アルドノア二次(仮)   作:クイハ

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どうもおはこんばんにちは、クイハです

人の作品読んでたらちょっと甘い話が書きたくなったので
ストーリーはあまり進めず糖度多めの作品にしたつもりです

初めてユキサイドを書いたり、甘めの作品書いたりということで若干キャラがぶれてる気もしますがそこのところは生暖かい目で見てください

あとご都合展開もあるのですがそちらもご了承頂きたいです

それではどうぞ!


14話 勝利の代償?

◇三人称

 

種子島基地から文字通り飛び出したデューカリオンに驚いたのは何も伊奈帆や真たちだけではない

火星騎士フェーミリアン・・・ヘラスのパイロットも、あるいは真たち以上に驚いていた

 

「そんな馬鹿な、起動因子を持たぬ地球人がなぜ!?」

 

そんな彼女の問いへの答えはなくただ帰ってきたのは砲弾の雨だった

 

「おのれぇ、わらわを、火星を侮辱した罪、その身をもって教えてくれるわ!!」

 

砲弾の雨をかいくぐり、デューカリオンに突進を開始するヘラス、しかしその後ろには一つの機影があった

もちろん、その機影とは真の駆るスカイキャリアだ

 

「油断したな、チェックメイトだ」

 

回線を通じて聞こえた声にフェーミリオンは笑う

 

「残念だったな、わらわが考えなしに突っ込むとでも思ったか?

スカイキャリアの残弾がないことは知っておるぞ?その機体で何ができるというのだ?

貴様はよくやったがあと一手足らぬわ。そこで仲間の死を見て絶望するがいい!」

 

 

 

そんな彼女の通信に真も笑った

 

「言っただろう?チェックメイトだ!

チェックメイトっていうのは王手じゃない詰み(・・)だ」

そう言うとコックピットを開け、そこから体を乗り出す

その手には狙撃銃があった

 

それなりの高度、速度の中での狙撃は難しい

真自身も風圧、気圧などにジワジワと体力を削られていく、そんな状況だった

 

しかし、真はその一撃を外さない

 

機体の操縦能力以上に身体の能力の高いということもあるだろう

だがそれ以上に彼の外せないという責任が、当てるという意志が、当たれという願いがその一撃を外させない

 

ドンッ・・・・バァァアアンッッ!!

 

エンジンに着弾し、バランスが崩れたヘラスは一旦変形を解き人型になって着地する

 

一方の真は着弾したのを確認すると同時に意識を手放し海へと落ちていった

無人となったスカイキャリアはまっすぐ島に突っ込み爆発するのであった

 

ふたりの勝負なら勝者はフェーミリオンだろう・・・ふたり(・・・)の勝負なら

 

着地したヘラスが態勢を整えている時に近づく物体があった

それは、デューカリオンである

 

「皆さん衝撃に備えてください!」

 

操舵士のニーナの声に艦内の乗組員は何かに捕まり衝撃に備える

そしてヘラスの十八番を奪う体当たりをかました

 

運のいいことにヘラスは戦闘不能まで追い込まれたが、かろうじてまだ動き、撤退行動を始めようとする

しかし、その行為はすぐに無駄になる

 

ドォオンッ!・・・・バァァアアンッッ!!

 

デューカリオンのハッチで大型ライフルを構えていたアレイオンの手によってヘラスは完全に撃破されるのであった

そのパイロットであるライエは憎々しく呟く

 

「お父様を殺した火星人はみんな敵よ・・・」

 

◇Side界塚ユキ

 

「真さんっ!!」

 

真さんが落ちていったのはここからそんなに遠くないところ

泳いで行けば間に合うかもしれない、いや間に合わせるのよ、私!!

 

「あー、もう邪魔」

 

パイロットスーツについている余計なものを捨て去り勢いよく海に飛び込んだ

 

大丈夫、このあたりはヘブンズ・フォールの調査とかで水深が深くなってるから頭は打ってない

とは言っても意識を失ってたから早く見つけないと

 

「確かこの辺よね・・・・・ん、何かしら?ネックレス?」

 

ネックレスが浮いているのも謎だけどなんでこんなところに・・・まさか!?

そのまさかの可能性にかけて私は潜水する

 

(いたっ!)

