目標として最低でも月に2、3話は投稿しようと思います。
今回、あまり話は進みませんが内容としては必要なモノだったと
思います・・・そう思いたいです。
内容よりも構成に悩む・・・。
「もう夜も遅いわね、そろそろお開きにしましょうか、咲夜ー!」
「こちらに」
レミリアが呼ぶと最初からそこにいたように咲夜が現れた。
「お客様を寝室に案内してあげて頂戴」
「畏まりました、それではこちらに」
咲夜の後をついていき、寝室へと向かう。
すると、
「あれー?咲夜、お客さん?」
レミリアと同じくらいの少女が向こうからやってきた。
「はい、お嬢様がお呼びしまして」
相変わらず咲夜は営業スマイルで答える。
「へえ、そうなんだ?私フランドール・スカーレット!レミリアお姉様の妹だよ!」
「博麗想夢です」
フランドールと名乗った少女はレミリアはなんだか異質だった。
見た目が幼いことと紅い目を除けば、似ているところがほとんどない。
レミリアが明るい水色の髪なのに対してフランドールは眩しい位に輝く金髪だ。
背中の羽も、枯れ枝に宝石が実っているかの様な見た目だ。
レミリアどころか、一般的に描かれる吸血鬼の羽とも全然違う。
「あー、別に敬語じゃなくてもいーよ?そういうの疲れるからさ」
「そ、そうか?分かった・・・」
「あと私のことはフランって呼んで?名前長いと面倒でしょ?」
レミリアと比べてサバサバしている子だと、想夢は思った。
「それで?想夢はいつまで紅魔館にいるの?」
「へ?明日には帰ると思うけど?」
「そういえばいつまでいるかはまだ決めていませんでしたね」
フランの質問に想夢が答え、咲夜が続く。
「なんだかグダグダねえ、やっぱお姉様はツメが甘いのね」
フランは1人でうんうん言いながら何やら納得している。
「ま、いっか!それじゃ私はそろそろ行くね?お休みー」
フランが去り、また咲夜に案内されて客人用の寝室を目指す。
こうして、想夢の紅魔館訪問1日目は終了した。
・・・・・・・・・
「腰の低い神様って本当にいるのかな?」
夢を見ていた。
前にいた世界の自宅のリビングで、想夢は椅子に座っていた。
テーブルを挟んで反対側の椅子には想夢よりも小さい少女が座っている。
「よくさ、二次小説とかよくあるじゃん?
死んだと思ったら神様が目の前にいて漫画やアニメの世界に転生させてあげるーってヤツ。
神様『間違って殺しちゃってごめんなさい、お詫びに記憶持ったまま転生させてあげます』って
言ってるヤツ。
もはやテンプレなんだけど二次小説の神様ってほとんどが腰が低いよね?
もしかしたら私がそういう作品しか読んでないのかもしれないけどさ、
神様なんだからもうちょっと威張っててもいいと思うんだよね?
『私のミスで君を殺しちゃったけど些細なことだよね?人間なんて腐る程いるんだしさ、
君がいなくても君のいた世界は問題なく回るから大丈夫だよ。
まあ、それだと君も長生きできなくて未練タラタラだろうし、テキトーに
漫画とかアニメの世界とかに転生させてあげよう。私って優しいね、
見ず知らずの死人にこんなチャンスを与えてあげるんだから。
え?特典?無いよ?記憶持ったまま転生させてあげるだけでも君は私に感謝しても
したりないのに特典まで望んじゃうの?
転生者に特典なんか持たせたらなにするか分からないし、特典なんてあげません。
それじゃあそろそろ次の世界に行ってらっしゃい。
最後に忠告しておくけど、君が次の世界でどんなに不幸になっても君の自己責任だけど
世界征服とか原作ヒロイン全員洗脳とか踏み台転生者みたいな真似したら
私が君を容赦なく殺すからね?』と、
これ位言って偉そうにしててもいいと思うんだよ私としては」
「・・・」
想夢は若干引いていた。
「お前・・・よくそんなにスラスラ言葉が出てくるな、
事前に準備でもしてきたの?」
「そんな訳ないじゃん。
あ、あとこの神様は2話目以降全く出番がありません」
「そんなに濃いキャラしてんのに・・・」
「でもそれぐらいが妥当な存在だと私は思うんだ」
少女は楽しそうに笑っている。
「やっぱりお兄ちゃんと話すのは面白いね、言葉が次から次へと出てくるの。
あんなことを話したい、こんなことを話したい、
思ったことを伝えたい、体験したことを伝えたい、
会いたい、話したい、そばにいたい、手を繋ぎたい、キスしたい、結婚したい。
私は貪欲で、ワガママだね?」
少女は楽しそうに笑う。
楽しそうに、
楽しそうに、
「こんな時間がいつまでも続けばいいのになあ・・・」
少女は楽しそうに語る。
「お兄ちゃんは私の結婚してくれる?」
少女は楽しそうに・・・
・・・・・・・・・
「お早うございます」
朝、想夢が起きると丁度いいタイミングで咲夜が入ってきた。
「・・・お早うございます」
「どうかしましたか?まるで詐欺師を見ているような目をしていますが」
「いや、タイミングがいいなあって思いまして」
「紅魔館のメイドたるもの、これくらいできなくてどうします?」
「それは作品が違うと・・・」
「あくまでメイドですから」
「いや人間でしょう?・・・人間ですよね?」
人間も妖怪も特に違いはないのでは?
紅魔館に来てから想夢はそう思い始めていた。
「朝食の準備が出来ておりますので食堂までお越し下さい」
そう言って咲夜は部屋から出て行った。
「あら、お早う想夢」
「お早うございますレミリアさん」
想夢が食堂に行くと、レミリアがいた。
広い食堂であったが、いたのはレミリア1人だった。
「あの、他の紅魔館の方達は?」
「ああ、そういえばフランに会ったのよね?
フランはまだ起きてないわ、あの子は朝に弱いのよ。
まあ、吸血鬼は本来夜型なんだけどね。
咲夜はメイド長としての仕事があるから誰よりも早く朝食を済ませるわ。
美鈴も咲夜程ではないけども朝食をとるのは早いわ。
彼女の場合門番の仕事よりも趣味の庭いじりのために早起きしてるってカンジだけど。
あとパチェ・・・ああ、私の親友の魔法使いなんだけど、最近は実験が中断できないって
メイドに紅魔館の地下にある大図書館まで食事を運ばせてるわ」
「なるほど・・・」
レミリアはイタズラをする子供の様な笑みを浮かべた。
「ふふ、だから今この場には私と貴方しかいないの。
これはとても好都合、別に咲夜にさえバレなければそれでいいんだけど
フランやパチェにバレたらそれはそれで困るわ。
たぶん、『何やってんだコイツ』って呆れた視線を向けられるに違いないわ・・・!
だけど協力者は欲しい・・・!
そこに現れたのが想夢、貴方よ!
私は確信している・・・貴方とならこの異変を解決できる!!!」
レミリアは実に活き活きした表情で語る。
そんなレミリアとは対照的に想夢は、
(朝からテンション高いなあ・・・)
終始無表情でどこか疲れたようにも見えた。