最も手を伸ばすのは神威の花。   作:SUN'S

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牛山ハーレム 序

樺戸囚人達の埋葬後。ヒグマを投げ飛ばした牛山の強さに惚れてしまったアイヌの女性達に囲まれ、股座を膨らませる牛山から離れ、アシパを抱き寄せ、僅かに警戒心を抱く。

 

チセの中に「チンポセンセ」やら「センセ」やらとかいう言葉が反響しながら、アイヌの女性達に囲まれた牛山はとても幸せそうだ。

 

アシパに守られていた熊岸長庵と、アイヌの偽村長だった鈴川聖弘の二人も睨まれながらご飯を食べている。

 

ただ、二人とも年配だから無理やり従わされていたと勘違いされているらしく、それなりに敵愾心は受けておらず、多少の安全は確保されている。

 

「相楽、何か良い道具は無いか?」

 

「……斎藤に聞いたの?」

 

いきなり牛山に言われ、斎藤のおじ様が喋ったのかと聞けば笠原が「あの女の鞄は何でも揃ってやがる」と言っていたから、何かあるかと教えてくれた。

 

おのれ笠原。

 

「…なにがほしいの?」

 

「全員と致す」

 

「この時間貯金箱とカンヅメカンを貸してあげる」

 

「「「「(なんかデカい缶出てきた)」」」」

 

缶詰の中は全員入れる大人数型の部屋になっているし、敷き布団じゃなくて、しっかりとベッドや食品、お手洗いやお風呂場も付いている。

 

「使い方はこの紙に書いたから」

 

「ありがとう」

 

ぞろぞろとカンヅメカンの中に入っていく牛山とアイヌの女性達に手を振り、小さなため息を吐いてしまう。時間貯金箱、剣路と一緒にいるために、時間を少しずつ溜めてたんだけどな。

 

「……オイ。牛山達は何してやがる」

 

「ん、マダムの口からは言えない」

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…!

 

ものすごくカンヅメカンが揺れている。

 

「いつ、開けるんだ?」

 

「この中だと10分で1日だから、一時間?」

 

「どういう原理だよ」

 

ガタガタガタガタガタ!!

 

「ん、糸色家の神秘」

 

そう言って私は鈴川聖弘の背中の傷に消毒液を撒き、傷を洗って化膿止めや軟膏を塗り、ガーゼを貼って、包帯を巻き付けてあげる。

 

ガタガタガタガタガタ…!

 

「お嬢さんは優しいな」

 

「怪我したら助けるのは当たり前だよ」

 

ガッタンガッタンガッタンガッタン!!

 

「そうかい」

 

痛み止めを飲ませてあげ、布団に横になるように伝える。オガタの視線が気になるけど、アシパのおかげで問題ない。

 

ガタガタガタガッタンガタガタガッタン!!

 

「んもおぉーーー!うるさい!」

 

「ん、そうだね」

 

「置いていこうぜ」

 

「牛山がいないのに土方が警戒するだろうが」

 

それもそうだけど、牛山大丈夫かな……。

 

ガタガッタンガタガタガッタンガタガタガッタン!!

 

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