とりあえず護りたい、それだけの想いでなのは世界に転生した元夢女があーだこーだするだけのお話 作:上野 轍鳴
『いいえ、特には何も』
だよねー…とりあえず今日も鍛えておくかぁ…」
『マスターは勤勉ですね。魔法知識の吸収速度も素晴らしいですし』
「…まぁ、ちょっとした応用だよ、応用」
───夢、だといいんだけどね。等と思いながら朝食のトーストをかじる彼女…いや、彼の名は“
「うーん…親が居ないと暇」
実は天涯孤独なのだが、これにも理由がある。
(…まぁなんか一昨年蒸発しただけだけど。てか前世の記憶あるから正直苦労もしないしいいや。結構多額のお金残しててくれたみたいだし…その分の恩あるから毎日仏壇に手合わせるのは忘れないよっと)
…との事だ。
「…んじゃ行ってくる」
『マスター、忘れ物です』
「お前を、か?」
『はい』
「はいはい、ほら、キーホルダーになっといてな」
そういうと青く小さい球体付きキーホルダーに姿が変わり、カバンにくっつく。
「さて、行こっか」
───おはよー」
優しい声が聞こえる。
「おはよ、なのは。元気そうだね」
声の主は“高町なのは“、同学年の女子である。
「にゃはは、私は元気が取り柄だもん!あや君は?」
「うん、いつも通りかな。朝ごはんのトーストをフランスパンにした程度の変化」
「いいなぁー」
「自分で作らないといけないから大変だけどね、慣れた」
「…あ、そっか…あや君のご両親って…」
「はーいその話終わりー。もうとっくに慣れたから気にしたら負けー」
「えー何それぇー…でも良かった、たまーにあや君大人みたいなこと言うから」
「…変に自立したから達観してるだけかもね」
ホントは前世の記憶があるから生活スキルが高いだけで、親がいなくなった時普通に辛かったのだ。その事を無理やり記憶の片隅に追いやっているだけ───だったのだが、あの夢を見てからホントに吹っ切れて元気になってるらしい。
「久々に今夜、うちで食べてく?」
「なのはの家で?いいの?」
「うん!お父さんとお母さんも是非って言ってたよ?」
「それじゃご馳走に預かろうかな…」
「やった♪」
(…かわいいなぁ。守りたい、この笑顔)
「…どうしたの?私の顔になにかついてた?」
「ううん?ただ“なのはの笑顔って人を幸せにするよね“って思っただけ」
「きゅ、急に何言うの〜もぉ…でも嬉しい♪」
「おはよ、アリサ、すずか」
バスをおりると何時もの顔ぶれ二人が居た。
「おはよ。相変わらず2人で登校ね」
「おはよ、なのはちゃん、彩人君」
アリサ・バニングスと月村すずかである。
「アリサちゃんすずかちゃんおはよー!」
「てか彩人、アンタのその随時に見せる男のそれとは思えない女子力の高さの起源はなんなの?」
「うーん、秘密の方がいいかなーコレは」
小悪魔っぽく微笑みながら言うのだが、容姿も相まって女の子し過ぎなんですがそれは
「…ほら、そういうとこも女の子みたいだし。顔もカワイイ系だし」
「アリサちゃん、彩人君の事好きなの?」
「違うわよ。なんか男子扱いしてると調子狂うって思ってるだけ」
「…まぁ好きに扱っていいよ、俺としてはどっちでもいいし。事実だけが全てだから」
「達観してるね…」
「だよねぇ…」
「ホント…ね」
達観してるというか…前世が女性だから当たり前と言うべきか…
(…アリサとすずか、前世でよくカプらせてたなぁ…)
とか考えてるからそっちの方に思考行かずに元の喋り方と癖が出てるだけと言うか…とりあえずそんな感じである。
(…てかアリサは原作だと地縛霊なんよねー。悲しい事件だった、洒落ぬきに。設定知った時胸糞止まらなくてメシ食べれなかったし)
…てかこれ原作のとらハの内容思い出してるねコイツ。
(リリカルおもちゃ箱、もう一周しときたかったなぁ…)
いや、いいから集中しろよ。じゃないと階段とかでコケるぞー…。
「…あっやばっ」
「あや君!?」
言わんこっちゃない…
(…死んだか?いや、気がついてからハンドスプリングで余裕か?)
