転移したらスライムと一緒だった件:REY   作:びよんど

83 / 107

ファルムス王国軍が壊滅するよって話です。

道化達のボスの策略で、ファルムス王国はあることを全く把握できておりません。

それを知っていれば、あるいは……。


愚者の自滅

 

 

「……ねぇお父さん、神さまって本当にいるのかな?」

 

「んー……?」

 

「だってひどいよ。こんなに早くお母さんを連れてっちゃうなんて」

 

 

……そうだな。

 

妻の、お前達の母親の墓を見せたくはなかったな。

 

 

「そうだな、お母さんはお前達の成長を楽しみにしていたんだ。来れる日は毎日来てあげような」

 

 

病気で死ぬなんて、妻も無念だったろうに。

 

今日から俺一人でお前達を育てていかなきゃならんな。

 

 

「何か手伝えることがあったら言ってね?」

 

「ありがとうございます」

 

 

俺は、まだ小さな子供達を遺して無念だったであろう妻を看取り……。

 

 

「よし、今夜は何食べたい?」

 

「お父さん、ご飯作れるの?」

 

「なめるなよ」

 

 

……この世に神は存在しないのだと気が付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュラの大森林。

 

凶悪な魔物がひしめくこの森に、ただ一つ建てられた魔物の町〝魔国連邦(スターモンズ)〟

 

その魔物の町から少し離れた森の只中にて、俺達ファルムス王国軍は駐屯していた。

 

 

「……ちょっとやめてくださいよ。これから襲撃って時に恋人の肖像を見つめるとか……」

 

「恋人じゃないよ、それに肖像でもない」

 

 

いまだ鉄火場を潜っていない青二才な後輩に、首にかけていたペンダントの中身を見せつける。

 

 

「……クローバーの押し花ですか?」

 

「出発前に子供がくれたんだよ、お守りにって。母親の墓の傍に生えてたらしい」

 

「へぇ……まぁクローバーはともかく、このペンダントは値打ちものですよね。売ったらいい金になるんじゃないですか?」

 

「売るワケないだろ。妻の形見だ」

 

 

全く……せっかく人が感傷に浸ってたっていうのに。

 

随分と淡白な後輩だな。

 

 

「けっ、そんなケチな装飾品売らなくても、俺らはこれからたんまり稼ぐんだぞ?」

 

「噂じゃスターモンズだかいう国はえらい豊かなんだろ?」

 

「この遠征の功労者にはそこの統治権が与えられるって聞いたぞ」

 

「え!?俺らが!?」

 

「ばーか、そりゃお偉方の話だ。……まぁ俺達もそのおこぼれに与(あずか)るけどな。それに聞いたか?偵察の話じゃ魔物といっても美女が多いらしいぞ」

 

「うわ本当か!?……ってことは現地で発散もアリ!?」

 

「お前にはゴブリンがお似合いだよ」

 

「んだとテメェ……!」

 

 

……人のことをとやかくは言えないが、聞いてて胸糞悪いことこの上ないな。

 

ただまぁ、俺もコイツらも、所詮は同類でしかねぇ。

 

なんせ俺達は今日、魔物の国を攻め滅ぼすんだからな。

 

 

「……ちょっと、いくら何でも民間人に手を出すのは」

 

「人じゃねえだろ。……奴らは魔物だぞ?」

 

「西方聖教会のお墨付きがある、魔物には何をしたっていいんだよ」

 

「っ……」

 

 

でも駄目だわ、聞いてられねぇ。

 

コイツらと一緒にいると俺まで染(・)ま(・)り(・)そ(・)う(・)だ。

 

 

「……あ、先輩!」

 

「弓の調子が良くない、弦張り直してくるわ」

 

 

 

 

 

「……どうなんですかねあの人ら、ちょっと感性おかしくありません?」

 

「襲撃を前に高揚してるんだろ、よくあることだよ」

 

「よくあることって……」

 

「お前はこれが初めての遠征だろ。染まる必要はないが慣れたほうが楽だぞ」

 

「そんなもんなんすかねぇ……」

 

