@白妙ミコト
今日の20時からリズム天国をします。
音楽ゲームは得意なので、たぶん簡単です。
初見ですが、パーフェクトを目指します。
#ミコト観察中
↪︎リズム天国きた!
↪︎初見でパーフェクトは無理
↪︎音ゲーの実力見せて
↪︎スト6の時みたいに無双しそう
↪︎絶対変なところで失敗する
↪︎リズム感は歌配信で証明済み
↪︎今日も楽しみにしてる!
↪︎@白妙ミコト
失敗する前提で話さないでください。
音を聞けば分かるので、問題ありません。
↪︎その自信が怖い
↪︎フラグ立ててる
↪︎リズム天国はそう簡単じゃないよ
↪︎@白妙ミコト
音楽ゲームであることに変わりはないです。
ちゃんと格好いいところを見せます。
午後8時。
「聞こえてる?」
▶聞こえてる!
▶待ってた!
▶リズム天国楽しみ!
▶今日は余裕そうだね
「余裕だよ。音楽ゲームは得意だから」
▶初見でも?
▶説明見ないでできる?
「説明は見る。初見で説明まで飛ばすのは、上手いんじゃなくて雑なだけでしょ」
▶正論
▶今日は真面目だ
「いつも真面目だから。みんなが変なところばかり切り抜くだけで」
▶飼い主って認めたところ?
▶かわいいって言われて怒ってるところ?
▶尻尾が動いてるところ?
「全部、僕の配信の本質じゃない」
▶本質は何?
「ゲームが上手くて、歌も上手くて、格好いいところ」
▶自分で全部言った
▶最後だけ違うかも
「違わない。今日は音楽ゲームが上手いところを見せるから、ちゃんと覚えて帰ってね」
ゲーム画面に切り替わる。
「これ、いろんなミニゲームを順番にやっていくんだよね。曲に合わせてボタンを押すだけなら、そんなに難しくないと思う」
▶その認識で大丈夫かな
▶見た目に惑わされないでね
「見た目?」
最初のゲームが始まる。
画面には、一定のリズムで動くキャラクターたちが映っていた。
「最初は練習か。音に合わせて……ここ」
軽快な音に合わせ、ミコトがボタンを押す。
「はい。次も同じ」
成功音が続く。
▶上手い
▶普通にできてる
▶さすが音ゲー得意
「だから言ったでしょ。こういうのは、画面を見るより音を聞いた方が簡単なんだよ」
▶もうコツ掴んだ?
▶初見とは思えない
「音が一定だからね。少しずれても、次で直せる」
練習が終わり、本番が始まる。
「じゃあ、最初からパーフェクトを狙うよ」
リズムに合わせ、キャラクターが動く。
ミコトはほとんど迷わずボタンを押していく。
「ここは少し溜めて……今」
成功。
「次は早い。はい」
成功。
「簡単だね」
▶調子に乗ってる
▶まだ最初だよ
▶フラグ
「フラグって言わないで。実際に全部成功してるから」
突然、音の間隔が変わる。
「……え?」
ミコトの入力がわずかに遅れ、失敗音が鳴った。
▶あ
▶失敗した
▶今の顔見た?
▶尻尾止まった
「今のは分かりにくい」
▶初見だからね
▶簡単って言ってたよ
「簡単だけど、急に変わったから反応できなかっただけ。次はできる」
▶言い訳が早い
▶一回失敗しただけだよ
「言い訳じゃなくて分析。失敗した理由が分からないままだと、同じところでまた失敗するから」
その後は崩れることなく、最初のゲームを終える。
結果画面には高評価が表示された。
「ほら。最初の一回以外は全部できた」
▶すごい
▶パーフェクトは?
▶目標達成できてないよ
「初見の一回目でパーフェクトを取るとは言ってない」
▶Xで目指すって言ってた
「目指すと取るは違うでしょ」
▶逃げ道作ってる
▶次はパーフェクト?
