独自解釈が多くなります。許してちょーよ
どうしてこんなことになったのだろうか。
馬鹿みたいなシナリオを連打する姉への軽蔑?後先考えない姉の暴走?ご褒美あるならやるしかないよねと突っ込んでいった姉のせい?
答えは単純明解、お姉ちゃんのせいだ。
決して私もご褒美のポテモン新作に釣られたとかではない。実弾の費用はエンジニア部が負担してくれるからとかではない。断じて。
「その割にはミドリもノリノリに見えるけどなーニヤニヤ」
「う、うるさい!お姉ちゃんが何も考えずに突っ走るせいでしょ!?」
「なにおう!私がいなかったら今のアリスはいないんだよー!」
「それは今は関係ない!」
アリスのために争わないでください!と宥めるアリス。違うそうじゃない、いや違わないけど、違うんだアリス。
「えーと、準備は出来てるかな?」
「全く……私は大丈夫です」
「出来てるよ〜」
「アリスが全てを消し去ります!そしてポテモンで遊ぶのです!」
元気があってなによりだと呟くナヤ。ウタハ達に目線を送りデータ取得の準備が整っているかを確認する。準備OKです!と大きな丸を作るコトリを見て事前にやるべき確認を終える。
「よし、じゃあ行くよ」
ウィスピーウッズの背中を登り最初の枝分かれに腰を下ろす。そして右手に不思議な力を宿らせてウィスピーに触れると右手首まで入り込んでいく。
神秘。ヘイローと解釈することもあるが中身は全くの未知数。銃に込めることでより高い威力を実現したり
ウィスピーウッズは生物だ、記憶を辿る限り。ただの開発で物に命を吹き込ませるなど今の技術では到底不可能。別の記憶には機械化されたバージョンもあるがあの程度のオイルでキビキビと動かすなど幻想に近い。
「うわっ木に穴が3つ出てきた!」
「目と口、なのかな?」
「ヒビキ」「大丈夫、ちゃんと録画録音してるよ」
そこで目をつけたのが神秘だ。何かしら方法は無いかと探し回っていた頃に“異形の大人”からその存在を知ることになる。怪しさ満点だったが手段が無かったのも事実。作る物の情報を対価として神秘について教えてもらった。
話を聞くたびに「ほう」や「クックック」などと反応されて少し鬱陶しかったが。
あとは己の努力。出来れば神秘を別の容器等に保管して乾電池の要領で使えるまでにしておきたかったが私の技術では無理だったのでそこは妥協してある。
「器は用意された、生贄は注がれた。この世界に産声を上げ、恐怖に陥れよ。ウィスピーウッズ!」
先程まで動く気配すらなかった木がザワザワと葉を揺らす。そしてモモイ達と目線が飛び交い、己が相対すべき対処を視認する。声にならない唸り声は空気を揺らして確実に相対者へと注がれる。
「なんか思っていたより強そう!」
「背丈は私たちの2倍はあるからね、警戒したほうがいいかも」
「勇者の前に現れしボス……アリスとってもわくわくしています!」
「さて、始めようか。
戦闘開始だ」
「これは……想像以上だ。ただの木でどう戦うんだと思っていた私を殴りたいね」
「りんごを落として攻撃するとは!それにアニメチックな空気砲も出してきますよ!」
ポテモンで釣って始まったvsウィスピーウッズ。先程までただの木だったこともあり低めだった評価を良い意味で裏切ることになる。
「特に厄介なのは棘と目があるボールだね。遠目なのとカメラ越しだから判断が難しいけど、銃弾が全く効いていない……?」
「その判断は正しいよ。ミドリの攻撃が命中しているが怯む様子が無い。これでは最初から用意されている無敵キャラのようだ」
「ただ弾速は遅めですね。初撃はモモイの頭にクリティカルヒットしましたけど、それからは一度も被弾していないです」
無敵キャラゴルドー。コトリの言う通り弾速は遅く前動作も長いため初見でしか基本当たらない。だが威力は絶大だ。ミドリの回復援助が無ければモモイは痛みで動けないまま戦闘続行不可になっていただろう。
「痛そうだったよね、アレ」
