静寂の弟子が次代の英雄に加わるのは間違っているだろうか 作:ダンまちにヘラファミリアを求める人
ついでに、私は藤森大ノ先生にフィルヴィスを助かると誓います!
余談、ここはヴィトーが生きてる世界線です。
「さて。もう全員が知っていると思うけれど、今夜は客人を迎えている。彼らはレベル2のパーティーにもかかわらずゴライオスを倒し、僕達の仲間を解毒して助けてくれた。仲良くしろとまで言うつもりはないけれど、ゴライオスを倒す『偉業』を成し遂げた者たちを、同じ冒険者として敬意をもって接してほしい。……それじゃあ、乾杯!」
「「「…「乾杯!」…」」」」
18階層の今の天気は夜。僕たちは、ロキファミリアの野営にお邪魔させていただいているところだ。都市最大派閥と同じ焚火を囲むなんて不思議な感じだけど……ちらり、とロキファミリアの皆さんをうかがうと好意的な眼差しで返してくれる。
あと、しっかり僕の不躾な視線は秒でバレた。やっぱり格が違う。
アルテリアさんは少し野暮用がある、と言ってどこかに行ってしまった。
食事は普通の携帯食に加えて、なんとこの18階層でとれた果物も入っているらしい。ダンジョンにも食材ってあるんだ……!
衝撃に打ち震える僕は、何気なく隣に座っていたアイズさんから「はい」と渡されたそれを特になにも考えずに食べて……
「うぇっ!? あ、甘っ!?」
悪魔の如き甘さに悶えた。アイズさん、僕に毒(またの名を砂糖)を盛ったですか……!?
耐異常ではなく幸運を選んだ僕へのダンジョンの嫌がらせ……?
なんかもう混乱しすぎて思考回路がバグり散らかす僕。
「大丈夫ですかベル様!?」
「ああ、ベルは甘いもの苦手だったな、そう言えば」
「なるほど……甘いものが苦手な方もいらっしゃるのですね!」
リリ、ヴェルフ、それに……命さん。
確か、タケミカヅチファミリアの唯一のレベル2の人だ。僕たちヘスティアファミリアの左に固まって座っている。なんだか居心地が悪そうな顔をしていた。
二つ名は【絶影】だっけ。なんか微妙に違うか?
周りを見渡すと、皆美味しそうな顔でその悪魔の実を召し上がっている。
うーん、難しい。
「ベルさま、甘い物が苦手でしたらリリがそれを食べましょうか!?」
「うん……リリにあげるよ」
食べかけで申し訳ないけど。
「わあぁぁぁ〜、ベルさまの食べかけ、いただき」
「チビ助、それ貸してみろ。あー、確かにこれは甘いな」
目をキラキラさせたリリから、果物を横取りしてかぶりつくヴェルフ。
「なぁっ、ヴェルフさま!? 盗りましたね! 最低ですよ! というか、チビ助って呼ばないでください!」
「うーん、リリとは言いたくねぇな。リリ助にするか?」
「ヴェ ル フ さ ま !」
ブチ切れたリリの大声に、手を止めて怪訝そうにこちらを見やるアイズさん&ロキファミリアの皆さんと、タガミカヅチファミリアの皆さん。
「なんでもないです!すいません、うるさくしちゃって!」
慌てて僕が弁明に走り、事なきを得た。
その後……アイズさんに18階層のことを教えてもらった。エイナさんに聞いていたお話と被るところがほとんどだったけど、何度聞いてもやっぱり驚いてしまう。一言で言い表すと……まるで地上を真似たような階層。
成り行きで、明日はリヴィラの街をアイズさんが案内してくれることになり、なんかもう顔のニヤケが止まらない。頑張れ顔の表情筋。
マジ、僕、幸運アビリティ選んで良かった。
「おやすみ……」「おやすみなさい……」「ああ、おやすみ……」
天幕にゆっくりと横たわり、明日に備えて早寝する。
日付が変わる前に寝れるなんていう最高の贅沢、ダンジョンでしか出来ない。灯の消えた室内に沈黙が落ちた。
瞼を閉じるだけで僕の意識は夢の中へ沈んでいく。いつもと違う、意識をたもったままの眠りに戸惑いつつ、深いところへ沈んでいった。
♢♢♢
「初めましてだねー、エレンちゃん?」
こんにちは。このころからアルテリアがタナトスたちとすっごい関わっていくのでそのシーンの描写がら多くなります。カットします。
次回、ベートvsベル。更新頻度下がりますが許してください。
みなさま、どれがよろしいでしょうか?
-
現状維持
-
とりま、ベートさんのリンチ
-
とりま、アポロンfのウォーゲーム