アニメで言うと軽快なBGMが流れ始めるところからダンゴムシが沈黙するまで
拙い文章ではありますが、作者としては結構力作なんで
楽しんで読んでいただけるとありがたいです
では、どうぞ!!
◇
新芦原の港では次から次に避難民を乗せた船が出航する中一隻の揚陸艇が残っていた
その一隻の前に並ぶのは鞠戸孝一郎と1人の機関士、そして3名の学生であった
その5名は鞠戸の呼びかけに寄り集まった、芦原高校に残って戦っているメンバーの救助に向かうための部隊である
「これより我々5名は友軍の救助に向かう」
「1名追加してください。あなたに興味があります鞠戸孝一郎」
鞠戸の後ろに現れたのはすでに出航した揚陸艦「わだつみ」の艦長である、ダルザナ・マグバレッジである
彼女が鞠戸を見る目つきにどこかトゲトゲしさが見られた
「助かります。」
そう言って鞠戸が敬礼をしたタイミングで、学生の一人ニーナ・クラインが遠くの空に打ち上がる信号弾を見つけた
信号弾は激しく光る赤い弾が3発打ち上がってる
それを見た鞠戸は驚いた顔で空を見上げる
「何だと・・・」
その信号弾が示す意味は・・・
◇Side有田真
「戦闘開始だ!」
味方が残っているのは昨夜のうちに確認してあるから、戦闘開始の合図を送れば自ずと出港準備や受け入れ準備をしてくれるだろう
民間人がそこにたどり着くまではあのダンゴムシを引き付けないと
「ライエ、悪いが少し窓から乗り出して、アイツにお前がこれに乗ってることを確認させてやってもらえるか?」
「わかったわ」
ライエが姿を見せると案の定ダンゴムシはこちらに向かって動き出した
「敵機発見、10時の方向。・・・作戦開始」
界塚弟の合図でカタフラクトに乗る網文とクラフトマンが上空に煙幕弾を撃った
それは狙い通りアイツが上空に展開している外部カメラの映像を妨害することに成功した
「敵の動きが止まった。伊奈帆の言った通り」
網文が嬉しそうな声を上げる。作戦は順調に進んでいるようだ
チラリと隣を見るとライエ何を思っているのかじーっと煙幕弾の詰まったランチャーを見つめていた
「どうした?煙幕とは言え銃を持つのは緊張するか?」
「まさか、セーフティを外す、構える、撃つ。それだけのことよ」
と強がってはいるが、いちいち確認しているところから緊張が伺えて微笑んだ
ジロっと睨んでくるが運転に集中しているふりをして誤魔化した
しかしそんな余裕があったのもその時までである。不測の事態が突然やってきた
敵に味方がやってきたのだ。更にそれが戦闘機であったため、気流が乱れ、煙幕がうまく貼れなくなってしまった
「あのコウモリ、アイツのせいで煙幕が乱れる。墜とさねぇと!」
そういってクラフトマンが戦闘機に攻撃始める
しかし、アイツの腕じゃあまず当てられない。案の定反撃を食らっていた
一瞬ヒヤッとしたがスタビライザイーがやられるだけの軽傷で済んでいてホッとする
その後駆けつけた網文が戦闘機に弾を当て、撃墜とまでは行かないが戦線離脱まで追い込むことに成功した
「アイツには弾が当たるのね」
「あれはスカイキャリアというヴァースの戦術輸送機だ。機銃やミサイルは搭載されてるが特殊能力は有していない」
「・・・詳しいのね」
ライエが疑いの目を向けてくるので、少し荒々しく停車して流れを変える
トレーラーを止めたあと乗せていたカタフラクトの固定装置を外し界塚弟を送り出す
網文とクラフトマンは先行して準備をしていて界塚弟も自分の持ち場で待機する予定だ
「さてこれからは俺たちが働く番だ」
見るとそう遠くない距離にヤツがやってきているのが見えた
そのためライエのことを気にする間もなく逃走劇を開始することになったのである
◇Side三人称
真たちの乗るトレーラーは道幅の広くないところを通って敵を牽制しようとするが
二ロケラスはそのバリアを持って気にすることなく追っていく
「地雷第1弾は遠隔操作式だ!」
そう言って真はどこからかスイッチを取り出してボタンを押すが、なんの反応もなかった
なのでそれを諦めすぐに窓からスイッチを放り投げた
「地雷第2弾は重量に反応して爆発するタイプだ。」