「棘があるはずなのにタライがヒットしたような音が鳴りましたもんね」
「殺傷能力は低そうで安心したよ、痛そうだけど」
そうこうしているうちにモモイ達も慣れてきたのかある程度動きが鋭くなっていく。りんごはミドリとアリスが撃ち落とし、空気弾はモモイが誘導して躱わす。その隙を後衛が叩く……良いコンビネーションに思わず唸る。
「こうして見ると、確かに運動には丁度良さそうですね!」
「そういえばナヤが言っていたな、『今回の子は敢えて弱めに作ってある』…入門といったところかな」
「アリスの攻撃があまり効いていません!属性相性最悪です!」
「逆に私とお姉ちゃんの攻撃は結構効いてそうかも。えっ本当に属性相性なの………?」
「どっちでも良いじゃん、とにかく殴ればいつか倒せるよ。ついでに
フャイヤーッ‼︎*1
「って本当に燃えたーーー!?」
「自分でやってるくせになんで1番驚いてるの……」
まさか生きている木を燃やせるとは思わなかったモモイ。ウィスピーウッズは酷く慌てており空気弾で無理矢理消火する。
「ナヤ先輩は熱くないのかな、結構煽られてたけど」
「凄い顔になっています!でも何も言わないから大丈夫ですね!」
「それダメなやつじゃん!」
だが相変わらずりんごは落ちてくるので迎撃自体はやめない。相手が降伏するまで殴り続けるのだ、ポテモンのために。
しかし急にウィスピーウッズの動きが止まる。もしや倒せたかと一瞬思うも、すぐにその考えは裏切られることになる。なんと巨大化するではないか!
「で、でっかくなったーーーー!!」
「さっきの2倍はありそうだよ……!?」
「アリス知ってます、形態変化ですね。体力はあと半分でしょうか」
観察してる場合じゃないよ!と焦るモモイ。しかし大きくなったとて強くなるかと聞かれたら微妙かもしれない。あくまで仮説だが威力が上がるのはりんごや空気弾程度で今まで通りにやればいつか勝てそうだなと考えるミドリ。
だがしかしその考えも裏切られることになる。
「前傾姿勢になりました、次は何をしてkうわあああああ!?!?」
「す、吸い込んでる!?」
まさか後衛まで来るような攻撃は来ないだろうと多少油断していたアリスが盛大にバランスを崩す。ミドリも急な攻撃に驚くも姿勢を低くして耐える。幸い距離が離れているおかげで吸い込まれる空気に押されにくくはなっているが、そうなると近くにいるモモイはどうなるだろうか。
「どひゃああああああ!?ムリムリムリ耐えれないよおおおおお!!」
「お姉ちゃん!」
だが火事場の馬鹿力、四つん這いになって耐えるモモイ。なお吸い込まれる空気も相まって後ろからパンツが丸見えだが。
これほど強力な攻撃、そう長くは続かないだろう。このまま耐え続ければ……。
「モモイーー助けてくださいーーー!」
「えちょっベシッぐえ」
無情、バランスを崩したアリスが四つん這いモモイにフルヒット。幸いアリスはそのまま倒れこみ耐えやすい姿勢になったがモモイは宙に浮かぶ。
ならばどうなる?勿論ウィスピーウッズの元へ一直線。遮る物は無い。
そのまま丸呑みされるモモイ。しばらく口をもごもごした後勢いよく発射されミドリの横を素通りし倒れこむ。
ミドリが急いで近づくも既に目を回しヤムチャ姿勢で気絶していた。
ここでモモイが戦闘続行不可に。貴重な前衛が消えてしまいピンチに。……かと思いきや
「やべっやりすぎた。ストーップ!!」
敵側、ナヤの制止によりこの戦いは終わりを迎えることになる。
「いて、もうナヤ先輩やりすぎだよー」
「ごめんモモイ、アリスとミドリもごめんね」
「アリスは大丈夫です!ポテモンがあればモモイの一つや二つ問題無いです!」
「アリスちゃん!?」
案外モモイはすぐに目を覚ました。外傷は全然軽く、木に食べられたことへのショックが原因らしい。
お詫びとして元々用意していたポテモンを贈与して場を丸める。
「まさか巨大化するとは思わなかったよ、カメラ越しなのに威圧感が伝わってきた」
