天剣へと至る愚者   作:一般通過害悪

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転生

甲龍歴408年◯月◯日

転生して早1年。

誕生日に母から手帳を誕プレとしてもらった。

今日から日記というやつを記念に書いていこうと思う。

なんの記念かと言えば、やりたいことが定まったからと言えばいいか。

 

俺のやりたいこと。

 

つまり、言えば、誰よりも強くなることだ。

 

えらく抽象的だが、まぁ、人生なんてそんな簡単なことでいいと思うのだ。

 

兄はというと、別の魔法とやらに興味津々なのか家にある魔導書を読んでいるところを何度か見た。

 

そっとしておくとしよう。

 

 

 

甲龍歴409年◯月◯日

親父に稽古をつけてもらう日々。

 

この世界には大きく分けて3つの流派が存在してるらしい。

 

先ずは剣神流、速度と攻撃力に特化した一撃必殺の流派。一撃必殺を主としているので防御や回避が不得手な流派。必殺技として光の太刀なるものがあるとか。親父は使えないらしい。

 

次に水神流、受け流しとカウンターを主体とした防御特化の流派。基本的に守護を主とするので攻めるのが苦手。 相手に攻撃してもらう必要があるので煽り中毒が多め。

 

最後に北神流、これは大きく言えば他二つ以外のもの。これと言った決まり技なども無く、あくまで使用者の練度によって強さが決まるもの。他二つのような基礎と呼べるものが存在しないので対策のしづらさが強みだろうか。

 

現在進行系で教えてもらってるのはというと、剣神流と水神流である。

 

そこそこ痛く苦しいがまぁ強くなっていると感じる。

 

 

ここだけの話。親父の稽古は結構辛い。

何と言うべきか、舞い上がっているように感じる。初めての子供に親らしいことが出来てるのが余程嬉しいのだろうか。

 

気持ちは分からないでもないが手加減を覚えてほしい。

 

無論、諦めるつもりはない。

 

 

甲龍歴409年◯月◯日

稽古してたら屋根裏が爆発した。

兄の魔法行使によるものとか。

 

 

甲龍歴410年◯月◯日

剣神流と水神流の基礎が出来てきたころ。

兄の魔法の腕を向上させるため、師匠になる人物が訪ねてきた。聞くに、母が呼んだらしい。

数年は家に泊まると言う。

 

 

甲龍歴410年◯月◯日

夜中。両親は今日もお盛んだった。仕方がないので外に出て素振りでもと思い外に出ようとして、兄の師匠がソレを聞きながらヤッてたのが見えた。

 

廊下でヤるのは如何なものか。

 

 

 

甲龍歴410年◯月◯日

兄も一緒に親父の稽古を受け始めた。

兄の方の進歩はまぁ、ぼちぼち。

俺の方はと言うと上々。このまま基礎を固めていくことにしよう。

 

 

甲龍歴410年◯月◯日

どうやら、俺にそっち方面の才能は無いらしい。

今日は、兄の師匠に話しかけ簡単なものでいいので見せてくれと頼んだら見せてくれた。

水球(ウォーターボール)という魔法。

読んで字の如く水の玉を打ち出すもの。

 

一回真似してやってみたものの、何も出ずに終わった。

 

撃ちたかった。

 

 

甲龍歴410年◯月◯日

多少、親父と打ち合える程度になってきたがまだまだだ。

課題はやはり筋力だろう。最初から分かっていたことなので一応、筋トレはしてきたのだがどうにも筋肉が付きにくい。

親父からは水神流が合ってるで?と言われたがどうにもしっくりこない。

北神流が俺にあっているのかも。

 

 

甲龍歴411年◯月◯日

闘気というものが纏えるようになってきた。

今さらながら、親父に剣術の階級というものを教えてもらった。

 

初級→中級→上級→聖級→王級→帝級→神級

 

右になるほど強いとの。

 

ちなみに、親父は全流派を上級まで極めているとか。

道理で強いわけである。

 

ちなみに、闘気ってやつを纏える時点で上級剣士ってことになるらしい。

 

 

甲龍歴412年◯月◯日

兄の師匠が去っていった。

兄は魔法使いとしての階級というものを獲得したらしい。

階級は剣士と同じようなもの。

兄の階級は、水聖級魔術師。

俺はというと、闘気を自在に扱えるようになってきたので親父を余裕ありで倒せるようになってきた。

 

闘気というのはやっぱりすごい。

 

小並感だが、全てがスローに見えるあの感覚は癖になる。

 

甲龍歴412年◯月◯日

夕方頃に親父が兄を叩いたかと思ったら、兄に口で負けてるのを見かけた。

親父に聞いてみたところ、村の子供の親が何もしてないのにうちの子供が泣いて帰ってきたと言ってきたらしい。

親らしく叱ってやろうとした父。

だが、どうやら、その子供たちはいじめをしていたらしくソレを止めたのが兄だったとか。

 

 

甲龍歴412年◯月◯日

兄が家に女の子を連れてきた。

兄は気づいてないらしい。面白そうなので黙っておくことにしよう。

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

雨の日だった。親父との稽古はお休みだ。

昼頃だろう。兄が件の女の子を家に連れてきた。悲鳴が聞こえた。

 

どうやら、兄も気が付いたらしい。

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

メイドさんと母親が妊娠した。

つまるところ、親父は性欲に負けたらしい。

あわや離散かと思ったが、兄は口達者で何とかまとまった。

兄は詐欺師の才能があるのかもしれない。

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

兄への親父によるシゴキがキツくなったように感じる。まぁ、ムカつくときもあるよね。仕方ない。

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

行き詰まりを感じる。親父との稽古もマンネリしてきた。

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

食事の時に、兄が魔法の行き詰まりを感じてたようでこんなことを言い出した。

 

ラノアの魔法大学に通いたい、加えて、件の女の子も一緒にと。

 

親父は兄だけならいいが一緒となると無理だと。

 

兄はならば仕事をくれと言う。女の子の分の学費を稼ぐと。

 

親父は心当たりを当たってみるとか。

俺もわがままを言ってみた。

 

家を出たいと。

 

親父は却下。ただ、心当たりがあるらしいので兄の件と一緒に探してくれるという。

 

やったぜ

 

 

甲龍歴413年◯月◯日

妹たちが産まれた。

 

 

 

甲龍歴414年◯月◯日

今日からロアの街の貴族、ボレアス家という親戚の家でお世話に………と言うより兄と一緒に働くことになった。

その報酬として、剣神流の剣王に稽古をつけてもらえること。

 

尚、連れて行かれる時に兄はなぜか父にボコられていた。

 

可哀想な兄。

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