夢を見た。
あの時の、腕を失った時の夢だ。
そこには一人の人間と俺がいる。
「なぁ///!次はどこに行く!?」
「慌てんなよ」
あぁ酷い夢だ。
「父さん!母さん!二人も行こう!」
最悪だ。最初から見ることになるなんて。
「オイ、リョウ!周りを見ないところぶぞ」
「はいはいわかってるよ///」
不良共が争っている。
「コイツでも食らえ!」
「うわ!危ね!」
手榴弾が飛んでくる。
「リョウ!!!」
あたりに閃光が走る。
「ハァッハァッあ゛あ゛あ゛と゛こ゛た゛リ゛ョ゛ウ゛!?」
気づいた時には腕が吹き飛んでいた。
さっきまであった筈なのに。
「!リョウここに!?」
「は?」
そこには錨リョウとその家族が血まみれになっていた。
「待て・・・待て待て待ってくれ、だめだリョウ」
「頼む」
ぐったりとした友達が笑顔を浮かべている。
「///ごめんね」
「謝るな!だから、だから」
「僕にはもう無理だよ」
「ハァハァハァ」
「僕の代わりになってよ」
「僕の祈りを渡すからさ、」
目の前で友達とその家族が死んだ。
「最悪だ」
目が覚めた。
「ちょうどついたか」
(あの夢を見るたびに俺の世界にはお前の墓標が増えていくよ)
「ゲヘナで狩りを始めるとするか」
「まぁ、こんぐらい稼げれば今日は十分だろ」
(お菓子買ってやらなきゃな)
辺りは見覚えのない場所だ。
「ここどこ?」
歩けば歩くほどどこにいるのかが分からなくなる。
「どうしよう?」
「お前!何しにここに来た!?」
「誰?」
「私は風紀委員会に所属している、狗永シキだ・・・お前は?」
「錨リョウ迷子だ・・・」
「え?」
「迷子だ」
「どこから来たんだ?」
「電車から来たからよく分からん」
「せめてどこの生徒か教えてくれないか?」
「アビドスで分かるか?」
「あぁあの砂漠のところか!電車のとこまで案内してやる」
「すまんその前になんか美味しいお菓子の売っている店知らんか?」
「?何か用事でもあるのか?」
「土産に買ってこいって言われたから」
「はぁ仕方がないな案内してやる」
「すまん助かる」
「まぁここがお菓子の売っている店だ!なかなか美味しいぞ?」
「すまん少し待っていてくれ」
「お使いでも頼まれたのか?アイツ」
「店員優しかった」
「あそこの店員は優しいからなぁ!たまーにサービスとかしてくれる」
「おぉ着いたぞ」
「すまんコレお詫びにお菓子どうぞ」
「!ありがとう!」
「ありがとう案内人、また世話になるかもしれん」
「それは困るんだか?まぁいいだろう」
「じゃあな」
「さよなら」
「いやーいいもん貰ったなぁ!にしてもアイツも大変そうだなぁ、腕が1本しかないのは辛いだろうに」
「また助けになってやるか」
「案内人いい奴だったなぁ、にしても大変だろうなぁ、片目しかないのは辛いだろうに」
「また助けてもらうか」
アビドスに着いた。
「もしもしホシノ?いま何処だ?」
「もしもし、私は家にいますが、何かトラブルでも?」
「あぁ違う学校に居たらそのままお菓子渡そうとしたんだが、コレなら明日がいいか」
「そうですね、おそらくユメ先輩も帰っている筈ですし」
「ちなみにあのあと問題はおきたか!?」
「大丈夫です、何も起きていません」
「良かったぁ、おっと、俺は家に着いたからそろそろきるわ」
「分かりました」
「ホシノ」
「どうしました?」
「また明日」
「はいまた明日」
「ふぅ、疲れた」
「いつになれば悪夢を見ないようになるんだろうな?」
そんな事を口にする。
「眠いし、もう寝るか」
(明日が怖いなぁ)
「どうせなら明日が来なきゃ良いのに」