ブルアカに転生した乾十三のそっくりさんはロールプレイしながら生徒と触れ合えるか不安   作:A0T0

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第2話 拡張者はキヴォトスに夢(悪夢)を見るか

 

十三(?)「……落ち着け。落ち着け俺。まずは素数を数えるんだ。いや、そんな場合じゃない、そもそも素数わかんねぇ!」

 

窓ガラスに映る、渋すぎる頭部リボルバーの男。

ノー・ガンズ・ライフの主人公の乾十三と目が合う。

俺が動けば、鏡の中の銃頭も同じように動く。

認めたくない、認めたくないけど俺らしい。

 

俺の名前は「辰巳 吾郎」。

23歳のどこにでもいる、社会の歯車……いや、すり潰されかけの社畜だったはずだ。

 

十三「なのになんでよりによって十三なんだよ……! 確かにアニメは観てたし、あのハードボイルドな生き様はカッケーと思った。思ったけどさぁ!!」

 

恐る恐る自分の顔──もとい、銃身に触れてみる。

つうかこれ顔だけどどこから見えてんの??

銃口か?それともシリンダーの装填部か?

 

とにかく冷たい。鉄の味しかしない。

おまけに、喋るたびに鼓膜を揺らす声が、あの諏訪◯順一の超絶イケメンボイスなのが余計に虚しい。

これで中身は「家に帰って布団で寝たい元社畜」なのだ。

ミスマッチにも程がある。

しかも、ここはどう見てもあの学園都市『キヴォトス』。

 

十三「ノーガンズライフの世界よりはマシ……か? いや、あっちも大概だけど、こっちはこっちで女子高生が戦車乗り回して銃撃戦やってる美少女版GTAだぞ……!?」

 

嫌だなぁ…こんなのエンジニア部にでも見つかればバラされるかも知んねぇし……つうかバラされたらどうなるんだ?流石に死ぬか?

なんて考えながら、日頃の癖で無意識にタバコを探してしまう。

 

十三「タバコなんてあるわけないのに癖は無くなんねぇのな……いや十三なら持ってるわ!!種子島だっけか!?確か吸ってたよな!」

そう1人興奮気味に持ち物検査をしているとタバコとライターを見つけた。

 

十三「やっぱり持ってたわ!!さっすが十三やでぇ!!」

 

そう喜びながらタバコを咥え、少し吸いながら火をつける。

 

十三「 ゲホゴホ……うわキッッツ……何ミリだよこれ……はぁ!?

13!?!?身体イカれるどこんなん!……あ、機械だし関係ねぇや……」

「でもなぁ……13はキチィって……せいぜい8までしか吸ったことないのによぉ……」

 

アニメで見たイメージと同じぐらいキツかった。

そりゃそうだよな、だって種子島って神経鎮静剤の成分入ってたしキツイ方が効果ありそうだし(偏見)

 

十三「こっからどうすっかなぁ…元の世界に帰ろうにも帰れなさそうだしさぁ…帰ってブルアカやりてぇよ、ブルアカなんてアプリで楽しむぐらいがちょうどいいんだからこんなの……はぁ…なんで来ちゃったんだろ…ほんとなんで?」

 

考えても仕方ないことを考えるのはやめ、今後の身の振り方を考えなければ。

そう決意したのはいいがやはり不安しかない。

 

十三「どこ住む?つうか住めんのか?金ねぇし、てかタバコ切らしたらやばいかな?アニメだと効果が切れたらバカほどキツそうにしてたけど…俺生きてけんのかなぁ……」

 

やっぱり考えてしまう。

このキヴォトスで生きてゆくための方法、そもそもキヴォトスでやっていけるのかどうか。

 

十三「しゃーねぇよなぁ…なんとかやってくしかねぇよなぁ…不安しか無いけどやるしかないよなぁ…」

 

自分は乾十三、乾十三ならなんとかして行くはず!多分!

そう決意した時、ふと頭に浮かぶ1つの案。

 

十三「乾相談所やるか?つうかそれしか無くね?どうせ乾相談所やるならロールプレイしたいよな!俺にあのハードボイルドな感じ出せるかわかんねぇけど、多分いけんだろ!そもそも十三だって常にハードボイルドじゃなかったしな!うん!そうそう!」

 

自分で自分を鼓舞するように言い聞かせる。

考えてみれば十三だって水に落ちた時や女性に誘われたりした時、絵柄がデフォルメ調になってたし、常にハードボイルドでいる必要も無いのだ。

 

だが、考えてみて欲しい。

路地裏で地面に向かってしゃがみこみながら自分を鼓舞する大男の、そのビジュアルのやばさを。

 

身長約201センチ、引き締まった体に、手の甲にリボルバーを埋め込んだような右手、そして頭が丸ごと大きなリボルバーの男がしゃがみこんで自分を鼓舞する大男を。

 

傍から見ればお化けと言われても仕方がない。

 

十三「よし!決めた!とりあえずブラックマーケットかどこかでお店の用心棒しながら住み込みで金貯めよう!んでもって部屋借りてそこで乾相談所開く!そうすりゃしばらく生きてけるだろ!うん!

ロールプレイも出来るし!場合によっては先生に協力すれば多少なりとも好転するかもしれないし!」

 

 

こうして辰巳 吾郎、改め、乾 十三はキヴォトスで生きてゆくことを決めた。

 

 

なお、路地裏から外に出てしばらくした後、自分で自分を鼓舞する姿を客観的に考えて恥ずか死ぬ思いをする。

 

 





乾十三のやることリスト
・とりあえず住み込みで用心棒雇ってくれそうな所を探す
・タバコが手に入るかどうか調べる
・キヴォトスで乾相談所を開く


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