TS転生者と初恋拗らせ可変TS娘   作:綺羅星瑠奈

15 / 15
この設定にしたからにはこの展開は欠かせないと思い...。


13話『暴かれた秘密』

 僕は美夢さんを連れてゲームセンターから少し歩いたところにある穴場の喫茶店に来ていた。

 結衣に勧められたレトロチックな喫茶店だ。

結衣は『美夢さんは華やかな雰囲気より落ち着いた雰囲気のお店の方が好きなはず!』と言っていたがどうだろうか…。

 

「ほぇ〜、良い雰囲気ですね、こういう所私好きですよ」

「喜んでもらえそうでよかったです」

 

 店員さんに案内され奥の席へ、そして2人でメニューを見て注文をする。

 

「ミルクティーと…ショートケーキを一つお願いします」

「僕は、ホットコーヒーとチーズケーキをお願いします」

「かしこまりました」

 

 

 しばらく会話をしていると注文の品が届いたので飲食をしながら会話を続ける。

 

「ましろさんはブラックコーヒーが飲めるんですね、私は挑戦してみた*1のですが、苦くて飲めなかったんですよね」

「僕は中学生になった頃にはブラックで飲んでいましたね、慣れや好みの問題もあると思います」

「大人っぽくてカッコ良いですね」

「そ…そうですか?」

 

 美夢さんにカッコ良いとか言われると凄いドキドキしてしまう…この姿だし男としてという意味ではないとわかっているけど…!

 

「私は味覚が幼いのかそういった物が美味しくいただけないので、憧れます」

「そんなこと考えていたんですね…熱心で……その…良いと思います」

 

 今日は美夢さんの知らない一面を見れてよかった…かな?

 

「ここのケーキ美味しい…心が満たされます!」

 ケーキを美味しそうに食べている美夢さんがとても可愛い、先ほどから僕のチーズケーキをチラチラと見ては目を逸らしている…。

「えっと、僕のも1口食べます?」

「良いの!?あ、いや、せっかく来たなら違う味も楽しんでみたいなと、私のショートケーキも少しあげますね!」

 美夢さんがスプーンでショートケーキを少しわけ僕の皿に置く、僕は美夢さんがくれたものより少し大きめにチーズケーキを分けてあげた。

 

 あ、このショートケーキ、美夢さんが口をつけた部分がある…間接キスだ。

 僕は口をつけてないところを選んで切り分けたけど…僕の気にしすぎなのかな?女の子同士だとこうなの?わかんないよ!

 

「ん〜!チーズケーキも美味しい!最高です!」

「ショートケーキも…美味しいですね」

 

 関節キスを意識していたら味がよくわからなかった…そもそも女の子って甘いものが好きなイメージがあるけれど…ここまで反応を示すものなのだろうか、いや結衣も甘いものを食べた時、美夢さんほどじゃないけれど美味しそうに食べていたなぁ。

 僕も今の体は女の子だけれど味覚は男の時とあまり変わりがない*2、ケーキも美味しいとは思うけど、ここまで心が惹かれるわけではないというか…僕1人だったら、カツサンドとかを頼んでいたかもしれない。

 でも美夢さんが喜んでくれたのでケーキを選んでよかった。

 

 会話を楽しみながらも飲食を終える頃には残された時間も僅かになっていた。

 

「そろそろお店を出ますか」

「そうですね、時間をかけすぎるのも良くないでしょうし、体調は問題ありませんか?」

「はい!大丈夫です…!」

 

 予定より長くなってしまったが、急いで結衣と合流すれば大丈夫、そう思っていた。

 

 2人でお店を出て、これから解散しようという時だった、男に戻る時の吐き気や体の痛みが突如襲ってきた、まだ時間は残っているはず…なんで!?

 

「ましろさん!?大丈夫ですか!?」

 

 美夢さんが、心配そうな目で僕を見つめてくる、まずい離れないと…幸い周囲に他の人はいない、美夢さんにさえ見られなければ…!

 

「体調悪いなら無理して動かない方が良いですよ、何か薬のようなものは…あ、それより救急車が先かな…」

「待って…ください…私は大丈夫ですか、救急車も平気です…美夢さんは先に帰っていてくれれば…」

「こんな状態で置いて帰れるわけがないじゃないですか!」

 

 痛みが強くなってきた…不味い…もう戻ってしまう…。

 

 誰かが駆け寄ってくる音が聞こえる。

 

「結衣さん…?何故ここに?」

「あ、実はお兄…ましろさんの事情を知っているんです!ましろさんは私が連れて行きます!」

 

 結衣が僕を連れ出そうとするものの間に合わず体が男に戻っていく、もう1人誰かが駆け寄ってくる音が聞こえるがそれが誰なのか確認するだけの余裕はない。

 

 美夢さんの顔が青くなっているのがわかる、自分の体を確認するとパツパツの下着だけの姿になっていて…終わった…全てバレてしまった。

 

