まあ、半分位は詐欺ですが。
デート経験ナシの作者にまともなデートなんて書けません。
そして咲夜さんの立ち位置がなんだかぶれっぶれになってきました。
まあ、そんな不安定な足場でもきっと咲夜さんなら大丈夫でしょう。
あの人完璧だし。
デート。
逢引、ランデヴーとも言う。
dateという英単語はほとんどの人が知っているだろう。
日付や年月日の意味を持つ。
What is the date today?(今日は何日ですか?)
上のような例文は英語の教科書などで見たことがあるんじゃないだろうか?
実際のデートも日付や場所を事前に決めておくものだ。
デートに限らず待ち合わせの際は場所、時間はきっちり決めておいた方がいい。
この小説の作者のように待ち合わせの度に相手が1時間遅刻してくるなんて嫌だろう?
さて、英単語のdateの話をしたが、実はデートの語源は英語ではない。
ラテン語だ。
古代ローマでは、手紙を書くとき日付の前にDate Romae(ローマで与えられる)と
書いていたそうで、それが転じて英語のdate→デートへとなっていったとか。
ちなみに、英単語のdateには「デートの相手」「ナツメヤシ」などの意味もある。
ちなみに、逢引は完全に日本語だがランデヴーはフランス語の「待ち合わせ」という意味の
言葉からきている。
また、最近ではデートだからといって交際関係にある、または交際関係に進みつつあるとは
限らない。
男女であれば、友達と待ち合わせして遊びに行くという軽いノリでも立派なデートと
言えるだろう。
「・・・デート、デートかあ・・・デートねえ・・・えー・・・」
まあ、こんな話を地の文で長々としたところで想夢や咲夜に伝わるわけではない。
「自分で言っておいてアレだけど、デート・・・え?デート?・・・ふう・・・」
現在紅魔館にて咲夜は1人で悶々と考え続けていた。
時刻は夜、晩御飯を食べ終わり、咲夜は食器を洗っていた。
「・・・っとと」
皿を落としそうになる。
明日が気になってしょうがない。こんな調子で大丈夫なんだろうか?
などど考えてしまう。
・・・・・・・・・
「・・・デート・・・デート?え?デート!?デートなのか?・・・ひぇぇ・・・」
一方、想夢も想夢で悶々と考えていた。
「いやいや、勘違いするな・・・咲夜さんも言ってたじゃん、ただのおでかけだって・・・
最近は友達同士でもデートっていうらしいし?
・・・って僕そもそも友達が元の世界にほとんどいねえよ・・・」
ぼっちではなかった・・・はずだ。
だけどぼっちも友達が少ないのも正直あんまり変わらないと思う。
どっちにしろクラスで浮く奴は浮くし存在を認識されない奴は認識されない。
友達がいようとぼっちな奴というのは確かに存在するのだ。
つまり、友達がいるけどぼっちだった想夢には、女の子とお出かけなどというイベントは
今回が初めてなのだ。
「こういう時って男性がリードするべきなのか?
いやでも誘って来たのは咲夜だし別に僕が考えることでもないか?
でも女性にリードされっぱなしだとなんかヘタレって思われそうだし・・・
いやいや待て待て、そもそも咲夜のストレス発散のためのデートだろう?
咲夜が行きたい場所に行くんだからやっぱ咲夜に決めてもらうべき・・・」
「アンタさっきから何言ってんの?」
「ひゃあ!?」
後ろを向いたら霊夢が不審者を見るような目でこちらを見ていた。
「さっきから頭抱えながらなんか1人で呟いてどうしたの?