そしてトレーラーがマーキングされたすぐそばを通り、二ロケラスがその真上を通る
しかしこれも何の反応も示さなかった
「ヤツの足裏からセンサー妨害の電波が出てやがる」
真は手元の計器を見て毒づいた
が、真はまだ地雷を用意しているのである
「ライエ、気をつけろよ地雷第3弾はこの車で導火線に火をつけるからちょっと荒っぽいぞ」
そう言って角で大きくドリフトし火花を上げながら曲がっていく
車の中は大きく揺れたものの、無事導火線に火をつけることに成功した
そして爆発するかに思われたが爆発の直前で二ロケラスの手が地雷ごと地面を抉りとった
「フハハハッ!キサマらの小賢しい考えなどお見通しよ!もうこれで打つ手あるまい」
そう言って調子づくトリルランであった
やがてトレーラーは大きは橋へと逃げ込んでいく・・・
◇SIde有田真
地雷はダメだったか。しかしそれは想定範囲内だ、時間を稼げばアイツ等がしっかりやる
だから合流予定時刻までの2分弱絶対に逃げ切ってみせる
「くらえ!」
そう言ってやつは骨組みの1本の根元を抉り、上部を飛ばしてきた
何とか躱すことができたがヤツは再び骨を飛ばしてくるのであった
「ええい、ちょこまかとネズミが!!」
やがて1本が車体の側面にぶつかりバランスを崩した
その隙にヤツは腕をふるい、トレーラーの後輪を抉りとった
これでもうトレーラーは単なる箱になってしまったのである
「合流時刻まであと54秒。・・・もう少し逃げ回ってやるか」
「逃げ回るって言ったってどうするのよ。車はもう動かないし走って逃げるの?」
自嘲気味にいうライエを無理やり引っ張ってある物に乗せる
それは俺が学校に置いておいた我が愛車である
「俺のバイクの運転は車の比じゃねえぐらいに荒いから舌噛むなよ!」
そう言ってトレーラーから飛び出した
「フンッまだ逃げる気かネズミが!もういい加減諦めろ!」
大振りな腕の振りはバイクで小回りの利く俺には当たらない
骨組みを再び飛ばすが、地面との隙間に車体を寝かして滑り込ませ回避する
やがてヤツが我慢の限界が来た頃、港の方から無数のミサイルがヤツに降り注いだ
その正体は一隻の揚陸艇でデッキには鞠戸さんがいる
時計を見れば合流予定時刻になっており、逆側から網文が狙撃を開始した
「無駄だ。我が二ロケラスは鉄壁なのだ!」
しかし、網文の狙いはヤツではない。ヤツの足元の橋を狙っているのだ
1発また1発と撃たれていく度に橋が揺れ崩壊が始まった
しかし、ここで1つ問題が起きた。ミサイルの爆風により弾が安定せず、橋が完全に落ちるまでに至らなかったのだ
「ちぃ、ライエここで大人しくしとけよ」
そう言って後ろのライエを下ろし、紫の巨体に突っ込んでいく
「ちょっと、アンタ何やってんの!?」
ライエが後ろで叫んでいるが俺には聞こえない。正確には無駄なものとして切り捨てた
目の前でヤツが腕でなぎ払いにかかってくる。俺は手前の小さな瓦礫の山をジャンプ台にしヤツの腕の上を行った
「こいつはいままで散々やってくれた礼だ・・・・ダンゴムシ!!」
ヤツの股の下をくぐる時にこう言いながらダイナマイトを置いて行く
そしてそれは爆発し、橋を崩壊にいたらせた
「おのれえええぇぇぇぇええええ!!!」
ヤツは海に落ちその表面のバリアはどんどん水を吸い込んでいく
しかしその中に水が吸い込まれない場所があるはずだ。それがヤツの弱点、バリアの隙間だ
クラフトマンがラジコンを飛ばしそのカメラがついにやつの隙間を捉える
「背面装甲、インテーク右下、ツメの隙間!!」
その声と同時に橋の下で隠れていた界塚弟が格闘ナイフを隙間に差し込む
そしてそのまま装甲を切り開き銃口を差し込んだ
「・・・友達の分だ」
そう言って発砲しやがて紫の巨体はバリアを解除され、その身を海に沈めた
「ふぅ・・・・勝ったな」
その日の空はやけに青く見えた
・・・という話でございました
このあと原作には沿うのですが、シンプルに沿うか、オリジナリティを入れていくかは悩み中です
次回はスレインが登確です
まあ今回のマグバレッジさんみたいな形になるかもですが・・・
それでは次回お会いしましょう