静寂の弟子が次代の英雄に加わるのは間違っているだろうか 作:ダンまちにヘラファミリアを求める人
次から、やっとリリが出てくる、二巻の内容にうつります。更新頻度が落ちます。はい、すいません。(二回目)
ベルは目を開けた。ぼんやりと覚醒しきっていない視界が、見慣れた教会の天井をうつす。そのまままた目を閉じようとして……「起きたか、ベル?」
側に立っていた何者かに声をかけられ、悲鳴と共に飛び起きた。
「うわぁぁぁぁ!? だ、だれですか!? か、神様っ無事ですか!?」
「起きてそうそう、ヘスティアの心配か……大事に扱われているな」
まったく感知できなかった気配を警戒しながら振り返ると、一人の女がいた。自分と同じ処女雪のような髪。そして、氷のような蒼の眼。白い
「私はアルテリア。あなたの母であるメーテリア様の双子の姉のアルフィア様の弟子」
(えっと……僕のお母さんがメーテリアさんで、その双子の姉がアルフィアさん。で、その弟子がアルテリアさん……ってこと?)
発言を整理できたのを見計らい、
「要するに、義理の姉だ。わかったか?」
と声がかかる。
ベルとしては、お母さんの顔も名前も知らないので、ほとんど他人だ。けれど、自分にもまだ血縁者がいたことを嬉しく思った。……もう、おじいちゃんはいない。ずーん、と思い気持ちが湧いてくるのを無視して、答えた。
「はい、わかりました……あの、それで、どうして僕に?」
朧げながら記憶が蘇る。無我夢中で、あんまり覚えていないけど……確か、どこかの強いモンスターとかなり長い間戦ったんだった。それで勝ったけど今にも倒れそうだって時に来てくれた、あの女の人だ。
(確か、何か用事はあるかって聞いてくれて……神様とシルさんのことを頼んで……って、え!?)
「僕、何日も寝てたんですか!? あ、あと助けてくれてありがとうございます!えっと、その、アルテリアさん!」
「アルテリアでいい……が、まあ、ベルの好きなように呼べば良い。私もベルと呼んでいいか?」「は、はい!」
ベルは、どうやらアルテリアが助けてくれたと誤解しているらしい。まあ、別にその誤解は特に問題がないので置いておこう、と考えるアルテリア。
実際はむしろ逆なのだが……ベルの誤解が解ける日は、はたして来るのか?
♢♢♢
結論。すぐに解けた。
「あ、アルテリアさんこれはもう無理です!?」「問題ない、ゴライオスよりは弱い」「レベル4の階層主を例にあげないでください!?」
僕は今、またしても死にかけている。
今は九階層。ぶっちゃけ、エイナさんに無茶するなって怒られる予感しかしないんだけど……強引に連れて来られてしまった。
(大量の魔石を持ってる時点で察するのは……ちょっと、無理だったかな!)
過去の自分をなんとか庇いながら、辺りを見回すも、何も変わらない。
すこし広めのルームは、四つも道がある。その全てから……
『ウォォォォ!!』『ガルァァァ!』『シャァァァ!』
血走った目で魔石を求める、強化種の皆さんがいらっしゃる……。
「む、無理無理!?」
とりあえず叫びながら、目の前のモンスターを切り裂くも……魔石を僕がとるまえに、すぐさま別のモンスターがよってたかって喰らい付き、別のモンスターが強化される。結果として、やっぱり何も変わらない。
僕はこの負の連鎖に苦戦していた。というか……だって、倒したら別の奴が強くなるんだよ!?無理でしょっ!?
が、アルテリアさん曰く、『喰っている間に倒せばいい』とのこと。
あのー、何匹も密集してるところに行きたくないんです、とは言っても無駄そうだ。
ちなみに、今もまだ現在進行形でモンスターは道の奥からじゃんじゃか出てくる。なんかもう、トラウマになりそうなレベルで。
(これもう、絶対に前のやつもアルテリアさん!?)
このっ、と目の前のキラーアントの硬殻を切り裂く。継ぎ目を狙うのがセオリーだ、と脳内のモンスター図鑑が一言。エイナさんの勉強が何度も僕を助けてくれている。そして、紫紺色の魔石がのぞいた瞬間……例にもれず、モンスター達が目の色をかえて突っ込んできた。
「うわぁぁぁ!?」
僕は情けない声をあげて退避。距離をとる……っていえば聞こえはいいけど、実際はおびえているだけだ。
ふぅ、ふぅ、と荒い息を吐いている瞬間、誰かの声が耳に反響した。
『あの……大丈夫ですか?』
アイズ・ヴァレンシュタインさん。レベル5で、都市最大派閥の幹部。
やっぱり、あの人に追いつくことなんて、できないのだろうか。
どんよりした暗い気持ちが立ち込める中。
『ウォォォ!』
モンスターは、全っ然、空気を読んでくれなかった。しょうがない、僕はナイフを構え直す。逆にその天然さ(?)に救われたかもしれない。
ふっと思わず笑ってしまって、なんかもう、どうでも良くなって……僕は、そして、全力でモンスターの群れに突っ込んだ。
そして、体感三十分ほど立ったころ。僕はだんだん、頭が白くなるような、不思議な感覚を感じていた。凪いだ心と反比例するように鋭さを増す斬撃。
いや違う、体も心も落ち着いて対処できているのだ。
(たぶん……余裕ができた)
すこし気を抜いただけで死ぬ、絶対の死地への慣れ。矛盾しているけど、多分そうだ。おそらく、冒険者としての本能と実現にリソースが割かれ、恐怖とか余分な感情を覚える暇もない。
こうしている今の思考もそう。はっきりわかる。何かの壁を、殻を破ったように。何も思っていないのに、体が動く。はっきり最適解を選択する。
「ベル……終わりか?」
気づけば、あんなにいたモンスターはもう居なくなっていて。
僕は、広間の真ん中で立ち尽くしていた。
しばらく休みます!だんだん書くのが下手になっている自覚しかないが!あとはやくアルテリアさまの戦闘シーン描きたい……この調子じゃ、とあるツンデレ狼への報復もだいぶあと……
みなさま、どれがよろしいでしょうか?
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現状維持
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とりま、ベートさんのリンチ
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とりま、アポロンfのウォーゲーム