「次は取るよ」
二つ目のゲームが始まる。
今度は画面に複数のキャラクターが並び、音の合図に合わせて動いていく。
「これは合図を聞いて、少し遅れて押すのか」
▶ちゃんと説明聞いてる
▶賢い猫
「猫を付けないで」
▶賢い猫又
「そういう問題じゃない」
練習では順調に成功を重ねる。
「この音が来たら、一拍待って押す。分かりやすい」
本番が始まる。
「はい、はい……ここ」
成功音が続く。
「これも大丈夫そう」
画面の動きが急に派手になり、背景に別のキャラクターが現れる。
「何か増えた」
▶見ない方がいいよ
▶音だけ聞いて
「分かってる。あれは関係ない」
そう言いながらも、画面の端で妙な動きを続けるキャラクターに、ミコトの視線が一瞬向いた。
「……何してるの、あれ」
入力が遅れ、失敗音が鳴る。
▶見た
▶惑わされてる
▶関係ないって言った直後
「違う。視界に入っただけ」
▶それを惑わされたって言うんだよ
▶かわいい
「ゲーム側が集中を邪魔してくるのが悪い」
▶リズム天国はそういうゲーム
▶ミコトの集中力が試されてる
「次は絶対に見ない」
再び妙な動きが画面の端に現れる。
「……」
▶見てる
▶今絶対見た
「見てない」
▶耳がそっち向いてる
「耳は勝手に動くから」
▶演出じゃないの?
「今日は音を聞くために動いてるだけ」
▶便利な耳だ
「猫又だからね」
最後まで大きく崩れることなく進み、結果は合格だった。
「また一回だけ失敗した」
▶一回ずつ失敗してる
▶パーフェクト遠いね
「次からは、本当に一回も失敗しない」
▶何回目の宣言?
▶次は何のゲーム?
「まだ始まったばかりだから。音楽ゲームは、慣れてからが本番でしょ」
次のゲームでは、声の合図に合わせてタイミングよく入力する必要があった。
「これは簡単そう。言われた通りに押せばいいだけだよね」
練習が始まる。
画面のキャラクターが独特な声を上げる。
「……今の声、何?」
▶気にしないで
▶ちゃんと合図聞いて
「聞いてるけど、もう少し普通に言えなかったのかな」
再び奇妙な声が響く。
ミコトが少し遅れてボタンを押す。
失敗。
「笑って押せなかった」
▶笑ったんだ
▶声耐えられなかった?
▶ミコトでも笑うんだね
「僕だって笑うよ。笑わない妖怪だと思ってたの?」
▶普段はリスナーに怒ってるから
▶笑うより拗ねてる印象が強い
「そんなに拗ねてない」
▶今も少し拗ねてる
「拗ねてないって」
練習をやり直す。
今度はミコトも声に慣れ、正確に入力する。
「もう大丈夫。最初だけだった」
▶本番で笑わないでね
「笑わない。もう何が来るか分かってるから」
本番が始まる。
最初は順調だった。
「はい。ここ。次も同じ」
奇妙な合図にも動じず、正確に入力していく。
「やっぱり慣れれば簡単だね」
途中から、画面のキャラクターがさらに大げさな動きを見せ始める。
「何でそんな顔するの」
▶集中して
▶笑いそう
「笑わないから」
次の瞬間、キャラクターが今まで以上に妙な声と動きを見せた。
「ふっ……」
入力が遅れる。
失敗音。
▶笑った!
