槍の聖女の軌跡を超えて   作:アマシロ

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ライナの出番ないところを頑張って書こうとするとエタりそうなので巻きます。
面白いから原作遊んで♡



 


Ⅶ組集結へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ノルドの導力通信障害、アルティナとブルブランは問題なく……というか助けに来てくれたシャロンさんのお陰もあって余裕で対処できたみたいだけど、レグラム編のボスってそういえばデュバリィとマクバーンなんだよね…。

 

 確かサラ教官が助けに来てくれるけど、マクバーンの相手が無理ゲーなのは《結社》の人間なら誰でも知ってることである。

 

 

 なのでマクバーンに「手加減してね?」とめっちゃお願いしておいたのだが。

 ユーシスとリィンの勝負の後、立ちはだかるのはその結社の二人。

 

 

 

 

 

 

「ご機嫌よう――――トールズ士官学院《Ⅶ組》。せっかくの再会のようですが水を差させていただきますわ」

「――――ライナのメイドの人…!」

 

 

 

 

 がくっとデュバリィがずっこける。

 

 

 

 

「メイドじゃありませんわ!」

「ライナがメイドみたいなものって言ってたけど……」

 

 

 

「………姫様ぁ……――――わたくしは《身喰らう蛇》が第七使徒、その直属たる《鉄機隊》――――筆頭隊士を務める《神速》のデュバリィです。我が主の命によりこの地に推参しました」

 

「つまりライナのお母さんの部下、ってこと?」

 

 

 

 

「ま、まあそうなんですけど……なんだか気が抜けますわね……」

「第七使徒―――《鋼の聖女》に率いられた結社最強の戦闘部隊ですわね」

『チッ、厄介な連中が現れたわね』

 

 

 

 

 シャロンとセリーヌの反応にようやく元気を取り戻したデュバリィ。

 そこに色々あって聞けていなかったラウラが問いかける。

 

 

 

 

「《鉄機隊》……だと? かの《槍の聖女》が率いた《鉄騎隊》と関係が……!?」

「フフ、確か貴女は“アルゼイド”の娘でしたか。フフン、気になりますか? 気になりますわよね? ――――でも教えてあげませんわ!」

 

 

 

 

 

「なっ!?」

「アハハ、せいぜい悔しがるといいですわ! そして気になって気になって夜も眠れなくなればいいのです! ふんっ、ざまーみろですわ!」

 

 

 

「えっと……」

「ライナがいるときと大分キャラ違うね」

「……ううむ。そこまで気になるわけでは。教えたくないのであれば敢えて問いただすつもりは無いが」

 

 

 

「ちょ、ちょっとお待ちなさい。本当は知りたいはずなのに何を余裕ぶっているんですの!?」

 

「言動はともかく、凄まじい使い手みたいですね」

 

 

 

 

 リィン君、さすが変人の対処に慣れてる…。

 割と変人多いからねゼムリア大陸。

 

 

 

「ええ、《執行者》ではないものの達人クラスの腕前ですわ。あちらに控えている方は正直、次元が違いますけど……」

 

 

 

 

「コホン……ま、まあいいですわ。せっかくですし、貴方のほうも名乗って差し上げると――――って、まだそんな所にいたんですの!?」

 

 

 

 

 登場した小高い丘の上で、完全に観戦モードのマクバーンにデュバリィが振り返りながらツッコミを入れるが。返ってきたのはあくび混じりの返答で。

 

 

 

 

「ふわああっ……その程度の数ならお前さん一人で十分だろ? だいたい俺はお姫様に手加減してくれって頼まれちまってやる気もねぇんだ」

 

 

 

 

 

 マクバーン!? あんまりネタばらししないで欲しいんですけど!?

 

 

 

 

「ライナのことか……!?」

「ああ、そういやそっからか……ますます面倒くせぇ……俺はマクバーン―――《劫炎》なんて呼ばれている。うだうだ問答するのは面倒だ。そこのヤツに勝てたら俺も相手をしてやるよ」

 

 

 

 

 

「くっ、この気配は――――」

「彼は執行者No.Ⅰ―――結社最強とも言われる使い手ですわ」

 

 

 

 

「クク、《鋼》とどっちが上か試したことはねぇがな」

「わたくし一人でやるんですの!? ……が、学生風情がほとんどとはいえ執行者も紛れてるんですけれども……!?」

 

 

 

 

 

 まあ普通にシャロンさんいたらそこで互角だよね。

 

 

 

 

「ふぅ、ならハンデだ――――《死線》の。お前さんが出張らないなら俺も黙って見てるだけにしておいてやる」

「………なるほど、そう来ましたか。正直願ってもない申し出ですが――――」

 

 

 

 

「ライナがそれほどまでに言う相手――――警戒するに越したことはないでしょう」

「ええ。ではわたくしは見届けさせていただきます」

 

 

 

 

 

 というわけでシャロンさんとマクバーンが観戦に。

 マクバーンはね、無理ゲーだから正直助かる。

 

 

 

 

 

「………それでも数が多いですが―――まあいいですわ! 我がマスターより授かりし神速の剣――――とくと喰らいやがれですわ!」

 

「総員、全力で迎え撃つぞ!」

「「「おおっ!!」」」

 

 

 

 

 

 まず飛び出したのはリィンとフィー。

 速度でリィンの二の型《疾風》すらも上回るデュバリィの速さはしかし、戦術リンクでフィーがフォローに回ることで対処。

 

