スカイリムCC:釣り師の痴人 作:アーマーブレイク大好きおじさん
MODだったり、過去作だったり、完全オリジナルだったりで……
結局、ヴィリアの依頼はガラスフィッシュという錬金素材の魚を納品して欲しいというものだった。
ファルクリースが遠いことを除けば、なんてことのない依頼であった。
そんなこんなで、私は夕暮れの街道を行く。
赤と黄色の葉をつけた白樺が並び、ホンリッヒ湖には綺麗な夕焼けが反射している。
今日は天気もよく、風もそれほど強くない。
日差しもあってむしろ汗ばむくらいポカポカしているわけだが……。
「スカイリムの夜は冷えるからな……。」
そうあくまでもここは北の大地スカイリム。
日差しがなくなった夜の気温はかなり下がる。
早朝や深夜になると、リフテンでさえ氷点下を下回ることは珍しくはない。
だから私はスカイリムで野宿はしたくない。
テントの設営は面倒だし、
火を起こすために湿気てない木を探さないといけないし、
寝込みを襲われる可能性もある。
一応、魔法剣士であるため、防寒のために”炎のマント”を纏うことも出来るし、
火をおこすのも”火炎”を使えばいい。
しかしそれでも野宿は避けたい。
旅行は好きでもキャンプは好きではない。
いや”キャンプで寛ぐ”のは好きだが、野宿は別である。
屋根があって壁があってふかふかベッドがある方が良い。
――まあ、だから野営しなくてもいい順路を選んだわけだがね。
視線の向こうに木の門が見えてくる。
緑色の顔をした女番兵が物見やぐらの上に立っているのがわかる。
「おーい。ユーゴー!」
女番兵は私の呼び声に気付いたのか、手を振り返してきた。
そう、ここはオーク要塞”ラーガシュブール”。
何を隠そう私はオーク族に気に入られ、異種族であっても”親族”として迎えられているのだ。
そしてここが本日の宿泊地である。
「ファイザル!後ろ!後ろだ!」
ユーゴーが、慌てて叫んでいる。
というか、私の名前はファイザルである。
4話にして初めて名前が出てきましたね。
ここまで読んでくれてありがとう。これからもよろしくね。
と、まぁそんなことはどうでも良い。
きっと後ろをドタドタと走っている熊のことだろう。
オーク要塞は大自然に囲まれており、近隣に野生動物も多数生息している。
特に熊は危険な動物として知られている。
しかし。
「全く、大げさな。」
――ドタドタドタ!
「グォォオオ!」
熊の突進が止む気配はない。
バカ正直に真っ直ぐ突っ込んでくる。
まぁ、シンプルで丁度いい。
――カチンッ
腰の刀を引き抜く。
振り向きざまに一閃。
――スパッ!
熊の頭部が飛び散る。
血飛沫が視界一面を彩り、地面を赤く染め上げた。
ユーゴーや他の番兵たちが、息を呑んで見守っている。
私は再び刀を納めると、ユーゴーの方へと向かった。
「今日、泊めて欲しいんだが。」
ユーゴーは目を丸くしてこちらを見つめている。
その後ろには、他のオークたちも集まってきていた。
「あ、ああ……それは別に構わない。親族だしな。
それよりも熊を一撃で倒すなんて……お前本当に強いな。」
ユーゴーは感心している様子だ。
熊退治なんて、大人数で時間をかけて行うものなのだが、私にとっては朝飯前のことである。
魔法剣士っていうのはすごいね。
いや、今回魔法使ってなかったわ。
☆★☆★☆★☆★
「おお、友よ!歓迎するぞ!」
要塞内の唯一の建物である長屋に案内された私を出迎えたのは、若いオーク族の族長”グラーゾブ”だ。
少し前に先代族長の”ヤマーズ”が死亡したため、現在はこの男が族長を務めている。
以前、転生者仲間と旅をしていた時に、ここラーガシュブールに立ち寄ったことがあった。
その縁で親族となり、何度かここへ来たことがあるのだ。
――ドタンッ
