魁!イェーガーズ高校   作:聖獅

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渡る世間は鬼ばかり(約1名)

 

 

 

放課後 家庭科室

 

 

クロ「良い?男は胃袋掴んでなんぼよ!」

 

エス「イエス、マム!」

 

セリ『この人(?)も変な所で真面目だなあ・・・』

 

クロ「包丁の使い方は・・・ああ、それじゃ駄目、手で切るんじゃなくて、腰で切るように・・・そうそう、その方が繊細に包丁捌きになるの」

 

エス「イエッサー!」

 

クロ「はい、これちょっと味見してみて!」

 

エス「・・・・・・」

 

セリ『あれ?普通に口から食べてる?どうやって消化してるんだろ?』

 

エス「ちょっと塩辛い・・・」

 

クロ「ここはもう少し砂糖を入れて・・・味覚ももっと尖らせて!・・・インスタントやスナック菓子ばかり食べてたら味覚が鈍感になるから、薄味の物や色んな物を食べて味覚を鍛えるのよ!」

 

セリ「それ、あんたが言う!」

 

クロ「外野は黙れ!それよりあんた部活どうしたのよ!」

 

セリ「今日休み」

 

セリ『意外・・・、クロメも結構ちゃんと教えれるんだ・・・』

 

コロ「もぐもぐぱくぱく」

失敗作を処理しているコロ

 

その後、エスデスは真面目にクロメから料理を教わっていたのだが・・・。

 

特訓して数日後

 

クロ「さて、今日は作ったお菓子にデコレーションするわよ!」

 

エス「イエス、マスター!」

 

セリ「うんうん、ここ数日で結構サマになってきたね・・・凄いね、のみ込み早いし」

 

エス「いやいや」

 

クロ「あたしの教え方が上手いのよ・・・っで、出来たお菓子の上に文字を書くのよ」

 

エス「ど、どう書けば良い?」

 

クロ「こう書けば彼もイチコロよ!」

 

“あなたのエスデスより”と書いてしまう・・・。

 

セリ「・・・・・・・・」

クロメを見るセリュー

 

クロ「・・・・・・」ギロッ

 

セリ「・・・!」

 

エス「・・・、こ、これで良いのか?マスター?」

 

クロ「そう・・・、これで良いのよ。さぁ、エスデス、あんたには自分がやりたい事はとりあえず出来るように教えたわ・・・後はその思いの丈を彼に思いっきりぶつけてきなさい!」

 

エス「ううう・・・、有難う。マスター・・・私は必ずタツミと・・・」

 

クロ「さぁ、早く行ってきなさい・・・良い報告を待ってるわ・・・」

 

エス「うむ、では行って来る・・・世話になった、マスター!」

 

そう言って、エスデスは出来たお菓子を持って家庭科室から出ていく。

 

コロ「もぐもぐぱくぱく」

 

セリ「・・・・・・・」

 

クロ「・・・・・・ぷぷぷ、あはははっははは!」

 

セリ「クロメ・・・、あんた・・・」

 

クロ「あーーおかしーー、お菓子なだけに・・、ってなんちゃって!」

 

セリ「くっ・・・、あんたあんなの貰ったら普通、面識の無い相手なら退くに決まっているでしょう!」

 

クロ「何言ってんのよ!当たり前でしょ、そんなの?ぷぷぷくくく」

 

セリ「あんたねぇ、少しは見直してたのに・・・」

 

クロ「あたしはねぇ、人生・・ああいやロボ生?アン生?まぁ良いやとにかく、人を言う事を正しいか間違っているかを養うきっかけを教えただけよ・・・だって、あのロボット、意外に世間に疎いんだもん・・・それが面白くっておかしくって、あはは」

 

セリ「あんた・・・、ウェイブ君に今の事全部言ってやる!」

 

クロ「!!??馬鹿言ってんじゃないわよ・・・そんな事されたらあいつ怒るに決まってるじゃないの!」

 

セリ「じゃあ、早く止めきなさいよ!」

 

クロ「ふぐくくく・・・、この借りはでかいわよ!」

 

セリ「はよ行け!」

 

コロ「もぐもぐ」

 

エスデスを追い掛ける二人と一匹

 

コロ「きゅいきゅい!」

 

セリ「え?こっちから匂いがするって?」

 

屋上

 

セリ「あ、居た!」

 

クロ「?しっ、ちょっと隠れて!」

 

セリ「え?」

 

その屋上にツインテールの桃色髪の女子生徒からタツミはお菓子を貰って何やら談笑している。

 

そこから少し離れた位置にエスデスは化石になっていた。

 

セリ「・・・・・・・」

 

クロ「・・・・・・・」

 

コロ「・・・・・・・」

 

セリ「帰ろう・・・」

 

クロ「エスデス、その、なんかゴメン・・・」

 

コロ「・・・・・」

 

二人と一匹は今はそっとしておこうとエスデスに何も告げずに帰った。

 

 

 

 

コノエ家居間

 