 

神がいるのなら、何故あんな奴らを野放しにしているのか。

 

それは国の中枢に対してだって思う。

 

出発前の王の演説には大義が感じられなかったし、大司教の長いだけの説法も空々しかった。

 

……いいさ、国のためでも神のためでもない。

 

戦う理由は俺自身の中にある。

 

奴らほど浮かれることは出来ないが、俺も武勲を立てて家族を養わなければならない。

 

自分の家族を守りたいのなら、それがどれだけ卑劣なことでも実行し、足掻くしかないんだ。

 

魔物の国の住人には悪いが、俺は俺の大義を貫かせてもらう。

 

 

「……よし、いいな」

 

 

弓の弦を限界まで張る。

 

殺す準備は出来た。

 

後は町に潜り込んだ奴らの合図を待つだけだ。

 

 

 

 

 

「先輩!先輩!!来てください!!」

 

「どうした?……もしかしてもう合図が!?」

 

 

クソッ、そうだとしたらちょっと早すぎないか!?

 

こっちはロクに戦列も組めてないってのに……!

 

 

「結界です!結界が既に張られているんですよ!」

 

「な、んだと……!?」

 

 

聞いた話じゃ、魔物を著しく弱体化させる術式を付与した代償として、持続時間が一時間も無いって言ってなかったか?

 

そんな欠陥品をいきなり実戦運用するなよと内心愚痴ったものだが、上が決めた決定に口を挟める立場には無い。

 

俺達は所詮、末端の兵士なのだから……。

 

 

「クソッ、何か手違いがあったにせよ、後一時間足らずで結界が崩壊するかもしれん!急いで隊長に連絡しろ!」

 

「は、はい―――」

 

 

ドサッ。

 

突然、糸の切れた人形のようにその場に倒れた後輩。

 

 

「お、おい、お前大丈夫か!?」

 

 

こんな時に冗談かますなよ!

 

さては結界が張られたってのもコイツの嘘なんだな、そうに決まってる……。

 

 

「……死んでる」

 

 

病気を患った妻。

 

俺や子供達のためを思ってか、金のかかる薬や治癒魔法での治療を拒み、あくまで安楽死を選んだ妻。

 

……後輩の死に顔は、そんな妻の最期と重なっていた。

 

 

「ク、クソッ!おい!!誰か来てくれ!!人が―――」

 

 

静寂。死。地面に倒れ伏す大勢の仲間。

 

そ(・)の(・)仲(・)間(・)入(・)り(・)を(・)果(・)た(・)し(・)た(・)俺自身を見下ろして……。

 

俺は、ガラにもなく、綺麗だと思ってしまった。

 

 

 

 

 

あの子達に話してやりたかったなぁ。

 

神様は、こんな俺達にも優しかったよ、ってさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはまさに天災であり、最後に残された慈悲であった。

 

老兵も新兵も、悪意ある者もそうでない者も、強者も弱者も、等しくその命を奪っていく。

 

いつの間にか、認識する間もなく、誰かが死んでいる。

 

そこに苦しみは無かった。

 

だが、運悪く生き永らえてしまった者は悟ってしまう。

 

ファルムス王国は、神の怒りに触れたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《告。レイタロウ様はユニークスキル『心無者(ムジヒナルモノ)』を獲得しました》

 

「無慈悲なる者?……まぁ心当たりしかないけど」

 

「帰ってきたらなんかスゲー酷いことになってる……」

 

「〝四方の王の陣〟は何の問題もなく作動しているようですね。流石レイタロウ様です!」

 

 

おはヨッピー、皆元気にしてるー?

 

俺は十大魔王の一柱にして、ジュラ・スターモンズ連邦国の国王を務めているレイタロウという男だよぉ。

 

ついさっき無事に帰還してきたリムルさんとともに二(・)層(・)三(・)層(・)と(・)規(・)模(・)感(・)が(・)桁(・)外(・)れ(・)に(・)な(・)っ(・)た(・)結界の中を悠々と散歩している真っ最中なのだ。ついでにディアブロもいるよ!

