アルドノア二次(仮)   作:クイハ

10 / 19
お久しぶりです
私情がありこれからも亀更新を余儀なくされると思いますが
お付き合いいただけるとありがたいです

それで今回の話ではついに誠の正体が明らかに!
それと3話で出てきた地下基地にいた方の悲惨な末路も書きました

ではどうぞ


10話 休戦

◇三人称

 

「トリルラン卿が死んだだと!?」

 

「はい隕石爆撃に巻き込まれて・・・」

 

「おのれ!!戦局に紛れて我が占有地を狙う者はいたとは!!騎士の誇りはないのか!!」

 

新芦原にある揚陸城の中で怒号が響き渡った。その声の主はクルーテオ、この揚陸城の所有者である

その原因はトリルランの死亡である。ましてやその死因が味方の隕石爆撃だったのである

 

一方その報告を行なったスレインは悩んでいた

本当は真が殺したことを言うべきか、アセイラムの生存については?

しかし、次のクルーテオの言葉でその悩みは一瞬でなくなる

 

「ブラドを呼べ!地球の残党を狩りこの地を燃やし尽くせ!

姫がその命を持って我らの15年もの切願を叶えられたのだ

誇り高き軌道騎士として姫の無念を晴らさん!!」

 

クルーテオもまたトリルランと同じ姫の死を利用するものであったのだと思ったスレインは

結局、真のこともアセイラムのことも誰にも言わなかったのであった

 

◇Side有田真

 

さて、スレインの協力もあって上手く揚陸城に潜入できたが、どうやって謁見の間まで行くか

さすがにこの格好だとすぐに侵入者だとバレてお陀仏だ。となれば・・・・

 

「これって地球人のスカイキャリアだろ?なら別に俺たちが、むぐっ!?」

 

「悪いな。ここでしばらく眠っててくれ」

 

整備をしに来た1人を捕まえて気絶させ、衣服を剥ぎとった

これで顔をしっかり見られない限りはバレないはずだ

どうも火星はアルドノアに依存している節があり、こういったセキュリティなんかは甘いのだ

 

「隕石爆撃から逃れた地球人たちがここに近づいたせいで機関銃にやられてよ。俺の班が掃除したんだぜ」

 

「そりゃ運がなかったな、お前も地球人も。隕石爆撃でやられてたら苦しまずに済んだのによ」

 

謁見の間を探している途中、すれ違った男たちの会話が聞こえた

どうやら残念なことに地下基地にいた彼らは全滅したようだ

 

だが、今は悲しんでいる暇はない。彼らのためにも俺は俺のするべきことをしなければ

しかしそう思っていても壁を殴らずにはいられなかった

 

 

「ここか」

 

数分ほど城内を捜索したところこの部屋が謁見の間のようだ

中に入ってみるとそこには1つの台座があるだけだ

その台座に手をかざす。すると目の前の景色が突然火星のものに変わる

 

「懐かしいな15年ぶりか。だが感傷に浸っている場合じゃないな」

 

そう言って足早に城内を進んでいき皇帝レイレガリアのいるところへ向かった

 

 

数分ほどで寝室にたどり着いた

現在皇帝は年と共に病弱になり、寝たきりの生活をしているとスレインに聞いていた通り彼は眠っていた

 

「皇帝陛下」

 

「・・・誰だ?」

 

呼びかけに少しして返事があったが正直この質問にはどう答えるか悩んだ

一瞬嘘を吐こうかと考えた。しかし、やはり真実を伝えるべきであろうと決心して彼のほうを向いた

 

「ヴェリテ・・・ヴェリテ・アリュタニアです」

 

俺の火星での名前を告げると彼は目をむいてこちらを見る

 

「お主、本当にヴェリテなのか?」

 

「ええ正真正銘本物のヴェリテにございます。・・・お久しぶりです父上(・・)

 

◇三人称

 

時を遡って、揚陸艇の中の混乱がひと段落着いたところ

 