証拠隠滅なら他の場所でしなさいよ?ここ神社なんだから」
「いや殺してないからね?どこに死体を埋めようかなんて考えてないからね?」
「本当に?小さい子を楽器で殴り殺したりとかしてない?」
「それもう殺人鬼じゃねーか。どこの●﨑だ僕は?誰も殺してないし殺人衝動も持ってねーよ」
「冗談よ、それで何かあったの?」
「ああ、実は・・・」
かくかくしかじか
「・・・なるほど、つまりアンタは明日咲夜とデートに行くからどうにかして
咲夜とお友達から1歩と言わず何歩も進んだ関係になってイチャイチャしたい、と・・・」
「言ってない言ってない。誰もそこまで言ってない」
「でも人里にラ●ホテルなんてないわよ?
あ、神社ではやめてよね?私が個人的になんかイヤだから」
「R18方面から離れろ!!どんだけエロやグロに開放的なんだこの巫女!?」
「冗談よ」
「冗談に聞こえない・・・」
「で、話を戻すけど要するにアンタは明日どう動いたらいいか分かんなくて悩んでるのよね?
私から聞いといてアレだけど、これは誰かに聞いてどうにかなる問題じゃないわね。
アンタのやりたいようにやってみなさい」
「うぐ・・・」
結局、霊夢からは何もアドバイスはもらえなかった。
想夢は1人で悩み続けることになるが、時間は容赦なく進んでいく。
・・・・・・・・・
「眠い・・・」
次の日、想夢は欠伸をしながら咲夜を待っていた。
結局、昨日は悩み続けていたことと緊張が重なり眠っていない。
まるで遠足前の小学生じゃないかと自分で思ったりした。
「いやそこまで幼くねーよ!見た目的にも中身的にも!!
ってゆーかなんで自分でそんな例えをだした!?もっといい例えがあるだろう!?
もっと・・・もっと・・・あれ?思いつかない・・・もっとなんか・・・あるだろう!?」
「ど、どうしたの?」
「ひえ!?」
振り向くと咲夜が可哀想な人を見る目でこちらを見ていた。
霊夢の目よりは優しかったと思いたい。・・・いや、どっこいどっこいか?
とにかく、弁明をせねば・・・
「いや、大丈夫。ちょっと自己嫌悪に入ってただけだから」
よくよく考えたらこんな変なテンションになっているのも寝てないからな
気がしてきた。徹夜明けのテンションってなんか変に高いし・・・。
自分で考えたことに対して自分でツッコミを入れるなんて普通ならやるハズがない。
しかも、思い返すと随分無理矢理なツッコミだったようにも思う。
そもそもあの流れは本来ツッコミを入れる場面じゃなかった気がする。
・・・穴があったら入りたい。いっそ殺してくれ。
「本当に大丈夫!?現在進行形でどんどん顔が死んでいってるけど!?」
「ダイジョーブダイジョーブ、時間が経てば治るから」
「そ、そう?目の下にクマができてきるけど?」
「ああ、それはちょっと楽しみ過ぎて眠れなかっただけだから」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・」
咲夜が苦笑いをする。とりあえずさっきの可哀想な人を見る目ではなくなったので良かった。
「じゃあ、まずは眠気覚ましにカフェにコーヒーでも飲みに行きましょう?」
「分かった」
昔ながらの見た目のせいでよく勘違いされがちだが、人里には普通に洋風文化もある。
基本的に幻想郷の文化というものは外の世界から入ってくるので、
日本に存在するモノなら何でも幻想郷に流れ着く可能性があるのだ。
また、スキマで外の世界を覗ける八雲紫や、外の世界から幻想郷にやって来た者達によって、
幻想郷に新しい文化が増えることがある。
例として、小物屋の店主が売っているティーカップが挙げられる。
カフェやコーヒーも、外来人や八雲紫の手によって増えた文化の1つだ。
そのカフェにこれから向かうワケだが、
