冴えない中年平社員、見た技と異能をコピーして企業代理戦で成り上がる 作:パラレル・ゲーマー
高峰蓮司(たかみね・れんじ) 人物プロフィール
基本情報
年齢:三十四歳
性別:男性
分類:修練型因果律改変者
戦闘形式:弓術・遠距離戦闘
企業代理戦戦績:十一勝四敗
使用武器:身体能力強化対応型コンパウンドボウ
所持異能:
《身体能力強化》
《標定(ひょうてい)》
《追矢(ついや)》
《強矢(きょうや)》
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人物概要
学生時代から弓道一筋に打ち込み、長年の反復鍛錬と精神修養によって複数の因果律改変能力へ到達した、典型的な修練型因果律改変者。
射法八節をはじめとする弓道の基本を徹底して身につけており、弓を引く動作だけでなく、立ち方、呼吸、視線、間合いの測定、射撃後の残心に至るまで、すべてが戦闘動作として完成されている。
寡黙で感情を表へ出すことは少ないが、冷淡な人間ではない。
勝敗を感情的な優劣として捉えず、自分の射法と戦術が相手へ通用したかを重視する実務的な性格。相手を挑発することも、敗北後に因縁を残すこともほとんどない。
企業代理戦においても、自分の得意距離を守ることへ一切の迷いを持たない。
撃った後に射点を変え、相手へ位置を掴ませず、追跡してくる敵を新たな射線へ誘導する。遠距離から一方的に攻撃することを卑怯とは考えず、弓使いとして当然の戦術と認識している。
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来歴
中学校で弓道部へ入部して以降、大学卒業まで競技弓道を継続。
社会人となってからも一般の弓道場へ通い、競技会や昇段審査へ参加しながら修練を続けていた。
高校時代にはすでに《身体能力強化》と《標定》へ目覚めている。
弓道のように、
呼吸を整える
雑念を捨てる
同じ動作を何万回も反復する
自分と標的の関係を意識し続ける
一射ごとの結果を精神面から受け止める
といった精神修行を含む武術は、修練型因果律改変者を生みやすい。
高峰もその典型であり、弓を引くための身体能力と、標的を正確に認識するための知覚能力から先に発現した。
ただし、高峰は単純な競技者として弓道を続けていたわけではない。
学生時代から、弓道を純粋な競技や精神修養として見る一方で、
> 実際の戦闘で、動く敵を相手に弓を使えばどうなるのか。
という関心を強く持っていた。
そのため、一般的な弓道の稽古だけでなく、
移動する標的への射撃
起伏のある場所での射撃
遮蔽物越しの射線計算
射撃後の位置変更
狭い場所での弓の取り回し
弓や矢を用いた近接戦闘
を独自に研究。
競技弓道から外れた「武術としての弓」を追求した結果、《追矢》と《強矢》が発現した。
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所持異能
《身体能力強化》
能力者の間では非常に一般的な肉体強化系異能。
高峰の場合は、単純な殴打力の強化よりも、弓術へ適した形で発達している。
主な用途は、
高張力の弓を高速で引く
射撃姿勢を瞬時に完成させる
矢を連続でつがえる
廃ビルなどの立体地形を高速移動する
射撃後すぐに別の射点へ移る
接近された際に弓を打撃武器として使用する
至近距離で格闘しながら再び射程を確保する
など。
高峰の遠距離戦闘は、《身体能力強化》による高い機動力があって初めて成立している。
弓を奪われても一般的な能力者以上の近接戦闘力を持つが、本人の格闘術は敵を倒すためというより、弓の射程を取り戻すために構成されている。
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《標定(ひょうてい)》
一度目視して指定した対象について、障害物越しでも方向、距離、高低差を感知する索敵異能。
壁や床によって視界が遮られても、対象が自分からどの方向に、どの程度離れているかを認識できる。
ただし、透視能力ではない。
認識できるのは対象の位置情報が中心であり、
対象の正確な姿勢
手足の位置
視線の方向
周囲の地形
遮蔽物の種類
対象が何を持っているか
までは分からない。
高峰は事前に確認した建物の構造と、《標定》による相手の位置情報を組み合わせて射線を構築する。
弓道系の修練型因果律改変者が比較的目覚めやすい基本異能の一つ。
弓道では長時間にわたって的を見据え、自分と標的の位置関係を意識し続けるため、その修練が因果律改変へ発展すると《標定》に近い能力になることが多い。
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《追矢(ついや)》
高峰が放った矢の軌道を、《標定》した対象へ向けて修正する異能。
放たれた矢は飛行中にも少しずつ向きを変え、移動する標的を追尾する。
ただし、必中能力ではない。
矢そのものは物理的な物体であるため、
