片腕のない少年の青春日記   作:餃子過多

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第三ページ、厄介事

夢を見た。

 

ソレは、理解の名を持つ預言者也

 

「だめだ、全員で、帰らなきゃ、意味が・・・意味がないんだよ!!」

 

「不平等を平等に、//は保たれる」

 

「告白します・・・コレは俺の、錨リョウの//の罪であると」

 

「ハッハァハァハァ」

(また悪夢を見たのか)

 

「クソッもう忘れちまった・・・」

 

最近悪夢を見る頻度増えている。

 

「学校、行かなきゃな」

 

学校が見えてきた。

 

「はぁ、午後からどうするかな」

 

今日は午前中まで学校がある日だ。

 

「今日は面倒事に巻き込まれないといいなぁ」

 

そんな事を口にしながら教室に入る。

 

「おはよう、ホシノ」

 

「おはようございます、リョウ」

 

「おはよう!リョウ君」

 

「・・・なんで正座してんですか?」

 

「え、えへへ」

 

「昨日リョウが帰った後、ユメ先輩が厄介事を持って来ました」

 

「なるほど?」

 

「ちなみに何したんだ?」

 

「不良に喧嘩を売りました」

 

「は?」

(どういう事だ?)

 

「すまんホシノ・・・何を言っているか分からんのだが、もう一度言ってくれ」

 

「不良に喧嘩売りました」

 

「聞き間違いであって欲しかった!」

 

「ちなみに昨日撃退しましたが今日も来ますね」

 

「はい?」

 

「仲間を呼んでくるから、明日覚悟しておけとの事です」

 

「ユメ先輩、なんで喧嘩売ってんですか」

 

「えーとそのぅ」

 

「・・・私の居る学校には優秀な後輩たちが居るから貴方達みたいな不良達には学校を攻め落とす事が出来ないよって大きな声でいいました」

 

「馬鹿なんですか?」

 

「馬鹿ですからね」

 

「ひぃん、二人がいじめてくるよぉ」

 

「今日は面倒事が起きるんだなぁ」

 

「ユメ先輩、リョウが何か諦めたような目をしています・・・」

 

「本当にごめんね!?リョウ君!」

 

「いつくるんだろうなぁ」

 

そんな風に騒いでいると外が騒がしくなってきた。

 

「来ましたかね?」

 

「なんだっけな?くしゃみをしたらなんとやらだっけ?」

 

「リョウ君、噂をすればなんとやらじゃないかな?」

 

「ユメ先輩でもわかるんですね」

 

「えっ」

 

「やばいな、俺ユメ先輩に負けたのか・・・」

 

「ひぃん、後輩に馬鹿にされてるよぉ」

 

「それは兎も角、号令頼みます」

 

「うぅん、二人とも、行くよ!」

 

「はぁい」

 

「はい」

 

「出て来たぞ!」

 

「昨日の仕返しだ!」

 

「あらまぁ、なかなか怒ってらっしゃるようで?」

 

「まぁ昨日の事がありますからね」

 

「昨日みたいにいこう!二人共」

 

「?カモネギ作戦?」

 

「ネーミングセンス壊滅的すぎません?」

 

「結果気に入ったんだが・・・」

 

「結果気に入ってたんだけど・・・」

 

「なんかごめんなさい」

 

「何テメェら漫才してんだ!?」

 

「まぁ、それは兎も角お帰りやがれ、不良共ー」

 

「何でこんなにも数が多いんですか!?」

 

「昨日喧嘩売った先輩がいるからじゃねぇか!?」

 

「その節は申し訳ありませんでした」

 

「だから漫才をするな!?」

 

「うるせぇ!!」

 

顔面目掛けて銃を撃つ。

 

「乱戦って大変だなー」

(呑気にしているが、体力がもたん!)

 

「おい!ホシノ!二刀流でもしてみろ!」

 

「は?いったいどう言う?」

 

「オラァ!パスだ!!」

 

俺は自身の銃をホシノに投げ渡す。

 

「リョウ君!?」

 

「二刀流はいいですが!貴方は!?」

 

「もう一丁あんだよ!」

 

俺は胸元のホルスターから銃を取り出す。

 

「友の魂ってなぁ!!」

 

「何その銃!」

 

「コルトウォーカー!」

 

「友の遺品だ・・・」

 

「えっ」

 

「ホシノ!持ってけ弾!」

 

「今ですか!?」

 

ホシノが二刀流で暴れ散らかしている。戦いずらいと喚きながら。

 

「狙いは外さんのよ、俺は」

 

「コレで最後!」

 

「ふぅお疲れさん、ホシノとユメ先輩」

 

「返します」

 

ホシノから俺の銃が投げ渡される。

 

俺はホシノの方を向かずに受け取る。

 

「サンキュ」

 

「二人とも息ぴったりだね?」

 

「そうですか?」

 

「そうですかねぇ?」

 

「ほら!今だってそうじゃん!」

 

「まぁ、同じ前線で暴れ回ってたらホシノのすることはある程度察せますね」

 

「まぁ、私はたまに察する事が出来るぐらいですかね」

 

「何はともあれ、カモネギ作戦大成功だね!」

 

「偉大なるカモネギよ、感謝いたします」

 

「カモネギどんだけ気に入ったんですか?」

 

「引くな、引くな」

 

「午前の時間がほぼ潰れましたね?」

 

「そうだね・・・それならいっそのこと、自由時間にしよっか!」

 

「それなら他の学校でも見てきますかねぇ」

 

「その・・・大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫?他の人何か言われない?」

 

「えっそっちですか?」

 

「えっ違うの?ホシノちゃん」

 

「リョウは賞金首を狩りに行くんですよ?」

 

「そうなの?」

 

「はい」

 

「なので怪我しません?って意味で聞いたのですが・・・」

 

「二人ってお互いのことよくわかってるね!?」

 

「怪我は多分大丈夫だろ・・・腕の事はなんかあったら暴力で訴えるんで大丈夫ですよ」

 

「それなら気をつけてね」

 

「ユメ先輩と私の分お願いしますね」

 

「言われなくとも」

 

「?何の話?」

 

「お土産ですよ・・・何か美味しそうなのあったら買ってきてくださいって意味で」

 

「何でそれで伝わるの?出会って三日目だよ?」

 

「まぁ」

 

「まぁねぇ」

 

「伝わるんだから仕方がないじゃないですか」

 

「伝わるんだから仕方がねぇじゃないですか」

 

「それで伝わる二人が怖いよ」

 

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