「すいません」
誰かに呼び止められた。
「はい?」
想夢が振り向くと、そこにいたのは少年だった。
詳しい年齢は分からないが、恐らく想夢よりも下だろう。
優しそうな顔をしている。人畜無害という言葉がよく似合いそうだ。
だが、何よりも想夢が目を引いたのは、その恰好だった。
白いYシャツ、青いネクタイ、紺色のブレザー。
少年が着ていたのは高校生の制服だった。正直かなり浮いている。
今日は人里で買った服で良かったと、想夢が思ったのはナイショ。
「これ、貴方のですか?」
少年が手に持っていたのはサイフだった。
「ん?ああ、僕のだありがとう。いつ落としたんだろう?」
サイフの中を確認する。お金がとられているといったことはなさそうだ。
それにしてもいつ落としたんだろうか?知らない間に落としてこの少年が届けてくれるまで
気が付かなかったとかだったら笑えない。さっき落としたんだと信じたい。
・・・いやどっちにしろアウトなんだけども。
「いや本当にありがとうね?」
「いえ、当然のことをしたまでですよ。では自分はこれで」
そう言って少年は去って行った。
「危ないところだったわね?」
「本当に・・・ところで、さっきの男の子の名前とか知ってる?」
「うーん・・・ごめんなさい、1度聞いたと思うんだけど思い出せないわ。
お嬢様が1度屋敷に招待した時に顔合わせしただけだから・・・
多分、霊夢なら分かると思うんだけど」
「うーん、そうか・・・服装からして外の世界の出身だと思ったんだけど・・・。
まあいいか、それじゃあ行こうか」
「ええ」
わりとインパクトがあったのでさっきの少年のことも気になるが、
今はカフェに向かうとしよう。調べる手がかりは手に入った。
「いらっしゃいませー!」
カフェの中に入ると元気な少女の声が聞こえてくる。
白いシャツに黒いベストつきエプロンの制服に、緑の髪に蛇と蛙の髪飾りをした
少女の店員がこちらに来る。
「何名様でしょうかー!?」
はて、カフェとはこんなに元気な場所だっただろうか?なんか居酒屋みたい・・・
想夢もこのカフェには1度来たことがあるが、今日のカフェは何かが違っていた。
「何をしているのかしら・・・?早苗・・・」
咲夜がさっきの少女に呆れ気味に声をかける。
「おお咲夜さん!いらっしゃいませ!人里で会うのは珍しいですね!
私ですか?人里にお使いに来たんですが、偶然立ち寄ったカフェで店員さんが
病欠で人手が足りないっていうじゃないですか!?
困っている人を見過ごすなんて私にはできません!
守矢の巫女としてこれは助けねばと思いこうしてお店を手伝っているのです!」
咲夜に早苗と呼ばれた少女がドヤ顔で語る。
しかし、気になることも言っていた。
「守矢の巫女・・・?」
「あれ?咲夜さん、そちらは・・・?」
想夢の呟きに少女が気が付いたようだ。
「ああ、2人は初対面なのね。想夢、この子は
妖怪の山にある守矢神社で巫女をやってるの。
早苗、こっちは博麗想夢。あなたも巫女なら知っているかもしれないけど、
霊夢とは別に現れた博麗の巫女よ」
「初めまして!私、東風谷早苗と申しま・・・す・・・?」
早苗の表情が一瞬凍りつく。
想夢は、それを見逃さなかった。
「初めまして、博麗想夢といいます。どうぞよろしく」
「は、はい!よろしくお願いします!それでは!お席の方にご案内させていただきます!」
その場で追及してもよかったが、なんだか嫌な予感がしたので止めた。
「苦ぁ・・・」
コーヒーを飲むと、口の中に苦味が広がる。
「あら、コーヒーは苦手だった?」
「砂糖を入れないと正直飲めない・・・」
実を言うと想夢は砂糖無しのコーヒーの他にも酒も飲めない。
闇鍋(?)の時も皆が酒を飲んでいる中で1人だけお茶を飲んでいた。