グラーゾブの後ろから、重たい音が響く。
振り向くと、老齢の女性オークが長屋の中へ入ってきた。
彼女は私を見つけると、にっこり微笑む。
名前は”アタブ”。
賢女と呼ばれるオーク要塞での相談役ポジションの人物である。
「友よ、食事の準備が出来たぞ!」
アタブがニコリと言う。
「ありがとう。早速行かせてもらおう。」
私は荷物を長屋に置き、外へ出た。
オークの宴は要塞の中央にある焚火で行われる。
周囲にテーブルや椅子が並べられており、すでに多数のオークたちが集まっていた。
オークの要塞の空気はスカイリムの街とは違う。
煙。
鉄。
そして――血の匂い。
鼻をつくそれに、思わずわずかに顔をしかめる。
だが、周囲のオークたちは気にも留めない。
むしろそれが“当たり前”だと言わんばかりに、豪快に笑い、肉を裂き、酒をあおっている。
「肉だぞ。食え。」
ユーゴーが近づいてきて、手に持った大きな塊を差し出してきた。
肉の塊だった。
「これは……」
焼かれている。
だが、普通のとは少し違う。
表面は強火で一気に炙られ、黒く焦げ目がついている。
だが、その内側――切り口から覗く肉は、ほとんど生に近い赤を保っていた。
「熊肉だ。さっき仕留めたやつだぞ」
「血抜きは?」
私が問うと、ユーゴーはニヤリと笑って答えた。
「血を浴びる戦士には必要ないもんだ。
これが……”オーク流”さ!」
なるほど、そう来たか。
普通のやり方なら、まずしっかりと血を抜く。
臭みを抑え、味を整えるためだ。
だが、ここでは違う。
周囲では誰も気にせず、そのまま肉にかぶりついている。
むしろ、その味の“濃さ”を楽しんでいるようにすら見える。
オークは自分たちの文化を大事にする種族だ。
他種族のやり方には合わせない。
それが、強者足らんとするオークたちのプライドなのかも知れない。
「ふむ。」
一度食べてみるか。
私はユーゴーから熊肉を受け取ると、近くのテーブルに座った。
「豪快に齧れ!それが”オーク流”だ!」
ユーゴーがテーブルの上で手を叩く。
私は周囲を確認した後、熊肉へと歯を突き立てた。
――ガブリッ!
歯を入れると、ぐっ、と押し返してくる。
だが次の瞬間、繊維がほどけ、強い弾力とともに噛み切れる。
そして来るのは――”血の味”。
鉄のような風味が、はっきりと舌に広がる。
だがそれは不快ではない。
むしろ、野性そのものの濃さとして、まっすぐに伝わってくる。
続いて、脂と肉の旨味。
熊特有の濃厚さが、遅れてどっと押し寄せた。
噛むほどに、内側からじゅわりと広がり、血の風味と混ざり合って、他では味わえない奇妙な一体感を作る。
「……これは……。」
思わず、言葉が漏れる。
整えられた味ではない。
だが、その分だけ“削られていない”とも言えるだろう。
獣をそのまま食っている、という感覚。
荒々しい自然の中で、命を与えられた生物そのものを直接口に入れていると言う事を強く感じさせる。
――ドンッ!
ユーゴーがジョッキをテーブルに打ちつけた。
「コイツも飲め!オークの酒だ!」
ジョッキを差し出される。
強い香り。
この匂いは……
「ラム酒か?」
私が問うと、ユーゴーはニヤリと笑って答えた。
「違うな。”ロスガリアン”のラム酒だ。流し込め」
あってるじゃないか。
とは思ったものの、”ロスガリアンの”というのが重要らしい。
ロスガリアン――それはハイロックとハンマーフェルの間にある山脈のことであり、オークの文化において特別な場所なのだ。
鼻に近づけるだけで分かる。
甘さの奥に、荒々しいアルコールの刺激。
さらに、どこか土のような、重くるしいような香りが混じっている。
私はジョッキを手に取ると、一気にあおる。
――ゴクッッ!
グッと臓へと流し込む。
強烈な酒精。
(強い……!)