壁を通過できない
障害物へ衝突すれば止まる
曲がれる角度には限界がある
急旋回すると速度が大きく落ちる
十分な旋回空間がなければ対象へ向かえない
至近距離では軌道を修正する時間が足りない
という制約を持つ。
高峰は《追矢》を単純な命中補助としてだけではなく、相手を特定の場所へ移動させる誘導手段として使う。
左右や背後から矢を回り込ませ、相手が安全だと思う方向を限定し、自分が《強矢》を撃ちやすい射線へ追い込む。
学生時代から「動く相手へ矢を当てる」という実戦的な弓術を意識し続けた結果、発現した能力。
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《強矢(きょうや)》
十分に引き絞った弓から放つ矢の速度、強度、貫通力を因果的に強化する異能。
発動には、
弓を限界近くまで引く
射撃姿勢を完成させる
約一秒半、身体を静止させる
標的へ意識を集中する
必要がある。
発動した矢は飛行中も矢軸がほとんどしならず、通常の矢を大きく超える速度と貫通力を持つ。
一般的な防護装備や薄い金属板であれば、そのまま貫通する。
一方で、速度が高すぎるため《追矢》による軌道修正能力は低下する。
通常の《追矢》が大きく曲がって相手を追う矢であるのに対し、《強矢》はほぼ直線で対象を射抜く決定打となる。
高峰は通常矢と《強矢》を同じ矢で撃ち分ける。
外見上の違いがほとんどないため、相手は放たれた後の速度や矢軸の挙動から判断しなければならない。
高峰が学生時代から抱いていた、
> 一射で敵の防御を貫き、戦闘を終わらせる。
という武術的な弓への願望が、修練によって能力化したもの。
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戦闘スタイル
高峰は遠距離から動かずに矢を放ち続ける固定砲台型ではない。
《標定》によって相手の位置を把握しながら、
1. 矢を放つ
2. 相手の反応を確認する
3. 射撃直後に移動する
4. 別の角度から《追矢》を放つ
5. 相手を長い射線へ誘導する
6. 《強矢》で決定打を狙う
という狩猟型の戦い方を得意とする。
最初の数射は、相手を倒すためではなく情報収集へ使うことも多い。
矢を避ける方向
利き腕
反応できる距離
遮蔽物の選び方
矢を防ぐか回避するか
負傷した際に退くか前進するか
を確認したうえで、本命の《強矢》を混ぜる。
接近された場合は、コンパウンドボウを短杖のように使う。
弓本体による打撃
弦を腕や武器へ引っかける
矢を短槍のように突き出す
蹴りや肘で相手を押し返す
相手を一瞬怯ませて再び射程を取る
といった近接戦闘も身につけている。
ただし、近接戦で相手を倒すことへ固執しない。
自分に不利な距離へ入られた場合は、弓を捨ててでも即座に格闘へ切り替える判断力を持つ。
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佐伯直人との試合
通常マッチングによって組まれた企業代理戦で対戦。
廃オフィスビルを舞台に、《標定》と《追矢》を利用して佐伯の位置を一方的に把握しながら射撃を続けた。
最初の数射で、佐伯が通常の《追矢》を素手で掴めることを確認。
その行動傾向を利用し、通常矢へ《強矢》を混ぜることで、佐伯の右掌と右上腕へ負傷を与えた。
しかし佐伯は負傷後も距離を取らず、《強矢》と通常矢の違いを見抜きながら接近。
最終的に、佐伯が序盤に捕獲して《アイテムボックス》へ収納していた矢をコンパウンドボウの滑車へ差し込み、射撃機能を封じられる。
弓を失った後は即座に近接格闘へ切り替えたが、《自己質量操作》と《重心転写》を組み合わせた組み技によって倒され、降参した。
敗北後、佐伯が負傷しても退かなかった理由を尋ね、
> 「あそこで距離を取って逃げたら、一生あなたの距離から抜け出せなくなるでしょう?」
という答えを聞き、自らの敗北を認めた。
特別な因縁や再戦の約束は残していない。
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弓道系修練型因果律改変者
弓道は、因果律改変者へ目覚めやすい武術の一つとされる。
理由として、
同じ射法を繰り返す
精神統一を重視する
標的との距離を強く意識する
呼吸や姿勢を厳密に管理する
一射へ意識を集中する
射撃後も残心を維持する
といった修練が、因果律へ影響を与えやすいことが挙げられる。
学生時代から弓道を続けている者が、在学中に能力へ目覚める例も珍しくない。
比較的多い初期能力は、《身体能力強化》と《標定》。
ただし、すべての弓道家が命中補助能力へ目覚めるわけではない。
《標定》や必中系の能力を持たない代わりに、
命中した相手を麻痺させる
意識を失わせる
矢へ炎や雷を付与する
物理的な矢を使わず魔力弾を放つ
射撃後の隙を狙う相手へ自動反撃する
守護霊や使い魔に援護射撃させる
