神より強いってなんなのコイツ(白目)   作:くまモーン

4 / 4

よぉ…久しぶりィ……!

はい(白目)
現実が忙しすぎてこっちに割く時間がなかなか取れなくてね…
コレも全部受験って奴の仕業なんだ!

あ、本編どぞ。


Q 一体どんな武器を使うんですか?A 手

 

「ふいーー…お腹いっぱいだ!」

 

「ご馳走さん。世辞抜きで、すげぇ美味かったぜ旅人」

 

「童よ、お主また腕を上げたな?」

 

「ふふ、ありがとう」

 

旅人の作った料理に紅丸と八重神子が舌鼓を打ち、各々が料理への感想を述べる。

 

「それにしても、この飯を毎日食えるなんて…一緒に旅をしているパイモンが少し羨ましくなるのう」

 

「へへーん!オイラは旅人の相棒だからな!」

 

そうして胸を張るパイモンにベニマルは苦笑して言う。

 

「そりゃ良かったな」(今更ながら、その体のどこにあの量の飯が入ったんだ…?)

 

その小さな体躯のどこにあの何人前もの飯が入ったのか…

そう疑問を持ちつつも、その美味しさに舌を唸らせる紅丸であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そうして一段落。

 

 

腹も膨れて眠たくなってしまい、相方の膝に頭を乗せながら寝言を言うパイモン。そしてその顔をモチモチしている旅人であったが、不意にその手を止め、紅丸に顔を向ける。

 

「ねぇ紅丸」

 

「ん?なんだ?」

 

「さっき言ってたお願いについてなんだけど」

 

自分の神子に怒られたことを思い出し、再度心の中で反省しつつ慌てて聞き返す。

 

「早いな。もしかして、もう何にするのか決まったのか?」

 

「ダメだった?」

 

「いやいや、そっちに何も不都合がねぇならいいんだ。さっきの俺の行動で、何か気負っちゃいねぇかと心配をな…」

 

紅丸がそうバツが悪そうに答える。

先刻の神子の叱りと、こちらはあまり気にしてないが、恩人を困らせたという所が効いたらしい。

 

「大丈夫だよ。それに、これは紅丸と会う前から考えてたことだしね」

 

「そうか…よし!俺にできることはなんでもするって言ったからな。男に二言はねぇ。さ、言ってみてくれや」

 

そう尋ね、旅人へと目を向ける。

そして数瞬の後、旅人が真剣な面持ちで言う。

 

「お願いっていうのはね、私のことを強くして欲しいんだ」

 

旅人のその答えに、紅丸は神妙な顔つきになり、口を開く。

 

「強く…か。いろいろ聞きたいことはあるが、とりあえず一つ聞いてもいいか?」

 

「うん。何が聞きたいの?」

 

「なに、そんな難しいもんじゃねえよ。ただ、なんで強くなりたいのかを聞きたいだけだ。」

 

その質問の後、旅人は膝上で今尚幸せそうに眠る相棒をチラリと見て、その頭を一撫でし、話し出す。

 

「…そうだね」

「今まで旅をしてきて、色んな出来事があった。けれどその度に、自分の無力さを知った。」

「たらればを言ってもしょうがないけど…私が強ければ、もっと良くなったんじゃないかって、考えることは何度もある。別に、全部守る、だなんて欲張りなことは言わない。けど、せめて大切なものを守れるように、この手のひらが届く範囲を広げたいんだ」

 

 

旅人の苦悩。

数多の場所で数多の出会い、数多の出来事を経験した。

ただそれは、良い事だけとはいかない物だったのだろう。

 

 

紅丸はその話を黙って聞き、ゆっくりと答える。

 

「そうか…守るためか」

 

「うん!それにね、お兄ちゃんのこともあるんだ」

 

「お前の兄貴?そういえば、探してるって聞いたが…」

 

「離れ離れになってから、何度か会えたけど、その度に突き放されて…だから、決めたんだ。私が強くなって無理矢理にでも引っ張り出そうって」

 

 

旅人の旅の目的…兄との再会。

それを叶えるためにも、今よりも強くなる必要があるのだと、彼女は感じている。

 

 

問いへの答えを聞いた紅丸は、ニヤリとした笑みを浮かべる。

 

「いい理由じゃねぇか、ますます気に入ったぜ」

 

「ってことは、いいの?」

 

「あったりめえだろ?そもそも、どんな理由であれ断る気なんかなかったさ。さっきのは、あんたの心意気をただ俺が聞きたかったつうだけだ」

 

「そっか!ありがとう!」

 

そうして満面の笑みで礼を言う旅人に、紅丸も笑顔で応える。

 

「んじゃ、強くしろって頼みだ。昔も今も、強くなる方法なんて一つしかねぇ。わかってんな?」

 

「当然」

 

「いい返事だ。んじゃ、暴れてもいいとこに行くか」

 

そうして、旅人は神を負かした男に鍛えてもらうことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

誰も来ないであろう草原へと移動した旅人達と紅丸。

 

「さて、んじゃあ早速始める……と言っても、そう大したことはしねえんだな、これが」

 

「「じゃあ、なにするの?」んだ?」

 

「簡単だ」

 

そう言うや否や、紅丸が腰を落とし、構える。

 

「ひたすら実践稽古だ。とりあえず、今のお前の強さを見せてみろ」

 

その言葉に頷く旅人だが、一つ疑問が出る。

 

「分かった…でも、いいの?」

 

「なにがだ?」

 

「そっち、なんの武器も持ってないけど…」

 

「確かにそうだな…」

 

二人の指摘。

それも仕方のないことだ。

今から稽古とはいえ、戦う相手。

それが無手で相対しているのだから。

 

 

「心配か?優しいな。けど、あいにくこれが俺の武器だよ」

 

「分かった。けど、手加減は無しで行くよ」

 

「当たり前だろ?それに、これで怪我するほど弱かねぇさ」

 

『さ、安心してかかってきな』紅丸が構えを正しながら言う。

その言葉を受け、旅人も構えを取る。

 

「じゃあ、行くよ!」

 

そうして地を踏み込み、目の前の相手に向かって剣を横長に振るう。

鋭く的確な一撃。たしかに、ほとんどの敵は多くの旅を経験した彼女の剣に及ばないだろう。

 

(とった!)