 

 

「……地面に倒れ込んでるこいつら全員、ウチを攻め滅ぼしに来たんだよな」

 

「まず間違いないね。……ま、どんな理由があったにせよ侵略者にかける情けは持ち合わせていないけど」

 

 

地面にぶっ倒れて死んでいる兵士達を見やったリムルさんの問いに、俺はそう答える。

 

 

「……その、仏(・)さ(・)ん(・)はどうするつもりだよ?」

 

「肉体のほうは簡易的な棺桶に収めて全員ファルムスに移送する予定だけど、その魂までは譲れないな」

 

「……そうか」

 

 

納得できないとまでは言わないものの、流石に思うところはあるようだ。これも元・人間としての性(サガ)ゆえか。

 

 

「攻勢に打って出なきゃ被害を受けていたのは俺達のほうだってことは分かる。スゲーよく分かる。そいでもって奪わなければウチが奪われていたことも納得できるんだよ」

 

「……リムルさん?」

 

「でもよ、せめて一声かけてくれても良かったじゃんか。何でもかんでも抱え込みすぎだっつーの」

 

「……悪かったね、リムルさん」

 

 

……リムルさんのツンデレ発言を受けて若干心が温かくなった俺は、ファルムスの兵士達の死体で形作られた覇道をグングンと突き進んでいく。

 

 

「レイタロウ様、あそこに見えます天幕にエドマリス王と大司教レイヒムがおります」

 

「やれやれ、あまりに短い散歩だったな」

 

 

ほかと比べて明らかに豪奢な造りの天幕を見やり、俺は呆れ気味に息を吐いた。

 

その天幕の内側から、約二名分の怯えきった声を拾ったからだ。

 

 

 

 

 

さて、実質的な戦勝国であるウチがわざわざ懇切丁寧に天幕に入る必要は全くない。

 

こういう時こそ堂々とするものなのだ。

 

天幕の端を掴み、思いっきり上に引っ張る。

 

するとあら不思議。

 

天幕ははるか上空を吹っ飛んでいき、その場に残されたのは身を寄せ合ってビクビクと震えるオジさん二人だけ。

 

勿論生きている。生(・)か(・)し(・)て(・)い(・)る(・)と言うべきか。

 

 

「王手だ」

 

「「 ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!? 」」

 

 

やれやれ、ウチに喧嘩を吹っかけてきた割には随分と弱腰じゃないの。もうちょっと根性見せなさいよ。

 

 

「な、何故だ、どういうことなのだ……!?」

 

「?何がだ」

 

「そ、そちらは魔物であろう!?なぜこの結界の中にいて平然としていられるのだぁ!?」

 

「あぁ、それは―――」

 

「熱収束砲(ニュークリアカノン)!!!」

 

 

ラーゼンお爺ちゃん登場、と同時に何か飛んできたよ。

 

あの攻撃は確か……核撃魔法だったかしら?

 

本来なら高位の術者達が大人数で運用する儀式魔法のはずなんだけど、なるほど、彼の腕前が知れるね。

 

 

「ここは私めにお任せを」

 

「……殺すなよ、ディアブロ?」

 

 

しかし、ディアブロはその遥か上を行く。

 

核撃魔法が当たる直前、ちょいと息を吹きかけるだけでいとも容易く攻撃の軌道が上向きにズレ、そのままはるか上空へと消えていってしまったのだ。

 

 

「中々見事な魔法です」パチパチパチ…

 

「(曲げられた!?……いや、事前に詠唱を済ませる鍵言(トリガー)式の術は極低確率で誤作動が起きる。こんな時にハズレを引くとは……!!)」

 

「ラーゼン!?ラーゼンよ!!早くその魔物共を始末して余を助けるのだぁ!!」

 

「……終わりですか?」

 

「いいや、まさかッ!!……土の騎士(ウォーノーム)、根源たる大地の精霊よ!あの悪魔を討ち滅ぼせぃ!!」

 

 

お、今度は土の上位精霊を召喚した。

 

