一応姫様とか出てきたけど触り程度
「あなたがモテない理由を教えましょうか?」
「多くの言葉を交わすのが大切だと聞きましたが?」
「まとまっていない文章は駄文というのです」
的な仕上がりになりました
◇Side有田真
起助が死んだ・・・
そう告げられたのはあの後破壊されたカタフラクトを放棄し、地下道を通って芦原高校でトレーラー組と合流した後のことだ
界塚准尉が気絶したと聞いたので保健室に立ち寄り、安否の確認をしたあと界塚弟から真っ先にその事実が知らされたのだ
その場には箕国起助と親しくしていたカーム・クラフトマン、網文韻子の二人もいた
クラフトマンはやり切れない表情で、網文は死と言うものに恐怖している様子だ
唯一冷静に報告してきた界塚弟もその無表情の裏には確かな悲しみや後悔の色が伺えた
やがて報告が終わる
「そうか、報告ご苦労だった。しばらく休んでくれ、明日は忙しくなると思うからな」
「えっ?なんで明日なんですか?ここには食料もありますし、みんな疲れているんです。何かするにしても明日じゃなくてもいいじゃないですか」
さて、どうしたものか。本当の理由を告げるにはこいつらはまだ幼い
かと言ってそれらしい言い訳も思いつかない。・・・・適当にはぐらかすか
「そうなんだがな・・・」
「それは、私のせいよ」
はぐらかそうとしたとき話に割り込んできたのはあの民間人の少女だった
「君は?」
突然の言葉に周りが驚く中、界塚弟が尋ねた
「私はライエ、ライエ・アリアーシュよ」
「僕は界塚伊奈帆。それでライエさん、君のせいっていうのはどういうことなんだ?」
「それは・・・」
「はいストップ」
今度は俺がアリアーシュの話に割って入る
アリアーシュは驚いていて、界塚弟の方は少し不満げだ
「実はちょっとした事情があってアリアーシュは火星人に狙われているんだ。
向こうも
だから、できれば明日のうちに荷物をまとめてトンズラするわけだ。これでいいか?網文」
「あ、はい」
できるだけ口調は軽くしたが、これ以上は聞くなという雰囲気を全面に押し出していたので、これ以上は誰も何も言及しなかった
「じゃあ、アリアーシュには話があるから少し来てもらえるか?」
その言葉にアリアーシュは頷いたので、彼女を連れて歩き出した
すると後ろから予想していなかった言葉が発せられる
「僕たちであの火星カタフラクトを撃退する」
その言葉の発生源、界塚弟のほうへ振り返るとクラフトマンや網文も俺の方をしっかりと見ていた
その瞳の奥に断固たる決意が見えた俺ははぁとため息を吐いて言った
「条件がある。1つ、復讐で戦うな。2つ、誰も死なすな。3つ、・・・そのリベンジマッチに俺も混ぜろ」
そう言って再びアリアーシュと歩き出すのだった
◇
「さてアリアーシュ、君には質問がある。答えられる範囲で答えてくれ」
人気のないところに移動して彼女に話しかけた
彼女が頷くのを確認するともう一度周囲を警戒し、誰もいないことを確認してから質問を始める
「単刀直入に聞くけど君は火星人だね?」
「なんで!?」
驚いたように声を漏らしたあと慌てて彼女は口を塞いだ
しかし俺としてはその反応だけで十分だった
「なぜか?正直に言うと君が火星人である保証はなかった。ただの勘ってやつだ
まあもっとも、君が火星の関係者であることは確信していたけどな」
「・・・どうして?」
もはや隠すことを諦めたのだろう、素直に質問してきた
「大きな理由としては君があの場にいたことだ。俺は遠目ながらもあの現場を見ていた
君は疎外感こそあったものの確実にあの殺された集団の仲間だ。それは君の受けている精神的なダメージを見ればわかる」
「それだけじゃ理由にならない」
「もちろん。それ以外にも理由はある。殺される時の抵抗の少なさは恐らく裏切られたからだ
それに時間的にもアセイラム姫を暗殺した犯人グループであると思われるし
君が執拗なまでに狙われているのも火星側が仕組んだ暗殺テロの真実を知っているなら理にかなう」
「ちょっと待って。あなたは何故アセイラム姫暗殺が火星側の仕組んだものだと知っているの?」
「それは簡単だ。知っているわけじゃないが、それ以外にありえないんだよ
地球は火星と戦争したところで何一つとして利益がない。唯一利益があるならそれは火星という脅威がなくなるってことぐらいだ
それなら別に和平で構わないだろう?」
「それは・・・そうね」
彼女には言えないことがあり、それを言葉を次々に発することでごまかしているがあいにく気づかれていないようなので安心する
やがて彼女は一通り考えてからこれ以上聞くことはないといった様子で話しだした
「で?私をどうするつもり?言っておくけど私に人質の価値はないわよ」
「人質なんかにする気はない。君が今後どうなるかは君次第かな?」
「それはなんでも言うことを聞けって脅してるの?」
人を疑うことが先に立つ彼女に思わず苦笑した
「そういう取り方をするか。まあアリアーシュがそれがいいなら別に俺は構わんが
俺は君がこのまま行動するというのなら、このことは秘密にしようと思っている」
「なんで?」
彼女は疑いの目を向けたまま俺に質問を続ける?
