶三枝明那:次の相手を応援するわ!
「僕を応援してください!」
三戦目。
対戦相手のキャラクターもイングリットだった。
「同じキャラだ」
▶ミラーマッチ!
▶どっちが強い?
▶レジェンド同士のイングリット
「やってみないと分からないよ」
▶自分が勝つって言わないんだ
「同じキャラなら、お互いに何をされたら嫌か分かってるから難しい」
ラウンド開始。
互いに距離を取り、なかなか攻撃を出さない。
▶静かだ
▶全然動かない
▶何を待ってるの?
「先に雑な動きをした方が不利になるから」
相手がサンショットを放つ。
ミコトは前へ出ず、その場で対処する。
「相手はこっちを動かしたいんだと思う」
▶動かないの?
▶ずっと待つ?
「時間はあるから、付き合わなくていい」
▶我慢比べだ
▶猫同士のにらみ合い
「猫は僕だけ」
相手が少しずつ前へ出る。
ミコトは後退し、画面端へ近づく。
▶追い詰められてる
▶大丈夫?
「大丈夫。ここまで来たら、相手は画面端を意識する」
相手が一気に距離を詰める。
「そこ」
完璧なタイミングでパリィが決まり、攻守が入れ替わる。
▶パーフェクトパリィ!
▶狙ってたの?
▶一気に画面端!
「相手が来るタイミングを待ってた」
長いコンボのあと、相手が画面端へ追い込まれる。
「ここからは僕のターン」
▶声格好いい
▶急に主人公みたい
▶主人公だよ
「僕の配信なんだから、最初から主人公でしょ」
起き攻めが続き、相手の体力が減っていく。
しかし相手も守り切り、隙を見て位置を入れ替える。
「上手い」
▶相手も強い
▶接戦だ
▶頑張れ!
残り時間は十秒。
お互いの体力もわずか。
▶時間ない!
▶どっちが勝ってる?
「少しだけ僕」
相手が攻める。
ミコトは後ろへ下がり続ける。
▶逃げ切る?
▶攻めなくていいの?
「勝ってる方が無理する必要はない」
残り三秒。
相手が飛び込む。
「それは駄目」
対空が当たり、時間切れでラウンドを取る。
▶冷静すぎる
▶最後まで崩れなかった
▶格好いい!
「まだ一ラウンドだから」
二ラウンド目は相手が先に対応し、ミコトが落とす。
・ROUND 2 LOSE
▶一ラウンド取られた
▶初めて負けた
▶猫になる?
「ラウンドを落としただけで、試合は負けてないから」
▶三枝明那:半分だけ猫にならへん?
「なりません!」
▶半分猫って何?
▶耳と尻尾はもう出てる
「最終ラウンドに集中させて!」
最終ラウンド。
序盤は相手が有利に進める。
「さっきと動きが違う」
▶対応された?
▶負けそう
「負けそうって言わないで」
相手の連係を防ぎ続ける。
ドライブゲージが減り、バーンアウト寸前になる。
▶ゲージない
▶危ない!
「ここは使う」
スーパーアーツで相手を押し返し、位置を入れ替える。
▶切り返した!
▶まだいける
▶判断速い
「相手も焦ってる」
▶何で分かるの?
「勝ちが見えた時ほど、早く終わらせたくなるから」
相手がドライブラッシュで接近する。
ミコトはその動きを止める。
「ほら」
▶本当に来た
▶読んでる
▶体力逆転した!
残りわずかな体力を削り合う。
相手が後ろへ下がる。
「今度は向こうが待つ番」
▶どうするの?
▶時間はまだある
ミコトはサンショットを見せながら少しずつ前へ出る。
相手が飛び越えようとした瞬間。
「待ってた」
対空からコンボが入り、勝利画面へ切り替わる。
・WIN
▶勝った!
▶三連勝!
▶接戦だった
▶レジェンド同士すごい
▶最後の対空格好いい
▶判断が全部早い
▶本当に強い
「危なかった」
▶余裕じゃなかった?
▶声はずっと冷静だったよ
「余裕じゃないよ。相手が少し違う選択をしてたら負けてた」
▶相手も強かった
▶いい試合だった
▶再戦する?
「再戦が来たらやる」
再戦申請が表示される。
「来た」
▶もう一回!
▶頑張れ!
▶今度は相手も対応してくる
「僕も今の試合で分かったことがあるから、お互いさま」
▶社築:非常にレベルの高い試合でした。
「社先輩。見てたんですか?」
▶社築:先ほどから見ています。相手の行動を確認してから対応を変えるのが早いですね。
「ありがとうございます。でも、相手も途中から僕の動きに合わせて変えてきてました」
▶社築:その変化にさらに対応できるのが、レジェンド帯の強さなのでしょうね。
「……褒めすぎです」
▶照れてる
▶耳伏せた
▶尻尾揺れてる
「次の試合が始まるから静かにして」
▶社築:頑張ってください。
「はい。ありがとうございます」
▶先輩には素直
▶借りてきた猫
「借りられてないから」
再戦が始まる。
「次も勝つよ」
▶頑張れ!
▶四連勝しよう!
▶レジェンド維持だ!
▶格好いいミコトを見せて!
「うん。ちゃんと見てて」
イングリットが構えを取り、白妙ミコトの二本の尻尾も大きく揺れた。