▶また一回失敗
▶パーフェクト終了
「今のはずるいでしょ!」
▶ゲームにずるいって怒ってる
▶完全に負けてる
「リズムには負けてない。変な顔に負けただけ」
▶結局負けてる
▶音楽ゲームの実力とは関係ないところで失敗してる
「それなら、僕が音楽ゲーム上手いことは証明できてるよね?」
▶まだです
▶パーフェクト取って
「みんな、最初より厳しくなってない?」
▶飼い主だから
▶成長を見守ってます
「便利な時だけ飼い主を使わないで」
いくつかのミニゲームを進めるうちに、ミコトは操作にも独特な演出にも慣れていった。
細かく変化するテンポにもすぐ対応し、画面を隠して音だけを頼りに成功を重ねる。
「今のは見ない方が簡単だった。画面に余計な情報が多いから、音だけ聞いた方が集中できる」
▶本当に目閉じてる
▶それでできるのすごい
「リズムを覚えたら、見なくてもできるよ」
▶格好いい
▶やっとパーフェクト取れそう
「やっとじゃない。最初から実力はあったから」
終盤まで失敗せずに進む。
「ここまで全部成功。あと少し」
▶頑張れ
▶静かに見守る
▶パーフェクト来る?
「今コメントを読ませないで。集中してるから」
最後のパートに入る。
リズムが急に速くなり、合図の間隔も短くなる。
「速くなった。でも、まだ大丈夫」
正確な入力が続く。
「次、少し遅い」
成功。
「その次が早い」
成功。
最後の一回。
「……今」
成功音と同時に、ゲームが終了した。
▶いけた!
▶全部成功!
▶パーフェクト?
▶今のすごい!
「取ったでしょ」
結果画面にパーフェクトを示す表示が現れる。
「ほら!」
▶パーフェクトおめでとう!
▶本当に取った
▶さすが音ゲー得意
▶格好いい!
「そう。これが本当の僕の実力だから」
▶嬉しそう
▶尻尾すごい
▶ドヤ顔かわいい
「最後まで格好いいで終わってよ!」
▶パーフェクト取った時の反応はかわいい
▶ゲーム中は格好よかったよ
「それなら……まあ、いいけど」
▶認めた
▶少しずつかわいいを受け入れてる
「受け入れてない。今はパーフェクトを取って機嫌がいいだけ」
次のミニゲームが表示される。
「まだ続けるよ。せっかく感覚が分かってきたから、全部パーフェクトにしたい」
▶急にやり込み始めた
▶終わるまで配信終われない?
▶何時間かかるかな
「そんなにかからないよ。一回できたんだから、あとは同じようにやればいいだけ」
▶またフラグ立ててる
▶次も変なゲームだよ
「もう画面の変な動きには惑わされない」
新しいゲームが始まる。
練習画面には、リズムに合わせて野菜を切るキャラクターが映っていた。
「これは普通そうだね」
▶本当に?
▶油断しないで
「野菜を切るだけでしょ。さっきまでより分かりやすい」
合図に合わせて入力する。
成功。
「ほら。簡単」
次の野菜が飛んでくる。
成功。
三つ目は少し大きな野菜だった。
「大きくてもタイミングは同じ」
成功。
突然、予想していなかった物が飛んでくる。
「え、何それ」
反応が遅れ、失敗音が鳴った。
▶早速失敗した
▶画面に惑わされないんじゃなかった?
▶パーフェクト終わった
「……今のは野菜じゃなかった」
▶そこ?
▶切るタイミングは同じだよ
「野菜を切るゲームだと思ってたのに、違う物を出す方がおかしいでしょ」
▶またゲームに怒ってる
▶リズム天国と相性いいね
「よくない。僕を驚かせることしか考えてない」
▶ホラーゲームより驚いてる
▶耳立ってるよ
「驚いてない!」
▶尻尾も膨らんでる
「これは……集中してるだけ」
▶新しい演出だ
▶今日は言い訳が多い
「言い訳じゃない。もう一回やる」
ミコトはすぐに再挑戦を選ぶ。
「次は何が飛んできても切るから」
▶危ない発言
▶野菜以外も切る猫又
「ゲームの中だけだよ。人間社会では切らないから」
▶誰も聞いてない
▶月ノ先輩に言われそうなこと自分で言ってる
「今日は先輩いないから、僕が先に説明しただけ」
再挑戦が始まる。
今度はどんな物が飛んできても動じず、正確なタイミングで切っていく。
「一回見れば大丈夫。初見殺しには二回目から通じないから」
最後まで成功し、再びパーフェクトを取る。
「これで二つ目」
▶おめでとう!
