バリッバリッ
本来誰にも干渉する事のできないこの空間に
突如大きな穴が開いた。
ここは、過去も未来も存在しない、多次元宇宙の理から外れた場所だ
もし、この場所に来れるとしたら
そいつは、『在り続ける者(カーン)』と同様か、それ以上の力を持っている。
もし、それ以上だったら、私はそいつに勝てるのだろうか…いや、勝たなくてはいけないな
勝たなければ、この全宇宙が滅びかねない
「さぁ、鬼が出るか蛇が出るか………」
魔力で糸を固定し、不敵に笑いながら身構えると
「おっ、お邪魔します…」
まだ、年端もいかぬ子どもが、礼儀正しくこの空間に入り込んだ。
あまりの緊張感の無い声に思わず、緊張が溶けそうになるが、それでもここに自ら干渉できるだけの力があり、なによりも、姉のヘラ炎の巨人スルトすら霞むほどの力。警戒しておくには越したことはない。
「これは、珍しい客人だな…」
その姿は、シンプルな真っ白のドレスに薄ピンクの羽を生やし、身長とは不釣り合いな髪の長さに
スカートの大きさ、
なによりも、スカートの裾には、無限に広がる宇宙
まるで、自分は全宇宙の神だと主張するかのようだった
正直これまでで一番の強敵…
冷や汗をかきながらも、相手に悟られぬよう
表情を変えず、落ち着いて聞くんだ
「いらっしゃい、こんな何も無い所になんの用かな?」
「ごめんなさい、突然お邪魔してしまって…ただ、ここから、悲しく、痛々しいレコードの音色が聴こえたので来たんです」
「あっ、挨拶が遅れました。わたし鹿目まどかと申します」
「丁寧に、名前までありがとう…
私は、ロキよろしく」
「ロキさん、こちらこそよろしくお願いします!」
「早速だが、気になる事が一つあるがいいかね?」
「はい、大丈夫です」
レコードが聴こえた、干渉するには条件があるのか…少なくとも、これがヒントか…
とりあえず話を聞くか…
「まどか、君の今言った、レコードとはどういう事だね?」
「それに、ついて話すとちょっと長くなるんですけど大丈夫ですか?」
「あぁ、構わんよ。ここには時間が無限にあり、私は退屈していた所だからね」
「じゃあ、わたしの…魔法少女達の物語を話します」
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きゅうべぇに選ばれた少女は
一生に一度、どんな願いでも叶えられる
ただその願いと引き換えに、魔女と戦う運命になる
夢と希望から生まれるのが魔法少女
絶望から生まれるのが魔女
それがわたし達が信じて疑わなかった事
だけど、真実は魔法少女の成れの果てが魔女
希望をもたらすのが、魔法少女なら
絶望を振りまくのが魔女
私達は
それを知らずに契約し、魔女達と戦ってきた
魔女になる前に死ぬか、絶望して魔女になるか。
それがわたしたちの運命だった
だから、わたしは契約した
この手で、全ての宇宙、過去と未来全ての魔女を消し去る、
魔法少女を絶望で終わらせない為に
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「これが、魔法少女の物語です」
「そして、わたしは円環の理として全ての魔法少女達を救うために、概念としてここに存在してるのです」
「凄いな、君は…随分と無茶な願いをしたもんだな」
さっきまでの、雰囲気から少し柔らかくなった気がした……信じてくれたってことかな?
「それで、どうしてレコードに繋がる」
「それは、一つ一つの宇宙がレコードという形でメ
ロディーが流れる形なってるんです」
「ただ、どうしてここから聴こえたのかは分からないです」
これで、信じてくれるかな…
「……なるほど、ひとまず信じよう」
「君が、そのメロディーの主を魔法少女だと勘違いして、来たといった所かな」
「はい、レコードから聞こえたから
魔法少女だと思って…」
ホッ,とりあえず信じてくれるみたいで良かったけど
まだ難しい顔してるし何かあるのか…?
「君は、神と等しい力を手に入れ、宇宙の理を変えた、その結果はどうなった?そして、なぜ君はそれ程の力に耐えられた?」
!!やっぱり、気になる…よね…
「『鹿目まどか』という存在は皆の記憶から消えたんです…」
「耐えられたのは、わたしの大切な友達ほむらちゃんの願いがきっかけなんです」
「そうか…君も一人に...なったのか」
「あっ、でも円環の理を手伝ってくれる友達が二人いるのと、いつでも何処にでも皆の側にいるから一人じゃないんです」
「一人じゃないのか…それで、その一人がほむらか?」
「ほむらちゃんとは、別の友達です。今はお留守番をお願いしているんです」
「ただ、ほむらちゃんはわたしを助ける為にずっと一人で過去に戻って何回も戦ってたんです」
「だから、その苦しみから助けたいって気持ちもあったんです」
「優しいんだな、君は…同じ時間を繰り返す辛さは私にも…」
「同じ時間?」
「あぁ、そうだな今度は私が話す番だな」
「ーー私が、悪戯好きな神から、時の王になるまでの話を」
最後まで読んで下さりありがとうございます!
ちょっと、色々手直ししました!
話しは、前と変わってないですが
ちょっと表現とか変えてます。