観客席の男 ―ここまで遊んでくれてありがとう! 作:ザキグン
その日の客は、運がよかった。
中立自由都市フェルマータの中央闘技場では、時折、そんなふうに語られる日がある。
別に、年に一度の記念大会が開催されたわけではない。
王族が観戦に訪れたわけでもなければ、大陸に名を轟かせる英雄同士が激突したわけでもない。
ただ一人。
出場者名簿にも載っていない、正体不明の男が現れただけだ。
「……あれ」
最初に気づいたのは、客席の端に座っていた年配の男だった。
その声に、隣の客が試合場の入場口を見る。
薄暗い通路の奥から、一人の男が歩いてきていた。
全身を包む、漆黒の装束。
足元まで届く長い外套。
顔は黒い布と硬質な面で覆われ、見えるのは両目だけ。
歩くたびに外套が揺れ、その裏側に隠された緋色が炎のように一瞬だけ覗く。
胸元と籠手には、どの国にも、どの騎士団にも属さない金色の紋様。
そして腰には、黒い鞘に収められた、奇妙に細長い武器があった。
「嘘だろ」
「今日、出るなんて書いてなかったぞ」
「予定に載る男じゃないだろ、あいつは」
ざわめきは波のように広がる。
一人が立ち上がり、次に、その隣が。
気づけば試合開始前だというのに、闘技場の半分以上が立ち上がっていた。
『所属も出身も流派も不明! 名を問われても答えず、いつ現れるかも分からない!』
実況席から響いた声も、興奮を隠せていない。
分からないのではない。
教えていないだけだ。
『されど一度この場に立てば、その戦いは決して客を裏切らない!』
『名がないゆえに、我々は彼をこう呼びます!』
そこで実況役が大きく息を吸った。
『――《彼》!』
闘技場が揺れた。
地響きに似た歓声が、四方から試合場へ降り注ぐ。
☆
俺は覆面の奥で、小さく息を吐いた。
くそっ、何度経験しても慣れない。
俺はただ、賞金を稼ぎに来ただけだって。
正確には、武器の整備代と宿代、それから《琥珀亭》の煮込みと麦酒代を稼ぎに来た。
決して、数千人の観客を熱狂させるためではない。
ましてや正体不明の英雄として祭り上げられるためでもない。
それなのに、どうしてこうなったよ。
「……盛大な歓迎だな」
試合場の反対側から、低い声が飛んできた。
今日の対戦相手が、巨大な両手剣を肩へ担いで立っていた。
名はボルガス。
フェルマータ近隣の闘技場を巡り、三十を超える公式戦を無敗で勝ち上がってきた重装闘士だ。
身長は俺より頭二つほど高い。
分厚い胸甲と肩当てを身に着け、その上からでも筋肉の盛り上がりが分かる。
背負った大剣は、俺の身長に迫るほど長い。
普通なら、まともに受けるという発想自体が間違っている武器だ。
「俺の名より、お前の方が有名らしい」
しかし、ボルガスは不快そうには見えず、むしろ、闘志を剥き出しにして笑っていやがる。
「いつか当たりたいと思っていた。まさか代役で出てくるとはな」
代役……そう。
今日の俺は、本来の出場者が直前に怪我をしたことで空いた枠へ入っただけだなんだ。
別にボルガスを倒しに来たわけではなく、受付に掲示されていた賞金額が、普段より少し高かった。
本当に、それだけ……。
「名は?」
ボルガスが尋ねるが、いつも通り俺は答えない。
これまでと同じように、軽く頭を下げる。
「やはり、名乗らんか」
名乗るわけにはいかないんだよ。
名前を知られれば、そこから身元を調べられるかもしれない、出身地を聞かれても答えられない。
流派を聞かれても、んなものは存在しない!