「美夢、一旦帰るよ。そこの2人美夢をどうして騙していたのか今度ゆっくり聞かせてもらうから」

 

 篠宮さんの僕たちを責めるような冷たい声が聞こえる。

 先程駆け寄って来たもう1人の人物は篠宮さんだったのだろう、どうしてここに居たのかはわからないけれど。

 篠宮さんが現世さんを連れて立ち去っていく、美夢さんの表情をもう一度見る勇気は僕にはなかった。

 最終的に僕と結衣だけがこの場に残された。

 

「お兄ちゃん…」

 悲しげな表情で結衣は僕のことを見つめてくる。

「仕方ないよ、嘘をついて近づいた僕が悪かったんだ…」

「とりあえず早く隠れて!服着て!帰るよ!」

 

 放心状態のまま結衣に連れられ着替えて帰った、今日薬が早く切れてしまったことを彩縁に伝えると、30分の薬を高頻度で使っていた為耐性ができたのでは無いかということだ、調整して2時間続くようにしてくれると言ってくれたけれど…今から手に入ったところで…。

 

 

 僕はどうするべきなのだろうか、LIMEで現世さんとのトーク履歴を見ながらも何も送ることはできず時間が過ぎていった。

 

*1
前世の感覚で飲んでみただけ

*2
彩縁「外見にを優先的に変化させる薬で内部の変化はまだ不十分」




ハピエン厨なのでバッドエンドにするつもりはないです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

あさおん!〜48歳のハゲ散らかしたおっさんですが、朝起きたら超絶美少女でした。15億円の資産で「奇跡の歌姫」として二度目の青春を謳歌する〜(作者:高山 虎)(オリジナル現代/日常)

完結まで執筆済み!エタりません!▼毎日20:11更新中!▼【あらすじ】▼ある朝目覚めると、48歳・独身・ハゲ散らかした総務部長の佐藤卓は、誰もが振り返る【15歳の超絶美少女】に変貌していた!▼原因は、勤務先の超巨大企業、そのカリスマ社長が異世界技術で作らせた「性別反転&若返り」の魔導具。▼赤ん坊まで若返って男に戻るか、美少女として生き直すか。▼究極の選択を迫…


総合評価:2753/評価:8.51/連載:37話/更新日時:2026年07月29日(水) 20:11 小説情報

産廃スキル『性転換』で魔法少女になったら戻れなくなった(作者:ぷに凝)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

 スキルが一人につき一つしかない世界で、小林大翔が引き当てたのは『性転換』。▼ 性別を変えるだけの戦闘向きではない産廃スキル――のはずだった。▼ だが、女性専用装備『魔法少女のドレス』との組み合わせにより、その常識は覆る。▼ ドレスの力で圧倒的な戦闘能力を手に入れた大翔は、正体を隠したまま謎の魔法少女『プリムノヴァ』として活動を開始。▼ 少女の体と魔法少女の…


総合評価:797/評価:7.24/連載:61話/更新日時:2026年07月29日(水) 23:39 小説情報

TS転生者はメス堕ちを拒む(作者:餃子には蕎麦味噌派)(オリジナル現代/冒険・バトル)

邪神(仮)によって魔法もダンジョンもある現代に似た世界にTS転生させられることになった主人公は、それを拒むようにステータスを弄り、自ら地獄に足を踏み入れる。▼邪神による作為に気付かないまま。▼色々エロ関係の用語が出てくるけど、それだけだからR18ではないはず!▼そういう語句が嫌いな人は避けた方がいいかも!▼また、容姿に対する中傷やいじめに関する描写があります…


総合評価:35/評価:-.--/短編:1話/更新日時:2026年05月20日(水) 23:00 小説情報

魔法少女の幼馴染(♂)、悪の魔法少女に改造されてしまう(作者:偽りの名つむぎん)(オリジナル現代/冒険・バトル)

 白銀アオイは魔法少女の幼馴染だ。ある日、魔族に襲われて死んだ白銀アオイは、卑弥呼という組織に悪の魔法少女として改造されてしまう。▼ 死んだし、大した目的もないから、悪の魔法少女ムーブしまくるか!!▼ そんな軽いノリで悪の魔法少女ムーブを始めたら、魔法少女は曇るわ、脳を焼かれるわ、おまけに物語の本筋まで変わっていくわ。▼ 自分が世界に大きな影響を与えていると…


総合評価:1879/評価:8.19/連載:11話/更新日時:2026年03月21日(土) 20:00 小説情報

いや、死神とか聞いてないし(作者:わお)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

死神少女にTS転生してしまった一般人。▼本人はただの下っ端役職だと思っている。▼だがそんなはずもなく。


総合評価:3548/評価:7.81/連載:11話/更新日時:2026年06月21日(日) 20:03 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>