なるほど確かに、悪魔は天使に強く、天使は精霊に強く、そして精霊は悪魔に強い、とかディアブロが言ってた気がするな。

 

この三竦みの関係から考えた場合、上位精霊を喚び出したまでは良かった。

 

 

「その判断は間違ってはいません。……が、こ(・)れ(・)は些(いささ)か若すぎます」

 

「ッ〜〜〜!!?」

 

 

残酷なことに、その界隈では年功序列が絶対なのだ。

 

万単位の年数を生き延び、生涯無敗を誇る百戦錬磨の精霊でも無い限りは、ディアブロに傷一つ負わせることは叶わないだろう。

 

そしてそれは、進(・)化(・)す(・)る(・)前(・)の(・)ディアブロならの話だ。

 

 

「ほらね、経験が足りない」

 

 

土の上位精霊から抜き取った核を見せつけるように噛み砕いて絶望を演出するディアブロ。

 

全く、いい趣味してるよホント。

 

 

「(馬鹿な、上位精霊だぞ!?上位魔将(アークデーモン)相手に苦戦ならまだしも、上位悪魔(グレーターデーモン)如きに瞬殺されるなど……!!)」

 

「ディアブロ。弱い者イジメもいいが、そろそろネタバラシをしてやらねば連中が可哀想というものだ」

 

「おぉ……流石はレイタロウ様、なんと慈悲深い」

 

 

ま、俺も大概だけどねぇ。

 

怯えるエドマリス王と大司教レイヒムの目の前に立ち、俺は今まで連中に伏せていた肩書の一つを開示する。

 

 

「初めまして、俺はジュラ・スターモンズ連邦国の国王にして、十(・)大(・)魔(・)王(・)の(・)一(・)柱(・)も務めているレイタロウ・スターモンズという者だ」

 

「(?……??……???……な、何を言っておるのだ?十大魔王?魔王って……あの、あのッ!!?)」

 

「世間一般に公開していなかった故、公の場で言うのはこれが初めてだがな。魔王フレイ、魔王ミリム・ナーヴァ、魔王ギィ・クリムゾンからの賛同は得ている」

 

「う、嘘じゃ!!……そ、そのようなことがあってたまるか!!最古の魔王が二人も賛同者に回るなど、そんなことがあってたまるかぁぁ!!」

 

「(ラ、ラーゼン、そうだ、こんなこと、嘘に決まっておる、余を騙そうとしてもそうはいかんぞ!!)……無礼であるぞ魔物の主よ、伏して控えよ。余はエドマリス、大国ファルムスが王である。貴様に話が―――」

 

 

ズチャっとエドマリス王の両脚が断ち切れる。

 

まぁ俺が殺気を押し当てただけなんだけどね。

 

これで、伏して控えることが出来たねぇ?

 

 

「へ?……ギャアァァァァァァァァ!!?」

 

「心配するな、止血も兼ねているから出血死したりはせんよ。……それよりも、そこの君」

 

「………」

 

「おい、君に聞いてるんだが」

 

「……はっ!!えっ!?」

 

 

ハゲ頭……というか大司教レイヒムに問いただす。

 

まずあり得ないが、こ(・)れ(・)が影武者である可能性も考慮せねばならない。

 

スキルを過信しすぎるのも良くないのだ。

 

 

「いまいち威厳に欠けるが、これは本物のエドマリス王なのかな?……影武者ならば殺すが、本人ならキッチリと責任を取ってもらう必要がある」

 

「ほ、本人!本人です!エドマリス王その人ですとも!!西方聖教会の大司教である私が証明いたしましょう!」

 

 

……嘘を言ってる様子は無いねぇ。

 

なら、コイツらにネタバラシしても問題ないな。

 

 

「わ、私の名はレイヒム!聖教会内部でも大きな発言権を持っております!貴方様が決して人間の敵では無いと証言も行いましょう!なにとぞ私だけでもお助けください!」

 

「殺すつもりは無い。……が、正直耳障りだ。そこから決して動かず、喋るなよ」

 

「ははぁ!!」

 

 