武器の製法を尋ねられたところで、この世界に刀鍛冶はいない。
説明できないことが多すぎるのだ。
「ならば、せめてそれを見せてもらおう」
ボルガスの視線が、俺の腰へ落ちる。
黒塗りの鞘。
円に近い小さな鍔。
布を巻いた柄。
この世界の剣とは、まるで異なる形をした武器。
「その細い剣だ。見たところ、刃が少し曲がっているようだが」
俺のいた世界では、刀と呼ばれていた。
だが、こちらの人間に説明するのは難しい。
過去に一度、武器職人から構造や製法を半日ほど質問されたことがある。
答えられる範囲で話した結果、翌月には『失われた古代文明の戦装と湾曲片刃剣に関する考察』という冊子が売られていた。
もう二度と説明しないと決めた。
俺が黙ったまま柄へ手を置くと、ボルガスは楽しそうに笑った。
「まあいい。抜かせれば分かる」
抜かせれば、か。
俺は今日、自分へ課した条件を思い出す。
相手が切り札を見せるまで、刀を抜かない。
攻撃魔法は使わない。
同じ方法で二度受けない。
相手の武器を壊さない。
どれも、試合を面白くするために決めたものではない。
自分の腕を鈍らせないための縛りだ。
ここは、俺が元いた世界で遊び尽くしたゲームに、ほとんどそのまま似ている。
剣と魔法の大陸を舞台に、仲間を集め、育て、東から西へ戦い抜く戦略ゲーム。
俺は低成長の二軍だけで最後まで攻略したり、仲間を一人も死なせず最高難度を越えたり、普通は使わない兵種だけで遊んだりしていた。
要するに、他の比呂に少しだけ自慢できるくらいには、相当やり込んでいた。
だから、敵の得意な攻撃も、兵種ごとの弱点も、成長しやすい能力も、だいたい分かる。
そんな俺が今、そのゲームに酷似した世界で覆面をかぶり、大剣を持った大男と戦っているのか。
それはまあ、色々あったんだよ。
光る画面とか。
意味の分からない祝福文とか。
目を覚ましたら森だったとか。
詳しい話は、そのうちだ。
今は目の前の大剣をどうにかする方が先だな。
何も考えずに戦えば、知識に頼る癖がつく。
知っているから勝てた。
相手が何をするか分かっていたから勝てた。
それでは、この世界が俺の知る筋書きから外れた瞬間に詰む。
いや、もうだいぶ外れている気はするのだが……。
『両者、構えました!』
ボルガスが大剣を両手で握る。
俺は左足を半歩だけ前へ出し、刀は抜かない。
左手を鞘へ添え、右手は自然に下ろす。
武器を持っていないようにも見える構え。
客席が静かになった。
誰かが囁く。
「今日は、抜かないつもりか」
違う……、最後には抜く……、たぶん。
『――始め!』
開始の鐘と同時に、ボルガスが踏み込んだ。
っ……思ったより、速い。
巨体と武器の重さからは想像できない初動だった。
石床が砕け、土煙が舞い、大剣が横薙ぎに迫る。
まともに受ければ、鞘ごと腕を持っていかれる。
だから俺は、前へ出る。
客席のどこかから悲鳴が上がる。
大剣の間合いから逃げるのではなく、内側へ入る。
刃が最大速度に達する前に、左手の鞘を大剣の腹へ斜めに添えた。
受けるのではない。
進む方向を、ほんの少し変えるだけだ。
甲高い音が響いた。
大剣は俺の肩口をかすめ、背後の地面へ食い込む。
俺は鞘の先端で、ボルガスの右手首を軽く打った。
「ぬっ――!」
力が一瞬だけ緩む……その間に俺は背後へ回る。
首筋は無防備。
鞘を当てれば終わる……だが、俺は何もせずに距離を取った。
まだだ。
切り札を見ていない。
「……なるほど」
ボルガスは大剣を引き抜き、こちらへ向き直った。
怒ってはいない。
自分の攻撃が流された理由を考えている目だ。
「噂どおり、妙な戦い方をする」
妙とは失礼な、合理的と言ってほしいもんだ。
大剣を正面から受け止めるよりは、ずっとまともだぞ。
ボルガスが二撃目を放つ。
今度は上段からの振り下ろし。
同じように内側へ入れば、膝蹴りか肘打ちが飛んでくる。
なので、半歩だけ後ろへ下がる。
大剣が鼻先を通過した瞬間、袖の内側に仕込んだ小さな触媒へ指を触れた。
短い風が生まれる。
攻撃に使えるほど強くはない。
ただし、振り下ろされた大剣の軌道を数センチずらすには十分だ。
刃が石床を叩き、衝撃で砕けた石片が跳ね上がる。
俺はその一つを靴先で蹴った。
石片はボルガスの兜へ当たり、乾いた音を立てる。
「……今のは攻撃か?」
「否」
覆面越しに低い声を作る。
「足元にあった石を退けただけだ」
嘘ではない、嘘ではないが……、かなり苦しいわ。
客席から笑い声が上がった。
ボルガスも一瞬呆れ、それから大声で笑った。
「ははっ!面白い!」
そう言って、次の攻撃へ移る。
横薙ぎ、刺突、柄を使った打撃。
大剣を振り切らず、急停止させてからの逆袈裟。
一つとして同じ軌道はない。
見た目だけの力任せではなかった。
技の完成度も高い。
くそっ!ステータスどおりだ。
あぁ、いや……、これ以上は、見ないことにする。
視界の端に浮かびかけた数字と文字を、意識して閉じる。
これは闘技場の試合だ。
死亡イベントを探す必要もない。
弱点を表示させる必要もない。
自分の目で見て、自分の身体で判断する。
大剣の側面を鞘で押す。
外套を翻し、刃をかわす。
石床へ片手をつき、低い姿勢から足を払うふりをする。
ボルガスが重心を下げた瞬間に立ち上がり、肩を押して半歩だけ後退させる。
倒しきらない。
切り札を出させる。
そのために、勝てそうで勝てない距離を保つ。
『またしてもかわした!《彼》は未だ、あの湾曲した刃を抜きません!しかしボルガスも止まらない! これは一体、どちらが攻めているのか!』
実況がよく喋る。
ったく、俺としては、少し静かにしてほしいもんだ。
「俺を測っているな」
間合いの外で、ボルガスが言った。
息が少し上がっている。
だが、その目に疲労はない。
むしろ、先ほどより鋭くなっている。
「ならば見せてやる」
大剣の刀身に、赤褐色の光が走った。
来た!!
