後方腕組み自作敵操作愉悦マン   作:ういんなー

3 / 3
とりあえずWii勢から攻めようかな
今回はファッティバッファーさんです


3ーboss

ウィスピーウッズの件からしばらく経ち、安全面での検証がひと段落終えた頃。

そろそろ次の敵を作りたいなと考え作成を開始する。途中までは良かったのだがある問題に直面してしまう。

 

 

「これ、どこで神秘接続しよう……」

 

 

ウィスピーウッズの時は枝の上に居座り背中を通して接続していたが、あれはウィスピー自体が動かない巨木だったからだ。

しかし今回はファッティバッファーというフグ。丸い体を生かし戦場をグルグルと駆け回るタイプであり安定して接続し続ける箇所が見当たらない。記憶の中に良い感じの解決策が無いか探すが早々見つかるものでもない。

 

このまま研究室に籠るのもアイデアに偏りが出るので気晴らしにミレニアムを徘徊することに。

 

 

 

 

 

 

「あ、ナヤ先輩。お久しぶりです」

 

「ユウカ会計。久しぶりだね」

 

 

散歩していたらいつのまにかセミナーの近くまで来ていたようだ。記憶の中にあるユウカよりも隈が酷くなっており多忙さが伝わってくる。

 

 

「少し休んだ方が良いと思うよユウカ。私に出来ることがあれば手伝うから」

 

「お気遣いありがとうございます。でも大丈夫です、特に他言したら不味い情報を多く取り扱っているので…」

 

 

ナヤ先輩を信用してないわけでは無いですよ?と付け足す。まぁこちらは一エンジニア、向こうは学園の経営を担う中枢のセミナーだ。機密情報のレベルが違う。

 

 

「…………あ、でも少し頼みたいことが」

 

「ん?私に出来ることであればなんでもいいよ」

 

「ありがとうございます。では………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 抱かせてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナー近くの休憩室。仕事に疲れた生徒達がドリンクを持ち合い休む憩いの場……なのだが。

 

 

「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」ギューーーー

 

「…………………………………………………」

 

 

絶賛ナヤ吸いが行われていた。解せぬ

ちょっとした小話だが、ナヤの身体からほんわかするような良い匂いがすることはミレニアム生であれば9割が知っている。すれ違えばふわっと良い匂いが、隣の席に座れば良い匂いに包まれるという。

 

またナヤの身長が142cmと3年生とは思えない程小柄なため小動物のような扱いを受けることもしばしば。丁度今のユウカのように。

本人は特に痛いこともされていないから別にいいが、クンクン嗅がされているので自分臭いんかと勘違いしお風呂は長めに入っている。

 

 

「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………ふぅ、ありがとうございます」

 

「…………ぁ、うん。満足してもらえてなにより」

 

 

ちょっとした足止めギミックに遭遇してしまったが、たまには良いかと気持ちを切り替える。

 

 

(包み込まれる…………四方八方………拘束………)

 

 

元々は良質なアイデアを求めて外の空気を吸っていたのだ。関連性が少ない事柄であっても想定外の箇所で手助けとなることもしばしば。

そして今回も、例に漏れずアイデアが頭に浮かぶことになる。

 

 

「ふむ、ユウカ会計ちょっと失礼」

 

「え?どうしましtモゴッ!?!?」

 

今回歯は必要無い、舌も同じくだ。通気性は………ヒレを活用すればいいか

 

ッ!ッッッ!?!?ンンンッッッ!!!

 

 

発明家は軒並み頭のネジが数本外れていると言われることがある。エンジニア部で言えばロマンだと言って自爆装置を入れ込んだりするように。勿論ナヤも同じく少々イカれている。

集中すると周りが見えなくなるのが彼女の悪癖だ。言葉にすると案外普通でも実際に見ると戦慄することになる。ユウカに抱かれている姿勢から振り向き、細い両手を口内に捩じ込んでいるのだ。接吻しそうな距離まで顔を近づけ観察されるオマケ付き。

突然の事に反応出来ずされるがままなのとナヤに上からのしかかられているのもあり、側から見れば幼女(合法)に襲われる女の子という本が薄くなりそうな構図である。トリニティの裁判長が見れば「死刑ぇ‼︎‼︎」判決まったなしだ。

 

 

ふむ、よし。ありがとうユウカ会計。良いアイデアを得られた」

 

「ぷはぁっは、ふえ……」

 

 

嵐のように去っていった後に残るのは顔を赤らめ口から糸を引き衣服が乱れたユウカのみ。状況だけを見れば完全に事後である。

 

その後、ユウカの個人用スマホの検索履歴に口内蹂躙モノが増えたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ファッティバッファー』。フグの類ではあるが地上も自由に動くことが可能であり、丸い体を生かして戦場を駆け回る………」

 

「つまり今回は身軽に動き回れる小型タイプと言ったところでしょうか?」

 

「そうだね。ウィスピーとは差別化してあるから作ってて楽しかったよ」

 

 

ユウカを襲って得たアイデアを利用し完成させた新たな敵『ファッティバッファー』。

一応はフグらしいが記憶の中には水中を動き回るものが見当たらない。登場も地中からであり亜種に関しては炎化しているのであまり重要ではないのだろう。*1

 

 

「なんというか……ウィスピーとは違って独特な見た目だね。唇が太い……」

 

「愛嬌があるでしょ?ウィスピーウッズさんとは別ベクトルで人気が出ると思うよ!」

 

 

愛嬌………愛嬌?と疑問が残るヒビキ。白目を向いているのもあり少々怖いが、いわゆるブサ可愛いというものだろうか。モモフレンズのペロロよりはまだ可愛い……のかもしれない。

 

 