といった能力へ目覚める者もいる。
弓道家の異能は、「どのような弓を理想として修練してきたか」によって大きく変化する。
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弓道家が目覚める代表的な異能
《因果固定》
別名、絶対的中。
矢を放つ前に標的を指定し、一定の条件を満たした射撃について、命中する結果を強く固定する。
非常に強力だが、
射撃姿勢を崩されてはならない
標的を見失ってはならない
一射ごとに長い集中が必要
発動後に大きな消耗がある
など、重い制約を持つことが多い。
完全な必中ではなく、防御や空間遮断によって矢そのものを止められる場合もある。
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《標的同調(ターゲット・シンクロ)》
対象の呼吸、重心、移動リズムを自分の感覚と同調させる。
相手がどの瞬間に動き、どちらへ避けようとしているかを予測しやすくなる。
直接位置を知る《標定》とは異なり、対象の動作を読む能力。
高い弓術技能を持つ者が使えば、回避先へ先回りして射撃できる。
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《明鏡止水(タイム・ディレイション)》
弓を構えて精神を完全に静めた際、使用者の主観時間が引き延ばされる。
外界が遅く見え、移動する相手の軌道や、風、障害物の動きを精密に読み取れる。
使用者自身の肉体速度が上がるわけではないため、判断できても身体が追いつかない場合がある。
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《残心の領域(カウンター・ゾーン)》
矢を放った後、一定時間だけ射手の周囲へ迎撃領域を形成する。
射撃直後の隙を狙って接近してきた相手に対し、
身体が自動的に回避する
弓による迎撃動作が高速化する
次の矢をつがえるまでの時間が短縮される
接近者の動きを感知する
といった効果が発生する。
弓を射った後まで姿勢と警戒を崩さない「残心」の修練から生まれる能力。
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《弦音共鳴(ソニック・ブーム)》
弦を放した際に生じる音を増幅し、衝撃波として放つ。
矢そのものを避けた相手にも、
平衡感覚の喪失
聴覚の麻痺
一時的な硬直
ガラスや薄い壁の破壊
を与えられる。
音を利用するため、狭い室内や反響する空間では威力が増す場合がある。
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《無弦・無矢》
別名、概念の弓。
物理的な弓や矢を持たず、弓を引く動作だけで不可視の射撃を行う。
発現者によって、
空気の矢
魔力弾
衝撃波
意志だけを射抜く精神攻撃
能力の発動点を撃ち抜く干渉弾
など、生成されるものは異なる。
弓という道具ではなく、「射る」という行為そのものを極めた修練型に現れやすい。
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《破魔の神矢(レクイエム・アロー)》
怪異、呪物、霊体、召喚体など、通常の物理攻撃が通じにくい存在へ強い効果を持つ矢を放つ。
対象が人間である場合は威力が低下し、怪異性や呪いが強いほど出力が増す。
神社の祭礼や祈祷と結びついた弓術家の場合、信仰型や継承型の性質を併せ持つこともある。
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《一射一霊(スピリット・アーチャー)》
一射ごとに霊的な射手、守護霊、祖先の残響などを呼び出す。
召喚された存在は、
使用者と同じ標的へ矢を放つ
使用者の死角を援護する
接近者を迎撃する
放たれた矢の軌道を補正する
といった行動を取る。
守護霊が独立した人格を持つ場合と、射撃動作を再現するだけの自動現象である場合がある。
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その他の弓道系異能
一本の矢を飛行中に複数へ分裂させる
矢へ炎、氷、雷、毒、麻痺などの属性を付与する
命中地点へ一時的な結界を形成する
矢の刺さった対象同士を引き寄せる
矢が通過した軌道を次の矢が再利用する
空中へ矢を静止させ、任意のタイミングで再発射する
放った矢と自分の位置を交換する
矢の影から別の矢を出現させる
射撃した場所へ守護霊を配置し、一定時間援護射撃させる
矢を撃たず、射線上の物体だけを切断する
同じ弓道出身者でも、競技者、狩猟者、武術家、神職、軍人、スポーツ選手では、能力の方向性が大きく異なる。
高峰蓮司はその中でも、
> 標的を見つけ、追い、射線へ追い込み、最後に強い一射で貫く。
という、実戦的な弓術へ特化した修練型因果律改変者である。