戦火のカイゼル   作:多御中劍二

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初カキコ(大嘘)
酒飲んでたら思いつきました。


第一話(プロローグ)

 「戦火のカイゼル」というゲームを知っているだろうか。近代ヨーロッパ風の異世界が舞台のターン制の戦略ロールプレーイングゲームで、士官学校の学生である主人公が戦争で活躍して戦争を勝利に導かせるのが主な物語である。ゲーム内では様々な分岐点があり、前線指揮官になるルートや、軍医官になるルート、民兵隊に入るルート、パルチザンになるルートなどがあり、題名のカイゼル(皇帝)からわかる通り、最終的には一国の皇帝にまで上り詰められるルートもある。

 こう言った多様なルートと魅力的な世界観、キャラクター、ストーリーなどで好評を得たゲームである。正に一世を風靡したゲーム…まででなくとも、当時はかなり人気のあるゲームであった。ゲームをそれほどしない俺ですら、やったことがあるのだ。とは言え、大凡の内容ぐらいしか覚えてないのだが。

 さて、ここで主人公についてもう少し話してみる。主人公は、先ほども述べた通り、士官学校の学生であり、物語も士官学校の入校式から始まる。主人公の名前は、「バルトルト・ベルガー」(通称バル)で、至って普通の平民という設定だ。見た目は爽やかな好青年と覚えている。背も高く、筋肉もついていて、性格までいい、まぁどこにでもいる主人公キャラだ。

 そんなバルには仲間達がいて、清楚でブロンドのロングヘアが特徴のメインヒロインの「リーゼロッテ・ホフマン」(通称リーゼ)、バルの心強い友人で脳筋バカの「ヨハネス・シュナイダー」(通称ヨハン)、東洋出身でボブカットと活動的な性格が特徴のサブヒロイン「ミラー・キサラギ」(通称ミラ)、バルの先輩でクールな性格とデレるときのギャップが魅力的なサブヒロイン「クラウディア・ハーン」(仲が良くなったときの通称クラッド)、小柄で可愛い癒し担当のサブヒロイン「イルゼ・クライン」(通称イル)、他にもサブヒロインキャラ多数と友人キャラ少数がいる。なんだかんだ女に恵まれたバル死すべし。

 

 まぁこの仲間達と戦地に出たり、デートしたり、遊んだり、デートしたり、イベントに巻き込まれたり、デートしたりするわけだ。一応言っておくがギャルゲーではない。因みにカイゼルルートを取ればヒロイン全員と結ばれることができる。死ね。

 

 一方、バルと大変愉快な仲間たちに立ちはだかる存在もいるわけで、敵兵や、レイドボス、敵国要人は勿論だが、物語序盤から開戦直後までの間、主人公達を邪魔する者がいる。名は「ゲルハルト・フュルスト・フォン・レットウ=フォルベック」(通称ゲルハルト侯、ゲルハルト中佐だが、長いためゲルとだけ述べる)、侯爵出身の軍人だ。階級は中佐で、専門は騎兵。ゲーム開始の時の年齢は三十三歳で、貴族の出と言うことと、士官学校をそこそこ優秀な成績で卒業したこと、先の戦争で人員が不足したことから若いうちに中佐になった、と覚えている。オールバックとカイゼル髭が特徴的で、身長は騎兵の癖に百八十センチを超える。馬もそれだけ大きかったとも覚えている。因みに三十三歳と言うにはかなり老けている。

 

 ゲルはエリート主義と権威主義を拗らせていて、故にバルにいい感情を持っていない。また、作中では銃器の発展が著しく進み始めたため、騎兵の威信が低下していって、結局功績に飢えたゲルは開戦後、無謀な突撃で戦死することとなる。

 

 能力自体は、伊達に軍幹部をしているわけではないらしく、上位に属するくらい高い。トップよりも一段下くらい。

 

 物語では士官学校の軍事学の騎兵専攻を担当する教授として登場し、バルには色々とちょっかいをかけたり、罠に陥れようとする。結局それは失敗に終わるが、あとは悪役であるから、もっと酷いことをしたりもする。後の戦争はバル達と同じく志願して参戦することになる。バルが二年生の時の話だ。

 はて、ここで少々疑問に思う者もいるだろう。そもそもなぜ、ゲームやらキャラクターやらを話しているのかと。

 若し、俺がその、「戦火のカイゼル」の世界の、主人公達にはだかる最初の悪役である、ゲルに憑依したと話せば、どれくらいの人が信じてくれるだろうか。なぜなら、それを今俺が体験しているからだ。

 

 「なんだよ、この髭。本物かよ…」

 

 俺は髭を優しく触りながら、そう呟いた。

 




続かない
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