自主的に大司教を土下座させた後、俺はディアブロと睨み合う形でその場に留まっているラーゼンを見据えて言葉を紡いだ。

 

 

 

 

 

「よくやってくれたラーゼン。君(・)の(・)働(・)き(・)に(・)よ(・)っ(・)て(・)す(・)ん(・)な(・)り(・)と(・)こ(・)の(・)戦(・)争(・)を(・)終(・)わ(・)ら(・)せ(・)る(・)こ(・)と(・)が(・)出(・)来(・)た(・)」

 

「……な、にを言っておる……?」

 

「君の能力の及ぶ範囲で、君なら閃くかもしれない新型結界石の設計図を、ディアブロを介して君の脳内に仕込ませたことだよ」

 

「……いや、じゃから、何を言って……?」

 

「絵図を書いたのは俺だが、それを現実のものとしたのはひとえに君の才能あってこそだ。……ありがとう、これで我が国は更なる飛躍を遂げるだろう」

 

「……ふ、ふざけるでないわッ!!ワシがいつ貴様らに協力した!!?」

 

「街道に沿って結界石を埋め込んでくれたおかげで、当分の間は野生の魔物の脅威から旅商人や自由人を守ってくれることだろう。……それだけではない、我が国を中心に二重三重の〝四方の王の陣〟を張ることが出来たのは僥倖であった」

 

「黙れ黙れぇぇぇ!!出鱈目を言うでないわッ!!」

 

「……ですがレイタロウ様?ラーゼンが作り出した結界石では耐久面に問題が御座いますが?」

 

「なぁに、当分は問題ない。……むしろそのためにジュラの大森林全域を支配すると決めたのだ。魔王の二つ名と併せて、この森中の魔物やら魔人やら亜人が雪崩込んでくるぞ。大忙しだな」

 

「クフフ……なるほど、そのための開国祭であったとは。このディアブロ、感服いたしました」

 

 

二重三重と増えた結界の維持は当分問題ない。

 

近いうちに行われる開国祭によって大勢の魔物やら魔人やら亜人を招き入れ、この国に帰属したくなるように仕向けていく。

 

そうやって結界石の役割を担う者達をジュラの大森林の各集落に点在させていけば、結界の維持はより盤石なものとなるだろう。

 

何より、ファルムスの努力が無駄にならないしね!

 

 

「それはそうと……ダメじゃないかディアブロ。ラーゼンを正気に戻してやりなさい」

 

「クフフ……かしこまりました」パチンッ!!

 

「貴様ら好き勝手言い……おって……か……ぁ?」

 

 

ディアブロの指パッチンによって、ラーゼンにかけられていた洗脳はアッサリと解かれた。

 

 

「ぁ、ぁあ、あぁぁあぁぁぁぁあ!!?」

 

「ラ、ラーゼン……?」

 

「レイタロウ様より名前と姿を賜った時、私のユニークスキル『誘惑者(オトスモノ)』は究極能力『完全之王(デストロイア)』に進化していたのですよ。その効果の一つに、私より精神(ココロ)が弱い者を完全洗脳するものがあります」

 

「き、きさまは、いや、貴方様は、もしや……!!?」

 

「私のことなどどうでもいい……とはいえ、一つだけヒントを差し上げるとするならば、現在の私は悪魔王(デヴィルロード)です」

 

 

あ、ラーゼンが気絶しちゃった。

 

情報量が多すぎてオーバーヒートを起こしちゃったねぇ。

 

 

「……お似合いだよ、この黒黒コンビ」

 

 

リムルさん、それって褒めてんの?貶してんの?

 

……まぁいいや、これで必要な捕虜と魂(・)は揃った。

 

 

 

 

 

結界が張られてから二十三分。

 

三十分ともかからずに愚か者達は壊滅した。

 




レイタロウさん「それはそうと、徹底的にヒナタ・サカグチをブチのめしたんだねぇ」

リムルさん「向こうが話を聞いてくれないからだよ」

レイタロウさん「……女性の顔も容赦なく殴れるなんて、このスライム恐ろしい子……!」

リムルさん「ガ○スの仮面顔やめーや」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。