ボルガスの兵種は《重剣闘士》。切り札は、体内の魔力を武器へ集中し、重量と破壊力を一時的に引き上げる《砕城撃》だ。
ゲームでは命中率が低い代わりに、防御値を大きく無視する技だった。
この世界で実際に見るのは初めてだ。
地面に細かな亀裂が走る。
大剣へ集まった魔力の重さだけで、周囲の空気が震えている。
客席から声が消えた。
ボルガスが大剣を振り上げた。
「これを受けても、抜かずにいられるか!」
受けるわけがねぇ!こんなものを受けたら死ぬわ!
だが、避けるだけでも駄目だ。
放たれた斬撃は石床を割り、後方の壁にまで届く。
闘技場の結界があるとはいえ、観客席に被害が出る可能性がある。
俺は右手を柄へ掛けた。
歓声ではない、息を呑む気配が、闘技場全体を包んだ。
刀を抜く。
ただ、それだけの動作を、数千人が待っている。
あぁもう!本当にやりにくい!
「参る」
ボルガスが踏み込む。
大剣が振り下ろされる。
俺は鞘をわずかに引いた。
黒い鞘の口から、細い光が生まれる。
この大陸の誰も、名前を知らない刃。
片側だけが研ぎ澄まされ、緩やかな弧を描く刀身。
ただ鋼を鍛え、斬るという目的のために形作られた武器。
刀身の表面を走る波紋へ、午後の光が流れた。
ほんの一瞬。
時間が止まったように見えた。
大剣が迫る。
俺は刀を振り抜いた。
力ではないし、魔力でもない。
大剣を覆う《砕城撃》の流れには、わずかな偏りがある。
ボルガスの右肩から腕を通り、柄へ流れ込み、刀身を覆う。
その流れが重なる一点。
そこへ、刃を通す。
衝突音はなかった。
赤褐色の魔力が、薄い布を切られたように左右へ分かれた。
「な――」
大剣の軌道が沈む。
俺は刀の峰を刃の側面へ当て、地面へ受け流した。
石床が砕け、同時に踏み込み、ボルガスの懐へ入る。
返した刀の切っ先を、その喉元へ止めた。
一滴の血も流れていない。
ボルガスの大剣も壊れていない。
ただ、大技だけが断たれていた。
静寂。
やがて、ボルガスが大剣から手を離した。
重い武器が石床へ落ちる。
「……見事だ」
俺は刀を引く。
「貴公の一撃があればこそ」
そう返してから、一歩下がる。
刀身を軽く振り、黒い鞘へ戻す。
鍔元が鞘口へ収まり、小さな音を立てた。
闘技場が爆発した。
『決着――!』
実況役の声は、歓声に掻き消されかけている。
『勝者! 名もなき覆面の闘士――《彼》!』
俺は客席へ向かって一礼した。
それ以上のことはしないし、当然名も告げない。
武器を掲げることもしないし、表彰台へ促す係員を視線だけで断り、さっさと通路へ向かう!