 

 

だがーーーー

 

「狙いはいいが、いかんせん素直すぎる」

(手で受け止め…⁈)

 

 

ーー相手は紅丸(最強)である。

 

 

「ほら、どうした。動きが止まってるぞ?」

 

「つっ!まだまだ!」

 

横へ、縦へと剣を振るう。

だが、その尽くが紅丸の右手一本に抑えられる。

『遅い』

『軽い』

『大振りすぎる』

 

戦いながらも的確にその粗を言葉にしていく紅丸。

旅人はその言葉を受けつつ、次の手を考え続ける。

 

(ただ無闇に斬りかかっても受け止められる…なら!)

「はっ!」

 

旅人が放ったのは突き技。

速く、ただ振るうよりも威力がある一手。

 

(これなら…!)

 

そう思ったのも束の間、紅丸の声が聞こえる。

 

「良い手だ。だが、まだ足りん」

 

そこには2本の指に抑えられる剣先が見えた。

「えーー⁈」

 

「嘘でしょ⁈」

 

「大マジだよ」

 

驚きの言葉をあげ、それに紅丸が答えるやいなや、その剣を摘んだ手をクルッとまわした。

 

それに釣られ、旅人の体もろとも崩されてしまう。

 

「アタッ」

 

「おーい、ちゃんと受け身取れよ?」

 

「旅人、大丈夫か?」

 

「うん…」

 

尻餅をつく旅人に声を掛ける二人。

旅人はそのまま立ち上がり、納得したような顔で紅丸の方を見る。

 

「というか、素手で剣を全部受け止めるなんて、どうやったら出来るんだよ!」

 

「最後の突きなんか指で止められてたし…やっぱり強いんだね、紅丸」

 

「そりゃ、死ぬ気で鍛えたからな。これぐらいはできる」

 

そう言って、紅丸は煙管を取り出しながら、旅人の強さへの感想を述べる。

 

「まぁ、悪かなぇ。戦いの最中、どの手が有効的なのか考え、実行する。それに俺の指摘を受けて、その部分も段々良くなってたからな」

 

「本当?」

 

「ああ。元素力無しでこれなんだ…そっちも鍛えりゃ、まあ神をぶん殴るくらいにはなれるだろ」フゥーッ

 

煙と共にとんでもないことを言う紅丸。

旅人の中で、紅丸という男の中の神たちがどういう立ち位置なのか段々怖くなってきた。

 

「神を殴るかぁ…出来るかなぁ、そんなこと」

 

「いやいや、出来るようになってもしちゃいけないだろ普通」

 

「良いんだよ、別に。俺アイツらのこと信仰してる訳じゃねぇしな。対等だ、対等」

 

((本当に唯の人間なのかなこの人…))

 

二人が紅丸の種族を疑ったところで、紅丸が呼びかける。

 

「よし、んじゃあ次は元素力を使ってかかってこい。こっちは使わねえでおいてやるから」

 

その言葉を受けた旅人は、ニヤリと笑って構える。

 

「なら、次は勝っちゃうよ?」

 

そんな強気な言葉も、紅丸は飄々として受け流す。

 

「出来るもんならな」

 

「旅人ー!頑張れよー!」

 

相棒の応援に背中を押されながら、旅人は目の前の壁に挑んでいった。

結果として、そこには悔しそうな表情を浮かべる旅人と、余裕綽々と言った表情で、いつものように煙管をふかす紅丸がいたんだとさ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけ

 

ー鍾離の届け物ー

 

「あ、そういえば鍾離から届け物があったんだった」

「アイツから?」

「たしか、お前の好物だって言ってたぞ」

「そうか…ってこりゃあ、酒か」

「あれ?紅丸ってお酒ダメなんじゃなかったっけ?」

「あんま飲めねぇだけで、嫌いじゃねぇんだ。それに、これは度数も弱えしな」

「ちなみに酔うとどうなるんだ?」

「神子から聞いた話じゃ、すげえ笑顔だったらしいがな、覚えてねぇ」

((ちょっと見てみたいかも…))

 

 

 

 






ということで4話はこんな感じになりました。
セリフとセリフの間に空白入れた方が読みやすいんですかね…
どう?こっちの方がいい?ダメなら感想とかに入れといてくだせえ。
(追記:全話空白入れちゃったけど、ダメなら上に書いてる通りにやめときます)
それと、お気に入りにしてくれてる人とかいてくれて嬉しい限りですわ…


鍾離との戦いや、昔の頃の話とか、色んなキャラたちとの絡みとか、書きたいことばっかり思い浮かんで書き起こせないのが悩みです。

気が向いた時にまた書きに来ます。ではまた今度〜


ーーーーーーーーーーーーーーーー

こっから読まなくてもいい話

原神はフォンテーヌで止まってる作者でございますが、好きなのはシトラリです。ばあちゃーん!(大声)
受験生は時間がいくらあっても足りないんですわ。
勉強もやらんといかんしキツいっすねー

そういえば次はスネージナヤが来るけど、新キャラめっちゃビジュ良くない?(唐突)
みんなは誰が好き?作者は特にあのメイドの子が好きです。

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