喉が焼ける。
だが、その直後に、どろりとした甘みが舌に絡みついた。
蜂蜜とも果実とも違う、濃縮されたような甘さ。
それがアルコールの刺激と一緒に、一気に広がる。
まるで、エセリウス(天国みたいなところ)――いやオブリビオン(地獄みたいなところ)へと続く通路を突き進んでいるかのような感覚。
頭が真っ白になり、脳全体が快楽に染まっていく。
「……”暴力的”だな。」
思わずそんな言葉が出た。
ラム酒は確かに美味い。
だがそれ以上に、この強い風味と荒々しい香りが、暴力的という形容詞を連想させるのだ。
おそらくこれはオーク族特有の味付けなのだろう。
他種族の文化を受け入れない、彼らのプライドそのものが反映された味付けなのだ。
そしてそれは――
「悪くない……!」
私は再びジョッキをあおる。
強いアルコールに抗えず、徐々に身体が火照っていく。
そしてすぐに、熊の肉をもう一口。
血と肉の混じり合った奇妙な味わいが、脳内で複雑に交じり合って、新たな風味を作り上げていく。
大自然をそのままを食べ、大自然をそのままを飲む。
大地に直接口を付けているような感覚。
他では決して味わえない、激しく力強い大自然との一体感。
あまりにも暴力的で、野性的で、理性を忘れさせる味付けだ。
これは洗練とは真逆だ。
だが――
「これこそが、”オーク流”なのだな。」
私は小さく笑う。
思考が止まり、ただ酒と肉を求める本能だけが残っている。
これは美味い。
今まで食べたどんな料理よりも、飲んだどんな酒よりも、強く激しい味付けだ。
全身から力が湧き出してくる気がする。
胸が高鳴り、意識が遠ざかる感覚。
理性は無くなり、本能だけが暴走している状態。
これが……
「戦士の味……か。」
ふと頭に浮かんだ言葉。
それは今の私の状態を見事に表現している。
血と肉の混じり合った奇妙な風味。
強烈なアルコールの刺激。
理性を失わせるほどの荒々しい香り。
――どれも戦士の味だ。
あまりにも野性的で、力強く、闘争心を刺激する味付け。
これはオーク族特有の、戦士の味なのだろう。
貴族ならば拒否反応を起こすであろうその味。
だが、戦士である私にとっては、むしろ求めずにはいられない味なのだ。
これこそが自分に必要な力。
自分を高め、戦場で生き残るために必要な力。
この奇妙な風味と強烈なアルコールの刺激。
そして荒々しい香り。
それら全てが私の身体を目覚めさせていく。
戦士としての本能を呼び起こし、意識を高揚させていく。
戦士のプライドを思い出させてくれる、オーク流の味なのだ。
――ガブリッ!
再び肉へと食らいつく。
ジョッキをあおり、酒を飲み干す。
荒々しさと荒々しさがぶつかり合い、強烈な爆発を引き起こす。
頭が真っ白になる。
力が、血が、肉が、アルコールが、全身を駆け巡っていく。
感覚が研ぎ澄まされ、五感が鋭敏化していく。
「いい顔だ。分かってきたな」
周囲のオークたちは、こちらの様子を見て満足げに頷いた。
彼らも同じように、自分たちの文化であるオーク流を楽しんでいるのだろう。
そして今、私は己が戦士であることを改めて実感していた。
外の世界とは違う。
ここでは、このやり方が正しい。
これこそがオークたちの在り方なのだ。
――ガブリッ!
再び肉へと食らいつく。
ジョッキをあおる。
味わい、感じ取り、咀嚼する。
味付けと風味。
その全てが私を高揚させていく。
新たな生気が身体中を駆け抜け、心が高揚していく。
喰らうべき肉はまだまだ残っている。
酒もまだまだ残っている。
今の私に理性や冷静さは不要だ。
狩った獲物を喰らい尽くすこと。
それが、今の私に必要なことなのだから。
ChatGPTの画像生成について、OpneAI側は著作権はクリアしているとのことで、参考画像(食べ物やキャラクターの見た目)を生成して掲載することは可能らしいのですが、皆さんの意見が知りたいです。念のため、挿絵の要望が多くても絶対に挿絵を生成するとは約束しませんし、挿絵反対が多くても絶対に挿絵を生成しないとは約束しません。極論、すべてを運営に任せるのが一番ですが、皆さんの意見を聞きたいです。
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生成AIで挿絵を作るべきではない
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両方生成してよい