背後から歓声が追ってくる。
その中には、敗れたボルガスの名を称える声も混じっていた。
「あの《彼》に刀を抜かせたぞ!」
「《砕城撃》もすごかった!」
ボルガスは悔しそうにしながらも、客席へ大きく拳を上げた。
だから、俺は少しだけ足を止めた。
相手の全力を引き出し、その強さが客へ伝わる。
今日の試合は、悪くなかったらしい。
賞金だけは、控室できちんと受け取った。
そこは譲れない。
手柄はいらない。
名声もいらない。
だが賞金はいる。
煮込みと麦酒は、名誉では買えないからな。
闘技場の裏手にある物置は、普段ほとんど使われていない。
扉を閉め、鍵を掛ける。
それから俺は、長い息を吐いた。
「あ゛ぁ゛、疲れた……」
覆面を外して頭巾を取り、面頬を布で包む。
漆黒の長外套を小さく畳み、背負い籠の底へ押し込んだ。
刀も専用の布で包み、その横へ収める。
上から野菜を載せる。
今日は玉葱、芋、少し萎びた葉物。
黒装束一式を隠すには十分だ。
最後に生成りの麻シャツを着て、くたびれた茶色のベストへ腕を通す。
茶のズボンに、履き潰した革靴。
小さな鏡を覗き込む。
そこにいるのは、黒髪に黒い目をした、何の特徴もない男だった。
背は高くも低くもない。
太っても痩せてもいない。
眉も鼻も口も、説明しろと言われれば困るほど普通。
「よし」
どこから見ても一般人だ。
先ほどまで数千人を熱狂させていた男には見えない。
むしろ、市場で値切るタイミングを逃して言い値で芋を買いそうな顔だ。
通路にいた係員とすれ違った。
彼は俺の背負い籠へ一度目を向けたが、特に何も言わない。
つい先ほど、黒装束の《彼》をこの通路へ案内した男だ。
だが、俺と同一人物だとは微塵も考えていない。
「お疲れさまです」
「ああ。観戦か?」
「そんなところです」
「今日は運がよかったな。《彼》が出たぞ」
「ええ。聞こえていました」
「見逃したのか。もったいない」
俺は一般客用の通路を通り、観客席へ戻った。
試合場では、砕けた石床の修復が始まっている。
次の試合まで、少し時間がかかりそうだ。
俺は、空いている席を探し、腰を下ろし、途中で買った串焼きへ齧りつく。
隣では、二人の客が先ほどの試合について興奮気味に話していた。
「見たか、最後の刃」
「ああ。あんな剣は初めて見た」
「片側にしか刃がないように見えたぞ」
「細すぎる。あれで大剣の魔力を斬ったのか?」
「《彼》だから使えるんだろう」
いやぁ、たぶん違うぞ。
扱い方を学べば、ほかの人間にも使える。
ただし刀の製法が存在しない以上、試す機会はないだろうなぁ。
「綺麗だったな」
片方の男が、ぽつりと言った。
「武器を見て綺麗だと思ったのは初めてだ」
その言葉に、俺は串焼きを噛む口を止めた。
ほんの少しだけ、うれしかった。
俺にとっては見慣れた形だ。
元の世界では、珍しいものではあっても、存在そのものが未知というわけではなかった。
けれど、この世界では違う。
誰も刀を知らない。
だからこそ、先入観なしに美しいと言ってもらえたことが、妙に心へ残った。
「次はいつ出るんだろうな」
「さあな。半年後かもしれんし、明日かもしれん」
明日は出ないし、少なくとも三か月は出ないつもりだ。
今回だけで、しばらく分の食費は稼げた。
それに、あまり頻繁に出場すると正体を探ろうとする人間が増える。
「兄ちゃんも見ただろ?」
不意に、隣の男がこちらを向いた。
俺は串を持ったまま頷く。
「ええ」
「運がよかったな、今日は」
俺は、試合場を見下ろす。
先ほどまで俺が立っていた場所。
今は係員たちが石片を片づけ、次の戦いのために地面を整えている。
舞台に立つべき人間は、ほかにいる。
国を背負い、仲間を導き、最後には世界を救う。
そういう役は、俺ではない。
俺は、その物語を知っている。
本来なら、東の王国から一人の王子が旅立つ。
仲間を集め、数えきれない戦いを越え、西の帝都へ辿り着く。
俺はただ、その物語が最後まで続くところを見たい。
行き止まりがあれば、少しだけ道を空ける。
死ぬ必要のない誰かがいれば、手を伸ばす。
そのくらいでいい。
だから俺の席は、舞台の上ではない。
いつだって、観客席だ。
係員が修復を終え、次の出場者が試合場へ入ってきた。
まだ十代半ばほどの若い槍使い。
緊張で表情が硬いが、足取りは悪くない。
身体つきも十分に鍛えられている。
将来性のある闘士だろう。
何気なく見た瞬間、俺の視界に半透明の文字列が浮かんだ。
見慣れた、そして見たくなかった表示。
【名称:ルッツ】
【兵種:槍兵】
【状態:軽傷】
【成長傾向:守備・技】
【三日後――死亡イベント発生】
俺は目を閉じた。
くそっ、見間違いだ!もう一度開く。
【三日後――死亡イベント発生】
消えていない……。
あの若者のことは知らない。
どこで死ぬのかも、なぜ死ぬのかも分からない。
原作で名前を見た記憶もない。
つまり、おそらく物語の大筋には関係しない人物だ。
そう……、一人ぐらい助けても、何も変わらない。
「……大筋には、影響しないよな」
「何か言ったか?」
隣の男が首を傾げる。
「いいえ。何も」
俺は残った串焼きを口へ放り込み、試合場の若者を見つめた。
三日後。
死亡イベント。
見えてしまったものを、見なかったことになんてできない。
どうやら俺は、観客席に座っていることすら、満足には許されないらしい。
その日の客は、運がよかった。
そしてたぶん、あの若い槍兵も。
少なくとも三日後までは。