アルドノア二次(仮)   作:クイハ

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大変長らくお待たせしました。え?待ってない?そんなこと言わないでください

今まで忙しかったのと別の作品が書きたくなったのとで書くのが遅れました

とりあえずザーツバルム城での戦いを終わらせて完結とし
その後どうするかはゆっくり考えていこうかなと思っています

では今回は結構が~と進むのでそこんとこよろしくです




16話 火星と地球と・・・

クルーテオ城では城の主が珍しく穏やかな顔つきで話を楽しんでいた

 

「全く、もっと早くにお知らせいただけたらトリルラン卿やブラドを仕向けたりしなかったものを」

 

「いや~すまん、まさかお前が伯爵になっているとは思わなくてな。それに正体をバラす気はなかったんだよ」

 

仲よさげに話す二人に混乱しているスレインはおずおずと声をかける

 

「お二人はどういったご関係なのですか?」

 

口を挟んだスレインに怪訝な顔をするクルーテオを真が手で制す

 

「クルーテオは俺の子供の頃のお目付け役兼遊び相手で、火星にいた時はほとんど一緒だった兄貴みたいな奴なんだ」

 

「先日の種子島での戦闘で貴方様の姿を見つけた時は目を疑いましたが

スカイキャリアの動きの癖や少し無茶をするところは相変わらずでしたな。ほんとうに困った弟分です」

 

昔のことを懐かしみ少し困ったように苦笑するクルーテオの表情には真の生存に対する喜びが隠しきれていなかった

 

本当であれば再会を祝して食事でもしながら思い出話に花を咲かせるところだが

あいにく今は落ち着いて話せる状況ではなかった

 

話が一段落したところでクルーテオと真は一気に真剣な顔になる

 

「ザーツバルムのことだ、真実を知っている俺やお前を殺しに来る可能性は十分にあるな」

 

「あやつのディオスクリアは次元バリアを搭載していますから、奇襲にはうってつけという訳ですな」

 

実は真はザーツバルムと話をしたことがない

トロイヤード博士のところにいた頃も正体をバラさないために合わないようにしていたからだ

 

だが、火星の話を聞くためにザーツバルムとトロイヤード博士の会話はこっそり聞いていたため人となりは知っている

 

「デューカリオンの部隊がロシアの地球連合本部からアセイラム姫生存と休戦の放送を行う

奴が今、月での指揮権を持っているなら妨害をするだろうからお前は宇宙に上がって何とか父上に放送を届けてくれ」

 

「ヴェリテ様はいかがなるおつもりで?」

 

「俺はアセイラム姫の護衛にあたる。彼女の存在は今後の戦局において重要だからな」

 

「それならば私もお伴します」

 

「・・・ダメだ。これは俺の戦いだから、お前は余計な首を突っ込むな」

 

「しかしヴェリテ様「ただし、」・・・」

 

食い下がろうとするクルーテオに真が上から声をかぶせる

 

「ザーツバルムが地球に攻め入った時だけは許そう、これが最大の譲歩だ

この中でまともに奴と戦えるのはお前のタルシスだけなんだから、簡単に城から離れるな」

 

それでもなお食い下がろうとするクルーテオだったが、真の目、そのあまりにも真っ直ぐな目に諦めのため息をつくのであった

 

「分かりました。ヴェリテ様付いてきてください」

 

城の奥に向かって歩き出すクルーテオの後をついていく真だった

 

 

「これは・・・」

 

「火星にいた頃のヴェリテ様の要望を元に作らせたヴェリテ様専用機です

型式番号はGUF-00、通称『ユナイト』」

 

そこにはきれいな青がいた

 

 

「火星の揚陸城が降下してきます。場所は・・・・・ここ地球連合本部付近です!?」

 

「一気に攻めてきたかっ!!総員第一戦闘配備!!」

 

地球連合本部の中枢、指揮官室で指示がとび基地内に緊急アラームが鳴り響いた

 

この事態で基地内の人々に動揺が走る

それもそのはず、つい今しがたアセイラムが火星に向けて生存報告及び休戦の呼びかけを行ったのだ

誰もが戦争の終結を信じずにはいられない、そんな中での緊急アラーム音はその一縷の希望を打ち砕いたのだから

 

民間人からは阿鼻叫喚が絶え間なく流れでるが軍人はそうも言ってられない

民間人をシェルターへ誘導すると共に火星との決戦に向けて準備をする

 

それはデューカリオンに乗っていた彼らも例外ではない

心と体、共に疲労困憊ではあるが鞭を打ってそれぞれの持ち場へと向かう

 

一方その頃アセイラムはといえば・・・・

 

「火星は、私のことなどどうでも良かったのですね。戦争する理由がただ欲しかったのですね。」

 

「姫様がどうでもいいだなんて、そんなことはありません」

 

「ではなぜ戦争をやめないのですかっ!!」

 

慰めるエデルリッゾに珍しく声を荒らげていた。

その顔には様々な感情が入り交じっていたが、その全てが絶望を表していた

気丈に振舞っていれたのも今回の演説に賭けていた部分が大きいのだから、ある意味誰よりもショックが大きいのも彼女なのだろう

 

そんな彼女に通信が入る

 

「セラムさん無事ですか?」

 