 

運良く真さんはそこまで沈んでいなかった

その彼の腕を掴み引き上げる

 

重たい・・・服が水を吸ってるからかなりの重さがあったのね

アーマチュアを付けておいて良かった

 

水面に出ると直ぐに真さんの意識確認をしてみる

 

「真さん!真さん!しっかりしてください!真さん!!」

 

意識がない水もだいぶ飲んでるんだわ

陸まで運んでいったんじゃ間に合わない

 

そして心を決め真さんの鼻をつまみ、息を大きく吸う

そして唇に唇を合わせて息を吹き込む

 

(私のファーストキスなんだから死んだら殺すわよ)

 

「・・・ゴホッ!ゴホッゴホッ!・・・界塚か?」

 

「真さん!」

 

願いが通じたのか真さんは意識を取り戻した

私は嬉しくて思わず抱きついた

 

「界塚・・・すまんが痛い・・・とりあえず、陸に上がりたいのだが・・・」

 

「あっすみません、それじゃあさくっと泳ぎますか」

 

◇Side 有田真

 

「打ち身、骨の罅に骨折、内蔵の損傷まで・・・随分と無茶しましたね中尉」

 

「・・・」

 

俺はあの後デューカリオンの医務室に運び込まれて耶賀来先生の治療を受けている

全身は包帯でぐるぐる巻きにされてまるでミイラだ

 

「真さん大丈夫ですか!・・・ってミイラ?」

 

「・・・うるさい」

 

勢いよく入ってきたのは界塚だった

しかし、入ってきてそうそう上官をミイラ呼ばわりとは・・・しかも真さんはプライベートでの呼び方だろうに

一度指導し直すか

 

「しかし、よくもまあそんなボロボロになるまで無茶しましたね」

 

「全くです。愛の力というものは測りしれませんね」

 

「愛の力?」

 

耶賀来先生の謎めいた発言に界塚は首をかしげる

かくいう俺も全然心当たりがないんだが、はてさてなんのことだ?

 

「内蔵の損傷や骨折は海に落ちた時のものだけじゃないんですよ

戦闘を見せてもらいましたが、怪我のいくつかは界塚准尉が狙われた時に無理やり機体をひねったからですよね?

なかなかの負荷でしたでしょうに、まあ愛しの界塚准尉のためならそれぐらいどうってことありませんもんね、中尉?」

 

こいつっ!なんてこと言いやがる

いち早く言葉の意味を理解した俺は界塚の方を見ると最初は意味が分からずきょとんとしていたが

次第にその顔が真っ赤に染まっていった

 

そして振り返るとその様子を見た耶賀来先生がニヤニヤしている

 

「耶賀来先生、何を!」

 

「満更でもないみたいですよ?准尉も・・・中尉もね

そんなに真っ赤な顔して言われても何も怖くありませんね(笑)」

 

どうやら俺の顔も真っ赤だったらしい

言われて意識した瞬間顔が熱なっていくのがわかる

 

くそぅ、やっぱりあの人は苦手だ

 

精神的にもズタボロにされた中、更に耶賀来先生が爆弾を投下する・・・しかもかなり大きいやつだ

 

「界塚准尉も熱烈なキスをしてましたしねぇ。両思いでカップル成立ですね」

 

だぁぁああっ!!それを言うか!?わかってたけど意識しないようにしてたのに

 

「あれは!人工呼きゅ・・・」

 

「あっ、僕はこれから避難民たちの様子を見に行かないといけないので二人で留守番しといてくださいね」

 

界塚の発言を華麗にスルーした耶賀来先生はそのまま医務室を出て行った

腹が立つくらいの意地の悪い笑みを浮かべて

 

この状況で二人きりでどうすればいいんだよ!耶賀来先生にはいつか絶対やり返す

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「あ、あの」

 

「ん、ん?何だ?」

 

「じ・・・人工呼吸ですから」

 

「あ、ああ」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「そ、それでは失礼します!」

 

「ああ、ありがとう界塚」

 

もう一度言おう、俺はやっぱり耶賀来先生が苦手だ!!!




という感じになりました

耶賀来先生がなかなかにいい性格になってしまった
ユキサイドはあんな感じでしょうかね?

意外と書くのは楽しかったんですが結果は・・・
まあ、作者にこんな話は「似合わないというか書けない!」と思われましたら言ってください
二度と書かないようにするんで・・・

次回こそはデューカリオン起動までの流れをバーっと行こうと思います

それではまた次回お会いしましょう
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