「あ、ウタハにヒビキ。コトリは?」
「データのバックアップを作成して保存しにいったよ。あれは私もビックリした……」
「そっか。……うーん、実用化はまだまだだなぁ」
気絶するレベルの運動とかトレーニング部でもあるまいし。だが初回運用にしては中々上手くいったのではないだろうか。ここから欠点を潰していって安全性を確立させればセミナーにも発明品として提出出来るはず。
これからを考えてムフフしているとモモイから「そういえば」と質問される。
「あの木って何かのゲームの元ネタ?」
「うん?どうしてそう思ったんだい?」
「確かに私もゲームっぽいなとは思いました。空気弾とかアニメっぽかったし」
「うーん、まぁ確かにあるゲームの敵を元に作成しているよ」
やっぱりと呟くモモイ。だが腑に落ちない部分もある。あんな敵が出てくるゲームはあっただろうか。
1ゲーマーとして色んなゲームに触れてきたけど少なくとも記憶には無い。ミドリに目線を向けるも同じく首を横に振る。
「アリスはどんなゲームに出てきた敵かって分かる?」
「どうでしょう……ごめんなさい、私のデータベースには存在しません」
「あぁ、ちょっと遠くに行ってた時に見つけてね。秘蔵品でそこにしか無かったから分からなくて当然だよ」
真っ赤な嘘である。が、一応それでモモイ達は納得したのかこれ以上追求してくることは無かった。
「あ、後でコトリに保存したデータのコピーを私に送っておいて欲しい」
「良いけど、ナヤは何か用事があるのかい?」
「ウィスピーのメンテナンスをね。結構無理しちゃったから」
「そうか、私に手伝えることがあったら言って欲しい。というか手伝わせて」
「ははは……またいつか頼むよ」
「オ゛エ゛ェ、はっはっふぅぅ……」
「ちょっと、無理しすぎた、まさかここまで、う゛ぅ、影響が響くなんて……」
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研究名称:ウィスピーウッズ 性別不明
3m程の木に3つの穴が空いたシンプルな見た目。
活動にはナヤ曰く特殊な燃料が必要とのこと。
基本的な行動は30cm程のりんごを落としたり空気砲を放つ。
稀に落ちてくる鉄球は銃弾が効かず、完全な無敵であると考察出来る。
また活動限界が残り半分を切ると形態変化を起こし6m程へと巨大化する。
それにより周囲の空気を吸い込んで対象を丸呑みする攻撃が発生。
被験体となったモモイ曰く中は真っ暗で死んだかと思ったとのこと。
数回咀嚼した後勢いよく吐き出すが見た目よりも威力は低い。
しかしナヤ曰く安全面に多少疑問が残るとのことなので調整をしていくことになるらしい。
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追記(この情報はナヤにより隔離されペーパー化している)
神秘による運用だが器の体力とリンクすることが分かった。
また私自身の身体の機能が一部機能しなくなっていた。例を挙げると舌や喉だろうか、つまり発言することが出来なかった。
体力がリンクしているが器の体力半分が私にとっての4分の3となっていると予測出来る。
吐き気、嘔吐、極度の疲労、眩暈などの症状が発生。
器が完全に行動不可になるまで続ければ私の身体が重症になることは簡単に予想出来る。
完全な運用はしばらく控えるべし。
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こんな展開にする予定無かったんやけどな……
もっとお気楽なおバカする作品のはずがががが
お薬(残酷な描写タグ)付けておきますねー
とりあえず主人公ボコボコにしておいて先生大好きファンクラブと関わらせておけ展開、私は嫌いです。でも他の引き出しが無かったんです。
己の書き能力の無さに呆れちゃうねガハハ
感想等お待ちしております!