「まあ、逆に目は覚めたんじゃない?」
「うん、目は覚めた。やっぱコーヒーって効くなあ」
本来、眠気覚ましとしての効果が効いてくるのはコーヒーを飲んでから30分後だが、
そんなことを想夢が知っているはずがない。思い込みの力もあるのかもしれない。
「・・・あれ?」
店の中を見回すと新聞が目に入った。近づいて手にとってみる。
「文々。新聞・・・?」
そういえば、文から新聞を書いていると聞いていた。
まあ、仮にも今はデート中だ。読んでみるのは次の機会にしよう。
喫茶店を出てから、咲夜と人里を見て回った。
小物屋では、
「これなんてどうかしら?」
「似合ってると思うよ?」
「じゃあこれは?」
「似合ってると思うよ?」
「どっちの方が似合ってるかしら?」
「んー・・・こっち?」
「そう、じゃあ、すいませんこれください」
貸本屋では、
「想夢は本は読むのかしら?」
「読むには読みますが、宮沢賢治とか夏目漱石とか真面目なのは読んだことないです。
ライトノベルぐらいですかね?」
「そう、ライトノベル・・・漫画やラノベって人里でも若者には人気があるのよ?」
「そうなの?」
「ええ、日常的なラブコメなんかは普通に人気だけど、意外と能力を使ったバトル系とかも
人気があるの。幻想郷だと能力や魔法とかって珍しくはないように思えるけど、
幻想郷のほとんどの人って妖怪に対して無力でしょう?
誰しも私や貴方みたいに戦う力があるわけじゃあないの。
そんな人々にとって漫画やラノベの世界はある意味『憧れ』でもあるのよ。
私も漫画とかは読んだりしてるしね」
「そうだね、黒●事とか知ってたもんね」
「まあね。それに、漫画やラノベを通じて外の世界の文化を知ることもできるのよ?」
「それって間違った文化が広まるんじゃ・・・まさか!?
さっきの元気な居酒屋みたいな喫茶店も漫画やラノベを参考にした結果!?」
「あれはあの巫女がおかしいだけよ」
お昼に寄った蕎麦屋では、
「ここ、福の神が訪れてから大繁盛してるんですって」
「そうなの?蕎麦も普通に美味しいし、福の神がいなくても人気にはなると思うけど」
蕎麦屋の人気の実際の理由は、店の努力とおかみさんの笑顔だが、
それを知る者は少ない。
「にしても、神様って本当にいるんだ・・・」
「幻想郷には神様って多いわよ?早苗の神社にも2人いるし」
「・・・か、軽く言うね」
「神様レベルの存在なんて幻想郷にはそれなりの数がいるからね」
そして、昼食の後、
人里を歩いていた想夢と咲夜の目に映ったのは、
「あれ?妖夢?」
妖夢が人里の中をきょろきょろと見回しているところだった。
「あ、想夢さん!咲夜さん!」
こちらに気が付いた妖夢がかけよってくる。なんだか慌てた様子だ。
「妖夢、何かあった?」
咲夜が問いかける。
「2人共、気が付きませんか?この異変に」
「「異変?」」
「・・・ここで話すと人里に混乱を招きますね・・・ついてきてください」
そう言って妖夢は2人に背を向け歩き出す。
妖夢が背を向けた瞬間、口元がニヤッと少しだけ上がったような気がした。
作者は原作をプレイしたことがなく、二次創作ばかり見て来たので、
ニコ●コ大百科やピクシ●などを使って調べながらこの作品を書いています。
故に、小説内でもっともらしく幻想郷の説明とか書いていますが、
あくまでもこの小説の中での説明ですので、
原作の設定とごっちゃにならないように気を付けましょう。
ちなみに、本編中に書いた作者の待ち合わせは同性の友達との遊びの約束なので
決してデートではありません。
出来るもんならデートしてみたい方の非リア充です。
そして友達のいるタイプのぼっちです。
・・・書いてみるとなんだか面倒臭い人間に見えてくるな
この自己紹介。