目が覚めた。
「ゲホッゲホッなんだ!?すんごい砂埃まってんだけど!?」
「ちゃんと生き!?」
「こわさなきゃ」
「リョウ!そいつから離れろ!」
「え?ドッペルゲンガー?」
「アビドスの墓よ無事かい?」
「無事だがなんかあったのか?」
「さびしいおもいはしたくない」
「えーとお前は俺・・・か?」
「わからない・・・いろんなものをこわしていたらぜんぶわすれた」
目の前に居る俺?はつらそうにしている。
「なぁ、俺はお前の事を夢で見ていたよ」
「」
「お前は大事なものを失った、そして二度と失わないようにするために色んなものを壊していたんだ」
「だいじなもの?」
「それが何かは俺には見えなかったがな」
「さびしいんだろ?お前」
「さびしいよ、うしなうことはもうやなんだよ」
「ならさ俺を見ていてくれよ」
「「「「は?」」」」
「リョウ、コイツさっきまで敵だったんだぞ?」
「君は正気かい?」
「変わった事をするね、アビドスの墓」
「だってさ」
「コイツはもう報われる事は無いんだぞ?それなら誰かが引き継いでやらなきゃいけない」
「そうじゃなきゃコイツが頑張ってきた事が無駄になるだろう?」
「アビドスの墓よ歪んだ棺桶がやってきた事は見たんだろう?それでもかい?」
「おれはむくわれなくていいんだ、それぐらいはわかる」
「お前は俺だろ、それならお前のやらかしは俺のやらかしだ」
「少しぐらい増えても変わらんくね?」
「「規模が違うだろ!」」
「ハハハ!変わってるね君は!」
「おれがやってきたことはいみはないだろうな」
「でもめのまえのおれにたくすことはいみがあるはずだ」
「安心しろ」
「お前の地獄は俺が引き継いだ」
「そうか・・・ありがとう」
「これ、おれにわたすよ」
目の前の俺から何かを受け取る。
鎖だ。
「鎖?」
「おまえは、とあるたたかいでなにかをうしなうかもしれない」
「うしなわないためのあがきとしてつかってくれ」
「おぉ!ありがとうってお前!」
目の前の俺が消えそうになっている。
「だいじょうぶだ、おれはおまえのなかでものがたりをみているよ、いざとなったらでてこれる、それまではおやすみ」
「おれはもうさみしくはないよ」
「いずれくるさいあくにかってくれ俺」
「任された」
目の前の俺は消えた。
「鎖の名前聞けばよかったかな」
「アビドスの墓、君が決めるといい」
「それならフラッグかな」
「それは何故だい?」
「これは俺が間違えないように道を示すための印だから」
「それならそうすると良い」
「それじゃあ話してもらおうか?トリニティの人」
「何故私たちをここに呼んだかを」
「それじゃあまずは大前提からだね」
「私たちは同一人物だ」
「それからーーー」
「と言う訳さ」
「それ本当かよ」
「まぁ、さっきのリョウを見せられたら納得はするが理解は難しいな」
「そして私たちはさっきのアビドスの墓では無いもののような結末を辿る可能性がある」
「これは一つの希望だ」
「私たちはとある聖者と戦う事になる」
「戦うのに希望なのかい?」
「その聖者はあまりにも優しすぎる」
「聖者は2年後に現れる」
「その聖者は誰だ?」
「分からない」
「まってくれよ、何で誰か分からないのに来るって分かるんだ?」
「私は少し先を見ることが出来る」
「それは何となく分かってる」
「だろうね」
「え、何で二人は知ってんだ?」
「ちょっとしたズルをしたのさ」
「ズル?」
「私は少し先しか見れない」
「それなら、少し先を見た私を見れば良い」
「は?」
「まぁとりあえず来ることは決まっているのだよ」
「俺達はどうすればいい?」
「ただその時を待てば良い」
「その時私達は自身と向き合う事になる」
「自身の過去を本当の意味で決別することが出来る」
「今日はもうお開きとしよう」
「また何かあったら呼ぼう」
その後各々は各自地区に戻った。
俺は託された鎖を出す。
「フラッグ・・・いずれ来る最悪ってあの夢で見たデカいやつだよな」
微かに鎖が震えた気がする。
「うーむ」
「なんかカッコよさそうな技名でも考えようかねぇ」
「何の技ですか?」
「ファァ!?」
「お前!お前!マジでびっくりしたぞ!?ホシノ!」
「そこまでですか?」
「で何の技ですか?」
「あぁ、これだよ」
ホシノに鎖・・・フラッグを見せる。
「今何処から出したんですか?」
「うーむ説明出来ないぞぅ?コレェ」
「えぇ?」
「技名、どうするんですか?」
「どうすっかな」
「ちなみに何が出来るんですか?それで」
「ざっくり言うとすっごい便利」
「まぁ明日見せるわ」
「はぁ、分かりましたよ」
「それじゃあホシノ、また明日」
「はい、また明日」
自分の家が見えてきた。
「はぁあ疲れたぁ」
「技名・・・青い空、印」
「俺は人生を航海中なんだろうな」
「決めた」
「最悪との戦いのときが出番だ」
「それまではただの鎖として使うか」
「錨を上げる準備は出来ている」
「俺はもう、無辜でいることは出来ないもんな」
「錨 リョウ」
俺は目の前にある写真の中の人物に語りかける。