「とりあえずはアンタが火星の姫様だってことは黙っておく、でも危ないと思ったら迷わず言うわ」

 

「ええ、それで構いません」

 

「火星人はみんな敵よ」

 

そう言ってライエは部屋を出ていった

 

残された伊奈帆とアセイラム(光学迷彩ver)とエデルリッゾはそれぞれの行動に出る

 

アセイラムとエデルリッゾは人が集まっている食堂へ向かった

いるであろうライエに会いにいくためである

 

一方の伊奈帆はデッキへと向かった

そこにはユキが泣き崩れていたので、なんとか真が生きていることを告げるとその顔はだんだん怒りに染まっていく

 

「ま~こ~と~!!帰ってきたらぶん殴るってやる!!」

 

といって壁を殴って。 普通なら手が痛くなるのだが麻酔をして

更にアーマチュアという某野球漫画の主人公、星飛雄○がつけていそうなギプスを付けている彼女は

逆に壁を凹ますのであった

 

ちなみに周りの人はその威力に、真へ冥福を捧げていたのであった

 

 

人員不足という不安はあったものの無事合流地点まで到着した揚陸艇は先行していた部隊と合流する

今はマグバレッジが先行隊を指揮していた中林少佐の報告を受けているところである

 

「強襲艦わだつみは安全な航路を迂回中。我々は不見咲副長の命によりアパルーサ小隊と先行しております」

 

「報告ご苦労。・・・それにしても放棄されたんですね。まだ被害は少ないというのに」

 

マグバレッジがそう言いながら辺りを見回す

確かに特にこれといった損害も見当たらず戦闘継続が可能な状況である

 

「賢明な判断だ。粘ったところで被害が増えるだけだ。とっとと逃げるに限る」

 

「・・さすがはあの15年前の戦いを生き延びた人の見解ですね」

 

皮肉っぽくいうマグバレッジの視線はどうしてか鞠戸にだけはひどく冷たかった

 

その時銃声が鳴り響いた。それもカタフラクトの放つ銃弾の音である

緊急事態であると判断した彼らは各々の艦に戻り戦闘態勢を整える

 

その後現れた火星人パイロットのブラドの駆るアルギュレによってアパルーサ隊は全滅、中林も船ごと沈められたのであった

 

揚陸艇の方はその余波でAPUが停止し一時航行不能になった

しかしその場は伊奈帆の機転により伊奈帆、カーム、韻子の3名により敵機を小破させる

その後やってきた不見咲副長率いるわだつみによって敵カタフラクトの撃退に成功するのであった

 

 

「・・・というわけです」

 

「・・・なるほどそなたの話が本当ならアセイラムは生きておるのか」

 

皇帝は真のこれまでのいきさつとそこからくる推測を静かに聞き終えてから言った

 

「して、そなたが本当に我が息子ヴェリテである証拠、また我が孫娘アセイラムが生きている証拠はあるのか?」

 

「いえ、ありません。ですから信じていく必要はございません」

 

そう言うと真は強い意志のこもった目でレイレガリアを見直す

 

「しかし、私の話にあなたが信じてもいいと思える節があったならば、せめて休戦し、きちんとした調査を行っていただきたい」

 

「・・・ふむ、そなたの言いたいことはわかった。今日のことは秘密にするゆえ今は戻られよ」

 

「はっ失礼いたします」

 

そう言って真は謁見の間を去るのであった

 

後に海賊放送ではあるがヴァース皇帝が休戦の申し入れを行うのであった

 

 




というわけでしたがいかがでしたか?

ちなみにヴェリテというのはドイツ語で真実という意味だそうです
間違ってたらすみません
アリュタニアという苗字はアセイラムのアリューシアと有田の複合語です
劇中で語るかわかりませんが、真の母は日系でヴァース皇帝の側室的なイメージです

次回は(いつになるかわかりませんが)一気に種子島まで持っていく気です
ブラドorアルギュレファンの方には申し訳ありませんがほとんど出番なしです

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。