▶負けず嫌いだ
▶失敗したらすぐやり直すね
「できるのに、失敗したまま終わるのが嫌なだけ」
▶それを負けず嫌いって言うんだよ
「違う。ゲームが好きなだけ」
▶どっちもだと思う
▶でも格好いいよ
「……今日は素直な人が多いね」
▶パーフェクト取ったから
▶褒めないと拗ねるから
「拗ねない!」
さらにいくつかのミニゲームを進めた頃には、配信開始から二時間が過ぎていた。
「もうこんな時間?」
▶集中しすぎ
▶ずっとやり直してたから
▶そろそろ終わる?
「あと一個だけ」
▶その言葉信用できない
▶さっきも言ってた
「次のゲームをパーフェクトにしたら終わる。本当に最後」
▶何回挑戦することになるかな
▶頑張れ
「一回で取る」
最後のミニゲームが始まる。
これまで遊んだゲームの要素が次々と混ざり、リズムも頻繁に変化していく。
「これ、まとめて出てくるの?」
▶リミックスだ
▶難しいよ
▶集中して
「大丈夫。全部一回やったから」
最初のリズムを正確に捉える。
「ここはさっきと同じ」
場面が切り替わる。
「次は一拍遅れて」
成功。
別のゲームへ変わる。
「これは画面を見ない」
目を閉じ、音だけで入力する。
成功。
▶すごい
▶本当に全部覚えてる
「一回やったからね」
テンポが上がる。
「速い。でも大丈夫」
次々と変わるリズムに合わせ、ミコトの指が動く。
二本の尻尾も、音に合わせるように左右へ揺れていた。
▶尻尾もリズム取ってる
▶かわいい
「今は読まない!」
終盤。
一度でも失敗すればパーフェクトはなくなる。
ミコトは何も話さなくなり、音だけを聞いて入力を続ける。
最後の合図。
「……今!」
成功音が響いた。
「終わった?」
結果画面へ切り替わる。
・パーフェクト
「取った!」
▶おめでとう!
▶一発パーフェクト!
▶本当に音ゲー上手い
▶最後格好よかった!
▶尻尾も完璧だった
「尻尾は関係ないけど、ちゃんと証明できたでしょ。僕は音楽ゲームも得意です」
▶疑ってごめん
▶最初の失敗は?
「初見だったから仕方ない」
▶変な顔で笑ってたよ
「それもゲームの罠だから」
▶楽しかった?
▶またやってほしい
「楽しかった。思ってたより難しかったけど、失敗した理由が分かりやすいから、やり直すのも楽しい」
▶全部パーフェクト目指す?
▶続きもやる?
「うん。今日できなかったところは、次までに練習しておく」
▶配信外で全部終わらせそう
▶次も初見で見たい
「じゃあ練習しない方がいい?」
▶少しだけ練習して
▶初見の反応も見たい
▶失敗して怒るところが面白い
「最後の人のためには配信しません」
▶かわいいところ見たいだけ
▶格好いいところも見るよ
「……それなら、次も配信でやる」
▶やった!
▶次回も楽しみ!
「今日はリズム天国を見に来てくれて、ありがとうございました。最初は簡単だと思ってたけど、画面の変な動きに何回か負けました」
▶認めた
▶リズムには負けてない?
「リズムには負けてない。そこは大事だから」
▶はいはい
▶パーフェクト格好よかったよ
「うん。それでいい」
▶笑ってるミコトもかわいかった
「それはいらない」
▶次の配信も見に来るね
▶今日も楽しかった!
▶お疲れさま!
「次はもっと最初から上手くやるから、ちゃんと見に来てね。それじゃあ、おやすみ」
▶おやすみ!
▶またね!
▶飼い主として練習を見守ります
「配信外までは見守らなくていい!」
最後まで騒がしいコメントへ言い返しながら、配信は終了した。