片腕のない少年の青春日記   作:餃子過多

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第四ページ、迷子

夢を見た。

 

あの時の、腕を失った時の夢だ。

 

そこには一人の人間と俺がいる。

 

「なぁ///!次はどこに行く!?」

 

「慌てんなよ」

 

あぁ酷い夢だ。

 

「父さん!母さん!二人も行こう!」

 

最悪だ。最初から見ることになるなんて。

 

「オイ、リョウ!周りを見ないところぶぞ」

 

「はいはいわかってるよ///」

 

不良共が争っている。

 

「コイツでも食らえ!」

 

「うわ!危ね!」

 

手榴弾が飛んでくる。

 

「リョウ!!!」

 

あたりに閃光が走る。

 

「ハァッハァッあ゛あ゛あ゛と゛こ゛た゛リ゛ョ゛ウ゛!?」

 

気づいた時には腕が吹き飛んでいた。

 

さっきまであった筈なのに。

 

「!リョウここに!?」

 

「は?」

 

そこには錨リョウとその家族が血まみれになっていた。

 

「待て・・・待て待て待ってくれ、だめだリョウ」

 

「頼む」

 

ぐったりとした友達が笑顔を浮かべている。

 

「///ごめんね」

 

「謝るな!だから、だから」

 

「僕にはもう無理だよ」

 

「ハァハァハァ」

 

「僕の代わりになってよ」

 

「僕の祈りを渡すからさ、」

 

目の前で友達とその家族が死んだ。

 

「最悪だ」

 

目が覚めた。

 

「ちょうどついたか」

(あの夢を見るたびに俺の世界にはお前の墓標が増えていくよ)

 

「ゲヘナで狩りを始めるとするか」

 

「まぁ、こんぐらい稼げれば今日は十分だろ」

(お菓子買ってやらなきゃな)

 

辺りは見覚えのない場所だ。

 

「ここどこ?」

 

歩けば歩くほどどこにいるのかが分からなくなる。

 

「どうしよう?」

 

「お前!何しにここに来た!?」

 

「誰?」

 

「私は風紀委員会に所属している、狗永シキだ・・・お前は?」

 

「錨リョウ迷子だ・・・」

 

「え?」

 

「迷子だ」

 

「どこから来たんだ?」

 

「電車から来たからよく分からん」

 

「せめてどこの生徒か教えてくれないか?」

 

「アビドスで分かるか?」

 

「あぁあの砂漠のところか!電車のとこまで案内してやる」

 

「すまんその前になんか美味しいお菓子の売っている店知らんか?」

 

「?何か用事でもあるのか?」

 

「土産に買ってこいって言われたから」

 

「はぁ仕方がないな案内してやる」

 

「すまん助かる」

 

「まぁここがお菓子の売っている店だ!なかなか美味しいぞ?」

 

「すまん少し待っていてくれ」

 

「お使いでも頼まれたのか?アイツ」

 

「店員優しかった」

 

「あそこの店員は優しいからなぁ!たまーにサービスとかしてくれる」

 

「おぉ着いたぞ」

 

「すまんコレお詫びにお菓子どうぞ」

 

「!ありがとう!」

 

「ありがとう案内人、また世話になるかもしれん」

 

「それは困るんだか?まぁいいだろう」

 

「じゃあな」

 

「さよなら」

 

「いやーいいもん貰ったなぁ!にしてもアイツも大変そうだなぁ、腕が1本しかないのは辛いだろうに」

 

「また助けになってやるか」

 

「案内人いい奴だったなぁ、にしても大変だろうなぁ、片目しかないのは辛いだろうに」

 

「また助けてもらうか」

 

アビドスに着いた。

 

「もしもしホシノ?いま何処だ?」

 

「もしもし、私は家にいますが、何かトラブルでも?」

 

「あぁ違う学校に居たらそのままお菓子渡そうとしたんだが、コレなら明日がいいか」

 

「そうですね、おそらくユメ先輩も帰っている筈ですし」

 

「ちなみにあのあと問題はおきたか!?」

 

「大丈夫です、何も起きていません」

 

「良かったぁ、おっと、俺は家に着いたからそろそろきるわ」

 

「分かりました」

 

「ホシノ」

 

「どうしました?」

 

「また明日」

 

「はいまた明日」

 

「ふぅ、疲れた」

 

「いつになれば悪夢を見ないようになるんだろうな?」

 

そんな事を口にする。

 

「眠いし、もう寝るか」

(明日が怖いなぁ)

 

「どうせなら明日が来なきゃ良いのに」

 

 

 

 

 

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