幻想パラレル(古)   作:灰色平行線

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今回は短編なので短めです。


短編、断片・メイド長の日記

〇月〇日 雨

今日はお嬢様の命で人里に買い出しに行った。

買い出しついでに小物屋に寄ったが、あそこの主人は

相変わらずいい腕をしている。

買い出しから帰ると美鈴が居眠りをしていたのでナイフをさしておいた。

もうそろそろ美鈴の額に刺したナイフの数も300になるのではないだろうか?

最近は寝てもあまり疲れがとれない気がする。

そのせいだろうか?うっかり皿を1枚割ってしまった。

何故か、心がスッとした気がした。

 

〇月×日 霧

今日、吸血鬼が1人幻想入りしたらしい。

吸血鬼といえば、お嬢様が異変を起こした日のことを思い出す。

霊夢に負けて異変を解決されてもうだいぶ経つ。

思えば、お嬢様はあまり人間を見下したような発言はしない。

逆に人間を吸血鬼の脅威と考えている気がする。

戦いとなるとやたら高圧的になるため、気が付かなかったが、

お嬢様は私と出会った頃から人間を強者だと認めていたようにも思える。

偶にはこうして昔のことを思い出すのもいいかもしれない。

最近は疲れが溜まってきているので、時々こうして心も体もリフレッシュしなければ。

 

〇月△日 霧

先日幻想入りした吸血鬼を紅魔館に招待した。

彼女はお嬢様よりも大人びた印象を受けたが、高貴さはまるでなかった。

聞けば、金はあるが、欲しいものが特にないので、好きでこのような恰好をしているとのこと。

そういえば、最初私を見た時驚いた顔をしていたが何だったのだろう?

最近、疲れがとれない。

今はまだ疲れを表に出していないはずだ。

お嬢様に心配をかけるわけにはいかない。

 

〇月◇日 曇り

お嬢様の命で霊夢と同じ博麗の巫女、博麗想夢という人物に会いに行った。

噂を聞く限りでは霊夢よりも随分前の世代の博麗の巫女らしいが、

そんな人物が「幻想入り」とはどういうことだろうか?

しかも、男性だった。

謎は深まるばかりだが、それについては自分には関係のないことだ。

自分はただ、お嬢様の命に従っていればいい。

 

×月☆日 晴れ

博麗想夢を屋敷に連れて来た。

美鈴やお嬢様と何か話していたようだが、内容までは分からない。

あの日、皿を割ってからだろうか、時々何かを壊したくなる。

まるで、自分の中にもう1人の自分がいるようだ。

日記も満足に書けない。

 

×月◎日 晴れ

博麗想夢に自分の破壊衝動について相談した。

これで良かったのかは分からないが、お嬢様達に迷惑はかけられない。

自分が間違っていることをしているのは分かっている。

日記の分量も随分短くなったものだ。

 

×月〇日 晴れ

今日、片がついた。

彼は結局朝まで眠っていた。

自分の気持ちの整理がつかない。

感謝?罪悪感?どちらも違う気がする。

でも、今はとても気分がいい。

全てが解決したわけではない。まだ問題は残っている。

それは、追々考えていくとしよう。

今日は久々に清々しい気持ちで眠れそうだ。




書き終わってから見直すと、
紅魔館編は実にあっさりしていたなと思ったり思わなかったり。
しかし、トリックとかを考えるのは苦手です。
推理ゲームはそれなりに好きなんですけどね。(得意とは言ってない)
逆●裁判とかダン●ンロンパとか。
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