「少し真面目な質問をするけど、今回ナヤはどこで燃料となって接続するんだい?ウィスピーとは違い小型タイプだから背中に張り付くとかも難しく感じる」

 

「大丈夫だよ。その問題は真っ先に解決してある」

 

 

実際に見せた方が分かりやすいが、せっかくなので実戦でのお披露目時に紹介したい事を伝えると納得した一同。そこで問題となるのが対戦相手は誰になるのかだが……。

 

 

「またゲーム開発部に頼むのでは駄目なのですか?」

 

「うーん、どうせなら違うタイプの戦い方をする人にしたいな。毎回同じだとそれに合わせにいっちゃうし」

 

「トレーニング部はどうだろうか。元々運動させるための設備だしうってつけだとは思うけど」

 

「あそこ行ったらついで感覚で9時間運動コースになりそうだから近づきたくない……」*2

 

 

 行き詰まり。今度こそ私たちでやるかとなりかけたが。

 

 

「よお、面白いことやってるって聞いたぜ」

 

「「「「!?!?」」」」

 

 

思わぬ来客。いや、C &Cに頼む考えもあるにはあったが、向こうから来るとは思わない。

しかもダブルo、ネルである。せめてアスナ辺りが来て欲しかった。学園最強に来られたら何もしてなくても冷や汗をかく。

 

 

「えっと、どうしてこのことを?依頼とかした記憶は無いんですが……」

 

「チビから聞いたんだよ。『ゲームの敵と戦える』って。強さ云々は知らんが、インパクトはあるらしいじゃねえか」

 

 

ニヤリと歯を見せて笑うネル。怖い、怖いよこの人……。だがこちらにとっても都合が良いのは事実。ミレニアム最強の彼女を演習で使えるのだ、こんな機会そうそう無い。

 

 

「それであればお願いします。報酬はそちらに送っておきますね」

 

「あーいらんいらん。私が個人的な用事で来たからな、戦えるだけで十分さ。ただし………

 

 

 

 

 やるからには、全力で行こうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファッティバッファーとの接続方法。その戦い方から外から張り付く等は難しく研究が難航していたが。

 

 

「口の中に入るとは。確かにそれなら振り落とされる心配は無いね」

 

「通気性はヒレの下で解決しているのですか!小さな穴が沢山あります」

 

「よく気付いたね。我ながら自信のある箇所なんだ」

 

「カメラとかの機材も準備いいよ。今回はドローンカメラもあるからより正確にデータとして残せるね」

 

 

ナヤはファッティバッファーの口の中へ入り、両手に神秘を込める。前回はかなり酷い反動が響いたが神秘の使いすぎ以外原因らしいものが見つからないので試行回数を増やして情報を得ることに。

両手首が口内にめりこんでいき、意識がリンクされる。白目には生き生きとした黒目が宿り、丸く太った身体がのそのそと動き出す。

 

そして目の前にいるネルを視認すると深く息を吸い部屋を轟かせる咆哮を発する。空気がビリビリと震えブサい見た目からは想像出来ない威圧感を与えてくる。

 

 

「こいつぁ、確かにインパクトあるな。良い運動をさせてくれよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待ちしておりました、先生」

 

“何の用だ、黒服”

 

「そう敵視しないで下さい。今回はちょっとした情報をお伝えしておこうと思いまして」

 

“・・・・・”

 

「クックック……まずは前提知識からにしましょうか。こちらの生徒をご存知で?」

 

“知ってはいるが、まだ会ったことがない“

 

「おや、そうでしたか。簡単な経歴としては『細成ナヤ』ミレニアムサイエンススクール3年生でエンジニア部所属。2年生後半からつい最近まで姿をくらまし復帰した直後から奇妙な発明をしている」

 

”何が言いたい”

 

「実はナヤと会談する機会がありましてね」

 

“!!”

 

「そう怖い顔をなさらないで下さい、少し助言をしただけですよ。対価として情報を得ましたがわざわざ契約を交わす程でもありませんでしたし」

 

”・・・・・“

 

「同じ研究者だからでしょうか、助けるつもりはありませんでしたがつい肩入れしてしまい」

 

”話が見えてこない。簡潔に話せ“

 

「つれないですね。ですがそうですね、ブレイクタイムはこの程度にしておきましょう」

 

 

さて……

今回、先生に忠告しておこうと思いまして。

ナヤがですか?いいえ違います。確かに私が与えた1という情報を発展させて10にしたのは少々驚きですが。

私が真に恐れているのは彼女の‘記憶’です。

対価として得た情報がそれです。私はただ何を作ろうとしているのか聞いただけなのですがね。

 

彼女の言葉を引用するのであれば、「敵キャラを作りたい」

何かしらのゲームを現実にしたいという子供であれば誰しもが想像する夢ですが、少々毛色が違います。

彼女の言っているゲームなど、’この世界のどこにも無いんですよ‘。

 

これでも研究者なので色々考察しましたが、どれも不確定なものばかりです。

忘れられた神々の遺産か、無名の司祭による横槍か、はたまたこことは違う世界のモノなのか。

どっちにしろこの世界にとって不利益となることは簡単に予測出来ます。

 

ですから先生?打てるのであれば手は早めに打っておいた方が良いですよ。

ただ、先生には難しいでしょうね。生徒のやることを後押しする立場である以上、本当に悪であることが目に見えて分からない限り先生は後手となります。

頑張って下さい、先生。私たちとしてもこの方舟(キヴォトス)が滅ぶのは不本意なので。

*1
クソ蛙じゃないよ

*2
スミレ「誠に遺憾であります」




正直無名の司祭関連はよく分からないですけどね、考察班ではないので。
少々ガールズラブな要素が入りましたが、わざわざタグ付ける程のモノではない考えです。ブルアカ小説読む人なんて皆百合好きでしょ(偏見)

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