「伊奈帆さん・・・」

 

「無事なんですね?シェルターに向かえますか?無理なら場所を教えてくれれば僕が迎えに行きます」

 

「・・・・」

 

少しの沈黙・・・その間に何があったのかはアセイラムにしかわからないことであるが彼女の目には確かに闘志が宿っていた

 

「伊奈帆さん、火星の兵器の多くはアルドノアによって動いています。揚陸城もまたアルドノアを元とする兵器の一つです

アルドノアを止めるには3つの方法があります。1つは起動者が止める、2つ目は起動者の心臓が止まる

そして3つ目は起動権を持つものが強制停止する、です。私が揚陸城のアルドノアを止めます。そうすればこの戦闘は終わるでしょう」

 

「・・・わかりました、艦長に掛けあってみます」

 

この数十分後、デューカリオンで成層圏から揚陸城に乗り込むという無謀とも言える作戦が決行されるのであった

 

 

時を同じくして成層圏の更に上では情報戦が行われていた

 

月から離れた位置にあるクルーテオの揚陸城は先程のアセイラムの演説映像を様々な方法を用いて火星に届けようとするが

月面にいるザーツバルムの息のかかった者達が妨害を行ってるため、未だ目的は達せられていない

 

クルーテオ城で指揮を執っているのはクルーテオではなくその息子クランカインである

ではクルーテオはというと、すでに自分の専用機『タルシス』に乗り込み成層圏にて宇宙、地上のどちら側にも参戦できる位置にいた

 

デューカリオンが上昇してきたのはそんな時である

 

クルーテオはかすかに笑うとデューカリオンへと向かった

 

 

クルーテオの接近などつゆ知らずデューカリオンは伊奈帆の考えた揚陸城突入作戦を決行に移した

 

「デコイ発射!」

 

デューカリオンから射出されたデコイ弾はザーツバルム城に方向を向けしばらく進んだ後、弾けた

そして大量にばらまかれたのは、カタフラクトを模したデコイである

 

当然のごとく揚陸城は迎撃行動を行い、デコイが一つまた一つとゴミに成り果てる

 

デコイである程度撹乱できたタイミングでユキ率いるマスタング小隊が降下を始める

この突撃部隊はデコイの撹乱があるとはいえ最も危険な役割である

実際にはないが、揚陸城に一斉掃射の兵器があれば抵抗すらできずに死ぬ

 

それがなくともまだ一つとして損害のない対空砲火を避けて揚陸城に取り付けくのは困難を極めるのだ

 

「当たりませんように、当たりませんように」

 

こうして韻子が怯えるのを咎めるものは誰もいなかった

 

「嬢ちゃん、弾っていうのは臆病もんが好きなんだ

堂々としてりゃあ弾のほうが勝手に避けt・・・・・」

 

「マスタング4ー4!!」

 

「ひぃっ!」

 

このようにベテランパイロットであっても簡単に落ちてしまうような状況だった

次に誰が落ちてもおかしくない

 

そして猛威はユキへと向けられた

 

「ユキ姉っ!!」

 

「ユキ准尉っ!!」

 

「っ!!」

 

避けられない・・・・瞬時にユキはそう判断した

 

(こんなにあっけなく死ぬのか、嫌だな・・・・・・・・真さん)

 

この場にいない愛する人へと心で呼びかける

しかし、都合良くどこからか真が湧いてきて助けてくれるわけでもなく、ユキは生を諦め目を瞑った

 

数秒、長いとは言えないが弾丸が命中するには十分すぎる時間

しかしいくら待っても来ない衝撃に恐る恐る目を開けるとそこには白い機体がいた

どうやら白い機体が彼女を守ったらしい

 

ユキはまさかと思い回線を開いた

 

「・・・真さん?」

 

「真?・・・ああヴェリテ様の地球での名前か、残念ながら私はヴェリテ様ではない

私の名前はクルーテオ。ヴェリテ様の命により助太刀に参った」

 

突然のクルーテオの参上、その事態にいち早く反応したのはやはりというべきか伊奈帆だった

 

「クルーテオさんありがとうございます。このまま揚陸城に取り付くので援護をお願いします」

 

「うむ、援護とは言わず私が先導し道を開こう。ところで少年、界塚ユキはいるか?」

 

「は、はい」

 

クルーテオの後ろのユキが突然呼ばれて慌てて返事をする

 

「そうか、貴公のことは絶対に守れとの命でな、守りはするがそう離れられても困るので距離を開けて私の後ろにつけ」

 

「っ!はい!!」

 

真が大切に想ってくれていることに喜びながらも、足手まといにならないように気をつけようと思うユキであった

 

・・・がその顔は確実ににやけていたのは言うまでもない

 

そんなことは知らずクルーテオは最前線の伊奈帆に並ぶ

 

「では一気に行くぞ、ついてこれるか少年?」

 

「問題ありません」

 

「上等だ!我がタルシスの力とくと見せてやろう!」

 

こうして二機は揚陸城に吸い込まれていった

 




という話でした

できれば次回を最終回としたいと思います
番外編等の希望があれば書きたいと思いますが、まあ文才のない作者にそんなもの求めませんよね?

次回は出来る限り早急に描き上げるので待っててくれると嬉しいです
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