「これは大人の責任だからな」
「大人の、責任?」
「そうだ。殺された集団は君には少し酷な言い方になるが仕方なかったんだよ
たとえ彼らにどんな理由があったとしても彼らが人の命を奪ったことに変わりはない
そしてそれは彼らが彼ら自身の責任の元で行った行為なんだからどこかでそのツケが回ってきても仕方のないことだ」
それなら私も・・・と言いかけた彼女の言葉を遮って俺は話を続けた
「でもな、それを君たち子供に求めるのは間違っている
君たちは良くも悪くも未発達だ。善悪の判断も大人に委ねることが多いだろうがそれは正しいことなんだ
子供の教育をし行動の責任を持つことで子供は失敗を恐れずに挑戦できる。失敗をすることで成長していくんだからな
責任云々は大人になった時に考えればいい。だから君の責任は俺が取ろう。みんなに嘘をつくことも、暗殺に関わっていたことも。そういう話だ」
それからしばらく彼女は考え込んでいた。
10分ほどがたっただろうか、彼女はようやく口を開いた
「とりあえずは何もかもを秘密にしておくことにする。あなたの責任でね
ただし、必要だと感じたらバラしてもらっても構わない。あたしの責任でね」
全く強情なやつだ。まあ少しは気が楽になってくれればいいんだがな
「それと私のことはライエでいい。アリアーシュっていうの嫌いなの」
そう言って彼女は歩き出した。だが途中でとまって何かを考え始めた
何事かと思ってみているとやがて一つの質問をした
「そういえば私が火星人だっていう理由。大きなって言ってたけど小さいのはなんなの?」
「そんなことか。俺は軍人であるとともに教官だからな
君の、ライエのような年の子が兵科教練に参加していなかったら特殊な事情があると思うだろう?」
「へえ、じゃあ兵科教練に参加している生徒は全員分かるんだ」
「もちろん」
「ふーん」
そう言ってライエは興味なさげにどこかへ歩いていくのであった
さて、もう一人の火星人のところへ行くとするか・・・あ、いや二人か
◇Side三人称
「ナオ君!ちょっと、ねえ聞いてるの!ナオ君てば!」
男子トイレに入って個室の一つをノックし続けているのは
気絶から目を覚ましたあと、怪我をした左手の治療中に耶賀頼先生から火星カタフラクト撃退宣言の話を聞いた界塚ユキだった
「ユキ姉ここ男子トイレ」
「知ってるわよそんなこと」
冷静にツッコミを入れるのはもちろん撃退作戦の首謀者である界塚伊奈帆だ
そんな二人が押し問答しているとそこにひとりの男性が現れた
「界塚准尉こんなところで何やってんだ。ここ男子トイレだぞ?頭でも打ったのか?」
「打ってません!それより有田中尉聞いてくださいよ。ナオ君達あのカタフラクトを撃退するって言ってるんですよ」
「ああその話か。で、界塚弟、作戦は立てれたのか?一応ブリーフィングルームは用意してるが」
「ありがとうございます。ちょうど今まとまったところです」
「んじゃいくか。」
「はい」
こうして何も知らないユキだけが取り残されて男二人はブリーフィングルームへと向かうのであった
一方残されたユキの方は・・・
「あ~い~つ~ら~!何考えてるの!ちょっと待ちなさい!」
と走って男どもを追いかけるのであった
やがて追いつき男ども、主に伊奈帆にガミガミと文句を飛ばしている
そんな時、伊奈帆が出会ったというロシア風の少女とその従者のように一歩下がってついていく金髪の少女がすれ違った
すれ違いざま男の一人有田真がロシア風少女のポケットにメモ用紙を忍ばせた
それに気づいた少女はメモに目を通し驚愕の表情で後ろを振り向いた
しかしその時には既に男たちの姿はなかった
「どうしたのですか姫様?・・・・これは!?」
「エデルリッゾ、正体はわかりませんがひとまず言うとおりにしましょう」
「はい姫様。しかしいったい誰がこんなことを・・・」
◇Side有田真
ふぅ何とかメモを渡すのには成功したかな?
思ったより界塚弟の作戦がまとまるのが早くて話し合うのは後日になりそうだがめもをしっかり読んでくれればおかしなことはしないだろう
「ってちょっと聞いてるんですか有田中尉!?」
「あ、いやすまん聞いてなかった」
「なに~!!」
そしてブリーフィングルームに着くまで今度は俺がガミガミ言われるのであった
作者の人間論に関してはあんまり批評とかして頂かないと助かります(主にメンタルが
作者はこんな感じの考えを主人公に持たせてやっていると理解していただけると嬉しいです
ではでは次回は新キャラ登確者はなしです
もしかしたら揚陸艇組が出るかも
戦闘はあるかどうかわかりません
メインはダンゴムシ攻略の作戦会議になることが予測されます
それでは次回お会いしましょう