救済の女神と悪戯な時の王様   作:クボイチサン

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すまんな、ロキの話ばっかで
まどかの話に対して、ロキが長すぎるんよ



第三話 悪戯な神の追想

 まず、多次元宇宙(マルチバース)という

言葉を聞いた事は?

 

 少し考えた後、申し訳なそうに彼女は答える

「ごめんなさい、聞いたこと無いです……」

 

「いや、大丈夫だ。私という実例を元に話そう」

 

 私は、本来なら拘束され最期は殺される運命

そう語ったな。

 

「はい、だけど脱出して

TVAの人達に捕まった…」

 

 本来歩むべき道から外れたときに

糸がほつれ、二本の糸が生まれ、別々に延びていく

それが多次元宇宙

 

「つまり、本来とは違う選択をした時に新たな未来が生まれるってことですか?」

 

 その認識でいい

そして、その無数に伸びる糸を管理し、多次元宇宙が崩壊しないように見守っていたのが、TVAだ

 

 「多次元宇宙を守ってるのは、分かりました」

 「だけど、何でロキさんを捕まえたんですか?」

 「過去に干渉した、ソーさん達の方が危なくないですか?」

 

言っただろ、本来はと

彼らの行いも、TVAからしたら

正しく伸びてる糸なんだ

逆に、私は、ほつれた糸ってわけさ

 

 そう、このほつれた糸が伸び続ければ

多次元宇宙が、互いに干渉し合い、

いずれ、崩壊する。

だから、その糸を切らなければならない

 

「でも、切られずにここにいる…」

 

「あぁ、そうだな」

「TVAに捕まったお陰で、最高の友人を見つけられたのだからな」

 

 そうだ、彼らに捕まったから

メビウス、シルヴィと会えたのだから

 

そう、捕まったあの日

 

 メビウスは『変異体』を捕まえるため

私は、生きるために

手を組んだんだな…

周りからは、いい目をされなかったがね

まぁ、当然さ

国を裏切り、民衆を洗脳するような道化なんぞ

信用できるわけない

そんな、道化と手を組もうとする

変わったやつだったさ、

 

 そして、その『変異体』シルヴィと出会った…

また、彼女も、私と同じように

本来の糸を辿らずに、紡いでる者だった

私のような『愚かな道化』と違い

何年も、一人でTVAから逃げ続けてね

今思うと、よく私と手を組んでくれたな

 

 

「その、お二人とも…すごい人達なんですね」

 

「全くだな…だが、最初の出会いは、最悪だったがね…」

「メビウスに、本来の未来を見せられ、『敗北の神』と言われ、シルヴィには殺されかけ、何度も出し抜かれてきた…」

 

「だけど、今は…」

 

「あぁ、大切な友人であり、また運命に抗った者達さ」

 

そして、時には手を組み、時には裏切り合い

波乱万丈な戦いを繰り広げた中で、

またシルヴィも、運命に翻弄されながらも抗い、戦ってきた者だと知った。

 

 

そして、私達は共に

 

 

全ての元凶に出会ったんだ

 

 

 

「元凶?」

 

 

「あぁ…」

 

 

「私達の運命を狂わせて」

 

 

「この宇宙の支配者であり」

 

 

「TVAの設立者」

 

 

 

ー『在り続ける者』ー




多分次で終わる
終わらせたい
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