「ふぅ」
「やるか」
「リョウ君?何をする気なの?」
俺はアイツじゃない。
それは当たり前だ。
アイツを騙っていた罪を、、、
告白しようか。
「不平等を平等に、均衡は保たれる」
「告白の時来たれり」
「リョウ君?」
「リョウ、一体何をする気、」
「告白します・・・コレは俺の、錨リョウの偽物の罪であると」
「リョウ君どうしたの?偽物って一体」
「リョウ、信じますからね!」
「俺は俺であるが故に友を騙った」
「赦しはここに」
「均衡は今崩れた」
均衡の天秤は傾いた。
「ホシノ!今のお前は誰よりも強い!」
「なんでですか!?」
「たまにはよぉ、不平等もいいよなぁ!?」
均衡の力は能力を平均化する力。
だが平均化を崩したら?
力は再配分される。
今の状態は、鯨擬き1、俺1、ユメ先輩1、ホシノ7、で力を分けた。
「残り五分」
「ホシノ!!選手交代だ!」
「行けるんですね!?」
「当たり前だ!」
力を再配分した。
今は鯨擬き1、俺7、ユメ先輩1、ホシノ1だ。
「ようやく必殺技の出番だな!?」
「行くぞ!フラッグ!!」
鎖を握る。
体に寒気が走る。
空に見つめられている気分だ。
あぁやっぱり、空は綺麗だ。
俺は人生という海原を航海中なんだろうな。
あの青き空に届くといいなぁ。
「青天、抜錨」
熱い!?体に火がついたのか?
違うただ体が負荷に苦しんでいるようだ。
でも。
いつもは右目から血が溢れていたが今は青い火が揺らめいでいる。
痛みの中突き進んで行こうか。
「あ゛あ゛ぁ゛、人よ!星を眺め、夢を見よ!」
鎖を鯨擬きに思いっきり投げる。
「旅立ちの時だ!」
「嵐舞う、我が航海!」《ワイルドハント・ナビゲーション》
鎖を投げると同時に青く光った鎖が大量に空に舞う。
「綺礼・・・」
「流れ星みたいです・・・」
「たまにはよぉ!カッコつけてもいいよなぁ!!」
鯨擬きに命中。
「数の暴力は辛いよなぁ!?」
「ゲホッゲホッ!?」
「ハァッハァッ」
「リョウ君!」
「リョウ!」
「鯨擬きは・・・」
完全に壊れているようだ。
「くぅぅ、シャァ!!やったぞ!」
「リョウ君お疲れ様・・・」
「ほんとにお疲れ様です・・・」
「さっさと帰ろうぜ、ハァハァ」
「そうですね」
「あのー」
「どうしました?ユメ先輩」
「さっさと帰ろうぜぇ」
「ガソリン無くなっちゃった」
「「え」」
「でも、後ろにバイク積んだじゃん!!」
「一人だけ先に帰れるね」
「それならリョウが」
「いや、片手で運転は死ねと言っているようでは?」
「後シンプル疲れてるから危ないですし」
「それならホシノちゃんは?」
「あの鯨と戦っていてとても疲れました・・・」
「あ!」
「どうしたの?リョウ君」
「ユメ先輩、先に帰って明日あたりにガソリン持って来てください」
「うーん、それがいいかなぁ」
「いちよう車には水と食料結構積んだんで五日ぐらいは大丈夫ですね」
「ユメ先輩後はお願いします」
「ごめんね?なるべく早くに戻って来るからね」
「分かりました」
「いってらっしゃいユメ先輩」
「行ってきます」
「さてと早くても明日か帰るのは」
「そうですね」
「あ〜マジで疲れたぁ」
「日も暮れてきましたし、そろそろ寝ましょうか?」
「そうするかぁ」
「おやすみ、ホシノ」
「おやすみなさい、リョウ」
決着は着いた。
さいあくに打ち勝った。
その印は空高くに掲げられた。