 

 

 

「――――強い!?」

「雛鳥にしてはやりますわね―――!」

 

 

 

 即座に追撃するラウラだが、デュバリィは炎を纏った剣で反撃する。

 

 

 

 

 

「甘いですわ!」

「くっ―――!」

 

 

 

「この程度で姫様に並び立とうなど、片腹痛いですわ!」

「知った口を!」

「剣よ!」

 

 

 

 カバーに入ったユーシスとエマだが、ユーシスの剣は完全に間合いを見切って回避され。エマの放った魔術の剣は軽々と撃ち落とされる。

 

 

 

 

 

「螺旋撃! ―――裏疾風!」

「止まって見えますわね!」

 

 

 

「なら――――」

「―――なっ」

 

 

 

 切り結んだ瞬間、リィンが刀を手放す。

 勢い余って体勢が僅かに崩れた瞬間、すかさず叩き込まれる破甲拳。デュバリィは即座に軸をズラすことでダメージを抑えるが――――。

 

 

 

 

 

 

「奥義―――洸刃乱舞!」

 

 

 

 

 

 隙を逃さずラウラの奥義が叩き込まれ、受けはしたものの膝をつくデュバリィ。

 

 

 

 

「……やりますわね。姫様の薫陶を受けただけのことはあること――――認めましょう。ですが――――」

 

 

 

 

 

 

 

 瞬間、デュバリィの姿が消えた。

 《神速》の異名を示す、あまりにも速すぎる斬撃―――。あの《剣帝》から一本取った一撃が、瞬く間に全員を薙ぎ払う。

 

 

 

 

 

 

 

「速さが足りませんわ!」

「――――なら、これはどうかしら!」

 

 

 

 

 

 瞬間、迸るのは《紫電》。

 飛び込んできた勢いをそのままに、雷撃と銃撃の嵐がデュバリィを襲う。

 

 

 

 

「――――くっ、猪口才な!」

「ふう、やれやれ。急いできた甲斐があったわね」

 

 

 

 

「さ、サラ教官!」

 

 

 

「遅くなったわね。あたしが来たからには、君たちに指一本触れさせないわ―――《Ⅶ組》の担任教官としてね!」

 

 

 

 

「A級遊撃士―――《紫電》のバレスタイン……!」

「へえ、聞く名前だな」

 

 

 

 

 いつの間にやらデュバリィの隣に来ていたマクバーンが興味深げにつぶやく。いやマクバーンはお願いだから大人しくしてて……。

 

 

 

 

 

「くっ、まだやる気ですの――――マクバーン! いい加減にあなたも手伝ってくださいまし!」

「クク、だがまあ。やっと面白くなってきたぜ――――」

 

 

 

 

「貴様ら、そこで何をしておるか――――!」

 

 

 

 

 

 

 

 そこに響いたのは、ユーシスの父であるアルバレア公の声。

 

 

 

 

「ユーシス、貴様……! 一体、どういう了見だ!? あんな置き手紙を残して……気でも狂ったか!?」

 

「……手紙に記した通りです。自分は、Ⅶ組の仲間と共に自分自身の“道”を往きます。あくまで父上や兄上とは別に、“アルバレア”の在り方を見極めるためにも」

 

 

 

「くっ、痴れ事を……やはり貴様などを公爵家に迎え入れたのは失敗だった! 来るがいい、クロイツェンの騎士たちよ!」

 

 

 

 

 

 そうして登場するのは重機甲兵ヘクトルを中心とした機甲兵部隊。

 だが――――。

 

 

 

 

「……白けちまった。あとは好きにやってくれ」

 

 

 

 

 マクバーンが離脱する方がよっぽど重要なんだよね。《灰の騎神》でも勝てるか分からない、というか現状だと負けかねない相手だし。

 

 

 

 

 

「あ、あなたはもう……!」

 

 

 

 と言いつつデュバリィも離脱。

 

 

 

 

 

「来い――――《灰の騎神》ヴァリマール!」

 

 

 

 

「やれ! クロイツェンの騎士たちよ! ここでヤツを捕えられれば《貴族連合》の主導権を手に入れたも同然だ!」

 

 

 

 

 

 テンション高いアルバレア公だけど、それはさすがにリィン君を舐めすぎじゃないだろうか。でもヘクトルは固さだけならなかなかのものだし――――とか思った次の瞬間。

 

 

 

 

 

『八葉一刀流、七の型―――――無想覇斬!』

 

 

 

 

「………は?」

 

 

 

 

 

 

 一撃。

 たったの一撃でヘクトルが胴体を袈裟斬りにされて崩れ落ちる。

 

 あまりにも圧倒的すぎる技量の違いに、残されたシュピーゲルとドラッケンの機甲兵部隊が思わず一歩後ずさる。

 

 

 

 

「――――馬鹿な」

 

 

 

 

「いや、えぇ……?」

 

 

 

 

 

 おかしいな。固いのが取り柄のはずのヘクトルが、一般操縦者とはいえ一撃でダウンって……。グランドクロスしても無理だよそれは。い、いやでも騎神でグランドクロスすれば同じことできるし……騎神ないけど……。

 

 

 

 もしかしなくてもリィン君、めっちゃ強くない?

 

 

 

 そのままリィン達は《精霊の道》を使ってユミルに逃走――――晴れてこれでⅦ組メンバー(私除く)がユミルに揃うことになったのだった―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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