菓子を食べながら居間に寝そべって漫画を読んでいる。

クロ「ポリポリ」

 

アカ「クロメ・・・、だらしないぞ。食べるか読むかどっちかにしろ!」

 

クロ「うるさいなぁ、お姉ちゃんは・・・小言ばっかり言ってると小皺が増えるよ」

 

アカ「なんだと!」

 

ブドー「今、帰ったぞ!」

 

アカ「お父様お帰りなさい!」

 

クロ「お父さまお帰りさない!」

背筋を正している

 

アカ「・・・・・・・」

 

コノエ家仏壇前

 

ブドー「トキコよ・・・娘達は元気に育っている・・・草葉の陰で見守っていてくれ」

 

居間

 

アカ「何故お前は父様の前では良い子ぶるんだ!?」

 

クロ「良いじゃない別に!」

 

アカ「私はお前のそういう所が嫌いだ!」

 

クロ「お姉ちゃんは要領が悪いんだよ・・・そんなんだから彼氏の一人も出来ないんだよ!ああ・・・お姉ちゃんはお父さん大好きっ子だったね、くすくす」

 

アカ「くっ・・・今日と言う今日はクロメ、許さん!」

 

クロ「ふっ・・・返り討ちだよ」

 

ドッタンバッタン

 

仏壇前

ブドー「・・・はぁー少々元気になり過ぎているが・・・年頃の娘とはこんなものなのだろうか?」

 

 

アカ「少しは淑やかにしろ!」

 

クロ「お姉ちゃんには言われたくない!」

 

アカ「ぎゃっ!」

 

クロ「ふぎゃ!」

拳骨を食らう二人。

 

ブドー「静かにしろ!お前ら!」

 

 

 

 

 

翌日

 

クロ「なーんて事があってさ。お姉ちゃんはからかい甲斐があるなあ、ふふふ」

 

セリ「ああ・・・、アカメさん?家でそんな事になってんだー。生徒会の役員もしてんだっけ?真面目な人だよねー」

 

クロ「人から頼まれたり、責任押し付けられて要領が悪いだけだよ」

 

セリ「ふ~~ん。でもお姉さんファザコンって本当?」

 

クロ「うんそう、二人とも真面目だから気が合うんじゃない?お姉ちゃんったらお父さんの為なら死ねるみたいな感じなんだ・・・でもまあ、あのお父さんに匹敵する渋い人なんて周りにそうそう居ないからお姉ちゃんの気持ちも少しは判るかな」

 

セリ「・・・それで、あんたはどうなの?ウェイブ君と?」

 

クロ「え?ええ、あたしは・・・」

 

教室のドアが開き、

 

セリ「?」

 

エス「・・・・・・・・」

 

クロ「・・・・・・・・」

 

エスデスは何も言わず、教室のコンセントの所へ行き充電し始める。

 

エス「タツミ君タツミ君タツミ君(ry)・・・・・・・」

 

 

クロ「・・・なにあれ?」

 

セリ「なんか・・・とんでもない事になってるんだけど・・・」

 

コロ「・・・・・・」

 

クロ「なに?なんか構って欲しいオーラ全開なんだけど、・・・ここはやっぱ放置すべき?」

 

セリ「あんたは鬼か!?でも・・・確かに・・・あんまり関わりたくないな・・・昨日の事、可哀想だとは思うけど・・・」

 

クロ「どだい、ロボ子が恋愛なんて無理があったに決まってんのよ!」

 

セリ「クロメ!」

 

その時、エスデスの充電が過充電となった為か、体の周りに火花が散る!

 

クロ「・・・なにあれ?」

 

セリ「ちょっと、ええ?やばいってあれ?」

 

周りのクラスメイトが何事かと見始める。

 

クロ『ああなっても誰もエスデスがロボ子とか言わない・・・?』

 

セリ「なにぼーっとしてんのよ・・・とにかく、エスデス大丈夫?」

 

エスデスの頭からボッと黒い煙が出たかと思うと、直後に倒れる。

 

クロ「あちゃー、ナムー・・・」

 

セリ「って何言ってんのよ!早く助けないと!」

 

クロ「どこ連れてくのよ?車の整備工場とか?」

 

セリ「んな訳無いでしょ!保健室よ!」

 

クロ「ロボットが保健室へ?聞いた事無いわ」

 

セリ「とにかく、そっち持って!」

 

コロ「きゅきゅい!」

 

 

保健室

 

スタイリッシュ(以下スタ)「はい、そんなの後は唾つけとけば治るから・・、保健室は休憩室じゃないのよ、はい行った行った・・・あら?」

 

セリ「先生、ちょっと倒れちゃってお願いします」

 

スタ「・・・エスデス・・・、判ったわ。あんた達その娘、ちょっとそこに寝かせて」

 

クロ「先生はロボ子の診察も出来るんですか?」

 

セリ「クロメ!」

 

スタ「・・・・・・」

 

クロ『この人・・・、何か知ってる?・・・』

 

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