「フンスッ」
いやハンドスプリング間に合うんかい。
「あっぶないわねー…ぼーっとしすぎよ」
「悪い悪い、変な夢見てよく眠れてなかったのかも。気を付けないとね」
「その通りだよ?気を付けないと怪我しちゃうよ?そしたらなのはちゃんが怒るよ?」
「え、私?…あ、でも怒るかも確かに」
「なのはに怒られるのは勘弁して、ショックで1週間寝込むかもだから」
「何それ、意味わかんない。なんでアタシとすずかのはいいのよ」
「すまん今のなし」
「もっと意味わかんない!説明しなさいよ!」
「まあまあアリサちゃん、多分アレだと思うから、ね?」
アレってなんだよ、と思った方は察してあげて下さい。
「…まぁいいわ。変に乙女心分かる分そっちに引っ張られてるだけってことにしておいてあげる」
「助かる」
「それはそうとぼーっとしてたのは反省しなさい」
「へーい」
(…なのは、一瞬青ざめた表情してたな…後で謝っとこ)
───放課後、なのはと下校中。
「なのは、今朝ごめんね。かなり心配かけたと思う」
「…うん。怪我したらって思ったら凄く怖かった。あや君ちゃんと気を付けないとダメだよ?私、そういうの良くないって思うし」
「…ほんとにごめん。お詫びとかでは無いけどこれあげる」
そう言って唐突に紙袋を渡す彩人に少し困惑しながら受け取り、中身を確認するなのは。
「…あ、これ…」
「似合いそうな色のヘアリボン。バリエーション多い方がいいかなって思ってこの前買ってみたの渡し忘れててさ」
「いいの!?」
「うん。似合うと思うから今度つけてみて」
「わぁいありがとぉ〜♪」
…なんかチョロい気がするのは気の所為ですかね?いや気の所為か、小学生だし。
───ケテ───
(…なんか聞こえた?)
───テ───
(また聞こえた)
「…ねえあや君、今なにか言った?」
「いいや?何も。てかなのはも聞こえた?「助けて」って声」
「…うん、聞こえた」
(ミズハスの声助かる〜)
…おいこのタイミングでその思考はどうにかしろよオタク。それはさておき、まぁそういう事です。ユーノですねこの声。
(ユーノのフェレットモード、そういやそろそろだったか。助けないとなぁ…でも最初はバックアップのみに徹しないとなのはが育つ機会ないし、立ち回り気をつけないと)
…などと考えてる彩人であった。
───アトガキ───
てことでどうも。またお会いしました、上野(こうづけ)です。
エクシーズ2話見直しながら書いてましたが…日本語喋るレイハ、新鮮だなぁ…と思いました。
今回はこの後キャラ設定紹介を軽くやろうと思いますので良かったら引き続きご覧下さい。
それでは自分はこの辺で、また次回〜
──キャラ設定──
華月彩人(かげつあやと)/高町あやな
前世ではたまたま高町性だったのとオタクだったのが重なって全アニメキャラ中最推しが「高町なのは」だった。名前は駄女神が勝手に決めたので彼(彼女)の決めた名ではない。前世の名前は今後偽名として使う予定らしい。運動神経は元々いいが、前世より今の方が更にいいのは駄女神のせめてものお情けらしい。ちなみに声も顔も女性っぽいのでよく髪が短めの女子に間違われる程「男の娘」でもある(これは本人希望)
レイスター
正式名称『トリガーノード・レイスター』。レイジングハートの兄妹機(という設定に駄女神が勝手にした)。既に相当手が加わっててスペックオバケ。日本語機能は勝手に着いてた。ちなみにミッド式インテリジェントデバイスにも関わらず何故かベルカ式にも対応してる。なぜぇ?